匿名さん 2021-08-26 02:20:21 |
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(一昨日、どう見てもカタギでは無い男を拾って傷が癒えるまで面倒を見ることになった。特に生活に苦も感じて居ない、強いていうとするなら飯を作ることが楽しみになったぐらいだろうか。人に振る舞う為に作る事は久しぶりなので、毎回気が入っては神田に苦笑されてるが、オレが楽しいから問題はないだろ。
今日だって、晩飯の買い物をしてきた。一昨日約束した、ポークチョップとレモンケーキの材料を買って帰ってきた。彼はまだ寝ているだろうか。今日の料理へ楽しみを抱きながら玄関の扉を開けた)
ただいまー。…………?…ただいま、おい、神田ー?まだ寝てんのか?
(扉を開けて声をかけてみるが、返事が返ってこない。まだ寝ていたか、苦笑しながら、寝室に行ってみるが、彼の姿が見えない。一気に嫌な予感が全身を支配して、グラリと地面が揺らいだ気がして今キチンと立っているか分からなくなる。何時?何故?何処へ?グルグルと意味のない質問を頭の中で回し、呆然と突っ立っているとトイレの方から物音がして)
(傷が癒えるまで面倒を見てもらう事になって早三日、早…でもない気もするが、如何にも時の流れが早く時間の経過が早くに感じる。
彼の作る食事はと云えば、栄養豊富に取り揃えられ食卓へ並び毎回苦笑ものだが、其れのお陰か着々と傷の塞がり経過は順調其のものだ。)
あぁ、帰って来てたのか、何突っ立ってんだ?
(トイレを借り出て来れば、突っ立っている様子に出て行ったとでも思ったのだろうか、と思いはするも口にはせず、寝室の出入り口の近く、彼の背後から声を掛けて。)
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