政府産審神者〇二 2021-08-19 00:38:02 |
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>22 襲殿
その様に身構えずとも、とって食いやしませんよ。
( 体から緊張が抜けぬ相手の心情は手に取る様に分かる、今までからも人も刀も恐怖すると体が強張る物だ。ああ、これだから鬼が良い…何も恐れる事の無い存在に早くしてしまえばこの娘も鬼である我が身に恐れる事も無いであろうに。喉が渇く様な絶対的な欲求が押し寄せ、背中を見せた目の前の存在に思わず舌先で牙をなぞり。そんな行動とは裏腹に、クスクスと何処かおどけた様な笑い声を洩らしてからかう様に告げ。自身も相手に次いで部屋に入ると、奥の上座へと歩を進めゆっくりと腰を下ろし。 )
どうぞ、お掛け下さい。まあ、然程のもてなしは出来ませんが、襲殿の近侍のお話、お聞かせ頂けますか?…と、ああ構わない、入っておいで。おや、すまないね…襲殿、どうぞ召し上がって下さい。
( 相手に自身と対面する位置に腰を下ろすよう促すと、普通の“人”であるかの様に苦笑いを浮かべ。さて、この娘の近侍とは何れであったか…何て無責任な事を考えながらも台に両肘を乗せて手を握り合わせればその握った手に口元を寄せ続け。 『 主、入って構わないかい? 』 ふと、廊下から声が聞こえて振り返る。返答を返すと襖を開けて入って来たのは淡い紫色の髪が美しい、雅と風流を愛する文系名刀。何度見ても、やはり我の刀は皆美しい…。一瞬舐める様な視線を送るも、持ってきてくれた茶と茶菓子を見て礼を言い。爽やかな緑茶の香りに、ふわりと香る玉子のきいたカステラの香り。今すぐ褒めてやりたい、この場で“甘やかして”やりたい…そんな衝動を押さえつつ、相手の目の前にも置かれた同じ物を手で指して優しく声を掛けて。 )
(/畏まりました!ご返答有り難う御座います!では、これからもちょくちょく登場するかと思いますが、宜しくお願い致します!)
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