トピ主 2021-08-18 21:52:54 |
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『お疲れ様でーす!』
「お疲れ様です」
自分が役を演じきった後、必ずその言葉が周りに溢れる
『今日も変わらずサイッコーの演じっぷりだったよ!』
「これ以上に上手くできれば良いですけどね」
『これ以上、上手くなっちゃってどうするの!』
そんな感じで彼は大胆に笑いながらその場を後にする
…今日も変わらず悪役を演じきれただろうか
ヒーローに必要な悪役でいられただろうか
…さん、
主人公ほど大きな存在では無いが頑張れただろうか
…いざ…さん
…どうにも自信が持てない…
『介在さん!!』
「…すみません、すぐに着替えて出て行きます」
『…違いますよ、私です、介在さん』
名前を呼ばれて…監督かなんか関係のある人だと思って反応をするが「違いますよ」と言うそっちを見ると友人が立っていて
「あぁ、アンタか…、どうしてここへ?」
『私の生徒が貴女へどうしても会いたいと仰っていて…私からお願いに上がったのですが…』
なぜここに来たのか理由を聞くと、思わず微笑んでしまうような嬉しい理由で
「本当か?!…あっ…いや…しかし…」
『…何か理由でも?』
「その子のためだけに会いに行くのはな…」
ファンサービスと言ってしまえば飾りっ気のない言葉だが、その子の為だけに動くのは他のファンの子に申し訳なくて
『そうですか…』
「あぁ、悪いが『では私とレースをしましょう!」
「…は?」
『私が勝てばその子に会いに行く、負ければこの話は無かったことに』
「おいおい…いきなりなんだよ」
『…レースを走るほど暇じゃありませんでしたか?』
「…そうじゃないけど…」
『それでは決まりですね!日程はカイザーさんの方で決めてもらって構わないのでご連絡、お待ちしてます!』
「…まったく…しっかりしてんのかしてねーのか…」
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