一見さん 2021-08-10 07:36:35 |
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ケチ。ま、いいけど。
(わざとか知ってか子供っぽく頬を膨らませて答え、「仕事ぶりって…仕事は普通なんだけど。あ、もしかしてあんた俺の見張り役ってこと?」茶化すように怯える演技をしつつ差し出されたミントタブレットを手で制し、「お気遣いどーも。でも俺これじゃないの。」ポケットから飴を取り出すと口に放り込んで噛み砕き)
…そんなところです。よくお分かりで。
(表情がコロコロと変わる様子は,流石は俳優かと尊敬するが口には出さず,少しだけ嫌味っぽく返す。ミントタブレットはしまい,先程からの表情や仕草だったり,飴を噛み砕いたりと,子供っぽいのか子供なのか,などと考えながら,音を立てて飴を食べる相手に「分かりました。覚えておきます。」と一言伝えて)
んじゃこれ。
(思い出したようにメモ用紙に何かを書き殴って渡し、「これ、俺の携番ね。なんかあったら掛けてよ。暇なら出るから。」半ば無理やり相手に握らせるとセッティングされた椅子に腰を下ろし、インタビュアーの女性に営業スマイルを向け)
ええ…承知しました。
(無理やり握らされ若干丸まった用紙を綺麗に折り畳み,無くさないよう手帳に挟む. 先程までの態度を見ていた為,営業スマイルである事は分かるが, 心底人の良さそうな笑顔に,また感心させられる.彼の様子を見つつ,自分も仕事をしなくてはと,周りのスタッフと挨拶回りや会話をして )
やっぱりプライベートに問題ありか…。
(取材を受ける彼は,慣れもあるだろうが,返答も早く的確で,順調に取材が行われる.それなのにマネージャーの移り変わりが早いあたりは,仕事外での問題行動にあるのだろうと,ボソッと呟く. ものの十数分でインタビューも終えて,撮影へと移る彼に「仕事は出来るんですね。」と一声かけて)
当たり前じゃん?俺何年モデルやってると思ってんの。
(苦笑いしつつ煙草の代わりにまた飴を噛み砕き、カメラを向けられると手早くポーズを取っていくが掛けられた一言に「あ?キャンセルなんか聞いてないんだけど…ダル。」営業モードを一瞬忘れて悪態をつくがすぐに「いえ…別に。そうですか…お相手さんがキャンセル。はあ…」面倒くさそうに呟き)
お見それしました。
(貫禄のある仕事ぶりを見て少し見直し,撮影の様子を眺める,しかし突然に撮影中止を聞かされ,時間を無駄にされた事や軽々しく人気な彼との仕事を蹴られた事に,非常に腹立たしく思うが,表に出すことはなく「仕方ありません。佐伯さんは次の現場の準備しましょう。」と,とりあえず次の仕事へ向かう事を促し )
…行きましょう。
(スタッフには軽く挨拶してスタジオを後にし,明らかに面倒臭そうな態度の相手に「顔に出てますよ。」と軽く注意し,「時間空きますし,何処か外出ます?それか何か買ってきましょうか?」と嫌な気持ちになるのも分かるので,気分転換を提案して)
…行きましょう。
(スタッフには軽く挨拶してスタジオを後にし,明らかに面倒臭そうな態度の相手に「顔に出てますよ。」と軽く注意し,「時間空きますし,何処か外出ます?それか何か買ってきましょうか?」と嫌な気持ちになるのも分かるので,気分転換を提案して)
袋に入ってる飴ですね。控室で待っててください。
(復唱してから,近くのコンビニへと向かい,歩きながら,飴を噛み砕くのはストレスや不安の現れとは言われているが,それが事実であれば,あのレベルは何かしら処置をしなければなどと色々と考え)
…ったく、キャンセルとかふざけんなよ…。
(空っぽになったポケットに手を突っ込み、イライラした様子で煙草の箱に手が伸びるが「…チッ、次の撮影あった…」とぼやいて手を引っ込め)
飴と、飲み物とかも買っていくか…
(徒歩数分でコンビニへ到着し,どうせすぐに無くなるだろうからと何種類か袋入りの飴をカゴに入れ,ついでに飲み物や軽食を手に取り,さっさと買い物を済ませる. ほんの10分程度で控え室へと戻り,ノックしては入室して「買ってきましたよ。好きなの選んでください。」と先程よりもイライラした様子の彼をよそに袋の中をテーブルに広げて)
…どーも。
(ぞんざいに礼を述べてからテーブルに手を伸ばし、飴を何袋か掴むとそのままポケットに押し込み、飴の個包装を破って一つ口に放り込み)
ストレスのせいで、いつか歯が欠けないか心配ですよ。
(また飴を口にして,噛み砕こうとする彼の精神状態を心配している事,冗談交じりに伝えて, 「ハードスケジュールが続いていたようですし,これからは少し余裕のある日程にしましょうか?」と少し休みを取る事も提案して )
…うっさい。
(不貞腐れたように返し、携帯を開くとメッセージアプリを眺めて「…あ、次の仕事もキャンセル入ってる…ふざけんなよ。」と不機嫌に呟き)
…何か心当たりはありませんか?
(こうもキャンセルが続くと,また何かネットや週刊誌に取り上げられるような事をしたのではと,疑わざるを得ないが,詰めても不機嫌になるだけなので,優しい口調のまま質問して)
さーね。どうでもいい。
(携帯をスリープし、ポケットに突っ込むと悪戯っぽい笑みを浮かべながら「…俺、この後は完全にオフなんだけど。飲みに行く予定って有効?」と上目遣いを飛ばしてみせ)
(これは独り言なのですが…大地さんが面食いで佐伯の顔だけは好き、とか萌えませんか…?私だけですかね…)
どうでもって、…はぁ…。
(あっけらかんとした態度に,つい溜息をつくが,好みドストライクの顔で,しかもあざとさ全開でそんな事を言われてしまっては断れる筈もなく「1杯…いや…終電までには帰ります。」と返し,まんまと乗せられてる事に少し悔しそうな表情をして)
(考えてる事同じでした…,それは萌えしかないですね…!)
よっしゃ!
(子供っぽい小さなガッツポーズをし、「最近飲めてなくてイライラしてたんだよねー。ほら、行こーよ!」相手の腕を掴んで笑い)
ちょ、分かりましたから…!慌てなくても酒は逃げません。
(笑顔ではしゃぐ相手に,クズであることを忘れて,一瞬ドキッと揺らぐが,何とか平然を保ち上記述べ)
マスター、飲み来たよー!
(馴染みのバーの扉を開いて陽気な声を掛けると50代半ばに見える白髪交じりのマスターが顔をゆっくりと上げ、「…おや、玲くん。横の人は?」と問う。「え?この人?新しいマネ。」きょとんとしたような表情を浮かべながらマスターの質問に答えて)
…初めまして、大地と申します。
(入口からして趣のあるバーなど,数回も行った経験は無く,少し緊張した様子で付いて行き,新しいマネだと紹介されれば,無意識に名刺を取り出して,差し出しながら上記.すぐに場違いだと気付いたのか「あっ…、すみません、癖でつい…。」と恥ずかしそうに,差し出した名刺を戻そうと1人慌てて)
あはっ、大地さん可愛いんだけど。
(子供っぽく笑うとカウンターを陣取り、「マスター、俺いつものね。」と注文を飛ばす。マスターは「ふふ…かしこまりました。」と注文に答えつつ表情を緩め)
やめてください。
(カッと顔が熱くなり,耳まで赤くしながら,カウンターの隣へ座り,早く酔って恥ずかしさを忘れたいと「ドライマティーニ、お願いします。」やけになって,強めのカクテルを頼んで)
まあ…それなりには。
(散々飲み潰された新人の頃からすると,大分 酒にも慣れてはいたが,強い訳でもないので,注文を少し後悔しつつ,あやふやな返事をして. ウィスキー片手に呟く相手が,まるでドラマのワンシーンかのようで返す言葉に迷うが,自分は俳優でもなく唯の会社員でしかないので無難に「暇は嫌いですか?」と返して)
んー…好きでも嫌いでもない。
(ウィスキーを飲み干した後、「ふーん、ドライマティーニね。飲めなかったら飲んだげるよ。俺結構ザルだからさ。」いつの間にか取り出した煙草にライターで火を点け、ゆっくりと白煙を吐き出して)
理由はともあれ折角の暇なのに、私で良かったんですか?
(元々仕事終わりに飲む予定だったとはいえ,これだけ時間が空いたのだから年が近い気の合う友人との方が良かったのではと考え,再び問いかけて.また一回りも年下に飲んであげると言われると流石に顔の良さよりも,悔しさが勝って「飲めますよ。」といい,相手と同じように飲み干して.)
ん、いーの。そもそもあんま他人と飲まないし。
(煙草の煙を吐きながらふっと笑い、「俺ねぇ、パンセクシャルなの。大地さん、知ってる?パンセクシャルって。」独り言を呟くように漏らし)
そうですか…。
(よく飲み歩いていそうなイメージだったので、意外そうな顔をし,続けてあまりにも唐突なカミングアウトに,さらに驚きながら「え、いや…詳しくはあまり…、好きな人が好きって感じですか?」と返して)
そうそう、そーいうの。
(へら、とだらしなく笑うと「俺ねー、飽き性なだけでさ。週刊誌に書かれてる子もちゃんと好きなんだよ?最初は。一週間くらいで飽きるだけで。」いつの間に頼んでいたのか、新たなグラスの中身を呷りながら)
女性との噂しか聞いた事が無かったので…、正直びっくりしてます。
(それなら男とも付き合えるのかと聞きたいところだが抑えて,また無難な返事をして,飽き性なだけという話には「一週間以上続いた事は?」と返し,もう一杯頼む前に色々と気持ちを落ち着かせようと荷物から煙草の箱を取り出して「私も失礼します」と一応一声かけ,指でトントンと箱を叩き,出てきた1本を咥えて)
一週間以上続いたこと?なー…いね。あ、いや…あったか。一年前に週刊誌で書かれた女優の子は最近まで付き合ってた。
(少し考え込むように指を顎に当て、「ライターいる?」と火の点いたライターを差出して)
あー…あの女優…、最近までって、別れたんですか?
(彼のスキャンダルについては事前に調べていて,すぐに誰かは思い浮かんで,勿体ないとでも言いたそうに問い. ライターを差し出されては「ありがとうございます」と咥えた煙草を近づけ,火をつけて)
そうそう、別れちゃった。飽きたし。
(「だから今は募集中ー。」ウィスキーも5杯目に差し掛かり、更に飲むペースを上げつつおどけたようにそう笑って)
へぇ…募集中、ですか…
(ワンチャンスあるんじゃないかと一瞬考えるが,仕事もやりづらくなるし,顔だけで互い性格も合わなそうだし,無いなと考え直して, 空きっ腹や緊張もあって既に酔いが回り,顔が赤くなってきたが,,同じウィスキーをロックで頼み,口にして)
あれ、大地さん酔ってない?
(空のグラスを片手に持ちながらにやにやと笑い、「マスター、俺もマティーニちょうだい!」とグラスを磨いていたマスターに声を掛け)
まだ大丈夫ですよ…、俺も同じのを
(煽られると,年甲斐も無く張り合うように,グラスを空にしては,同じものを頼む.酔ったせいで素が出てきていて,主語も変わっていて)
ええ…。
(これは本気でペースを合わせてはいけないと,張り合うのはやめて少しずつ口をつけて. 一気に呑み干す彼に若干引きながら「顔だけはいいのに…」とふと思った事を呟いて)
そ、れは……そのままの意味ですよ。
(迫られると少し動揺するが,悟られまいと正面を向いたまま,煙草をもう一本取り出して,今度は自分で火をつけて)
あはは、よくそんな感じのこと言われる。前のマネにも言われた。
(軽快に笑うと煙草を吹かし、空のグラスを見つめながらしばらく黙っていて)
えっ、前のマネもゲイだったんですか?
(相手の"前のマネにも言われた"という言葉に反応して,驚いたような顔で. 恐らく前のマネはそうゆう意味で言ったのではないだろうが,酔いもあって墓穴を掘った事に後から気付いて,「あ、いや…今のは…。」と慌てて)
前のマネは女子だよ。てか大地さんゲイなんだ。…いや、偏見とかないけどさ?
(苦笑いを浮かべつつ答え、「あはは、でもひょいひょいカミングアウトすんのやめときなよ?俺、同業者にゲイの奴とか普通にいるからさ。」どことなく諭すように呟き)
…ええ、まあ…。カミングアウトなんて一生するつもりありませんでしたよ…。
(これから仕事でほぼ毎日顔を合わせる相手に,なんでカミングアウトしてしまったんだと頭を抱えて,落ち着かせようと煙草口にして,ため息と一緒に煙吐き出して)
はぁ…。安心ね…。
(微笑む相手にまた溜息ついて。「こんな歳下に同情される日が来るとは…。」ぼやきは止まらず、気付けばグラスも空になっていて。)
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