協会の者 2021-08-06 07:54:55 |
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……噫々、其れにしても。
此処の褻は寔に、私めの頃と變(かわり)無いのですね。
(ざっ、ざっ。
己の扱う竹箒の先が石畳を擦る音に耳を傾けながら、ライダー……黒姫はほっ、と一つ溜息をつく。
現代の知識を聖杯より与えられたライダーがこの島の平時を見て真っ先に感じたのは、少しばかりの落胆だった。
夢想の中にあった天を穿く摩天楼も、みらぁぼうるの光もこの地にはないのだ。
……幸い、ライダーの服装でもそう浮くこともない、という点は有難く思うべきだろうか。
お互いの陣地を隔てて睨み合っている状況とはいえ、マスターを置き去りにぶらつく気になれなかったライダーは己のマスターの邸宅、その門前にて掃き掃除でもといった次第である。
そう命令された訳でもないが、仮に警護という名目でも何もせずぼうっと突っ立っている訳にもいくまい。
「みこみこなぁす、みこみこなぁす……」と小さく口ずさみ、ざっざと塵埃をやっつけにかかる。 )
(/うおーっ絡み文……こんな具合で大丈夫ですかね……?)
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