蒼い旋律　【tozx／〆】

っ……。ああ、僕も大好きだよ。…スレイ。（優しく微笑む姿に場違いにも綺麗だなんて感想を抱き、幾度と重ねられる柔らかな感触に愛しさが増して上唇を唇で挟み込み。）

──全く、君は馬鹿だ。こんなにもスレイが愛しいのに今更嫌いになれるはずがないだろう。呆れるどころか意地らしい恋人の為に尚更愛情を注がないと、って思ったよ。手始めに顔中にキスをしてやりたいくらいにね。…僕だって考え無しに言った訳じゃない。頻度は変えられないと言ったけど、それは返事を含んでの意味だ。一度預かったままの状態にすれば一言くらい置ける。君の就寝時間によっては休日になりそうだけど。この提案、受けてみないか？（形の良い唇を指の腹でなぞり、そのまま顎に手を添えると此方に視線を向けさせ。）

……っ、ん…かわいい。（挟み込まれたことによって唇を動かせず暫くそのままの状態を保ち、蒼く透き通った白銀の髪を撫でつつ押さえながら悪戯っぽく少し深めのキスを。）

気持ちが重すぎるが故に引かれる可能性だって無きにしも非ずだろ、もしかしなくても掛け持ちしてるのかなって思ってたし…違ったけど。…何かさ、だからこそ今は夢でも見てるのかなって感覚なんだ。ミクリオがオレの欲しかった言葉を口にしてるのが不思議で現実味がないと言うか…こんなに幸せでいいのかなって逆に怖くなる。──それにそんな好都合な提案、オレが受けないわけないだろ。寝る時間ならミクリオに合わせるよ、オレも本当はもっと早く寝たいんだけどずるずる引き摺っちゃう癖があってさ、どうせだから早く寝ろって言ってもらえないかな…なんて。（半強制的に視界に入り込んできた相手の姿を揺れる瞳ながらもしっかりと見据え、次第に視線を下へと落としては少しだけ甘えてみようと上目気味にちらり。）

可愛いは余計…──ん、っふ…、（愛しい存在を確かめるように背中に腕を回して、差し込まれた舌に硬直するもののたどたどしく迎え入れると此方から絡め。）

そろそろ良いんじゃないか、報われても。ずっと抱えてきた感情は決して軽い物じゃなかったはずだ。それに、僕はスレイに一番幸せを感じてほしいと思っている。この願いを叶える為にも協力してくれないと困るな。──っ、え、僕の就寝時間に合わせるのか？おそらく君が予想しているよりも随分と早く寝るんだが…いや、確実にそうなる。だって普段の数時間早く布団に入る事になるんだぞ、却ってスレイの負担になるんじゃ…。本当に、それで良いのかい？（思いも寄らない発言にぱちりと瞬きして、両腕を掴んでは言い聞かせるように。）

……っ、んん、──ミクリオ…、好き。（薄く開いた瞳と耳に入る相手と自分の息遣いや行動が思考を鈍らせ、触れて絡んだ舌をちゅう、っと小さく音を立てて引き寄せ。）

まさか当の本人からそれを言われるだなんて──…気の所為じゃないかって何度も考えたんだけどさ、いつの間にか拗れてたよ。…それと、オレの幸せを願いたいならミクリオにも幸せになってもらわないといけないんだけど。……ああ、早いんだろうなとは以前から思ってたよ、日にも寄るけど間違えたらオレが一息つける時間よりも早いんじゃないかな。だから…無理のない範囲でいいんだ、睡眠不足過ぎて困ってたのもあるし丁度良いかなって。…んー、でもそうだな、休日とかで大丈夫そうな時は少しだけ付き合って欲しい……それでどう？（想定内の出来事に大きく動じる事はせずこくりと頷き、ふと悩ましげに小首を傾げながら。）

っ、スレイ……ん、…っ。（愛を言葉や行動で表現される度に愛しさが募ると同時に抱いた謎の対抗心から濃褐色の髪に指を通せばそのまま両耳を塞ぎ、ゆっくり上顎に熱い舌を這わせ。）

どうして名前が出てくる──…いや、そういう事か。君の幸せには僕も含まれているんだな。なら、いつまでも健康で居てくれ。それが僕にとって間違いなく幸せになる近道だから。休日…ああ、それなら大丈夫そうだ。少しと言わずに出来そうであればいつだって来るさ。それに早寝早起きが習慣化すれば、きっと寝不足だって改善される。ふふ、早速スレイが健康体になる第一歩になりそうだな。（楽しみだと言わんばかりにくすりと笑み溢し。）

……ん、っ、？！──っ、う…、何してんの、それは、…だめ。（突如全身に襲いくる痺れに似た感覚と込み上げる身体の熱に思わずバランスを崩し倒れ込む直前に片腕に力を込めて何とか支え、乱れた呼吸で指摘をするように。）

…ミクリオが幸せだとオレも幸せ。お前と過ごせるこの時間がオレにとっての活力源なんだよ。風邪なんて滅多に引かないし病気知らず…って言えるくらいに丈夫だから安心して。休日はとことん…いや、適度に付き合ってもらうつもりだから覚悟しといてよ。…で、ミクリオはいつもどのくらいの時間に寝てるの？オレは見ての通りなんだけど…たまにこうやって平日休みもあるからさ、早く寝る努力は出来るよ。（からりと軽く悪戯な笑みを浮かべ、どうだと自慢げに自分の胸を叩いて。）

スレイに翻弄されてばかりなのも悔しいから、たまには鼻を明かしてやろうと思ってね。その反応からして上手くいったみたいだ。（切れた息を整えれば得意気に笑みを深め、紅潮した頬に軽く口付けて。）

そうだな、どう答えるべきか…。昨日を除いて君が来る頃には大抵寝てるよ。朝が早い分、しっかり睡眠を取らないと活動し辛いからね。とは言え長時間の睡眠も問題が有ると文献に載ったいたんだ。理想は七時間らしいから、その辺りを君も目安にするように。…一昨日の発言を読んでから思っていたんだが、夜遅くまで頑張っているんだな。凄いな、スレイは。（無邪気な様子にふっと表情和らげ。）

……っ、卑怯だぞミクリオ。これでも遠慮してたんだから。──このままじゃオレが悔しくて堪らない。（不服そうな表情で笑みを溢す相手にじとりとした視線を送り、誰の目にも付くであろう前頸部へ噛み付くように強く痕を付けて。）

…だろうとは思ってたけど、改めて聞くと本当にオレの模範的存在だよ、ミクリオは。早寝早起きは基本中の基本って言うし、流石としか言えないよ。…なるほど、長く寝ればいいって訳でもないんだな。理想が７時間……でも限りなく近いかな、オレもその文献読んでみよーっと。…説明はし難いんだけどさ、オレ達って憑魔を浄化するのが使命だろ。それと同じ…と言うか、今はどうしても遅くなるんだよ。──あ、そうだ。…ミクリオ、以前言ってた天響術、オレにかけてくれないかな。（ふと想起された情景に期待の眼差しを向けて。）

スレイ、何を──っ、う……君の事だ。大方、怖がらせない為に配慮してくれたんだろ。もう大丈夫だから僕相手に遠慮なんかしないでくれ。（首元から来る刺激に耐えるよう双眸を閉じ、は、と吐息漏らせば指先で後ろ髪に触れ。）

それでも音を上げずに向き合っている姿を見ると、やっぱり感心するよ。誰でも簡単に出来るものじゃない。──天響術、って…もしかしなくても回復術を指してるのか？技をかける事自体は構わないけど、目視した範囲では怪我を負ってるようには…。まじない的な何かだろうか。まぁいい、後で理由を聞くからな。それで術を防ぐレジストエイドと猛毒マヒを解除するレリーフヒール、どっちにするんだい？（長杖を出現させると両手で持ち、ちらりと視線向け。）

……っ、そんなこと言われたら我慢、出来なくなる。けど…、──なぁ、ミクリオ…何処までならいいのかな…此処での線引きがよくわからなくて、困ってる。（首元に紅く残る痕を優しく啄むように、ちゅっ、と音を立てて離せば顔を顰め、苦笑混じりに。）

…ミクリオがオレに与えてくれる加護って凄く優しくてあったかいんだよ。──まだ怪我を負っていないのは幸いなんだけど、前線に立たなきゃいけない。だから護ってほしいんだ、ミクリオに……ってことで、前者でお願い。（普段より感じている思いを言葉として残し、自分の胸に手を当て瞳を伏せて。）

おはよう、スレイ。ちゃんと早起きしたんだな、偉い偉い。（両手を伸ばすと左右の髪をわしゃわしゃと撫でて。）

返事は一度預からせてもらう。…もしかすると明日に返す事になるかもしれないな。でも、夜に来るよ。君に“おやすみ”を言いにね。（ふ、）僕も六時に起床したんだが…まだ頭が覚醒していないから、変な事を話していたらすまない。それじゃあ、また。（ひらりと手を振り。）

……え、あれ、ミクリオだ。（目を細めて、じっ。）──…改めて、おはよう。驚いたよ、まさか朝からお前に会えるなんてさ…へへ、偉いだろ。（素直に褒め言葉として受け取れば、ふにゃりと嬉しそうに。）

大丈夫、返事は急がないし無理強いはしないよ。ミクリオと会えるってだけで…すっげー幸せな気持ちになる。（にへ、）えー、どうせなら変なこと言ってくれてもいいのに…って、つい調子に乗っちゃった。──よーし、今日も一日頑張るか。遅くならないように気を付けないと…またな、ミクリオ。（片手を上げ、同じくひらりと。）

今日もお疲れさま。──そうだな。確かに、朝からスレイに会えたってだけで幸せな気分になってくる。何でも出来てしまいそうな、不思議とそんな事を思ってしまうくらいにはね。機会を与えてくれた君に感謝しないとな。（口許に手添え、くす。）

さて、返事が出来たから次に投下させてもらうよ。こんな時間だし、もしかすると先に寝ているかもしれないね。おやすみ、スレイ。良い夢を。（ちゅ、と髪に口付け。）

そこの所は曖昧らしいな。感覚でしか言えないけれど、…いざ言葉にすると難しいな。少なくともその、全年齢に出ている物なら間違いなく大丈夫なはずだ。後は表現の仕方によるかと思うが、これは断言し辛いかな。…僕なりに考えてみたが、求めてる答えじゃなかったらすまない。（思案した内容を纏めながらゆっくり伝えていき、少々自信なさげに視線を逸らして。）

薄々感じてはいたが、やっぱり危険が伴うんだな。本当は避けろと言いたい所だが…それでも行くんだろう。なら、僕は止めたりしない。──穢れを払い加護をもたらせ、レジストエイド！…術をかけてはみたが、何せ初めての試みだからね。効果はあまり期待しないでくれ。スレイ、…どうか無事で。憑魔にやられでもしたら許さないからな。（光が相手の中へ溶け込み消え行くのを確認すると肩口にこつんと額押し当てて。）

──…へへ、残念でした。待ってたよ。そもそもオレがそんな早く寝る訳ないだろ、昨日だって５時間しか寝てない。（腰に手を当て、自慢気にふふん。／。。。）逆にミクリオがこんな時間まで起きてるだなんて……無理させちゃったよな、ごめん。（申し訳なさそうに、ちらり。）

返事までくれてありがとう、オレも後で返しとくよ。明日は休みだしのんびりしよーっと。──…もう起きてないよな。おやすみ、ミクリオ。（前髪をさらりと掻き分け、目尻にちゅっ。）

……全年齢、か。何か言葉にすると急に自分自身を戒めたくなってくるよ。──…急に冷めるようなこと言ってごめん。答え難いところを答えてくれてありがとう、周囲の見学も兼ねて大体はわかった気がする。…でも、オレは出来る範囲でミクリオに触れていたい、そう思ってる。（両手を相手の両頬に添えて双眸を閉じればそっと額当てに口付け、頬から首元へと指を這わせてぽつりと。）

──……ありがとう、これでミクリオの加護を全身に纏えた気がする。憑魔になんか負けやしないよ、オレは導師なんだから。それにさ、恋人が陪神だなんて最強だと思わない？きっと前例のないことなんじゃないかな。（ゆっくりと伏せた瞳を戻しては口元を綻ばせ、柔らかな白銀の髪を手に取って見つめながら思わず惚気話を。）

…んー、どうなってるんだろ、オレ。日に日に想いが増していって収拾がつかなくなってる。（片腕で目を覆って。）──ミクリオは今、幸せなのかな、無理してないかな、オレが縛り過ぎちゃってないかな…って、不安になる。オレに合わせてくれる優しさに酔っちゃってるのかも……少しミクリオ離れしないとな。（ぐぬ、）… それと、これに関してはオレの独り言だから絶対に返しちゃダメ。何が何でも絶対に。（示指をぴんと立てて。）

一体僕を何だと思っているんだ。何もない休日くらい、遅くまで起きてる場合だってあるさ。だから君が気に病む必要はないからな。（ふん、）そうか、五時か──…いや、もっと寝てくれ！くっ、スレイの起床時間を見逃していたか。（髪くしゃり。）

おはよう、今日はそっちも休みなのか。僕も返事は急かさないから思い思いに過ごしてくれ。寝る前に満喫出来たか確認するから、そのつもりでいるようにね。（ふふ、悪戯っぽく笑い。）

っと、此処に来て行き違いを体験するなんて思わなかった。スレイは筆の進みが早いんだね、流石としか言いようがないな。…僕の文だが、細かい所は気にしないでくれ。（視線すす、）

はは、ごめんって。でも、あの時間帯にミクリオが居るのって何か新鮮でさ、凄く距離が近く感じたよ。（へらり、）大丈夫、そんなに心配要らないって。…あ、でもミクリオに教えてもらった文献を読んでから大体６時間は寝るようにしてるよ、健康第一だもんな。（ぐっ。）

おはよう、ミクリオ。そっちも…ってことはミクリオもか。お互いに良い休日が過ごせるといいな。──にしても…朝早くからお前に会えて今日も幸せだなぁ、へへ。（でれれ、）正直に言うと、早いのはミクリオに会いたいーって気持ちが強すぎるが故だと思う。…返事は本当に急がないからさ、たまにさらっと顔を出してくれると嬉しいな。もしくはある程度蹴ってくれると助かる。オレ、長文になっちゃう傾向があるみたいだから…ごめん。（視線をうようよと。）

冷めるだなんて微塵も思ってない、むしろ丁度良かったよ。…僕だって、スレイとの先を考えなかった訳じゃない。と言うか、最近はそっちにばかり考えが行って大変だったんだ。自分にこんな気持ちがあっただなんて驚いたよ。──っあ、い、いきなり首を触るのは反則だ、スレイ。（くすぐったさに思わず声が漏れ、決まり悪そうに口許に手の甲を宛がい。）

どうやら心配は杞憂だったみたいだね。そもそも天族を恋人に選ぶ事も前例になさそうだけど。とんだ物好きが居たものだな。…なんて、僕も他人事じゃないか。好きって言葉じゃ足りないくらい、スレイを想っているよ。（眉尻下げて可笑しそうにすると顔を上げ、翡翠色を愛しげに見つめ。）

──なら、たまには僕も独り言を呟いてみるかな。…どっかの誰かさんは負い目を感じているようだけど、僕は一度だって迷惑だと思っていない。……今までなら自分の拙さを気にして相手が返しにくい文をしてるんじゃないか、って考えていたよ。でもスレイの反応を見てそうじゃない事に気付けた。僕を必要としてくれているのが嬉しかった。君が沢山の愛をくれるから、同じように…いや、それ以上に愛を返したくなった。幸せすぎて怖いのは僕も同じだ。好きになった分だけ別れが辛いのは理解している。それでも傍に居たくて仕方がないんだ。だから僕離れするなんて言わないでくれ、…寂しくなる。（隠していた思いの数々を全て吐露すると、何処か懇願するように小さく呟き。）