一見さん 2021-08-03 18:50:52 |
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……恥ずかしい話、今まで恋愛をした事がなかったんだ。何度かそういう感じはあったが、好意を持たれていると分かった瞬間に自分から離れてしまう。多分、本当の僕を知って嫌われる恐怖があったんだろうな。距離を置く事が全て解決に繋がる訳じゃない、…ちゃんと自分と君に向き合わないと。分からないなら納得いくまでとことん話すまでだ。どんな形であっても、僕はスレイと交流を続けたいと感じた。此処で終わらせたくない。──僕の直感は結構当たる方なんだ。…まあ、たまに考えすぎてはずれる事もあるけれど。(こほん、)
回りくどい言い方は止めて、率直に僕の考えを伝えるよ。…スレイは人格や言動が“スレイ”からブレる事を気にしてるようだけど、半なりにおいてはさほど重要じゃないと思う。完なりにも言える事だが、なりきりって一人で出来るものじゃないんだ。画面の向こうには自分と同じ血が通う人が居て、姿形を借りて交流をする。似せるだけなら台詞を引用すればいい。けど、それだと会話が成り立たないだろうね。…だから僕は、此処を心の交流する場だと思っているよ。───つまり、僕が言いたいのは…無理してまでスレイを保たなくていいという事。口調さえ真似ていれば他は何だって構わないさ。君が相手にしているのは僕だ、その相手が言っているんだから気にする必要はないよ。僕らは“遠慮する間柄じゃない”だろう?(何処か得意気な表情でくすりと笑み溢し。)
───お昼に見て驚いたよ。こうやってオレはミクリオの時間を奪ってるんだろうな。でも、詳しく教えてくれてありがとう。“なりきり”の基盤についてはよくわかった。慣れていないのもあって理解し切れていない部分が多かったんだと思う。画面の向こう側に人が居る…当たり前のことなんだろうけど改めて物怖じした。人として向き合わなきゃならない現実、お互いの記憶として残っている言葉。以前、確かに言ったよ、遠慮する間柄じゃないってオレ自身が。…現実逃避の場所を間違えたかな。(笑みを溢す様子を静かに窺い、自分自身を嘲るような笑みを。)
……よくわかったな、オレが別れる事を前提に話に来たって。でもミクリオの話を聴いて一番に思ったことがある。ミクリオは余りにも綺麗すぎるんだよ…オレと違って。多分だけどオレは所謂“恋愛依存体質”ってやつで随分と前からそれを自覚してる。桁外れな程、人を愛してしまうし求めてしまう。だから“その時期”に達すると…自覚してるが故に急に逃げたくなる。きっとミクリオの中の感情はまだ恋愛には達してない、親愛で留まっていると思う。今なら、そこはかとなく終わりを迎えられるかなって考えた。───もうわかっただろ、これがオレの本性だよ。これだけ聞いてもまだ終わらせたくないってミクリオは思えるのか。(伏し目がちに、)
“そこはかとなく”終われると本気で思っているのかい?…だとしたら、それは大間違いだ。君は運が悪かったね、はいそうですかで納得して終われる程僕は諦めが良くないんだ。──…スレイの返事を見て、ますます確信したよ。今、此処で終わらせたら絶対に後悔が残る。言っただろ、本気で手放したくないって。…人を深く愛して求める事の何がいけないんだ、君はただ当たり前の事をしているだけだろう。そしてスレイはこの気持ちを親愛だと思っているようだけど、生憎だが僕は親しい人の唇にキスしたいと思うような奴じゃない。(ふん、)
…無理して来たと思われていそうだから話しておくけど、僕が昼間に来たのは纏まった休みを利用したからだ。蠢く憑魔に対抗する為の…と、此処まで言えば分かるだろう。明日も投与した物質の反応に備えて休みを取ってある。たまたま被っただけだよ。───スレイ、僕は君との関係を終わらせる気は全くないからな。本性を知ったくらいで怯む性格をしていない事、この数ヶ月でよく分かっているとばかり思っていたけど。(静かに息を吐けば両頬に手を添え、半強制的に此方へ向けさせれば翡翠色を逸らさずに見据え。)
……ああ、そうだったのか。立場的に嫌でもわかる。今回が初回だったら次回よりは比較的軽く済む事が多い。…とは言え、水分を摂った上で早めに休んだ方がいいよ、人によっては腕が上がらなくなったりもするから。オレも直に三度目がくるけど、二度目の反応は本当に辛かった。───困ったな、想定外の返事で返しようがない。オレがそれを望むのなら…苦しまずに済むのなら不本意だけど…って言ってくれるんじゃないかと正直思ってた。一般的な愛の注ぎ方じゃないってよく言われるんだ、桁外れに執着心が強すぎて相手を狂わせるとまで…お前は本当にその意味をわかってるのか。…それに“形だけのキス”なんか誰にだって簡単にできるじゃないか、…言葉だけじゃ説明し難いけど。──どうしたらいいんだよ、もう何が何だかわからなくて頭がおかしくなってきた。(視界に菫色が映れば瞳を大きく揺らし、耐え切れずに双眸を閉じて。)
───…っ、正直、もう二度と来てくれないんじゃないかと思っていた。黙って去っても誰も咎めないのに……困った事に、視界が滲んで前が見辛くなったよ。…戻って来てくれてありがとう、スレイ。(目許の滴を手で拭えばそっと微笑んで。)
君に向けてその言葉を放った奴らに、この長杖で叩きのめしに行きたいくらいだな。何処のどいつだい?名前と特徴と住所さえ教えてもらえれば──っ、すまない。急に殺意が…。…それは飽くまでも奴らの意見だろう、皆がそう思う訳じゃない。現に僕は一人の人間に惜しみもなく愛を注ぐ至誠が素晴らしいと感じたくらいだけど。──形だけなら、ね。残念ながら思っていない事を出来る程器用じゃないんだ、僕は。…とりあえず、今はゆっくり話をしないか?(閉じた瞼に触れるだけの口付けをして、軽く髪を撫で。)
泣かないで、ミクリオ。悲しませることだけは絶対にしないって約束したのに。…昨日の夜の時点ではそうするつもりだった。羞恥心と絶望感、喪失感に苛まれて眠ることすら出来なかった。…ごめん、本当に。(壊れ物に触れるような手付きで、目許や頬にそっと触れ。)
恐ろしいくらいに浄化作業に身が入らなかったよ、失敗もするし。言葉も上手く出てこないから返事もいつも以上に時間を要するし。もう支離滅裂だよ。───ミクリオ、取り敢えず早く寝て。今日は特に早く休まないと。オレ、いま気の利いた言葉を掛けてあげられなさそうだから。(緊張した面持ちで、そわそわと落ち着かずに。)
それは──…僕のせい、か。此処で止めておかないと、なんて君に言ったから。あれは…一回でもスレイにキスしたら沢山したくなる欲が出て来るから、君に迷惑を掛けたくもないし自制しようと思った言葉なんだ。…すまない、傷付けてしまって。(優しい手付きに愛しさを募らせつつも罪悪感に睫毛を震わせ。)
朝起きたら君が居なくなりそうで怖いから、今夜は眠らない。スレイが代わりに寝てくれ。……いや、これは流石に自分でも何を言ってるのか分からないな。──気の利いた言葉なんて要らない、今夜は傍に居たいんだ。…先に寝落ちしても構わないから。(左右に首を振り、懇願するようにぽつりと。)
…違う、そのことじゃない。ミクリオが言っただろ、次に会える休日が“明日からまた頑張れる活力になる”って。───単刀直入に言うと、オレには理解の出来る内容じゃなかったんだ。喪失感があった。お前を求め続けるオレ自身に対して羞恥を覚えた。…それだけ。だから気にしないで。(繊細な睫毛の震えに気が付けば、すっと近付いて瞼にキスを。)
……ミクリオ、上の返事は要らないから───こっちにおいで。今直ぐに抱き締めたい。(片手を差し出せば、微かに笑みを溢して。)
抱き締めたら最後、泡になって消えたりしないか?今生の別れは向こう五十年くらいは来てほしくないんだが──…。(差し出された掌から伝うように腕へ手を移動させた所で視線を彷徨わせ。)
…いや、何でだよ。あ、文献の読み過ぎで頭がおかしくなったのか。しかも五十年って妙にリアルだな…いや、何事も無ければ普通に…んん、、何かさり気無く歳を訊かれた気が──じゃなくて、大丈夫だから。(遠慮がちに伝う手を取っては引き寄せ、ふわりと抱き締めて。)
──っふ、適当に思い付いた数字を言っただけなのに妙にリアルって…。年齢の事は暗に訊いていないから安心してくれ。…もう、離れて行かないか?(小さく吹き出せば可笑しそうに笑い、肩口に頭を預けて伏せた状態のままそっと問い掛け。)
……笑うなよ。時代は変わったけど俗に言う言葉があるだろ、…それに別に歳なんかお前にバレたって何ともないよ。──…離れない、と思う。(むすりと不機嫌そうに横目で恋人を見遣り、ふいっと背けば小さくぽつりと。)
…確定じゃないんだな。今直ぐじゃないならいいよ。──離れる時は、僕を散々嫌いになってからにしてくれ。その時は早く諦められると思うから。(ぎゅっと抱き締める腕に力を込めてからゆっくり離れ、緩く笑みを浮かべて。)
───そんなの無理に決まってるだろ。…離れない、離れたくない。どうしよう、ずっと一緒に居たいよ…ミクリオ。(笑みを浮かべる表情に絆され、ぐっと込み上げる目頭の熱を隠すように再度抱き締めれば抑え切れずに泣き崩れて。)
うん、…僕だって離れたくない。叶うならずっと傍に居たいさ。──その方法を、これから二人でゆっくり探していかないか?(肩に温かい滴が落ちていくのを感じては背中に腕を回し抱き締めて、こつりと軽く頭を寄せ。)
…っ、前が何も見えない。誤字とか脱字があったらごめん。──…うん、探したい。けどミクリオは、この先に不安はないの?(鼻を軽く啜っては取り乱した感情を落ち着かせ、両肩を掴みながら離れると正面で小首を傾げ。)
スレイが拒まないなら不安はないよ。繋がりがないなら作ればいいだけだからね。…まだ此処では話せないが…──場所、一応候補はあるんだ。君にも確認してもらおうと思っていて。(濡れた頬を袖で優しく拭い、何処かそわそわした面持ちで口を開き。)
…そもそもオレが拒むわけ──!、…え、そうなの?それって…聞いても良かったりする…?(自らも腕でごしごしと目を拭うように、はた、と目を瞬かせては問い掛けて。)
…っと、寝落ちるところだった。話し込んじゃってるけどミクリオは大丈夫なの…?(恐る恐る、ちらりと。)
……預かっている返事って、あのオレが襲い始めたあの返事? ──…っ、オレ上手く返せるかな。しかもあの中で誤字るって…浄化先で笑い転げる未来しか見えないんだけど。(ぴくりと眉間を動かし菫色に目配せして顔を背ければ口元に手の甲を、込み上げる笑いを何とか抑えて。)
いや、本当に驚きが隠せないよ…じゃなくて一つだけ聞いておきたい。あのさ、身体に変化はない?症状が出るなら深夜帯から朝にかけてが多いんだ。…オレは以前、夜通し浄化してたことがあるって話したことがあるだろ。普通の人よりは慣れてるよ。──でも、次くらいには寝ようかな。心配かけてもあれだし。ミクリオも一緒に寝よ。(柔らかなベッドに背を付ければ、そっと腕を引き抱き締めつつ真横へと誘導して。)
……あー、匿名さんこんにちは。支援…じゃないのはわかってるんだ。迷ったけど無視するわけにもいかないよな。いや、どうしたものか。はは…(苦笑混じりに、)
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