名 2021-07-28 18:20:10 |
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【 概要説明 】
4人の少年が出逢って、夏を過ごす。短い期間の物語。
それでも深く、濃く、複雑なお話。
2850年現在、実際のところ発展したのは都市と呼ばれる都会だけ。他の地域の生活水準は現代とほぼ変わらない。
車で移動し、テレビが見れる。スマホもあり、電波もある。不自由なく暮らすことができる。
それに比べて、東京と言われる大都会には、ロボットや高層ビルばかりで人が外を歩いていることはない。移動は車を発展させた陸海空全てを可能とする00と呼ばれる移動型ロボット。数字が上がるにつれて移動速度、距離共に自由となってくる。現在の移動型ロボット最新型は04。字を書くのも意思疎通型ロボットによって思った通りにペンが動いたりもする。
今回の舞台は田舎、ということで現代の暮らしを想像してもらえればと思う。
>少年の祖母
生きることを大切にする。自給自足できるものはするし、機械に頼らなくていいものは自分でやる。心優しく、全てを受け入れて生きている。ロボットの少年と居るのも祖母を案じて娘が送ってきたから。祖母はロボットをロボットとしては接することはしていない。
>都会に住む少年
大都会東京で生まれ、勉学を叩き込まれながら育ってきた。家にいても触れるものはいつも同じ。接する人も、家庭教育型ロボットと、家庭型ロボット等。両親とはほとんど接することもない。自分の暮らしに疑問を持ち始めたのは昔祖母からもらった絵本を読んでからだった。
>祖母と暮らすロボット
2800年に祖母のもとへ贈られたロボット。家庭の家事と補助を主な仕事とするが、そのほとんどを祖母がやっているため普通の子供のように暮らしている。自分をロボットであると思っていないが、無意識に人の役に立たねばと思う。
>祖母をよく知る少年
祖母の家の近くに住む少年。明らかにその土地の生活水準よりも低い暮らしをしている様子がある。毎日のように祖母の元に遊びにきては、ご飯をもらったり話をしたりしている。それは、自分が生きて行くために必要だから。
>名を明かさない少年
突如として現れた少年。名を明かさず皆から名付けられる。皆が帰るときにいつもどこかへ行ってしまう。彼のことを質問しても何も答えない、だが、最後に知ることになるその少年が祖母の大切にしていた亡き息子の写真のままであると。
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