2年0組学級委員 2021-07-23 18:27:38 |
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>69>黒狼さん
「黒狼さんじゃないですか。……本を読んでいたんです、ほら」
言葉少なく返事をして、読んでいた本をずいっと黒狼さんの元に近づける。文が読んでいた「全国階段集」……それは日本全国にある奇妙な階段とそれらの逸話まで記されたものだった。辞典ほどの厚さがあるそれはかなりマニアックで、人によっては苦笑が零れる一冊である。しかし文はそんなことを気にする気配も見せず、眼鏡越しの目を輝かせながら「面白いでしょう?」と言わんばかりに無言で黒狼さんを見つめていた。
余談だが、文も読書文芸部員である以上活動に行かなければならない。しかし本に夢中の彼女の脳内からは、そのことがすっぽりと抜け落ちているようだった。
(/いえいえ読みやすいですよ!文はかなりの変人野郎ですが、根気よく付き合っていただけると幸いです……/蹴可)
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