Grant 2021-06-23 00:34:56 |
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ひゃめてくださいよ、ズミー!
(砂が口の中に入ってジャリジャリとした感覚がして。両手で海水を掬い相手の顔にかけて応戦して)
わぁっ!冷たい…!
(かけられた水の冷たさに思わず頬を緩めて。再び走り出すと顔を相手に向け)
ザクロ、私はこっちですよ!
(走り続けていたものの、砂浜を走るのは体力がいるもので。疲れてくると転んだように膝をついて)
はぁっ、はぁ…。もう体力が…。
はい、捕まえましたよ。
(膝をついて疲れきっている相手の肩に手を添えて。まるで悪戯をした子供のような、無邪気な笑顔を浮かべ)
…貴方らしくないな、負けず嫌いと言いますか……すこし子供っぽい所もあるのですね。
こ、子供っ!?
ちょっとあなたの反撃にびっくりしただけです!…と、言いたいところですが…私のはしゃぎすぎですね。
(手を添えられれば負けず嫌いで子供っぽいと笑われると、はしゃいでいた自分を思い返して、恥ずかしそうな表情を浮かべ立ち上がって)
…では、そろそろ戻りましょうか。その前に着替えないと…ですけど。
(恥ずかしそうな表情を浮かべている相手がいじらしく感じ。海水を吸い込んで滴っているシャツやサンダルを見て苦笑いを浮かべ)
確かに、かなり濡れてしまいましたね。
(そう言うとシャツの裾を軽く絞って。そのあと、相手に向き直ると得意げに)
ザクロ。実はですね…リゾートホテルにチェックインをしておいたんですよ。せっかくの休みですもの。もっと満喫したいと思って。
(濡れてしまったシャツとズボンの袖を捲り。海風のせいで冷え込んだのか、思わずくしゅん、と小さく嚔をして)
…えっ、リゾートホテルを事前に予約してくれたのですか?
流石ズミさん……!気が利くなあ。
ありがとうございます!
(尊敬と感謝の気持ちを込めて敢えて『さん付け』で彼の名を呼び、満面の笑みを浮かべて)
喜んでくださって何よりですよ。
(少し得意げに笑う。さん付けをされたことで、相手と知り合ったばかりのときのことをふと思い出して)
さぁ、行きましょうか。早くしないと二人して風邪をひいてしまいます。
思えばこんなこともありましたね………
(ズミのレストランの一席に腰をかけ、バカンスの思い出を懐かしみ微笑んで)
(/すみません、久々の浮上なので場所と時間を変えています)
あの時は少しはしゃぎすぎましたね…。ただでさえ私は運動不足なので、次の日には筋肉痛になっていましたよ。
(客足が減ってきたレストラン内で、テーブルクロスを整え直して)
料理をしているので、それなりに筋肉はあるのではないですか?立ち仕事が多いでしょう……?
ふふ、そろそろクリスマスのシーズンですね。今年も貴方の季節の装いが見られると思うとワクワクしますよ。
(足元でポフレを夢中になって頬張っているチゴラスを撫でながら笑顔で言い)
えぇ、今年も”季節の装い”に着替えますよ。全身全霊を打ち込んだ料理を、お客様に楽しんでもらうことが私の喜びですから。
もし予定が空いているのなら、是非ともレストランにお越しください、ザクロ。お待ちしていますからね。
(誇らしげに季節の装いのことを口にすると、紅茶を相手の前に置いて)
【数日後】
(クリスマスから数日経ったある夜。小さな紙袋を片手にレストランへ出向いてホールスタッフに予約した旨を告げて)
…こんばんは。今夜は冷え込みますね。先日、夜7時に予約したザクロです。
[ホールスタッフ]
ザクロ様ですね、お待ちしておりました。ご案内します。
(お辞儀をすると窓側の方の座席へと相手を案内して。メニューを差し出し)
こちらがメニューになります。オーダーしたい料理が決まりましたらお呼びください。
案内していただき、どうもありがとうございます。
(予約席へ案内してくれたホールスタッフに礼を言い、格調高い椅子に腰掛けてメニューを眺める。テーブルの上にはミニキャンドルが暖かい色をほんのりと放っていて)
(本日はどのコースにしましょうか……迷いますね。)
(数分間熟考したのち、オーダーをしようと呼び鈴を鳴らして)
(/失礼します。時間が経過しての浮上なのでバレンタインデーまで時間を飛ばします。すみません)
クリスマスが終わったと思えば…巷ではバレンタインデーたるものが盛り上がってるらしいですよ。
(そう言うと相手のティーカップに紅茶を入れて)
(/了解です。無理はせず、リアル優先で返信してくださいね…!)
……そうですね、最近ミアレでカップルを見かけることが増えたのも、街中に甘いショコラの香りが漂うのも、その祭典のせいでしょう。
(貴方はバレンタインとやらに興味はあるのですか、と首を傾げて尋ね)
バレンタインには興味ありません。ですが、ショコラが大量消費されるという点は興味深いですね。
…ザクロは興味あるんですか?
(相手の問いかけに少し首を捻ってから答えて。少し間を置いてから相手と同じことを尋ねて)
ふふ、興味が無いのですか……。
この時期になるとファンからショコラを貰うことが増えますが、糖質制限中は食べられないのですよ。気持ちだけありがたく受け取ってます。
(色恋沙汰にまるで興味を示さないので苦笑いを浮かべて。料理人の観点から行事を楽しむという職人気質に感心して)
……そうですね、バレンタインは愛する人にショコラを送る方が多いですから。
ズミは流石ですね!季節限定のメニューも考えているのですか?
えぇ、期間限定のメニューを出すと、いつもより多くのお客様がレストランに足を運んでくれますから。
(相手の問いかけに頷き、誇らしげに笑って)
…あの、ザクロ。
実はあなたに作ったショコラがあるのです。食べていただきたいのですが…。
ショコラを私に……?とても嬉しいです!
(まるでひかりのいしのような輝きが目に映り、「ありがとうございます!」と声を弾ませて言い)
(ラッピングされた小さな袋を彼に差し出して)
自然由来の材料を使っていますので糖質は気にせず召し上がってください。ザロクのみをふんだんに使いました。
(「味には自信ありますので」とも伝えて)
ふふ、それは楽しみです。…早速食べてみてもいいですか?
(余裕ある柔らかな笑みを浮かべる一方で、どんな風味か気になり食べるのが待ちきれないらしく、ショコラの入った小袋を見つめながら言い)
もちろん。
ぜひ感想も聞かせてください。今後の料理に活かします。
(相手の笑顔を目にして、自分も表情を穏やかにして。先程淹れたコーヒーを差し出し)
コーヒーとの相性も良いと思いますよ。
では……いただきます。
(箱からショコラを取り出して一口齧れば、ザロクのみの甘酸っぱい味わいを感じ、後から舌でほんのりと苦味が広がっていき)
おいしい…!コーヒーとの相性もバッチリです!
ポケモン向けにはポフレを作ってみては如何でしょう?
期間限定のパティスリーとして販売するのも良いかと思いますよ。
(細部まで拘られ、シェフの技術がふんだんに活かされたスイーツに感動し笑みを溢して。来店したトレーナーやポケモン達が喜ぶようなポフレを作ってみてはどうかと提案し)
それは良かったです。
(相手の輝いた目を見て思わず笑みをこぼして)
ポフレですか…なるほど、それは思いつきませんでしたね。期間限定で販売してみましょう。早速メニューを考えなくては。
(その提案に感心すると、期間限定のポフレを作ろうと決意すると、とある考えを思いつき)
ザクロ。もしあなたが良ければ、私と一緒に限定のポフレを作ってみませんか?
……いいのですか?ポフレの作り方を伝説のシェフから作り方を直々に教わるなんて、私は幸せ者ですね!
(そう言ってにこりと微笑み。「アマルスやウデッポウをイメージしたポフレとか作ってみたいですね」と言い足し、嬉しそうな様子で)
お元気ですか、ズミ。
貴方は料理人、そして四天王として日々励み、忙しくも輝かしい毎日を送っているのでしょう。
また貴方とお話ができたらなぁ…私は嬉しく思います。
アマルルガ達といつまでも待っておりますよ。
お久しぶりです、ザクロ。実はレストランと四天王の仕事が立て込んでいて…。あなたとお話する機会があまり取れず、申し訳なく思っています。
ザクロが行きたい場所や、やりたいことがあれば是非私に教えてください。
お久しぶりです、ズミ!連絡がとれて嬉しいです。
いえいえ、お気になさらず!お互い様ですよ。そうですね、前から行きたかったミアレのパティスリーへ足を運ぶのは…あ、旅行もいいですね。他の地方へ出かけるのもどうですか?
(嬉々とした様子でズミに話しかけて子どものように無邪気な表情を浮かべながら、これから何をしようかと相手にアイデアを持ちかけており)
私も嬉しいですよ。そうですね…アローラ地方へ旅行するのはいかがでしょうか?行ったことのない地方ですし、たくさんの不思議なポケモンに出会えると思います。
(嬉しそうな様子の相手に微笑み返して。彼のアイデアを聞いて少し考え込むと、旅行を提案し)
おお、アローラ地方!いいですね。
前からマンタインサーフをやってみたかったんです。それでは早速、スケジュールを決めましょうか。このボタンを押して……
私はこの辺りが空いています。ズミの空いている日を教えてくれますか?
(相手の提案に快く頷き、スマホロトム(最近ガラル地方から取り寄せたもので最新機種らしい)の電源を起動する。相手に見えるようにして、カレンダーの画面を表示させており)
最近はそんなに便利なものがあるんですね。
(スマホロトムの機能を見て感心した様子。「私は…」と手帳を取り出して空いている日を確認すると開いた手帳を相手に見せて)
ここなら空いているので、あなたと都合が合いそうなのは1週間後あたりですね。
ズミも使ってみてはどうですか?ポケモン図鑑も付いていて中々便利ですよ。
以前崖から転落しかけたことがあったのですが、なんとスマホがパラシュートになって私を守ってくれたんです。その時はとても驚きましたよ!
分かりました。では1週間後の数日間をバカンスにしましょう。
気になっているリゾートホテルの情報を貴方の携帯に送っておきますね。予約はこちらで済ませてもいいですか?
(スマホロトムを使用した感想をロッククライミングの話と織り交ぜて伝えているが、それは危険な目に遭った人が話すような口調では到底無く、本人のリスクテイカーな一面を覗かせていて。
それから先程調べておいたハノハノリゾートの写真をズミ宛てに送信し。口元には笑みを浮かべて、久々の二人旅に期待に胸を弾ませているようで)
まったく。クライミングに夢中になるのはいいですがほどほどに、ですよ。
(ロッククライミングの際に危険な目にあったという相手に注意を喚起して。送られた写真を確認すると、相手に微笑み返して)
はい、予約をよろしくお願いします。
はは、そうですね……そこに壁があれば登るだけ、ですから。了解です、飛行機の予約手続きも此方で済ませておきますね。
では、そろそろジムバトルの時間が迫っているので戻ります、ア・トレ・ビアント!
(つい無茶なクライミングをしてしまうのを内心反省しつつ、相手の好意をありがたく思い。別れ際には気さくな口調でもって手を振り、ショウヨウジムの方向へ自転車を走らせて)
【当日】
もうすぐ到着するかな?
(あらかじめ待ち合わせ場所として指定したカロスの国際空港にて、腕時計に目を遣ってズミが来るのを待機しており)
おはようございます、ザクロ。絶好のバカンス日和ですね。
(辺りを見渡して、相手を見つけるとサングラスを付けた姿で声をかけて)
おはようございます、ズミ。おや、何か楽しいことでもありましたか?私は……朝からあなたに会えて嬉しいですけどね。
(ズミにしては珍しくサングラスをかけて自分の前に現れたので少々驚きつつも、からかい口調で問いかけており)
ザクロこそ、いつもと髪型が違うように見えますが…何か良いことでもありましたか?
(サングラスを少しずらすと相変わらずの悪い目付きで、からかいにはいつもの調子で受け応えて)
さて、搭乗手続きをしないとですね。
おや、気づいてくれたのですか。
……ふふ、私は少々浮かれているようです。立ち話はこれくらいにして、行きましょう。
(アクセサリーを新調したのはつい最近で記憶に新しく、肩にかかる程の髪を下方で留め、一つ結きになっているのを相手に指摘されたので嬉しそうに答え。しばらくして出国審査等を終え、いよいよ搭乗ゲートへと歩みを進めて)
(ゲートを通過して飛行機に乗り込むと、二人掛けの席の通路側に腰掛けて。一息ついてからパンフレットを相手にも見えるように広げて)
アローラには観光名所がたくさんありますね。どこに行こうか迷ってしまいます。
(対して窓側の座席へと腰を下ろし、高度が上昇し風景が移り変わってゆく様を一瞥し視線は相手の広がるパンフレットへと)
そうですね。到着先はカンタイシティ…ですから、まずは観光案内所にてお勧めの観光スポットを尋ねてみましょう。
それが良いですね。
(相手の提案に頷き。到着までしばらく時間がかかるため映画でも見ようかと思い、端末を操作しながら)
面白そうな映画は…。
でしたらこちらの作品はどうでしょう。アクション映画もなかなか良いものですよ。
(タッチパネルを操作し『Full Metal Cop』を指差して微笑む。この作品はセッカシティの著名な俳優が出演しており、続編が作られるほどストーリーも面白いので普段映画をあまり観ないであろう相手も楽しんで貰えるだろうと思って薦めることにして)
アクション映画ですか、良いですね。…ロマンスよりは退屈しなさそうだ。
(映画の概要を見ると、耳にしたことのある俳優の名前が。相手に薦められたことで興味が湧き、その映画を見ることにして)
はは、失礼な言い方かもしれませんが…ズミは恋愛にはまるで興味が無いようですよね。
(相方らしい発言を聞いて思わずニッコリと微笑んでから隣で映画を楽しむことにして。しかし冒頭部分から30分を過ぎると、瞼が閉じて眠りに落ちてしまったようで)
おや、風邪をひいてはいけない。
(しばらく映画に夢中になっていたが、相手が隣で眠っていることにふと気がついて。機内は冷房が効いており、その寒さで彼が熟睡できなかったり風邪をひいてしまったりしたら気の毒だと思って。毛布代わりにと自分の薄手のパーカーを鞄から取り出すと相手に掛けて)
…ズミ?私の為に気遣ってくれたのですね。
ありがとうございます!映画の方はどうでしたか?
(目を覚めれば上半身に上着が被さっていて、さり気ない相手の気遣いが嬉しくなって礼を言い。パネルの方を見遣れば、映画はエンディングへと差し掛かっていて初めて観た感想を聞いてみることにして)
面白かったですよ。他のシリーズも見てみたいですね。
(エンディングに突入した画面を見つめている頃、ちょうど相手が起きたようで。感想を述べると間もなく着陸するとのアナウンスが流れて。両手を組んで伸びをしながら)
もうすぐで着くみたいですよ。
(/ザクロ、お久しぶりです。お元気ですか?年明けのお返事になってしまって申し訳ありません)
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