指導　（　〆　）

せんせー、俺がこんなとこに住んでたの知って驚いてます？(勿論、親が滅茶苦茶稼いでお金を送ってくれているからこそ自分がこういった所に住めてるわけで。それでも、相手のポカーンとした表情はいつもの真面目な相手からは絶対に見ることのない表情であり、やはりこういう相手の姿を見れるのは自分だけかもしれないと感じれば嬉しさが込み上げてきて。だからこそだろう、思わず悪戯っ子な笑みを浮かべながら相手の顔を覗き込みつつ、揶揄うような口調で相手に問いを投げ掛け)

...そうだよ 、しかも1人でな 。お前寂しくないのか？俺が学生だったら、こんなとこに1人で生活なんて無理だな。（　こくり頷いては何時もの表情に戻って 。顔を覗き込む彼と目をあわせて左記を述べ 、揶揄うなと軽く額を弾いてやった。大体、こんなにコロコロと表情を変えてしまうのは久しぶりだ。そしてそれを誰かに見られてしまうのも 。少しの恥ずかしさが混じってしまい、それを隠すため故の行動でもあった 。顔覗き込む彼からふい、と顔を背けて。こういう風に懐かれるのにも慣れてないのだ 。　）

…寂しいよ？小学校ん時から両親仕事仕事だったし、中学の頃からはほぼ1人だし…ダチは居たけど、基本的に遊び終わったら帰ってくし…だから、俺せんせーと一緒に住めるのめっちゃ嬉しいんだ(すぐに戻った相手の表情を残念に思う間もなく相手から軽いデコピンを受けて指で弾かれた場所を軽く擦れば、顔を背ける相手の姿が何だか可愛く思えてくると同時にもっと色んな表情を見てみたい、全ての表情を自分だけが見たい、そんな思いが脳裏に過り。そして覗き込みを止めれば両手を自分の後頭部にあてがい、そう返してはしみじみと呟きを溢してはニパッと笑いながら相手と寝食を共に出来ることが嬉しいのだと付け加え)

そうか。... まぁ、俺が居る間は寂しいとは言わせねーよ。先生は問題児卯月くんのご期待に添える様に頑張ります。（　彼の呟きに少し悲しそうな顔をする。しかし同情は自分のやる気へと変換し 、週末からは自分が保護者がわりの様なものだと心を決める 。それにしても、一緒に住むという響きは少し不思議だ 。さっきまで、、というかこれからも一教師である自分と生徒で会った彼とが一緒に住むのだ。しかし、監視という前提でこうなった訳だが、先程の決意と彼の状況からすると監視という響きはあまりよくない気がした。どちらかというと見守る的なニュアンスの方がいい。少しきっちりとした言葉遣いで、冗談っぽく。　）

ふは、隅田せんせーもそう言うの言えるんだな？期待してるぜ、隅田せんせ？(キッチリとした言葉遣いと声色は普段通りながらも問題児の期待に添うよう、なんて言われれば自分で言うのもあれだが可笑しな話であり思わず笑いが声に出てしまえば本当にきよは真面目一徹のような相手の普段なら見れないような様々な姿を見れた事への嬉しさや、もっと色んな姿を見てみたいであったりこの姿は他の生徒や先生たちには見せたくないという欲が入り交じりながら期待していると言いながら相手の名を耳元で囁いて)

　... ッ 、お う 。 ... 。... それじゃあ、そろそろ帰る 。今日はありがとうな 、今度ここで会うのは次の週末か？それまでも問題は起こすなよ 。（　急に耳元で囁かれ 、肩跳ねさせ驚いて彼から少し距離を置いた 。咳払いをして体制を戻し、腕時計へ視線を落とすと、そろそろ帰る時間、これ以上は彼にも迷惑だろうと。さっき宣言しておいて早速彼を1人にして仕舞うのかと少し足が重いが、まだ週末までは仕方の無いこと 。一応最後に一言釘を刺しておいて、彼に背中を向けようと。　）

だなー…へいへい、まぁ女絡みのは起こさないって(囁いた結果相手の驚く様子も見れてクックッと楽しげに笑いを堪え。あぁ、他にも相手の色んな姿を見てみたい、そんな思いを抱きながら週末まで問題は起こすな、という相手にいつものような間延びの言葉にて女子絡みでは問題は起こさない、と返事をしながら相手の背に向け手を振り)

女絡み以外でも起こすんじゃない。（　相変わらずの様子に軽くため息をついて、軽く手あげ家路に着いた。／〆　）


卯月、俺だ。（　マンションの玄関口で重い荷物を下ろし、彼の部屋のインターホンを押した。思ったよりも荷物が多い。学校で使うものであったり、持ち帰りの仕事で使うものが殆どなのだが。まぁプチ引越しのおかげで部屋がいつも以上に片付いたのはかなりよかったのでこの重さもよしとしよう。...それにしても、週末なので今日は私服。服に大した執着も無いため、かなりシンプルなものにはなってしまったが、年下で若い彼にダサいなんて思われたら、何となく自分は傷ついてしまう気がして、とりあえずダサくはないであろう物を選んできた。...というか、そこは問題ではなく、今日からついに監視...同居生活が始まってしまう。　）

女絡み以外でも起こすんじゃない。（　相変わらずの様子に軽くため息をついて、軽く手あげ家路に着いた。／〆　）


卯月、俺だ。（　マンションの玄関口で重い荷物を下ろし、彼の部屋のインターホンを押した。思ったよりも荷物が多い。学校で使うものであったり、持ち帰りの仕事で使うものが殆どなのだが。まぁプチ引越しのおかげで部屋がいつも以上に片付いたのはかなりよかったのでこの重さもよしとしよう。...それにしても、週末なので今日は私服。服に大した執着も無いため、かなりシンプルなものにはなってしまったが、年下で若い彼にダサいなんて思われたら、何となく自分は傷ついてしまう気がして、とりあえずダサくはないであろう物を選んできた。...というか、そこは問題ではなく、今日からついに監視...同居生活が始まってしまう。　）

はーい、開けますねー(インターホンでマンションの玄関口にいる相手にそう返してはマンション玄関を開け、部屋の玄関まで到達すれば部屋の鍵も開けて相手が来るのを楽しみにしながら待ち。相手が来るまでの平日はたまに授業中に教師に怒られたり等、小さな事はあれど自分で相手に言った通り女子関係での問題行動は起こさずにいて。そして当日、シンプルな服装で身を包み、相手の部屋も一先ず最低限の家具等は元から用意されており)

お邪魔します...これから世話になる。よろしくな、（　玄関口で軽く挨拶をしては、一先ず荷物を置いて。広い部屋をぐるりと見渡しながら、ほんとにここに1人で住んでるんだな...と。そう言えばと何かを思い出したように片手のビニール袋をさしだして、冷蔵庫に入れていいか？と聞いて。今日の夕食分の食材を、家にあった分だけ持ってきたのだ。何せ、暫く家には帰らないので、保存の効かない食品は彼の家で消費させてもらおうという考えである。　）

はーい、今日からせんせー宜しくね？左の手前から2番目のドアがせんせーの部屋ね！んでその奥のドアが俺の部屋！(相手の挨拶にヘラリと返しては相手の住まう自室を相手に伝え、その隣が自分の自室だと説明して。実は相手の部屋と自分の部屋はウォークインクローゼットで繋がってたりするのだが、それは別に伝えなくても良いか、なんて考えて。そうしてれば相手からどうやら食材を持ってきていたようで冷蔵庫に入れて良いかと問われれば「良いよ！俺ほとんど冷蔵庫使わないから自由に使っちゃって」と許可を出してキッチンの場所を伝えて。調理器具等は揃ってるが普段から料理はしないからこそ殆ど綺麗なキッチンと飲み物やあまったおやつなど入れるだけの冷蔵庫が使われる可能性があると知り、嬉しく感じてればふと冷蔵庫にまだ飲んでないアルコール度数の低い缶チューハイが残ってたっけなんて思い出すも、まぁ良いか、なんて気楽に考えていて)

あぁ、わかった。...本当に俺の部屋まであるんだな...。（ とりあえず部屋の前に荷物を置かせてもらい、先に食品を冷蔵庫へ入れさせてもらう事に。先にキッチンを見せてもらったが、全く使っている形跡がない。さては作った飯を全く食べていないな...？と思考し、これから俺が居る間はちゃんとした飯を食わせてやろうと。そうしみじみ思いながら冷蔵庫を開けば、目に入ったのは飲み物、余ったおやつらしきもの、そして...酒。しっかりお酒のマークが入っている。当たり前だが未成年飲酒は禁止されていますとも書いてある。それを彼はしっかり冷蔵庫に保管しているのだ。缶を取り出し、ゆっくりと彼の方を振り向いて。 ）.... 卯月、なんだ？これは、（　明らかに怒った声でそう尋ねる。当たり前だ、未成年飲酒を見逃してはいけない。...勿論、自分が居る間は当分させてはいけないし、これも処分することになるのだろうけど。　）

う…それは、その…間違って、買っちまった、っつーか？(普段の食事はコンビニ飯で平日の昼間は学食…と殆ど使うことのないキッチンに誰かが入るそれだけでも嬉しく思わず頬を緩ませながら相手の近くにいたが、相手の怒りに満ちた顔で振り向かれ、その手に持っている缶チューハイに緩んでた表情は一気に気まずいものになり明らかに動揺してると言わんばかりに視線が泳ぎながら口ごもり。そして、ややひきつった苦笑いでそう言い訳を返すもそれは当然咄嗟に思い付いた嘘で。しかもわざわざ遠くのコンビニで土曜日にコッソリ飲むのを楽しんでいた確信犯なのだが、それを悟られまいと必死に表面上で隠そうとし)

間違えて缶チューハイ買うやつがいるか。未成年飲酒、立派な法律違反だぞ。これは没収だ...というか、処分だ。（　こつん、と缶で彼の頭を軽く小突いてキッパリそう言い切る。まだ開けてもないものを処分するのも勿体ないが、まぁ仕方の無いことだ。というか、どうやってこれを手に入れるのだろうか、こいつだったら年齢確認もすり抜けているのか？と缶を冷蔵庫に戻しながらため息をつく。まぁ、仕方ない。これからは自分が居るのでこんなこともなくなるだろうと。　）

はぁい…っつーか、せんせーが飲めば良いんじゃん。折角なんだから、今日は引っ越し祝いとして飲んじゃえば？(今後は買ったらすぐ飲んで帰ろうか、でも相手にバレたら面倒だしなぁ…そんな事を考えてれば、相手により小突かれ額を擦りながら処分にやや不服そうに返していたが、缶を戻す相手を見ながらふと処分の方法が気になって。勿論相手は成人してる訳なのだから相手が飲めばいいのであって、もし相手と共に買い物なりにいけば相手が飲めばいいからと自分のも買えるのでは、と悪知恵を働かせては相手に向けそれっぽい理由を付けて飲むよう促して)

あ、いや ... 俺は 、（　断ろうとして言葉を止める。この缶チューハイは未成年とはいえちゃんとお金がかかっている、しかも彼の保護者が稼いだものだ。それを捨てるのは如何なものか。...しかし、自分は困ったことに下戸であり、この缶ひとつでも多分潰れてしまう。そんな姿は見せられない。でもこれひとつも飲めないのは大人として見くびられてしまうかもしれない。...いったいどうしたものか。そう思考を巡らせて、アルコール度数の表示を見つめる。...いや、これは度数が低いし、ひょっとしたらこれと...最悪あと幾つか、それだけならそんなに酔わずにすむのでは無いのだろうか。なんて謎の自信が湧いてきて。　）わかった。今日の風呂の後にいただこう。...お前はこれな。（ そういいながら冷蔵庫にもう一度缶を戻し、彼に缶ジュースをみせてやった。さて、時間も時間なので自分の部屋の片付けは後にして先に夕飯を作ろう、とキッチンを借りることにした。 ）

ん、わーってるって(相手からの返答に思いがけず時間がかかっていることに気付いては、もしかして…なんてとある仮説を立てて。それは相手がお酒に弱いという可能性であり、それは結構濃厚そうであり相手の色んな一面を見れるチャンスかもしれない、そんな考えが思い浮かべばもし買い物に行く時があればビールやら飲ませてしまうのもありか、なんて考えていて。そうしてれば相手からこれを飲むようにと缶ジュースを見せられれば少し残念に思いながらも頷き答えては料理を始めるらしき相手をテーブルに座りながら眺めつつ、今後はコンビニ飯ではなく手料理を食べる機会が増えるんだろうな、なんて考えていて)

（　酒が弱いことはまだバレてない。まだ大丈夫だ。そう言い聞かせながら、調理を進める。今日持ってきたのは自分の家にあった余りもの。簡単に野菜炒め程度しかできないが、十分だろうと。ご飯を炊いて、味噌汁も作る。手際よく進められるのは、自分が自炊に慣れているからだ。しかも、こんなに綺麗なキッチンがあるものだからまぁ捗る。いつの間にやら2人前が完成。盛り付けた皿を彼の前に出して、じぶんの座る方にも並べる。　）
はい、できたぞ。（　彼と対面になる様に座れば、手を合わせていただきます、と。誰かと一緒に手作りのご飯を食べるのは久々な気がする。我ながら味も悪くない。　）

おぉ、うまそー。いただきまーす(手際よく作られる料理に思わず昔の幼い頃…幼稚園から小学校年少の頃を思い出して。その頃だけは期間限定で来ていたお手伝いさんが料理を作ってくれていて。それも結局コンビニで買うことに収まってしまえばそれ以降手料理を食べる機会なんて無くなってしまい。だからこそ、相手の作った料理は野菜炒めに味噌汁とご飯とシンプルなものだったが、どんなコンビニ飯よりも美味しそうに見えては素直に美味しそうだと漏らしては、手を合わせていただきますとし)
んっ、旨っ！せんせー、料理うめーじゃん(そして、一口野菜炒めを口にすればその味の美味しさもさることながら久しぶりに食べた手料理だからこそ、表情を明るくしながら美味しそうに食べていて)