匿名 2021-06-05 12:22:45 |
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えー…その発言も若干怖いんだけど。痛い事は無しね。俺が今日一日で知った小鳥遊は、良くも悪くも単なる良い子ちゃんじゃなかったよ。まあ、本当は演技上手なのかも知れねえしね?( 弄んでいた頬を解放してやれば悠々とした物言いで肩を竦め )うん、秘密。又付き合ってくれる時にでも話すよ。( 不服げに顰める顔に笑い声微かに零し、承諾されれば貴方と相反して喜々と双眸を細め。熟れた手付きでローファーに履き替え、くるりと振り返り貴方に一緒に帰ろ、と短く告げて )
ふふ、解剖するんだから多少の痛みは我慢してよ。……和泉はどっちが好きなの、良い子と悪い子。( 返答次第では今後の接し方も変わってしまう程重大な二択持ち掛けて。 )ふゥん、───…ン、家どっち?( 想定もしていなかった提案に須臾の間時止まり、履き替えようと出したローファー片手にぽかんとした顔で見詰め。ふと我に返ったようにタイル床へと靴放り投げれば校門から左右に分かれる道一瞥して。)
なんで解剖してえの。せめて生きてる間は見逃してよ。───どっちも。( 暫し考える仕草見せるも満を持して薄い唇が紡いだ言葉は、表情も含め幾分も平然としており )駅側。電車通学だからね。小鳥遊は?( 校門の右側を指差し答えれば、今更乍ら茫と帰路方面の事に配慮していなかったと思い返し。僅かな期待を包容した眼差しで貴方を見詰め )
…ッは、なんて会話してんの俺ら。和泉のことは知りたいけど流石に体内までは知らなくていいや。──…当たり障りのない答えだね。( 何方も選ばないという答えに和泉らしいと幾度か頷いて見せ、未だ嫌われてはないんだと心底安堵したようにふうと息吐いて。 )見事に逆方向だねェ、駅まで送るよ。( 指差した方へと視線向ければ薄らと寂しさ滲む表情で眉下げつつ笑、僅かに向けられる期待を感じ取ればぽんぽんと頭撫で。 )
あは、小鳥遊って気紛れだね。さっきまで解剖に乗り気だったのに。──…俺の事知りたいと思ってくれてるんだ?当たり障りねえってか、俺欲張りなの。だからどっちの小鳥遊も見逃したくねえよなァって。( 我儘に何方も選ぶ。欲張り加減は先刻仲を深めた相手にも通用するようで、にこにこと笑み浮かべ乍ら迷う事無く本心を吐露し )あらら…、マジか。俺的には小鳥遊と一緒に居れて嬉しいけど、手間じゃねえ?( 残念そうに微かに萎んだ声色と唇尖らし。大人しく撫で受けては、貴方からの提案に若干殊勝に首傾げ )
和泉が本気にするからァ。俺が解剖趣味にしてるようなヤバいヤツに見える?──勿論。どういう人なのか、何考えてんのか全く読めねェ。あは、あんまり他人に興味無さそうなのに俺に夢中になってくれて嬉しいなァ。( 弧を描く様に双眸細め嬉々とした表情浮かべながら大きく手広げては全部見せてあげる、と。 )…ン、違うな。まだ一緒に居てえから駅まで着いてってもいい?( 気恥ずかしい我儘に目線合わせることなく言い換え、若干顔が赤いのは夕陽の所為なのか反応伺うようにチラと目線戻して。 )
ンー、見えねえなァ。でもお医者さんごっこは無しね。演技してる小鳥遊、結構怖かったし。嬉しいね、けど案外何も考えてねえかもよ。あんた面白いしもっと知れたらなァって。( 両手を目いっぱい広げる仕草に頬を弛緩させ、腕を伸ばせば軽く頭を撫でて )……良いよ。俺もそう思ってたとこ。( 貴方の頬に赤味が差したのは眩い夕陽の所為、と自己解決するも思わぬ発言に驚愕し、数拍と間を置いた後にこくりと頷き。緩々と口角を上げ同意の旨を示し )
え、和泉に怖いモンなんてあるの?俺はこんなに和泉のこと考えてるのに和泉は違うんだね、悲しいなァ。……あは、面白いことしたかな。( 心地良さげに双眸細めるその姿はまるで猫の様で、もっとと言わんばかりにぐっと背伸びして求め。 )わァい、嬉しいな。お手手でも繋いで帰る?( 冗談っぽくヘラヘラと戯けた笑み湛え、言葉通り掌差し出せば反応楽しむように首傾げて問い。 )
あるよ、俺だって人間だからね。…はは、じゃあ小鳥遊の事しか考えられねえ様にしてよ。なァんて。ン、今まで俺の周りに居た奴等と全然違って面白いよ。( 求める様な背伸びに、くく、と喉鳴らし笑み零せば柔い茶髪を緩々とした手付きで撫でてやり )いいよ。途中で振りほどかないでね、泣いちゃうから。( 別段動じる事も無くサラリと掌に触れては指を絡め所謂恋人繋ぎをして。冗談交えて視線を流せば悪戯に双眸を細め笑み )
何が怖いのォ?お化けとか?…ッふ、そう簡単に出来たら苦労しないけどきっと和泉は手強い。でも和泉はその面白さより順風満帆な人生を選んだってことでしょ?( 心地良い感触に身を委ねるように瞳閉じ、余りの安心感に堪え切れず零れた欠伸を掌で覆い隠して。 )──…え、ちょ。こんなあっさり?( 自身の放った冗談に戸惑い恥じらう反応を期待していたが見事に裏切られ瞠目して、逆に相手を楽しませる形になってしまい悔しそうに顔顰める。自分から仕掛けた誘いのため振り払うことも出来ず只々絡められた指へと視線向け、同性と恋人繋ぎという体験した事の無い不時な状況に羞恥心やら動揺やら全く隠す余裕無く火照った顔を露わにして。 )
内緒。簡単に教える気ィないよ。手強いかァ、あんたになら簡単に紐解かれる気がするんだけどね。うん、今までは。( ふわりと欠伸する貴方にまるで気侭な猫を連想し、微笑ましさに意図せず口角が上がり。緩慢な仕草で頭上から手を退けて覗けた悪戯心の儘に擽る様に頬を撫で )───…あ、嫌だった?( 隣を覗けば火照った頬。数秒の間瞠目し見詰めては、繋いだ手を解いてそっと顔を覗き込み。そんなに嫌だったか、将又怒らせてしまったのか、と一人曖昧な答えを導き出した挙句、しゅん、と眉尻を垂れさせ。咄嗟の戯れとは云え自身主体で行動を起こした事に反省し乍ら、片隅で思わぬ反応に対し残念に思う自身が居る事に驚愕を禁じ得ず )
ケチ、折角和泉の弱味握れると思ったのにィ。あは、そんなに凄腕に見える?残念ながら綾取りは苦手なんだァ。……今までってことはこれからは違うの?( ぱちぱちと幾度か双眸瞬きしては不思議そうに見詰。次いで込み上げてくる擽ったさに双眸細めるも心地良さは先程と変わらず、更なる安心感求めるようにスリスリと温かい掌へと顔擦り寄せて。)───…自分で振りほどかないでって言っといて簡単に離すなよ、バァカ。( 普通なら嫌悪感抱くような行動も何故か全く感じず、寧ろ離された温もりに寂しいと思う自身が居て。追い掛けるように再度温もり捕まえては躊躇いながらもゆっくりと指先絡め、離さないでとでも言うようにぎゅうと握る力強める。 )
俺なんかの弱味握ってどうするつもり?うん、相当な手練に見えるね。俺じゃ到底敵わないくらい。んー…俺も分かんない。なにせ今まで小鳥遊みたいなタイプと連んで無いからね。( 掌から伝わる温い頬の温度に形容し難い心中になり、数秒硬直するも直ぐ反射的に思わずパッと掌を引き退けて。想定外の反応にじわりと熱を持ち朱に染まる耳は其の儘に、こういうの誰にでもするの、とぽつり拗ね気味に呟き )だって無理してんじゃないの、かな…って。( 辛うじて紡いだ訂正は、ぎゅう、と力を込められた掌に呆気に取られ言葉尻が窄み。自身から仕掛けた事乍ら、戯れを捨て去った様な貴方の言動に触れ合う指先から鼓動が伝わりそうで、此方も少々躊躇いがちに絡め返しては徐に貴方を見詰め )
別に何もしないよォ、ただ何かあった時の保険てきな?あは、頑張ってラスボスの俺を倒す手段を見付けてよ。──…このまま俺に溺れちゃえばいいのに、( 本気か冗談か分からないような素振りで緩く口角持ち上げ。ぽつり拗ね気味に呟いた一言に、そうだって言ったら?と挑発するような目付きで見詰。 )……自分の言葉に責任持てよ。俺の冗談を本気にしたのはそっちなのに今更逃げんな、アホ。( 隣から感じる視線に更に羞恥心増し、馬鹿だの阿呆だの小学生のような反抗的な態度と共に歩くスピードも無意識に速まり。 )
こっわァ、小鳥遊の反感買わねえようにしよ。生憎勇者様には向いてないんで。でもそうだなァ、…色仕掛けはあり?───熟れた小鳥遊は俺なんか溺れさせても楽しくねえっしょ。只の優等生擬きに喰い甲斐は無いよ。( 狡い、と抗議する視線を流し乍ら、ワイシャツから覗ける仄かに熱の上がった首筋をぱたぱたと扇ぎ。挑発する様な目線を絡め取り視線合わせては、不服そうな面持ちの儘、唇の動きだけで「チャラい」と伝え )ふは、こんな罵倒喰らうの久々ァ。ね、待てって小鳥遊──( 可愛らしくも受け取れる罵倒に愉しげに双眸を細め。手を繋いでいる以上速度に合わせる他なく、慌てて歩調を速め。貴方と過ごす時間の楽しさが打ち勝ったお陰か否か、逸る心拍数と羞恥心は徐々に落ち着きを取り戻し )
ふふ、和泉の弱味探らないとなァ。……ッは、無し。男が男に色仕掛けなんて効果ねェから。ふゥん?敬遠してるつもりなんだろうけど俺には逆効果だったみたい、──火ついちゃった、なァんて。( ぺろと舌舐めずり如何にも悪い顔で下から瞳覗かせ、仄かに熱を持った首元視界に入ればそれ以上に温度の高い自身の掌で触れてみて。 返ってきた答えに吹き出すように笑えば 可愛い女の子にはするけど流石に男の子にしたのは君が初、とこっそり耳打ち。 )……嗚呼、ごめん。やっぱ周りの目が痛い、気がする。( 君の言葉でふと我に返ればチラチラと振り返りつつ歩調合わせ。気にし過ぎとも取れる周りの痛い視線に自然と意思も弱まり、あれだけ強引に繋いだ掌も離した方がいいのではと力緩めて。 )
ああもう、余計な物探んな。…どうだろうね、試してみなきゃ分かんねえ事って多いよ。───くく、困ったな。見逃して貰えそうもないし、…かと言って簡単にあんたの掌の上転がるのも癪。( 首筋に触れた熱にぞくりと背筋が震えた瞬間を誤魔化す様に咳払い一つ。その掌を剥がし口許に持って行けば「おいたが過ぎるよ、小鳥遊」と告げて手の甲に口付ける寸での位置で上目に見詰め。鼓膜を揺らす甘い言葉に眩暈さえ覚える始末。硬直するも徐々に理解した頭では、弄ばれてる と早々に結論づけて肩を竦め )…解いちゃうの?今更逃げんなよ。駅までコレね。( 人通りの多い道に差し掛かった頃合い、刺さるのは微笑ましげな視線に好奇や珍奇の視線。緩んだ手の感覚に寂しさ感じそっと問うては、次いで先刻の貴方の言葉を借りて悪戯っぽく口角を上げ。握った手と手を擡げて、解くつもりは更々無いと応えて )
和泉の強いとこも弱いとこも全部知りてえの、許して。…折角色気あんのに使い道間違ってんの、抑々男に使うもんじゃねェ。──あは、そう上手くはいかないか。( 思い通りに事が進むとは予想していなかったものの案外愉しげな表情の君に自然と自身も顔弛み。一連の行動を目の当たりにすれば分かり易くじわじわと顔赤く染めて行き、不意に絡んだ視線に反射的に目逸らせば隠すように空いている掌で顔覆い。)……ッふ、さっきまで弱気だったのに。( 先程の面影すら感じさせないような豪気な態度にふうと息吐いて、一度緩めた力も貴方の言葉聞けば直ぐに降参して強く握り直す。)
…ふは、すげえ狡い言い方。持ってる物は有効活用しないとね、お巫山戯抜きで小鳥遊に興味持って貰えんなら使うよ。簡単に転がり落ちる奴の方が好みだった?( 弛んだ貴方の顔にふわりと微笑み、次いで声を潜め耳打ちにて若干意地の悪い質問を問うて。なァんてね、と朗笑しながら貴方の手を解放してやれば掌で顔を覆った貴方に瞠目し。指の隙間から垣間見える上気した肌に思わず手を伸ばそうと再度腕を擡げ )さっきのは不可抗力っつーか…。くく、小鳥遊こそ急に大人しくなるもんだから吃驚した。( 歩調に合わせて繋いだ手を揺らしつつ揶揄い交じり隣の貴方へ視線を流し。快く応じるように絡めた指先に力を込め、楽しげに口角を上げて )
あは、許したくなっちゃうでしょ。…それは友達として?それとも恋愛的な意味?なァんて。多少の苦難は無いとつまんないかなァ。( 暫しの間腕組み思案して、飛んできた意地の悪い質問にも戸惑うこと無く平然な顔で答え。貴方の悪巫山戯にまんまと嵌められたことに気が付いてる様子の君感じ取れば、此方へ迫ってくる影に無駄な抵抗すらする気力も無く。露わになった赤く色付いた頬を見詰める君に、不服そうな表情で下唇噛み締めて。 )……こんなとこ知り合いに見られたらどう説明すんの、和泉は周りの目気にするタイプかなって思ってたんだけど。( 愉しげな様子の貴方を横目に自身も自然と高揚して、徐々に見えてきた目的地に薄ら寂しさ感じ無意識に緩歩して。 )
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