冷凍ミカン 2021-06-01 23:53:32 ID:297f5cb80 |
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「いえあの、人間です、一応……はい」
己を妖怪に例える声に、パタパタと手を振り人間アピールをしてみせ。
その指先に触れた感触にまずは安堵の息を吐く。
……いや、安心するのはまだ早いか、相手が悪意を持って接してくる可能性だって無いとは言えないのだから。
「何処のどなたか存じませんが、棚を起こすか、本を除けるか……。
もしくはそのまま僕の腕を引っ張ってくれませんか、本の整理中に棚ごと崩してしまって」
ほんの少しだけ警戒しながらも、しかしこの状況下では相手が良心を持ち合わせた人物であることを祈るしかなかった。
(/よろしくお願いします!)
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