通りすがりさん 2021-05-30 22:36:56 |
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ん、にしても本多すぎない?この山を収納するとこ、もうあんまりなさそうだけど。( 目の前の本と店内の広さを考えると、既に余裕は殆どなさそうに見えて。思ってもみなかった言葉にゆるゆると首を振るも、あくまでも捉え方は肯定的で )え、それはさすがに申し訳ない……でも嬉しいし、そうなったら此処で働こうかな。
ずうっと売れてへん古書を貯蔵庫に押し込んで入れ替えやな。気の遠い作業やけど、ほんなら収まる。( 最早手馴れた作業のひとつを伝え、同時に一人で行えば丸一日が潰れるであろう事態に軽く目眩を憶え。肯定的な言葉に刹那瞠目するも、応答に嬉々としては机上の書類を引っ張り出して羽根ペンと共に手渡し ) え、お手伝いしてくれるん?丁度人手が欲しかったんよ~、助かるわぁ。ほんなら簡単な契約書──此処にお名前書いてくれへん?
あー……大変なやつだ。( 普段やることはないにしろ、面倒で時間のかかる作業だろうことは想像に難くない。あっという間に用意された書類に少々驚きながらも、この店にいられるというのは自身にとっては良いことだらけ。親指を立ててみせては、ペンで名前を記入して手渡し )まじで?ん、俺ただ働きはしないかんね。──はい。じゃあ、宜しく店長?
…おんや、良いタイミングで丁度ええ人手がおるなぁ。( 最終的には一人妖術の類いに頼る事も吝かではないが、隣に腰掛ける人物へ視線を流しどこか戯れに似た調子で語り掛け。書類を受け取り直筆の名を確認すれば、視線合わせ口角を上げ冗談混じりに ) はい、まいど。勿論見合ったお給料は渡すで。きみの働き次第な所もあるけど。よろしく、東くん。
なーんか流れで雇われたけど、ふかふかの椅子忘れてないよね?( 条件として、というわけではないが、ふざけたような調子で先程の話へと回帰し。わざと嫌そうな表情を作ってみるもすぐに頬を緩めて。せっかく働くことになったのだから、と徐に立ち上がり )ええー……まあ、幾ら何でもただでお給金貰おうと考えてるわけじゃないから──で、早速入れ替えする?
忘れてへんよぉ。それできみが釣れたようなもんなんやから。( 幾度か瞳瞬かせるも軽く吹き出しては、次いでくすくすと楽しげに目尻を垂らし笑って。腰を上げた相手に視線を向け感心したように双眸を細め、緩慢とした仕草で自ずと席を立ち。座り作業で凝った身体を伸びで解し、流した視線で台座がある事を示し ) おん、入れ替えしよか。東くんはそこの台座使うてええよ。
釣れたって。( 言い方はなんとかならないものか、と眉をひそめてみせ。台座があるのを確認すると親指を立てて。取り敢えず長くありそうなものに目をつける、ことができるのは常連ゆえ。普段手の届かない位置にあるものは新鮮に映り )了解。
( もし尻尾が出ていればふわふわと揺れていただろう、ご満悦な表情は眉を潜めた相手と相反しており。折り畳み式の台座を彼の元へ運ぶと一声かけ ) 早速働いてもろておおきに。若い人手があると助かるわ、俺ももう歳やし。
いや、そんなに歳じゃないでしょ。( 両手に本を抱えながら、ゆるゆると首を振って否定し。へらりと緩い笑みを浮かべながら、紡ぐ言葉はどこか楽しげで )色々見れるの楽しいし、落ち着くから。
裏では若作りに必死かもしれへんよ。( 人間の姿を纏っている為に投げ掛けられた至極真っ当な言葉に密かに瞠目するも、愉快そうに軽く笑い声零しては双眸を細め相手を見上げ。明るい声色に自然と弛む頬はそのままに作業について一言残せば奥の棚へと歩を進め ) ほんまに本が好きなんやねぇ、東くん。せや、汚れが酷いのは分けて置いといてぇな。何か分からへん事あったら声掛けてや。
ええ、見えないわ。( 思わず吹き出すように笑ってしまってから、ふざけた調子そのままにあっけらかんとして親指を立ててみせ。時折初めて見るタイプの本に手を止めて読みつつ、なんとか着実に仕分けを進めていき )りょーかい。なんかあったらそっち行くわ、てんちょー、つって。
一報も無しに時間空けてもうて堪忍な。週末ちょい忙しくてなぁ…。言い訳にしかならんやろから、東くんが愛想尽かしてなかったらまたお話させてや。
東くん、休憩にしよか~。( 刻刻と時計の秒針の音と紙が擦れる音が響く古書店を蔓延る静寂。丸窓から漏れる優しげな陽光に埃がきらきらと舞う中で作業を進めて幾らか経った頃合い、順調に進む己の作業を一旦止めて部下の元へと向かい )
>45様
支援上げおおきに。見てくれはってる方も居るんやなぁ。物好きさんや。( くふ )
寂しくて泣くかと思ったわ。( 下手な泣き真似 )なんつって、そんなに気にしてないからあんまり神経質になんなくていーよ。支援上げしてくれたのも俺じゃないしね。寂しがりのうさぎじゃないけど、甘やかされんのは歓迎だからお詫びにぎゅーってしてくれても良いんだけど?( ここぞとばかりに腕広げて )
……んあ、おっけー。( 黙々と仕分けていたせいで時間の感覚は薄れ。声が聞こえたことで漸くはっと我に返り。手に持っていた幾つかの本を一度本棚ぬ戻すと、ゆるりと振り向いて指先でまるを作ってみせ )
嗚呼もう本当に不甲斐ない男やわ。東くんの広い懐に助けられとるもん。( 困り笑い零し ) …お詫びやのうても、ぎゅーくらいいつでも歓迎やのに。寂しくさせて堪忍なぁ、東くん。( 柔く微笑み / 抱き寄せては腕の中にすっぽり収め )
一旦お疲れさん。おいでや東くん、おやつの時間にしよか。( 丁寧に入れ替えられた古書を一瞥し、感心の念を抱いた声色で労い。何処か浮ついた面持ちでカウンター奥を指差し )
無理されるよりずっと良いっつの。大変だったのに気に掛けてくれてたんなら、もうそれだけで嬉しいし。( ぽつ )あー、俺やっぱりあんたといると落ち着く。榊さんいないとなーんかつまらないからさ。( 目細め / 背中に腕回して甘えるように頬を寄せ )
え、おやつなんて用意してくれんの?優しすぎるじゃん、此処の店長。( 意外な言葉に瞬きをひとつ。乗らない手はない、と緩い調子で軽く手を上げ。普段は足を踏み入れない場所、わくわくしないはずはなく )
無欲な子やなぁ、…もっと我儘になってくれてもええのに。きみの事気に掛けてはおったよ。大した無理はしてへんけど、東くんの元に行きたいのに自分は何してはるんやろと思っとったし。( 溜息 ) 俺が嬉しなる事言うなぁ、東くん。……ふふ、今顔上げんでな?多分にやけてるわ。( 弛む口元隠そうと抱き締める力を僅かに込め )
昔から付き合いのある行商人から買ったんよ。まどれーぬ、ってお名前らしいんやけど。本当はこっそり食べようと思てんけどね、頑張ってくれた東くんにご褒美。( カウンター奥、年季の入った小洒落たテーブルに案内すれば、傍らの戸棚から洋菓子の入った白箱を取り出し机上に置いて。簡単に説明すればお茶を淹れる支度をと台所に立ち )
我が儘になったら、きっと俺止まんないから。際限なく求めだしたらさすがに情けないでしょ。( 自身の髪くしゃり )
そんなん聞いたら顔上げたくなるじゃん。俺の言葉で喜んでくれる榊さん、かわいいし。( 言葉に反して顔を上げることはなく、代わりに首元へと顔を埋めて )
なんか名前聞いたことある気がする。小説に出てたんだったかな。こっそり食べてくれても良かったのに。( 落ち着いた雰囲気の中、椅子へと座ると箱を眺めて。洋菓子なんてお洒落だな、どこの国のお菓子だっただろうかと考えを巡らせ、頬杖をつきながら待ち )
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