1671 2021-05-27 08:51:49 |
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……うん。( いつもと違う雰囲気にどう言葉を返して良いかわからず、ただこくりと頷いて。ぎゅうう、と苦しくなってしまわない程度に抱き締め。「ほんとすき」ぽつりと呟くと、頭を撫でつつ髪に口付けを落としてみて )
や、そういうわけじゃないから……!( シャツをずらしてわざと見せられると、思わずすっと目を逸らして。まじまじと見ていないにせよ、綺麗な肌、なんて意識してしまうわけで、「ばーか」と呟いて肩を小突き。席に座るなり差し出された二つ。遠慮なくアイスを自分の前に引き寄せると、スプーンで一口掬いとり。冷たさと濃厚な甘さに表情が緩み。「ん、めっちゃ美味しい。食べる?」もともと一人で全部食べてしまうつもりだったわけではないが、なんとなくお裾分けしたいような気持ちになり。一口ぶん掬って彼の口元へと差し出し )
いてて。ごめんって。 ( ちょっとからかい過ぎただろうか。そう思いつつも、小突かれてもくすくすと笑みを浮かべながら、こんな風に過ごせる時間も悪くないなあなんて思っていると。 目の前に座ると恋人が食べるのを楽しむ姿をじっくり見ることができて、テーブルに頬杖をつきながら食べている様子を見つめ。 口の前に差し出されればぱくりと一口、 「 んまー。 もう一口、もう一口、 」 甘くて冷たくて口の中がひんやりしていくのが気持ちよく、目を閉じて味わって。 もう少し食べたいと少し身を乗り出し、相手に向けて口を開けて次の一口を待つと。 )
怒ってるわけじゃないからね?( 大丈夫だろうとは思っているものの、もしも勘違いされていたらどうしようか、考えては一応フォローを入れておき。アイスを食べていると視線を感じて其方へと目を向け。「見られてると食べにくいってば」眉下げてスプーン咥え、頭にぽんと手を乗せてみて。「はーい、あーん」ふざけて一度彼に差し出してから自分のもとに引き返す、なんて初歩的な悪戯を仕掛けたのち、改めてちゃんと彼の前へと差し出し。そうしているうちに口の中が甘さで満たされ、アイスティーを一口ごくりと飲み。さっぱりするのと同時に夏を感じて緩い笑み浮かべ )んー、最高。
ん。でもあおそんなに気にしなくて大丈夫だよ、俺のことじーっと見んの、あおくらいだもん。 ( 相手の言葉にこくり頷いて。元を辿れば自分が胸元を煽ぐ姿についてだったが、そもそも恋人ほど自分のことを見る人なんていなくって。 「 あおって気許してくれると表情豊かになるから見てたいんだよねえ。 」 手を繋いだり、美味しいものを食べたり、悪戯が最高した時だったり、無気力に見えつつも表情は豊かな恋人を眺めていたくなるのは当然のことで。 「 あー、ん、…あーおー。 」 閉じた口の中にあるはずのアイスはなく、どうやらよくある悪戯をされたらしい。眉間に皺を寄せむっとしていると再び口元に来た手をぎゅっと握り、逃さずに一口、満足そうに味わえば。 ) 浴衣って、女の子は柄いっぱいあって選ぶの楽しそうだなって思うー。
……当然。他の子がしゅーくんのこといっぱい見てたらすっごいやだ。( 誰かの視線が集まるのは想像するだけでも不快に思えてしまい、思わず眉をひそめて。「そういうの、ほんといらない」いつも通りのゆったりとした口調でにこにこと此方を見る視線に耐えられず、手で顔を覆うようにして俯き。結局照れさせられてばかりだなあ、と思いつつ、それでも未だ耐性はできないわけで。「ごめんって。ちょっと悪戯したかっただけー」わかりやすく変わる表情に子どものようだとくすくす笑い、頬杖ついてその様子を微笑ましく見守り。浴衣の話題に軽く頭から抜けかけていた目的を思い出し。自分に似合うのはどんなのだろう、というところからして理解できていないわけで、こてりと首傾げて )んー、まあ……でも、逆にどれが良いかわからなくなる。
しわよっちゃってる。 ほら、今俺にはあおしか見えてないし、あおには俺しか見えてない。 ( 不機嫌な表情をする恋人の眉間には皺が寄っていて、屈んで眉の間に人差し指を当てると皺を伸ばすように左右にさすり。 視線を合わせると、じっと見つめては、ね?と首を傾げ。 「 あー、隠しちゃったら見えないじゃん。 」 俯いてしまったらせっかく眺めていたのに見れない、と口を尖らせ、テーブルに伏せると俯く恋人の顔は下から見ても見えなくて、不貞腐れて。 「 んじゃあ俺が見てあげる! あおに似合いそうなの探す、いこ。 」 首を傾げる姿にかわいいなあと思っていると、これは自分の好みの浴衣を着てもらえるチャンスかもしれないと目をキラキラさせて。 )
顔、見せて。 ( そっと頬を包み込むとこちらに向かせては、じーっと見つめたあと、へにゃりと表情筋を緩ませると、 「 好き。 うん、大好き。 」 なんとも締まりのない顔で自分の気持ちを確かめるように頷いては軽く唇を合わせるとまた微笑んで。 )
んー……うん。ごめん、我が儘言った。( 彼の言葉はまるで魔法のようだと思う。優しさと癒しと、他にも何らかのものが含まれているのではないだろうか。眉を下げるとぽつりと謝り。「だって隠してるんだもん。しゅーくんが恥ずかしいことばっかり言うから」ぼそぼそと文句を溢すと、ゆっくりと顔を上げてアイスの残りを平らげ。熱くなった顔もひんやりとした冷たさで少しは紛れた気がして。「ん。じゃあさ、私もしゅーくんに似合うの選びたい。良い?」楽しそうな姿にくすくすと笑うと、手を繋いで浴衣のあるコーナーへと向かい。夏らしい一角はそんなに人が多いわけではないものの、色鮮やかなものがたくさんあって賑やかに見えて。頭の中でたくさんの色の浴衣を着る彼をシミュレーションして見ながら、自然と頬が緩んでいて )
うん。表せないくらいすっごい好き。( 何度言ったかわからない言葉を口にし。見詰めているうちに伝染って緩い笑み浮かべ、唇を重ねて。そっと擦り寄り、甘えるような声でぽつり )ずっとこうしてたいくらい、幸せ。
謝んなくていーよ、俺はあおの独占欲が見えて嬉しかったし。 俺はあおの彼氏なんだなーって、実感した。 ( 謝る姿に首を横に振れば、むしろ口に出して言ってくれたことが嬉しいと微笑んで。 恋人が故の独占欲の現れで、それは今この瞬間自分にしか向いていない感情かと思うと照れ臭くも嬉しくて口元が緩んでしまうところを手で隠し。 「 恥ずかしがってるところが見たいとか思っちゃうのは、だめな彼氏ですかねえ。 」 そういう姿こそ可愛いと思ってしまうのは所謂バカップルなのではないかと思うが、この気持ちを止められるはずもなく。 「 えー!俺の選んでくれんの。 うれしすぎ、絶対それ着る。 」 自分のを恋人が選んでくれるなんて嬉しすぎて握っている手をぶんぶん振りながら浮き足立って浴衣のコーナーへ。 気張ってきたはいいが、女性ものは何と言っても選択肢が多く、あれもこれもと頭の中で想像してはどれも似合い過ぎる、と腰に手を当てては深く悩んでいる様子で。 少しでも好みの方がいいだろうと、本人に聞き込みを。 ) あおは何色がいいとかあるの?
色々考えるとどうしてももやってしちゃう。あー……しゅーくんが甘やかすからだめになりそう。( どこまで優しいのだろうと思わずにはいられず。まるごと受け止めてくれるような姿勢が嬉しくも、その環境を享受していたらどんどん我が儘になってしまいそうだと恐怖を覚え。眉を下げつつ、ふにゃりと笑って裾を引っ張り。「だめっていうか……すっごい照れる」彼のお願いや甘い言葉にはめっぽう弱い。だめと言い切ることなど不可能であり、渋ったとしても結局のところ許してしまう。付き合ったばかりというわけでもないのに日に日に好きが増していく。だんだんと本音が言えるようになったのは進歩だろうか。「センスについては期待しないで。どれ着ても似合うだろうから心配いらなそうだけど」無意識のうちに彼のことを褒める言葉を発しつつ謙遜を。もし仕上がりが悪かったら、との予防線で。歩き回ってううん、と考え込み、以前の浴衣を思い出して答え )んー、前は水色とか青とか、寒色が多かったかな。赤とかピンクは可愛すぎて無理。
ん、会いに来てくれただけでじゅーぶん。大変だったら長いの返さなくて大丈夫だし、いっそ新しく雑談とかでも良いから。とにかく暑いし、無理は禁物だからね。
色々かー、その色々って、全部俺に関してでしょ、? 俺めちゃ幸せもんじゃん。 お返しに余計に甘やかしたくなっちゃうから、2人でダメダメだね。 ( きっと恋人のいう色々の中心には自分がいて、もやもやする、とはマイナスな事なのに自分が中心になっていることが堪らなく、顔がにやけていくのを抑えられず。 そんな恋人は変わらず愛おしくて、きゅっと手を繋ぎ直すと屈んで視線を合わせては困ったように笑って。 「 照れるかあ。 うん、かわいい。 」 素直に照れていることを口に出す恋人もかわいくて仕方なくて、改めて確認するかのように頷けば。 「 あおが俺のこと考えて選んでくれた、ってのが大事なの。 」 女子に比べこだわりが少ない方だし、むしろセンスがいいのは恋人の方だと思うが、それより大事なことがある。ぴっ、と人差し指を立てると諭すように言えば、分かった?と首を傾げて。 そっかー、と恋人の意見を聴きつつたくさんある浴衣の中で目に入ったのは、白地に大きな紫の花がたくさん描いてあるものと、紺地に白百合が描かれているものの二つで、手に取って恋人に合わせてみると、 ) おー、すごいかわいい。 なんでも似合っちゃうなあ、
んーほんと待たせてごめん。
大好きなのは変わんないんだけど伝わるかなあ、
いつも伝え足りないのに時間空けちゃったら伝え方色々考えてもうまく言葉にできない。 ごめんね、
こんな言い方もあれだけど、ちょっと空いたくらいで嫌われた!って思うほど悲観的ではないつもり。それにさ……しゅーくんはね、まっすぐなのが良いところだから。謝るのなし。ね?( ふふ )
んー……そりゃあまあ、会いたいなとは思ってるけどね。( こく )無理して会いにきてって言うことはないから安心してほしいし。私もしゅーくんが好き。大好き。
ん……まあ。悩むし、大変だなって思うこともあるけど……それ以上に好きで、一緒にいたいと思うから。こうして素直に愛情表現できるようになったのもしゅーくんのおかげ。( まさにぴたりと言い当てられたような気持ちになる。しっかりと説明することはできていないにも関わらず、それでも喜んで貰えるならばちゃんと言葉にしようと。「しゅーくん、可愛いって言いすぎ。それ、もっと照れる」何度も繰り返される言葉でもずっと甘い響きが含まれていて、たまらずふいと視線逸らし。「うん。色々考えてめっちゃ良いの選んでみせる」小さくガッツポーズをしては、うんうんと頷いて。ふざけて恋人の指をきゅっと掴んでみつつ、既にどうしようかと頭の中では着せ替え人形状態で。「しゅーくんは……うん、あれ可愛い」自身にあてられるそれを見る一方で、視線は男性ものの浴衣のコーナーへと向いており。黒や紺のシンプルなものが並ぶ中、一際目を引いたのは夜空のような美しい青色で。隣の白のストライプも気になり、それを指差してみては )可愛いの、似合いそう。
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