1671 2021-05-27 08:51:49 |
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それはどうだろ。案外単純かもよ?( 受け止めながらけらりと笑って軽い調子で。反対の手で額をつんとつつき、ね、なんて首を傾げてみせて )……そういうとこ、嫌いじゃない。( 過ごすうちに見えてくる新たな一面、何気ない日常のなかでも惚れ直してしまうほどで。抱き締めたまま緩く擦り寄り )本物はずっとしゅーくんのことだけ見てるけどね……なんて。
構えられてるときじゃちゃんと言えないし。( まっすぐ真剣に言うのは慣れていないわけで、こうして不意打ちにでもしなくてはこんなことは言えないだろうと。ふい、と視線逸らしつつ、なんでもないことのようにぽつり。「まあ、私だってたまにはどきどきさせてみたいなって思うわけですよ」得意げに口角上げて、くすくすと笑って。悪戯成功、というよりは少しやりすぎたかもしれない、と思いつつ。様子を見ているだけでも楽しくて、微笑ましいような気持ちになりながら彼の挙動を眺めて。浴衣を見に行くために向かったのはショッピングセンター。色々見られるし、涼しい。ストレスフリーで楽しめる上に、食べようと思えばスイーツやファストフードも簡単に手に入るわけで。ゆったりとした足取りで進んだ先。自動ドアを抜けると、エアコンの効いた店内へと入って。子どもでなくても楽しくなってしまう気がして、無意識のうちに何が良いかと視線をきょろきょろさせ )んー、タピオカ……いや、アイスも良いなあ。
嫌いじゃないだけ、? ( 意地悪とまた言われるだろうか、わがままだと言われるだろうか。 自分の想像通りの答えが返ってくるのか、それともまた違う言葉で気持ちを伝えてくれるのか、どちらにしろこんな穏やかな時間を過ごせるだけで幸せな気持ちになり、いつもに増しておっとりした口調で ) 見ててよ、俺がそうだから。 あおしか見てない。
もー…俺があおをどきどきさせたいのに、今日は俺ばっかどきどきしてる。 ( ぽそり、今日はいつも以上に恋人の行動が心をたくさん動かしてくるものだから不貞腐れたような、でもその速くなる鼓動は悪い気がしないもので嬉しいような、なんとも言えぬ感情をこぼし。 手を繋いでいる間もなんだかこの速い鼓動が伝わってしまうのではないかと内心焦りつつ。 ショッピングセンターに着くと早速食べ物が目に入り色々見ているが本当に色々種類があり目移りして。 流行りのタピオカも喉が渇いてるとちょうどいいし、アイスもたくさん味が選べて良さそう。 その中で見つけたのが好物であるパチパチと口の中で弾けるキャンディの混ぜ込まれたアイスで、 「 あー、俺これめっちゃ好き。 夏に食べると、夏きた!って感じする。 タピオカも美味しそう…どっちも一個ずつ買う?、 」 とアイスのショーケースを少し遠目に覗き込みながら目をきらきらさせ。 )
……ばか、全部好きに決まってる。( 勿論否定することなんてできなくて、でもやはり照れが混ざって。ぽつりと呟くように口にした後、緩い力で肩を小突き。柔らかな声色に心が解けていく気がして、自然と頬が緩み )うん。しゅーくんしか見てないし、他の人なんて興味ない。
( 暑い日は涼しい室内で過ごすに限る。そうしてインドア生活なのが常だったが、彼がいるとそれも悪くないなと思える。尤も、涼しい場所で一緒にいられるのが一番、ではあるのだけれど。ショッピングセンター内は快適で、自然と気分があがる。「あー、ぱちぱちするやつ……私はこっちかなあ。キャラメルの、甘くてとろけてすっごい美味しい」アイスのラインナップは夏が来ただけあって期間限定ものも新しい。いつものものも良いが、たまには違うのも良いかもしれない。どれが良いかな、と吟味し。ひとつの味に絞るのは大変だけれど、それはそれでまた来るきっかけとなるのだから良し。「んー、甘いのに甘いのだと甘すぎちゃうかも。取り敢えずアイスかなー……お、このマンゴーの良さそう」メニュー看板の中からオレンジ色をしたそれを指差して。ドリンクは甘くないものの方が良いだろうか。普通のお茶か、或いは )普通のアイスティーとか、合うかもね。
( この前まで春の陽気で満ちていたのに、もう少し汗ばむくらいの暑さで。 無意識に腕捲りをしていたり、ショッピングセンターに入ると快適だと思ったり、アイスを食べたかったり。 ああ、夏が近付くということは、お祭りもすぐそこ。 その前に宿題だのテストだのあることはすっかり頭から抜け、このデートや次のデートを楽しみに思うと浮き足立って。 「 キャラメルもいいよねえ、塩キャラメル味とかあると惹かれちゃう。 お、マンゴー?、めっちゃ美味しそう。 アイスティーもって、なんか夏って感じ。 さんせーい! 」 ぱたぱたと胸元のシャツを扇ぎながら少し体を冷まし。マンゴーにアイスティーとはなんとも夏を感じさせるもので、今の気分にぴったり。 賛成すると、ぴっと手を上に挙げては上機嫌で、さっそく買おうと手を引いて店員の前まで。 購入し終わると、 「 どっち先がい? 」 と首を傾げ )
全部、ぜんぶかあ。 うん。 俺も、あーいや、うーん…、 ( 思ったことを言ってくれたが、思った以上に嬉しくて、頬を少し赤く染めつつはにかんで。 自分も同じだと言葉にしようとするが、あまり月並みな言葉だとな、いやでも語彙に自信はないし、なんて、眉間に皺を寄せて考えるも結局、 「 うん、全部好き。 」 と晴れた顔で言ってみせて。 ) 安心するなあ、あおの言葉が俺を支えてくれてる。 あおがいない生活って、むしろどんなだっけ…? くらい。
うん、知ってる。( どう答えようかと考えてくれるのも、結論が単純なのも愛らしく思えて。ついくすくすと笑ってしまいながら、こくりと頷き。こうしていられるだけで幸せ、なんて思ってしまうほどには彼が大好きで、しかしちゃんと伝えられていない気がするのも事実。そうした思考も暖かい言葉に遮られてしまえば形になることはなく。 )それはお互いさま。なんかしゅーくんがいるの当たり前になっちゃってるし、だからたぶんいなくなったら立ち直れないよ。
塩キャラメル……んー、次の候補かなあ。( しっかりこれにしようと決めていても、いざ聞いてしまうと揺らぎかけ。しかし今は目の前の爽やかで甘いオレンジ色を、と決めたのだ。だから選択は変えるまいとして一人頷き。「しゅーくん、ちょっと肌見えてるから気をつけて」男性的には特に意識しないであろう行動でも、ちらりと覗く肌に意味もなく緊張してしまうもので。それくらいスルーすべきだろうか、どうしようか。考えても仕方ないと思うとやんわりと緩い注意をするに留めておき。「やっぱりアイスが先じゃない?溶けちゃったら勿体無いし、早く食べちゃいたい」既に口の中はマンゴーを欲してやまないわけで。「あ、あの席空いてる」フードコートの空席を指差して、彼の腕をゆっくりと引いて其方へと連れていこうと )
ん、…好き。 ( 目を細め、数えきれない恋人の好きなところを思い出しながら、自分の手と比べて小さな手の指先を軽く握って。一呼吸置いて改めて短く想いを口にすれば、その手の甲に口付けを落とし。 ) いなくなったらとか考えちゃう時あるけど、やっぱあおを目の前にすると不安とかそういうの吹き飛ぶ。
私も好き。( されるがままで、移ったかのように此方も目を細めて。どうしたって溢れて止まらない。何度言っても足りない気がして、手を重ねて握ることで言葉以外でも伝えようと )うん。色々考えるけど、こうして一緒にいると好きでいてくれてるんだなってわかるから、不安じゃなくなる。
いっぱい言ってくれてうれしい。 言葉にされなくても好きでいてくれてるって分かるけど、やっぱ言われると舞いあがっちゃうな、 ( 照れたような、安心したような、きっとこんな形容しきれない幸せそうな顔をするのなんて恋人の前だけで。 言いたい言葉は止めどなく溢れてくるし、恋人から降りかかる魔法のような言葉は心を満たしてくれて、おもわず胸元にすり寄ると ) 好きしか言ってないなあ。ずっと告白し続けてるみたい。 おもしろいのがさ、好きって言いたいけど、でもちゃんと俺の言葉で言いたいから、だんだんロマンチストみたいな言い方になる。 ( くくく、 )
何回言っても足りないっていうか……うん。上手く言えないや。( とにかく目の前の恋人が愛しくて、それ以上のことは言葉にならない。表現するすべは持っていないから、ただ受け止めて頭を撫でることくらいしかできず )他に言うことないんだもん。どうしたっていつも好きだし、触れたいし。ロマンチストなしゅーくんは可愛い。
んーん。 伝わってる。 顔にしゅーくんが好きって書いてある。 なんてね、 ( 胸元に埋めていた顔を上げると下から見上げ、にぱっと歯を見せて笑うと、ここに書いてあると言わんばかりにつんつんと頬をつつき。 ) んえ、ロマンチストな俺、可愛い…? ( 目ぱちくり ) やや、なんかポエマーとかにはならないようにしてんだけど…! ( あせあせ )
あー……もうだめ、ずるい。可愛い、好き。( 会心の一撃とばかりに繰り出された笑顔に耐えきれずにぎゅううと抱き締め。動揺具合に思わず笑ってしまえば、無駄であるとわかった上で誤魔化すように咳ばらいをしてみて )そういうところも良いね……ごほん、うん。
んんん、…、 ( 相手の胸元におさまるのは珍しいなとぼーっと思ってると、胸を満たす相手の匂いに口を閉ざして。自分より小さい恋人なのになんだか安心感があって、そのまま背中に腕を回し。 笑われてしまえば動揺が落ち着き、なんだか揶揄われてる気がして、じとりと目を細め眉をしかめると、 ) 誤魔化しきれてないですけど。 もー…、
こんな私は嫌い?( 答えるようにふんわりと抱き締めてぽふぽふと頭を撫でつつ、暫く温もりを楽しみ。やっぱり落ち着くなあ、と頬が緩むのを止めることもなく。不満そうな声についつい悪戯心が擽られ、わざとらしく茶目っ気たっぷりに問い掛けてみて )
好き。 ( わざとらしい問いかけに胸元から顔を上げ、むっとした表情のまま見つめたあと、顔の力を抜くと真顔で短く一言。 一見不満げだが口に出ているのは素直な気持ちで温度差が大きく。 「 嫌いになるわけないじゃん。 」 とぶつぶつため息混じりに呟きながらまた相手の胸元に戻り顔を埋め、背中に腕を回し。 )
んー?、 あれ、気になっちゃうー? ( 無意識のうちに扇いでいた手を止め、一度その手に視線を落としてから相手に視線を戻すと、にんまりと口角をあげて相手にだけ見えるようにシャツをひっぱってみて。 両手に持って手が塞がっているところを腕を引かれて歩くのはなんだか手を繋ぐのとは違う恋人らしさがある気がして密かに嬉しそうににまにまと笑みを浮かべ。 向かい合わせに席に座ると、相手の前に二つとも置いて、 「 アイスどーぞ。 俺は喉乾いたからこっちー。 」 と飲み物の最初の一口はもらい。 )
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