1671 2021-05-27 08:51:49 |
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( たくさんのメニューが並ぶ中、メニューには目移りするが、本気で悩んでいる恋人の表情を見るのも、デートの楽しみの一つであり。 バナナ、いちご、チーズケーキ…甘いクレープの中から、どのクレープを選ぶのか、密かに心の中で想像したり。 途中からメニューを見るというよりかは恋人の目線を追いかけるだけになっていた。 「 あおが他の人にとられる前に、俺を好きになってくれてよかったー。 」 ここまで心の許せるひとに巡り会えるなんてなかなかあるものではなく、心の底から安堵して。 ) お、いちごにしたかー。 じゃあ俺はチョコバナナにしようかな、 ( もう数人で店先に着くところで、選ばれたのはいちごのクレープで。予想の範囲内だ、と内心自慢げになり乍歩みを進め、もう既に決まっていた自分の分と合わせて2人分のクレープを注文し。 出来上がったクレープは話題になっていることもあるからか盛り付けが豪華で、写真に残したいと思うが、両手にはクレープ。 スマホを持つ術はなく、でも撮りたい、スマホを入れたスラックスのポケットと両手のクレープを交互に見て、最終的に無理だと思い恋人に頼るしかないと困り顔をして。 ) あ、どうしよ、 持っちゃったから撮れない、 あおー、 俺が持ってるから写真撮ってー。
…、ッはは、そうだよなー。 俺は俺のままで、いーんだもんね。 ( 確かに自信過剰な自分の姿は想像もつかず、試しに想像してみてもどう見ても自分らしさは欠片もなくて。変に頑張らなくて良いと気付くと、さっきまでの不安げな表情から一転、へにゃりといつもの緩んだ顔になり ) …ん。 ( 特別、その響きは格別で独占欲を煽り。離したくない、と言わんばかりに指を絡めた手を握り返し、手も、髪も、今目の前にいる恋人ぜんぶを独り占めしたくて、熱くなった手で頬を包み、指の腹で頬を撫でて。 ) …うー、 だめだー…。 ( 扇情的な恋人の目線に、ぷしゅう、とまるで漫画に良くある頭の上に煙が立つかのように、頭に血が上りすぎて限界に達して。 ぎゅう、と抱き締めると首に顔を埋め、速い鼓動を、紅潮した顔を、もっと先に進みたい気持ちを、落ち着かせるように何度も深呼吸をして。 可愛すぎる、反則だ、どうにかなりそう、なんてぶつぶつ呟きながら、格好のつかない様子を露わにしてしまって後々後悔する。 )
そうそう。背伸びしてるしゅーくんじゃなくて、そのままのしゅーくんが良い。これ以上格好良くなったらライバルたくさん出てきそうで心配だしね。( うんうんと頷いて、ふざけたような口調で話しながらへらりと緩い笑みを浮かべ )……うん、( 頬に触れる手の熱さと、指先の優しさ。柔らかな声も相まって、上手い言葉を紡ぐことはできず。ただ小さく縦に首を振って、それから肯定を伝えるように目を瞑って )……可愛いなあ、まったく。( 真っ赤に染まる顔、余裕なく耐えようと頑張っている様子。うぶを思わせると同時に、無理にすすもうとしない気遣いを感じて心が暖まる。ふわふわの髪を撫でつつ、雰囲気には似つかわしくない感想が飛び出て。だめだと思ってももう遅い。恋人が怒らないのを良いことに、可愛らしさにそっと目を細めて )
( メニューを真剣に眺めるあまり、恋人から視線を送られていることは殆ど気にならず。慣れたからというのもあるかもしれない。しかし、だからといって気付かなかったことにするのも勿体無い。「しゅーくん、こっち見すぎ」なんて少々笑いながら伝えてみて。「私もしゅーくんが取られないか心配だったんだから」想いを伝えあうよりも前から同じことを考えていたなんて、気恥ずかしくて、嬉しい。此処で話すのは恐らくバカップル認定されて迷惑がられる、と本来ならば控えていたはずなのに、今はどうでもよかった。それよりしっかりと伝えたい気持ちの方が先行していて。緩い笑みを浮かべて喜びを噛み締め。「おー、定番。あとで一口ちょーだい」注文を聞くなり服の裾をくい、と引っ張っておねだりを。注文から待つこと数分、出てきたクレープはつやつやと輝いていて綺麗だった。これはSNS映えするはずだ、と納得し。「二個受け取るから。大丈夫、ちゃあんと収めるよ」指でまるを作ってみせてから、周りに迷惑にならないように写真撮影を。全体像、クレープそれぞれの他に彼だけをアップにして撮ったのは内緒で )
あおが惚れ直してくれるんだったら、かっこよくなるのもありかもー、なんてね。 ( きらん、と歯を光らせるかのように態とらしくどや顔をして ) …もー。 …好きすぎてどうにかなりそう、 ( なんだか指先から思っていることが全て恋人には筒抜けな気がして、でもそんな自分の都合の良いように受け取っていいものかと葛藤するが、頷きと伏せた目は肯定で、迷いなく顔を近付けて。鼻先を合わせすりすりとすり寄り、また軽く口付けをして ) かわいいって、 …意気地なしとか、思わない? ( 恋人の首元に隠した自分の顔はまだ熱を帯びていて、そのまま顔を上げられる気はしない。 先程の甘い空気の中で可愛かったのは間違いなく恋人の方なのに、更にこの状況、ヘタレと言われても不思議ではないのに、拗ねたような声色で恐る恐る聞いてみると )
えー、バレた。 ( あんまりにも見過ぎてしまっただろうか、バレてしまえば悪戯っぽく舌を出して。次からはもう少しバレないようにしようか。 「 俺はそんなことないよー。 心配しないで、俺はあおが可愛すぎて忙しいから。 」 可愛すぎて忙しい、とは。まともに考えると謎な言葉だが、目移りできないくらいぞっこんであると言えば良いのに、その言葉の後、えっへんと言わんばかりに胸を張り、うんうんと頷いて。 「 いいよー。 お祭りの屋台とかでも、チョコバナナ大好きなんだよなー。 一気に3本買っちゃう。 」 好きなものには欲張りで、ハマったものには一筋で。 食べすぎ、と揶揄されるとは思うが、やめられるわけがなく。 手にしたクレープをこぼさないように、写真を撮られている最中笑ったりふざけたりいろんな表情をして。 ) ありがとー。 はいこれあおの分ー。 わ、これめっちゃ美味しい、俺好きなやつだ。 ( 写真を撮られ終われば相手の分を手渡して、自分のクレープをぱくりと一口。 チョコとバナナとクリームと、想像以上に美味しくて目をきらきらさせて。 )
……もう。それだから可愛いって思うんだってわかってないでしょ?( 思わずくすくすと笑み漏らすと肩を小突いて )なっても良いよ、私も既に結構やばいから。( 一瞬だけ目を開けて緩い笑みを浮かべてみせたのち、額を合わせてみたり、頬擦りしてみたり。幸せがふわりと広がっていくようで温まる気さえして。自分からも何度か口付けて )……まあ、我慢しなくても良いのに、とはちょっと思うけど。( 髪をそっと撫でる手は止めないまま、あくまでも取り繕うことはなくそのままの思いを告げて。ぎゅう、と抱き締める力を強めては、耳元で囁くように )だから、無理しなくて良いよ。ただ……あんまり待たせたら私から襲っちゃうかもね。
しゅーくん。何回か関係ない人が入ってきてるみたいだから……無意味かもしれないけど、下げ進行にしとこうか?
え、もしかして俺かっこいいからほど遠い…? ( はっ、と息を呑み、驚きの事実に戸惑いを隠さず顎に手を当て真剣に眉を寄せ ) んー、そっか。あおもやばいならいいかなあ。 ( 肌を寄せ合い、体温さえも共有しているような気がして。共に溺れていくなら、ひとりではないのなら、と思うと程よく緊張が解けていき。 口付けをされればお返しにと口付けをし、また口付けをされ、その度に幸せが広がっていき自然と笑みが溢れ ) うっ…正直にありがとう…。 ( 正直な言葉をぐさりと受ければ、がくりと肩を落として。 そう思われてしまうのは当たり前なのだ。 このままではいけない、と思って離れようとするも、予想外の台詞が聞こえれば驚き固まって。 ) …かわいいとかっこいいが混在してる、すごい。
俺たちのことが気になって仕方ない人がいるみたいだねえ。 でも俺はあおのことしか気にならんから、俺たちを気にする人がどれだけいようが気にも止まらないんだよなー。
あおが下げたかったら全然下げていーよ。あわせる。
……ねえ、眉間に皺寄っちゃってるんだけど。そのままで良いって言ったばっか。可愛いの好きだよ、私。( 眉間をつんとつついてはへにゃりと緩い笑み浮かべて )そー。だからまあ、良いよ、たぶん。というか私たちが問題なかったら別に、なーんも気にする必要ないんじゃない?( こてりと首を傾げて、答えているようで答えていないような曖昧な言葉を。明確なことなんてどうでもよくて、ただ一緒にいられたらそれで良いような気がして。何度も口付けを繰り返していればふんわりと柔らかな気持ちになり )此処で誤魔化したら逆にしゅーくん傷付けるかなーと思って。( 反応は予想の範囲内。まあ落ち込むだろうなとは思っていたからさして気にならず。平然としてからりとした笑みを浮かべて )だから、あんまり気にしないでよ。
しゅーくんのそういうスタンス好き。だから格好良いんだよ……とか言ったらバカップル丸出し?
んー、あおがいいならいいやー。 ( 悩む素振りを見せつつも、好きだと言われれば単純で、眉に寄ったしわを指で伸ばしては、けろっとした笑みを見せると ) ん。俺たちが良けりゃそれでよし。 ( なんとなく相手の言いたいことが伝わればこくこくと頷いて。 ) たしかに誤魔化されたら余計…、 やっぱ俺のこと分かってくれてるなあ。 ( 情けない、と思いつつも相手の気遣いが嬉しくてふにゃりと微笑み。 )
かっこいいんかなあ。 俺が知らん人の相手できるほど器用じゃないだけ。 あは、側から見たらバカップルなんだろうなあとは思ってるけど、たぶんそう。 んま、俺たちは俺たちのペースで進んでいけたらそれでいいって思うー。
バレないと思った?( くすくすと笑って言葉を返し。こうしてゆったりと話すことのできる時間が一番楽しくて癒される。「はあい。同感ー」可愛くて忙しいなら、此方は可愛くも格好良いところに惹かれているのだからもっと大変なのかもしれない。胸を張る仕草もまた愛らしい、なんて言ったらショックを与えてしまいそうだからやめておくけれど。「え、さすがに多くない?私は色々買うタイプ……あ、また夏になったらお祭り行こうよ」自分だったらどれを選ぶだろうか、指折り数えてみようと。しかし、夏はまだ先。上手くいけば先約をいれられる、なんてずるい考えでさらりと誘いを口に出し。表情の変化にもしかして撮っているのがバレているのか、とはたと気付くも、撮りたさが先行してぱしゃぱしゃと。終わってクレープを受け取るとすぐに一口。もぐもぐと咀嚼すると新鮮ないちごの甘酸っぱさとホイップクリームの甘さが見事なハーモニーを奏でていて、思わず頬が緩んで )んー、これめっちゃ美味しい。
うん。だからそれでよーし。( 頷いては不意に腕に抱きついて )無駄に傷付けるほどばかじゃないからね、私。わざわざ下手な嘘ついても意味ないじゃん?( 緩い笑み浮かべて / ふふ )
バレないように見てた。…つもりだったんだけどなー。 バレバレかー。 ( バレていない自信があったのできりっとした表情で固めるが、わかりやすく視線を送りすぎたのだろうか、そんな自信に満ちた表情もすぐに色を変えがっくりと脱力して。 「 わかる?わかる? 恋人がかわいいと大変だよねえ。 」 まるで友人と互いの恋人について惚気話をしているかのようなテンションで続け。 腕を組んで、うんうんうんと縦に頷いて、更には首を横にも振って大変さを露わにし。 本人を目の前にしての盛大な惚気である。 「 やっぱ多い? よく言われるー。 チョコバナナ食べ過ぎて、りんご飴とか、実は食べたことないんだー。 …はい、質問です。 あおの浴衣姿見れますか? 見れなくてもお供します。 」 祭りの食の思い出はほぼチョコバナナという偏食で。 定番のものを食べたことがないから今年こそは食べてみたいなあ、なんて思っているとなんと、今年の夏のお誘いが恋人の口から飛び出して。 すっと手を挙げ、浴衣姿の恋人とデートがしたいと言う欲望を素直に口にした後、早口で誘いに乗り。 ) あーおー、俺もそれ食べたい。 ひとくちちょーだい。 ( 相手の手にあるクレープも当たり前に美味しそうで、服の袖をくいくいと軽く引っ張ると、あー、と口を開けて一口を強請り。 )
…、 こっち。 ( 腕に抱きつく恋人を見て、これはこれで可愛いのだがやっぱり抱きしめたいもので、腕を広げて待つと ) へへ、 あおのそういうはっきりしてるところ好き。 俺は逆に優柔不断だったりするからなあ。 尊敬。 ( 頬ぽりぽり )
……ん、ぎゅう。( 意図を察して腕を解放しては、そのまま腕の中へ。背中に腕を回すと愛しげに擦り寄って )優柔不断が悪いとかじゃないけどね。んー、でも尊敬されることなのかはよくわからないな。( あはは )
んー、こっち、? ( もう少しくっつきたいと思い、それなら膝の上に来てくれたらどうかと、ぽん、と膝を軽く叩き ) かわいいあおも好きだし、たまにかっこいいあおも見るともっと好きになる。 俺も見習いたいなって思うから。 ( へへ、 )
えー……それはなんか、難易度高くない?( 顔を上げるとちらりと視線送り、少し躊躇うような素振りをみせて )んー、しゅーくん褒めすぎ。さすがに照れる。( へら )
……うん、今のはなかったことにしといて。( 話相手自身についての惚気。普段言われるのとはまた違う形で言われるのはそわそわしてどうも落ち着かない。ゆるりと首を振ってすぐに話を切り替えようと。「え、あんなに美味しいのに。葡萄飴とか水飴とか食べないと損」定番のものに手を出したことがない。大抵のものを制覇していく己からしたらあり得ないと思えてしまうほど。瞬きしながら平然と言ってのけ。「んー、一緒なら。しゅーくんだけTシャツとかしたら行くのやめるから、そういうつもりでいて」どうせなら恋人の浴衣姿も見たい。自分だけで楽しむよりも、二人なら二倍となるからその方が良いだろう、と。ね?なんて同意を求めるかのようにこてりと首を傾げ。「はーい」可愛い仕草に心を掴まれつつ、クレープを口元に近付けて )
んんー、…だめですか。 ( 残念そうに小さく唸りながら相手の肩に顔を埋め ) 照れていいよー。 照れたあおも可愛いから、俺が得するだけー。 ( にまにま )
だめっていうか……恥ずかしいだけ。( 眉下げぽつり。照れ隠しのように頭をぽふぽふと撫で )あー、なにその顔ー。もう、しゅーくんのばかー。( 緩い口調のまま頬つんつん )
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