名無しさん 2021-05-17 19:56:00 |
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「そうなんです、昨日勉強を教えてたんですが恐らく無理させてしまったみたいで…、ごめんな岳。」
普段勉強しないのだろう相手に慣れない事を詰め込ませ過ぎたかもしれない、として眉を下げ。
『先輩は悪くないです、俺がベッドで眠らなかったのが悪かったんだ』(自分が勉強をさせすぎたせいだと謝ってくる相手の頭を癖で撫でてそんなことないと返せば「先輩の頭撫でるってあんた、失礼よ」と苦笑されて。
「…。良いんですよ、此奴だけは」
無言で撫で受けつつも、苦笑されている事にぶっきらぼうではあるが優しげな眼差しを彼へ向けて。
「ほんとー?それならいいけど...。」(そういいベッドの脇に正座した姉に対して此方は嬉しそうにニコニコして小声で『ハグしたい気分です』と相手に向かって言って
「…後でな。えっと…姉、で良いんでしょうか?お姉さんの貴女は、社会人なんですかね?」
正座する女性へ或いは大学とか専門の学生さんなのだろうかと思いつつ、こてんと首を傾げて。
「そう、岳の姉です。大学生2年生で一人暮らししててたまにしか家には帰ってこないの。あなたは岳の先輩ってことは部活が一緒だったり?」(と返答して
『先輩は弓道部だよ、何でこんなに仲良いかは俺が先輩のこと好きだから』(ときっぱり述べて。「そうね、随分懐いてるように見えるよ。岳にこんなに懐かれて先輩は迷惑かかってない?大丈夫?」と笑われて
「俺にも、なぜ好かれたのか分からなくて…でも、俺も此奴の事、好きなんすよ。」
戸惑っていたのも、明言する事はしないがな?と彼へ幸せそうな笑みを向けて。
『はい、相思相愛です』(幸せそうな笑みに抱きしめたくなるのを抑えて再び髪を撫でればニヤニヤしながら察したように姉に笑われて。「私は邪魔みたいね、未来の弟の大切な人にお目にかかれてよかったわ。...岳のことよろしくね、あと岳が風邪引いた時は卵のお粥しか食べれないから貴方が作ってあげたらさぞかし喜ぶと思うよ」と最後のひと文は相手の耳元で囁き
「別に何でもな…気にする事じゃない。其れより腹は空かせてないか?空かせてたらちょっと台所借りるな。」
緩々と首を振り後で分かる事だと宥め、問い掛けて。
『ふうん。お腹...空いてます、作ってくれるんですか?!』(台所を借りるという相手にコクコクと頷き興奮したようにしつつも一緒に下に行って相手の料理している様子を眺められないのを残念に思い
『はい、待ってます。寂しくなるから早く帰ってくださいね』(と述べて相手が出ていけば猫のぬいぐるみを抱きしめて目を瞑り相手を待って
『はい!』(相手の声がすれば目を開けて待ち侘びていたようなら瞳でドアの方を見つめ、懐かしくいい匂いが立ち込めてくれば鼻をくんくんさせて『この匂いって...』
「ふふ、何か分かったか?…待ってろ、俺が食べさせてやる」
分かった様子の彼に柔和な笑みを浮かばせ、ベッドの側まで来れば、ふぅ…ふぅと息を吹き掛け少し冷ましてから相手の口元へ卵粥を掬わせたスプーンを持っていき。
『俺が大好きなやつ!何でわかったんですか?』(犬だったらしっぽをぶんぶんふっているかのような表情で。ふうふうしてくれたものを口に運ばれればそこ行動にも興奮した様子で興奮冷めやらぬ様子でパクりと一口食べて『ん?!美味しいです!』と頬を押さえて
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