名無しさん 2021-05-17 19:56:00 |
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「そうか。何、見惚れてんなよ」
返事をし、同じく定期をタッチすれば改札を通り抜け、横に並んで車両が到着するのを待っていると視線を感じ其方へ目線を移せば、相手の顔を掴み。
あはは、バレちゃいましたか。綺麗で、つい。(顔を掴まれれば相手の目を見つめて優しく微笑み。『髪も手入れをよくされているんですか?すごく綺麗』と述べて
月の光が反射してなんか輝いて見えます、先輩もしかしてかぐや姫...?(相手の美しさに思わず謎発言を繰り出すもそれくらい相手の美しさに陶酔して
「其れは言い過ぎじゃねぇ?其れになんでかぐや姫。」
相手の謎発言につい愛想笑いを浮かべ。
顔面偏差値の高い一角に周囲はささめき合っている様子で。
確か、月に攫われていっちゃうお姫様ってかぐや姫でしたよね?月と先輩見てたらそれ思いついちゃって。(へへへと首に肩を回して照れ笑いしていれば、同じ学校の女子生徒であろう明るめの2人組に「京先輩と日向くんだ、私たちも混ぜて?」と声をかけられて
「あぁ…、物語上そうだな。其れだと俺攫われる事になるけど?」
其れで良いのかよ?と意地悪く揶揄ってやろうかと悪戯笑みを浮かべるも、首に肩を回され汗かいてる事忘れてんだろコイツ、と思いつつ女子二人組に声を掛けられ「は、や…俺は良いけど日向は…?あ、電車来たな_ってうわ怠りぃ。」と本音は嫌に決まってるが日向が居るからと許容範囲は広めなのか、彼に訊いているも時間帯の事もあり窮屈そうな車両で頬を痙攣らせ。
(相手へ返答をしようとしたところで声をかけられたため多少むすっとした色を見せ、さらに相手との時間を割かれたような気がしては女の子たちに悪気がないのは分かっているが少しイラッとしてしまい『先輩は良くても俺はダメですよ...、2人がいいのに。』と呟き。だが同じ電車に乗らなくてはいけないし逃げられないと思えば『取り敢えず電車乗りましょう』と相手の腕を握り電車乗り込み女子たちを中に入れて、相手をドア側に立つようにしてもらい誰とも接触させないようにして
「狭いな、其れになんか用意周到だな、お前。でも其処は、女子らを守ってやらないとなんじゃね?満員電車なんだし」
腕を取り握られ車両に乗り込まされると、彼の意図を汲みつつもドアに背を預け、妙に守られてるような気がしてならない故、前髪を手で退かしつつぽつりと告げて。
何か危なそうだったら守ります、けど先輩優先です。元々は先輩と2人で帰るはずだったのに...。(拗ねたように目線を下げてそう述べて、まるで置いてけぼりにされた飼い犬のような表情で
「俺優先って…。そんな拗ねることないだろー?」
またも愛想笑いを浮かべては、残念そうな様子に片腕を伸ばし相手の頬を悪戯にふにふにと摘み。
拗ねないと触らせてくれないんですか?(むうっと唇を突き出して残念そうにして、2人で話していれば女の子が「そういえばお二人には彼女さんとかいるの?」と聞いてきて。『いないけど将来を誓う予定の好きな人はいるよ』と微笑みながら即座に答えて
「俺も居ないけど。」
思わず彼の後頭部をスパーン、と叩きそうになるも思い留まり、口を滑らしやしないかと内心ヒヤヒヤとして。
女子からの問い掛けには答えてやり。
「日向くんは好きな人いるみたいだからだめだけど、京先輩はいなさそうだし私たちに望みあるかも!」と嬉しそうにはしゃぐ彼女たちを尻目に『...先輩望みあるんですか?』と相手を見つめて問い
「さぁ、知らないよ。彼女たちの努力次第なんじゃない?」
ある訳ないでしょ、とも思い口にしようとするが、軽く腕組みをしつつ女子たちを冷めた目で眺め、潜めた声で言う。
『じゃあ俺も努力しよー』(相手の発言に女の子たちに聞こえるくらいの声でこう述べて。『えっとーまずは体を鍛えまくるでしょ、あとはダンディな男になれるように髭伸ばしてみたり?』と指で数えながら思考を巡らせて
「ダンディ、って…クク、」
相手の発言に思わずぷっ、と小さく吹き出し。
「俺は岳が奪ってくれるんだろ?」
不意に相手の胸倉を掴み軽く引き寄せると、真顔ではあるが耳のそばで囁き。
(胸ぐらを掴まれて引き寄せられて耳元で囁かれた言葉に目を見開きぞくりとすればいつもの少年のような表情から一気に雄の表情に切り替わって『いつ奪われてもいいよう覚悟しといてくださいね』と耳に吐息がかかる近さで囁き。
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