名無しさん 2021-05-17 19:56:00 |
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『そうです!重たくないしあたたかいものを食べて体を休めてください』(ベッドの横に小さな机を置いてそこにうどんの乗ったおぼんを置いて
「美味しそうだな。ってお前、なんだその指はっ?」
確かに彼が手に持っていたのは饂飩で、其れから相手を見て気付けば手に取り、問い掛けつつ指を握って。
『やった、俺頑張りました!あー、俺料理慣れてないもので色々ミスった結果これです。大したことないので気にしないでください』(指を握られれば恥ずかしそうに、えへへと笑い
「マヌケか、お前は。気にするわ、お前が俺を大切にするよう俺だって、大切にしたいんだからよ。」
やや眉を寄せ、握っている指を痛そうだと舐めれば、この部屋には絆創膏無いのか…、と目線を彷徨わせて。
『先輩...。嬉しいです、先輩のために頑張ってついた傷だから気にしなかったんですけどそんなこと言ってくれたら泣いちゃいます』(感動して相手をキラキラした目で見つめて微笑み。『たしか絆創膏ここにあった気が...』勉強机の中を漁れば弟が昔くれた戦隊モノの絆創膏を見つけて。『これならありました』
「…。別に、岳がいつも俺に対してそう言うからで…。ふっ、戦隊モノ…?」
感動したように言われてしまえば、照れて首筋が赤みを帯び
絆創膏があったのは良いとして、其れにしても何故戦隊モノなのかと口元を弛ませ。
『俺が言わなかったらそう思ってくれないんですか...?』(相手の発言に犬であれば耳と尻尾が垂れているであろう表情をして唇を尖らせて
「え、いや…そう云う訳じゃないんだ。此れでも俺、ちゃんと岳の事大切に想ってるよ」
如何正しく想いを表したら良いのか分からなくて困惑し、それでもちゃんと彼は想ってる事を頭撫でながらに伝えて。
『先輩...』(頭を撫でられ大切に思っていると言われれば相手を抱きしめてすりすりと頭を擦り付けて甘えように『先輩のこと好きすぎて偶に不安になります、でも先輩も大切に思ってくれてるって聞いて凄く嬉しいです』と述べて。見上げれば『キスしていいですか?』と首を少し傾げながら述べて
「昨日心配するなって言ったように、不安になる事もない」
述べられた事に答えるよう告げて、キスして良いかと首を傾げる彼に愛おしさから目元を緩めれば、自身からちゅっと軽い口付けをし、さぁ食べよ食べよとでも云うように、早速さと机に置いてくれているおぼんへ向き直り。
(普段より柔らかい表情でキスをしてくれれば『今の可愛すぎです』とふにゃりと表情筋が緩み。『はい、食べてみてください。初めてなので緊張するな』そわそわしながら相手を見つめて
「岳の初料理、俺が食べれるんだな。頂きます」
初だと云う彼の手料理に、ほくほくとした気持ちで手を合わせ、手を付け啜れば上手い…と頬を弛ませて。
『ほんとですか?よかったー...レシピ通りに作ったんですけど、ひとつだけ隠し味を入れたんです』(相手が頬を弛ませて美味いと言ってくれればガッツポーズをして喜び、また自分が作った料理を食べてもらうのはこういう気分なのかと新鮮さを感じて
「隠し味…?其れってもしかして愛情、だったりする?」
自分とは違い、ガッツポーズをし分かりやすく喜びを露わにする彼に自分もまた微笑ましくなり、隠し味と云う言葉で不思議そうに聞いて。
『流石先輩、そうです。先輩への気持ちをたくさん込めましたから、他の人には味わえない味になっていると思います』(相手が愛情かと答えればぱちぱちと拍手をして微笑み、伝わってくれてよかったと述べて
「やった…。俺だけが味わえるうどん、か」
体を使って分かりやすく、とまではいかないも、呟いて喜びを顕にし微笑んだまま其の笑みを崩さず、黙々と食していき
『あー...可愛い...』(微笑みながらやった、と述べる相手が愛らしくて仕方がなく顔を抑えて可愛いと呟き。黙々と自分が作った料理を食べる相手を逃さまいと横からニコニコと見つめて『ほっぺがもぐもぐ動いてる姿、子猫ちゃんみたいですね』と思わず言って
『えー、何も見えないですよぉ』(拳で目を塞がられれば態とらしく手をふらふらと空中に動かして、相手の頬に手があたれば『これは先輩のほっぺ、これは耳ですね』と相手のことを見えないことをいいことにさわさわと触って
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