名無しさん 2021-05-17 19:56:00 |
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疲れましたか?ここから10分くらいかかるんですけど歩けますか?...おんぶしましょうか?(ふふっと笑い相手におんぶの提案をして
「っ…要らねぇよ。お前は俺を何かと勘違いしてんのか、子供や年寄り扱いするな」
思いもよらない提案に、10分くらい自分の足で歩ける、と少し不服そうに返し。
「チョイスが可笑しいだろ、お姫様扱いしたいなら横抱きとかさ。てか其れだと女扱いじゃないかよ」
如何あっても分かりたくないのか、ややぶっきらぼうに告げて。
おお。たしかに、さすが先輩ですね!(相手の発言に、確かにそうだな...と納得してうんうんと頷き。『あ、ここです!』三階建ての一軒家に着けば指を指して
「流石とかではないだろ、別に。」
そんな思い付かないもんなのか?と訝し気に返し。
「へぇー。」
自身の家は横にだだっ広いが、一軒家にして三階建ては珍しいな…、と思いつつ眺め。
(鍵をポケットから取り出してドアを開ければ、音を聞きつけすぐさま弟がたたたっと走ってきて「にい、せんぱいどこ?!」と興奮したように言ってきて。『まず、にいおかえりーだろ!先輩はこの人、綺麗だろ』後ろの相手に視線を向けてそう述べ
「ふっ、…ておい、弟にまで綺麗だろとかそんな紹介しなくていいんだよっ。」
興奮したように出迎える弟を見、其れからにいと呼ばれてんだ、と微笑して。
「よ、弟くん。俺が岳の目ぇ掛けてやってる先輩な」
矢張り上から目線なのは抜けないのか、屈みはせずそんな風だが自然に述べて。
「...うん、綺麗。アニメのひとみたいだね!」弟がぼーっと相手を見つめながらそう述べ、やっぱ兄弟好きなタイプ似るのか...なんて考え。「なんかカッコいい!喋ったらかっこいいんだね!えっと僕は日向泉です」と自己紹介する弟の頭をぽんと撫でて『にい今日は泉とゲームできない、これやるから今日は一人で遊んでな?』と言いコンビニで買ったお菓子を渡して
「アニメ…、アニメ観るのか? 泉、お前偉い子だな。」
アニメのひとみたい、と言うので不思議そうに問うて、カッコいいと言われる方が嬉しいのか、自己紹介もしてくれた弟に、機嫌を良くして屈むと頭を撫でて遣り。
「弟、一人にさせて良いんか?」
弟は早く寝るからそのあと、と彼は言っていたがお菓子を渡し言い付けている姿に、問い掛けて。
初対面で相手の優しい表情と頭撫でを受ける弟が羨ましくてむっとし『弟、先輩のこと気に入っちゃってるから付き纏われます。一緒に寝るとか言ってきそうだし...だからここはお菓子で取引です。...うん、一緒に寝るはダメです絶対』と依然眉間に皺をよせたまま呟き
「気に入られてんの?俺。其れに付き纏われる、って…」
彼の眉を寄せたまま呟かれる言葉に岳じゃあるまいし、と思いつつも「ふぅーん…まぁ、いいか。」と応じて。
『あ、母親ならリビングにいます!』廊下を進み右手のドアを開けて『ただいまー、先輩来てくれたよ』と声をかければ洗い物をしていたらしい母親が手を拭きながらこっちにきて。「あら、おかえり。いらっしゃい。この方が噂の先輩ね!イケメンさんだわぁ」と相手を見て?をおさえ
「今晩は夜分に申し訳ないです、一泊お邪魔させて貰います京です。」
家族にまで話題にしてたんかよ、と彼には訴えるような視線を遣し、相手の母親にはお世話になる目上の人な為、礼儀正しく頭を下げ。
(相手の視線にふふっと笑い、「全然いいのよ、岳がよく話す先輩に私もすごく会いたかったから。ゆっくりしてってね!」と母親が返せば『先輩ー、はやく俺の部屋いきましょうよー』とクイクイと裾をひっぱり
「すみません、なら良かったです。嗚呼、分かった分かった」
母親の対応に眉を下げつつ微笑し、裾を引っ張り気を引かせる彼に、分かったから引っ張るなと言うよう返し。
相手の気を引くのに成功すればふふんと満足げになり。『あ、母さんお菓子とかお茶持ってこなくていいから!俺が用意する』と声をかけてリビングを出て『俺の部屋は3階です』と言い階段を登り
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