名無しさん 2021-05-17 19:56:00 |
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漫画は良く読みます、後は筋トレしたりテレビ見たりですかね...でも先輩がいるのでそういうことはしません、折角先輩とふたりでいるなら違うことしたいなぁなんて。(相手の疑問に可愛らしい質問だなと思いつつ答えて『あと友達ならゲームしたり漫画したり。個人プレーですが、先輩は友達じゃないでしょ?』と加えて述べて
「筋トレか…。?応、先輩は先輩だからな」
矢っ張り鍛えてるんだなぁ…と感心しつつ、違うことしたいなぁなんて言葉を耳にし彼の言わんとする事に思い違いも甚だしいと目を逸らすも、述べられた事には不思議そうであるが相槌して。
「筋トレは遠慮するよ、弓道で十分だからな」
いやいやいや相手の家にまで行って筋トレはしたくねぇ、と思えば拒否して。
行きましょう、との言葉で家には報告を入れ、応答して。
(立ち上がりぐっと伸びをすれば『俺の部屋そんなに綺麗ではないので期待しないでくださいね!』と述べて、自分もメールで親に連絡を入れて
よかったです、先輩の部屋は綺麗そうですよね。埃一つなさそう(相手の部屋を想像してうんうんと頷き。手を自然に握ればバス停まで歩きはじめ
「俺の部屋は殺風景だな、あるとするならレコードがあるくらいか。」
想像したような相手の言葉に返答して、自然に手を握られたまま、特に言う訳でもなく足を動かし。
レコード...お洒落だぁ。今日の服もすごくお洒落で素敵ですし先輩はセンスがいいですね(歩き進めていき信号待ちでふと空を見れば月が青白く自分たちを照らしていて『月が綺麗ですね、先輩』と相手の方をちらりと見て呟き
「センスが良いのはお前もだろ。」
センスが良いと言う褒めにお前も然りだ、と返す。
「……綺麗な月が見れて嬉しい。」
呟かれた言葉に暫し間をおいて口を開き、「あなたの気持ちが嬉しい」と云う意味合いも含め捻りを加えた、文学的な返しを告げて。
(綺麗な月が見れて嬉しいという言葉の文学的な意味を知っておらず、一度キョトンとするも、隣で一緒に綺麗な月を見ることができて相手も嬉しいのかなと自分なりに考えれば嬉しくなり微笑み。バス停に到着すればちょうどバスが来て『お、空いてますね。席座れそうですよ』と述べ
「あぁ、そうだな。」
一度でもキョトンとされ、うわーマジか岳の学力を知らず甘くみた俺が馬鹿だった、未だ文学学んでねぇのかな、とやや失礼ながらにも大目に見て。
抑告白のつもりで言ったのかも定かじゃねぇし、此方も交際云々だけで返した訳でもない為、別に良いかと一息吐き述べられた事へ同調して。
「ん、どうも。」
相手の厚意に言われた通り窓側の席へ着き、窓外に目を向けつつ先程の返しが意味する事に彼が何時気付くのか見ものだな、と思い。
(隣の席に座ったところで親から連絡のメールがくればスマホを開き返信し、また先程相手が返してくれた言葉がずっと気になっていたためインターネットで検索してみて。「あなたの気持ちが嬉しい」という肯定的な意味を持つものだと分かれば思わず え、と声を出し続けて『先輩せんぱい、大好きです!』と少し大きめの声で相手に向けて言えば近くに座る年配の婦人が ふふふとこちらの様子に微笑ましそうに笑って
「?!ちょ、オイ…声が大きいんだよっ。」
唐突な相手の声にビックウゥ、と肩を跳ねさせれば窓外に向けていた目を振り返り彼の手元を見て、存外早かったな調べたのかと判り顔へ視線を移せば、近くに座る婦人の微笑ましそうに笑った声が聞こえ、焦って注意し。
「さっきの…告白のつもりなら其れが返しだ、バス降りるまで静かにしてろ。」
と再び窓外へ顔を向けるも、首筋は紅く染まっており。
すみません、でも俺嬉しくて。...はーい(自分の声で肩をびくつかせた相手に此方も少しびっくりしつつも、告白の返事といった返答がくればにこにことして大人しく座って。相手の方ををずっと見つめながらの自分の周りの雰囲気は漫画のようにピンク色のハートが飛んでいるようで。
「……。」
静かにしてろと云う言葉をボソッと告げた通り、相手は大人しくしててくれているが此方をずっと見詰める視線を感じ、居た堪れない気持ちで首筋の赤みは当分引きそうになくて。
あ、ここです(最寄りの停留所に着けば相手の肩をトントンして。バスが止まり立ち上がれば先程の婦人に「お幸せにねぇ」とにこりとされて『はい、幸せにします』と此方もにこやかに返して
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