「お礼を言われるほどのことはしていませんよ。困っている人を助けるのは当然の務めでしょう?」 口元に笑みを湛えながらも、優しい声音でゆったりとした口調でそう述べて。相手の笑みに微笑みで返し 「この道をまっすぐ行けば私の家です。足場が悪いので、躓かないよう気をつけてくださいね」 途中で一旦足を止めれば、更により一層暗くなっている一本道を指しながらもそう言い、再び歩き出して