匿名さん 2021-05-04 11:37:06 |
通報 |
…ふふ、酔ったら素直やね。( 酔ってないと意地を張って反論してくると思っていたが、あっさりと素直に認めた相手。意地っ張りな一面も可愛いが、素直な一面も可愛い。空いた片手を相手の頭へ乗せるとくしゃりと髪を撫で、先程は半ばムキに反論されたがやはり膝枕の効果は強いのかまた今度と約束されると「はいはい」と我儘を許すように答えてやり。瞳を閉じ静かな空間に微かに聞こえてくる風で揺れる草木の音に癒されていた、無意識に呟いてしまった言葉に眠りにつきそうな相手が反応すると己の頬に柔らかな感触を与え、瞳を閉じていたせいでその感触にすぐ理解できず何事かと目を開いては瞬きを繰り返し、数秒経った頃に言葉と感触が結び付きそれがキスだった事に気付くと自然と笑みが零れ「おやすみ」と一言伝えては寄り添いながら再び瞼を閉じ。)
…ん…。
(社の中で仲睦まじく二人で寄り添いあい、一晩明かした翌日の朝。社の窓から朝日が差し込み、こちらの目元を照らしてくれば瞼を超えて届く光のまぶしさにまどろみの中にある意識が現実へと引き上げられて。重い瞼を開ければ傍らには心地の良い体温を伝わらせてくる相手がおり、いきなりのことで驚きそうになりながらもなんとか耐えてピクリと反応しただけで済ませることができて。なぜ今このような状況になっているのか。昨晩に飲んだアルコールの余韻がまだ残っている頭の中で一つ一つ思い出していると、満月の下でお互いの気持ちを確認するかのようにキスをしたこと。二人で寄り添いあいながら手をつないで社まで歩んだこと。思い出せば心がポカポカする幸せな出来事に顔を赤らめながらも自然と頬がにやけるが、膝枕よりもこうやって寄り添いながら寝たいと自分から申し出たこと。寝る前に最後に相手の頬へキスを施したことを続けて思い出せば、酒の力があったとはいえ、我ながらなんて大胆な行動をしたのだとさらに顔を赤らめて。ひとまず落ち着こうと、傍らでまだ寝ている相手を起こさぬように一晩つながれたままだった手を解こうとして。)
トピック検索 |