理仁 2021-05-01 16:25:36 |
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おっけー、ちょっと待っててね。
(明らか不機嫌そうに眉を顰める彼の頭を、良い子で待っててねと言わんばかりに緩りと撫でてはゆっくり席を立ちキッチンへ向かって。棚を開けば用意しておいた菓子やおつまみ等がズラリと並んでいた、購入時は彼の好みがわからなかった為、取り敢えず右から左まで全部、といういいかげんな買い方を繰り返してしまい幾度と店員に迷惑を掛け気付けば酷い量になっており、今度は選ぶ事に迷ってしまう。彼は甘い物が好きだと言っていた、無難にクッキーやチョコ、ドライフルーツなどの詰め合わせを引き抜いては彼の元へ戻り、ずらりとテーブルへ並べた)
お待たせー。
これ、全部食べて良いよ!一応、人気らしいお店で選んだから美味しいと思う。
(とさり、と彼の隣に座りテーブルの菓子へ手を伸ばす。そう言えば店員が一番人気です、と教えてくれたっけなと思いながら一口サイズのドライ苺にチョコレートがコーティングされた菓子を手に取り包装袋を開け。小ぶりなそれを、ふぅんと眺めると、そのまま彼の目の前に持って行き "はい、あーん" と差し出して)
うわ、沢山買ってきたんですね……。しかも全部高そう…。
(ずらりと目の前の机の上に並べられたお菓子のパッケージを眺める。様々な種類のお菓子に包装はとても綺麗なものであったり、高級そうなものであったりと、一目見て良い物だとすぐにわかった。それを眺めていればドライ苺にチョコレートをかけたお菓子を彼が開けるのが分かり見ていればあーん、と言う言葉と共に口元に近付けられ、あぁ餌付けかと思いつつ口を開いて食べる。あーん、の行為に恥ずかしさがないことは無かったが、友人とやったことはあるしそれと一緒と自分に言い聞かせながら咀嚼する。ドライ苺とチョコレートの甘みが合わさりとても美味しく感じながら食べ終わると寄せていた目元を緩めて「美味しいですね」と感想を述べて)
ふふ、それは良かった。
…はい、もういっこ。…そしてもういっこ。
(あーん、に抵抗は無いのだなと思うも、先程の行為を考えれば当たり前か、なんて思いながら子りすのようにもぐもぐお菓子を頬張る彼の美味しいという言葉に目尻を下げた。本当に小動物のようだなと眺めていれば、ふと、本物の子りすのように両頬にお菓子を詰めたらとても可愛いのでは?と閃いてしまうと行動せずにはいられない、集中して映画を見たいであろう彼をよそに、一旦飲み込んだのを見計らえばもう一粒彼の前に差し出す。また躊躇いもなくパクンと食べる彼に間髪入れずもう一粒差し出せば困惑する彼など気にする事無くキラキラの笑顔で食べて、という視線を送った)
え、むむ…あー……。
(自分の食べている姿に何を思ったのか口の中のチョコレートが無くなればまた1粒差し出され頬張ったところに間髪入れず近づけられる。首を振って無理だと伝えるも、そんなことは知らないと言うようにキラキラとした視線を送られ口の中のチョコレートを口の中で片方に寄せ、戸惑いつつ口を開いて差し出されたチョコレートを頬張り。小粒といえど口の中に2つもあると少しは頬がポコりと膨れ食べずらい。自分のこんな姿を見て何が面白いのだろうかとじとーっとした目で彼を見て)
ぷっ、……くふふっ…リスみたい…っ、
(こちらの望み通り素直に頬張る彼、ぷっくり膨らむ頬がとても愛らしく自然と綻ぶような笑みが溢れた。少し肩を揺らし口元に手をあてながら、尚も不審そうな瞳の彼の視線を受け止めるとこんな些細な事で普通に笑うのは久方振りな気がして内心驚きつつ彼の膨らむまぁるい頬を優しく突いて。一通り笑いが収まると手を上げ映画の邪魔をしてしまった事を素直に謝り、すぐ隣にある彼の手を絡めるように握った)
あー、可愛くて面白かった。ごめんね?続き観よっか。
……どこも可愛くないし、面白くないですよ。映画進んじゃってるじゃないですか…。
(口の中のチョコレートを何とか噛み砕き飲み込むと自分の先程の姿で楽しんでいる彼にむすっ、とした表情を向けて。彼は膨れた頬を突っついてきたし、あんな顔のどこが可愛いんだか…。彼の趣向は分からん、と考えて遊ばれている間に映画も少し進んでいて見逃してしまったとこに分かりやすく唇を尖らせ拗ねた表情を見せて。指を絡めて握られてもご機嫌取りだと分かり、ふんっ、と手を握り返さず映画をようとテレビの方へ顔を向けて)
ご機嫌取りしても俺は知りませんっ。
ご機嫌取りじゃなくて……僕たち恋人だから、だよ。
手、握りたいなぁ、って。
(絡める手の親指ですりすりと彼の指を撫でながら、耳元で小さく呟いて。こんなに可愛くて面白い恋人ならば、もしかしたら自身ももう少し誠実な恋愛ができるのかもしれない。今までが柳のように自由過ぎたか?気付いてはいたが、やはり興味が湧く人物を恋人にしなければ自分は続かないなぁと新しい可能性を発見しては自らを研究材料にした甲斐があったと喜びつつ彼と同じく映画に集中するよう顔をテレビへ向けて。手は、勿論握ったまま。気付けばあっという間にエンドロールが流れて、日は若干傾きを見せていた)
んー……そこそこ楽しかった、かな。
さて、もう一本見る?それとも早めの夕飯でも食べる?
(耳元で囁かれた言葉と彼の指で撫でられる手の感覚に少しだけ頬を赤く染める。"手、握りたいなぁ"と伝えられた言葉がなんとも甘く、「仕方ないですね、」と建前では意地悪そうに言うが胸の中はドキドキとしていて。自分からも指を絡めると、その手を気にしないように映画に意識を向けて。
映画が終わり固まっていた首を傾けて解していればこの後の予定を聞かれる。そろそろ夕方に差し掛かる頃でどうしようかと考える。一応約束なのでデザートも作る予定だし、早めに夕食を食べてお風呂などを終わらせてからまた映画などを見て過ごした方がゆっくり出来るだろうと考えて返事をする。)
そうですね…確かに早いですが夕食にしましょう。デザートや夕飯を作って居ればいい時間でしょうし…全部終わってからまたゆっくりしましょうか。
(確か彼は魚介が好きだと言っていたし、冷蔵庫の中を見て何を作るか決めてみようと手を繋いでいたことを忘れ解くことなく立ち上がる。デザートも何を作ろうか、と考えコーヒーを使ったデザートのレシピを思い浮かべていて)
じゃあ、そうしよっか。
一応一通りの食材も3日分は買ってあるんだけど…どうしよっかな、何か食べたいものある?__って、
(夕食を作る、という選択肢を自然と出してくる彼は普段から自炊をしているのだなと感心すると共に、料理男子は女性にとってポイントが高い為に彼も本気を出せば結構モテるタイプなのでは?勿体無い、と余計なお世話な事を考えつつ冷蔵庫の中身を振り返り。基本食材は揃えている、自身も久し振りに料理をしてみよう、恋人と一緒に料理をする、というのもこれまた一興だろうと考えていては隣で立ち上がる彼に釣られて繋いでいた手が持ち上がった。ぶつぶつと考え事をしている彼はどうも気付いていないらしい、そんな彼を見上げ数度瞬きをしては、軽く吹き出すように笑いながら同じく立ち上がって)
嬉しいけど…手を繋いだまま料理をするのは、危ないなぁ?
…あ、キッチンまでは繋いで行こっか!
(言うや否や、ハッとする彼の手を掴んだままご機嫌な足取りでキッチンへと向かった)
んー、食べたいもの…パスタとかですかね?
……え、あっ……すっ、すみませっ…。
(食べたいものと聞かれて少し考えてみるとパスタ系が思いついた。何となく和食系ではなくパスタが食べたくなり、魚介類とも合わせやすいし、と思い希望を伝えて。また、軽く吹き出して立ち上がった彼の言葉に何故かと不思議に思い何となく手を見ればまだ繋いでいたことを思い出してハッとする。申し訳ないと手を離そうとしたが逆に握られてどこかご機嫌な様子で歩く彼の後ろを着いて行った。手を繋いで移動する行為が余計に初々しい恋人らしく、しかも自分からしたことで余計に恥ずかしくなっていて)
あはは、大丈夫。
__さて、パスタか。うーん…今作れるとしたら、カルボナーラ、ペペロンチーノ、ボロネーゼ、ナポリタン、ボンゴレ、ペスカトーレ…とか、かなぁ? あ、たらこも作れるし、大体作れるかな?どれ食べたい?
それと、良かったら僕が作るよ。かーくんは、デザート作ってくれるんでしょ?
(どこか気恥ずかしさとばつが悪そうな顔の彼を宥めるように、絡めていたそれを解くとその手で頭を撫でた。節々で見せる恋愛初心者の反応を見ると、改めて感じる新鮮さが刺激になりニヤけてしまいそうな頬を何とか戒め、メニューを提案する。そう言えば彼はデザートの話をしていた、これは手分けした方が効率が良いのだろうか?と、軽く腕を組み考えればメインは自分が作ろうか、と声を掛けた)
うぅ…、ではお願いします…。デザートはコーヒーゼリーで良いですよね?
(彼に宥められうぅ、と呻き声を上げる。恥ずかしい失態を行ったのに年上の対応をされて羞恥心の方が大きくなった。自分の頭を撫でる相手をちらりと見れば緩みそうになる頬を引き締めようとしているのが分かりキュッと口を結んでいながら目元は緩んでいて少しだけ面白かった。その表情に力が抜けるとメインを作ることをお願いし、自分はデザートを作ることにした。何を作るかを提案しつつ、メインに作って欲しいものを伝えて)
パスタはペスカトーレでお願いします。
ペスカトーレね。……あれ、もしかして僕に合わせてる?大丈夫?
(注文されるメニューにひとつ頷き、棚からトマト缶を取り出しながら他の材料を思い浮かべた時に、ふと気が付いた。己が魚介類が好きと言っていた為に気を遣っているのでは?本当は違うものが好きなのではないか?真面目な彼なら有り得そうだ、鍋に水を溜めつつ疑問をそのまま彼に伺って。パスタくらいならば、同時進行で2種類なら作れそうだなと判断すると、他の選択肢も彼に打診した)
何かもう一種類作って、シェアするのもアリだけど…どうする?良かったら好きなの教えてよ。
いえ、本当に食べたいですよ。確かに理仁さんが魚介類好きだからそれ系の、とはを考えましたけどトマト系のパスタ好きですし、ペスカトーレみたいに具沢山だと食べ応えがあっていいので完全に合わせてるってことは無いですよ?
(自分は棚から粉ゼラチンと砂糖を出し分量を測っていれば彼から疑問を問いかけられ首を緩く振って否定する。少しは彼の好きな物をとは考えていたのは本当だが、トマトを使ったパスタが好きな部類に入っていることも事実で彼の言った選択肢の中では今1番食べたいと考えた料理だった。だから彼に合わせたり気を使っている訳では無いと本心から伝え。その間にコーヒーを少し多めに準備しておき、コーヒーゼリー用ともう1つのデザート用に分けておいて。)
そう?それなら良かった。
久し振りに作るから、どうかなぁ。期待は半分くらいにしておいてね!
(冷蔵庫から有頭エビやイカ、ムール貝にニンニクなど必要な材料を取り出しキッチンに並べ、脳の端の端辺りに記憶されているレシピを辿れば手際良く下処理を始める。久し振りに振るう腕前に期待しないでと笑いつつ、誰かと一緒に料理をするという初めての経験を不思議に感じていた。普段であれば、自分のペースで動きたいが為に何かを一緒にするという事は、相当相性が良かったり互いを周知している間柄以外はまず無い。内容が違えど、隣にいると目が付いて調子を乱される事もある為に好まないが、彼相手だと自然としている自分がいる事に気づき、ちらりと横目で彼を盗み見て。真剣な面持ちでデザート作りをする姿に、やはり違和感など感じない事に改めて不思議を感じながらフライパンに火をかけつつ雑談を投げた)
かーくんは、結構料理するの?
んー……まぁバイトがない日の夜とか休みの日とかは作るので普通ですかね…?凝った料理とかは作りませんし、鍋1つで作れる料理が多いので結構するわけ訳では……。
(冷蔵庫から出てくる様々な種類の魚介類に驚きつつ、手際よく下処理をしていく彼の手際に関心してしまう。彼はあまり期待はしないで欲しいらしいが実際見てみると心配するようなことはなく、彼の作る味が楽しみになってきていて一応「分かりました」と答えておいた。自分もデザートの方を進めようとコーヒーの入ったボウルに多めの砂糖とゼラチンを入れて混ぜていれば料理をするかと尋ねられ普段の様子を思い出してみる。バイトのない夜や休日は台所に立っていたことを思い出しそう伝えつつ、作るものも彼のように凝ったものではなく簡単に出来るものにしていることを伝え。完全にゼラチンと砂糖が混ざったのを手元を見て確認すれば小さめのマグカップ2つにゼリー液を入れて、残りはタッパーに注ぎ入れて。全部入ったのが分かれば朝もそんなに作らないことを伝え、反対に彼は料理をするのかと尋ねて)
それに朝とかも弁当に入れるもので何品か作りますけど朝食は残り物とかパンだけとかになりますしそんなには……。
逆に理仁さんは料理するんですか?
それ、十分料理する部類に入ると思うけどなぁ?
ちゃんと自炊して偉いね。
因みに僕…は、料理するように見える?
(フライパンから立ち上るニンニクの香りに食欲をそそられながら具材を投入し炒め始める。軽く色付いた頃に白ワインを加え蒸し作業に入れば鍋の水にも火をかけると軽く振り向き彼の話に耳を傾けた。謙遜がちに答えているが、聞いている分には他の生徒達のカップラーメンで繋いでいるという話と比較していまい、それを思い出し笑いつつ素直に彼を褒める。そんな彼からこちらの話を振られればそれこそ自身の棚上げ思考だったなと思いながらへらりと問い、そして己も普段の食生活を露見させた)
料理する時間が勿体無いから、専ら外食かお弁当買ったり…あとコーヒーかなぁ?
気付いたら1日何も食べてなかったなぁ、って家に帰ってから思い出す時もあるよ。
あー・・・なんだか凄く予想通りです。よくそれで体もちますね。
(漂ってくるニンニクの匂いに食欲をそそられお腹が空いてきたような気がした。気が抜ければグゥ、と腹の虫が空腹を訴えてきそうで、それを阻止するためにも腹に力を入れて食い止める。彼の集中するとほぼ何も食べない生活を聞いていればなんとなく想像はついていたようで、頷きながら納得する。どんなことよりも探究心、研究が好きなのだから自分のことなど二の次なのだろう。乱れすぎている食生活に呆れながら、ゼリー液の入ったマグカップとタッパーを冷蔵庫に入れると冷却し、今度は別に取っておいたコーヒーに砂糖を多めに、ゼリー用よりは少なくして混ぜるとレンジに入れてしばらく温める。中のコーヒーの様子を見ながら彼の研究中の食生活について想像したとこを伝えて)
研究中もかもお腹すいたらカロリーメイトとかゼリー飲料で持ち堪えてそうですよね。
そんな、毎回ご飯抜いてる訳じゃないよ?
まぁ…月に1,2回…くらい、多分…
(多分自分が思うより食事を抜いていそうだが、誤魔化すように語尾を濁し笑う。新しく小鍋を出し、同じくニンニクと玉ねぎを炒めトマト缶を投入、ソースを作りながら話を続けると横から飛んでくる彼の言葉がどこかチクリと痛い。見透かされている発言に否定も肯定もせず、だがどこかマシな部分を見つけては良い訳のように言葉を並べた。その間、ちらりとフライパンの中を見れば口が開くムール貝を確認すると、煮詰めるソースの味見をし、納得の味に調整すればフライパンの中にソースを加えて全体馴染むように混ぜつつ、沸騰した鍋に塩を加えパスタを投入して)
小腹空く時は、結構ナッツ食べたりしてるかな?あれ栄養あるし手軽だし。あとプロテインドリンクとか…案外腹持ちするし、タンパク質は大切だからね。
……ん、お腹空いてきた!
あぁ、プロテインドリンク……なるほど、だからパッと見はひょろいモヤシみたいなのに、よく見ると筋肉ついてるんですね。
(レンジの中でコーヒーが膨らんでくると1度取りだして火傷に気をつけながらスプーンでかき混ぜる。コーヒーが粘り気のあるシロップ状になってきたのを確認しながら言い訳のように小腹が空いた時に飲食するものを聞いて頭の中で思い出していればプロテインドリンクという言葉が出てなるほど、と彼の体型を見る。体が白衣に隠れているからか遠目から見たり、第一印象は細めの印象を受けるが自分を抱きしめた腕や押し倒した時の力強さに見た目よりも体が作られていることを感じ取っていたので考えていたことを伝え。手元でコーヒーシロップが出来上がるとラップをし、冷蔵庫に入れてよし、と頷き)
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