ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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ー三条木屋町 旅籠 池田屋ー
……、
(屋内に入ると灯りが消えていて、薄闇に鉄の匂いが漂うなか階段下に同志の見知った顔と従業員を発見するが、既に遅く。感情の憤りを抑えるようにその折り重なるよう伏せている男女の二人へと歩みを寄せてゆっくりとしゃがみ)
…おい、稔(トシ)、きわ、酷い有り様だ、…悪いな、あれから担当が変わっちまったのさ。―…ああ、悪い夢だ、
(久しい顔だと息も絶え絶えに話し掛けられると手を伸ばす彼等に片手を差し出し。もう長くは無い事が見て取れながら、最期に笑う男女の二人に此方も眉を下げて小さく微笑み。“これは悪い夢か?”と聞かれると少し息を詰めながらそうだなと穏やかな語調で返して。両者が息を引き取る様子を静かに看取るよう黙りながら握られる手の力が抜けていく姿を暫くはそのままにし、2階では騒がしい音と声が聴こえながら)
>志々雄様
張「うわッ!…めちゃ何、?…ダンダラ羽織…とそうじゃないのと…死体が転がっとる…、」
(出入口っぽい裏手へ回って入ろうとすると凄まじい状態の死体と血溜まり、壁にも刀傷と血飛沫…、時刻は22時21分…、もう一階やなしに二階で戦闘繰り広げてるみたいな騒音を聞いて…、これが、池田屋の事件…、歴史が動いた気がした。ハッと慌てて志々雄様を探しに池田屋の裏手から入り)
張「……ッ!!!志、志々雄様……、……。」
(階段下で黒髪の、さっきまで一緒やった紺桔梗色の袴姿の志々雄様を発見する。覆い被さるみたいな男女の…?これは…従業員の方を庇って、この志士さんは亡くなりはった…?そんな風に見える…。志々雄様はこのお二人を看取ってたみたい…、思わず息を飲んで志々雄様に声を掛けられなくなる…。二階で繰り広げられてる叫びと刀の金属音も相まって今この瞬間に生命がほとばしるようや。「死」が日常にあった志々雄様たち。手を取ってあげている姿を見る、……火傷前の包帯の無いお顔が分かるその横顔は整ってて生き様が潔く、ほんのり慈愛が篭って、とても優しいお顔立ちや…。)
張「?!危ないッ!!志々雄様ッ…!!」
(二階からの隊士は降りてこんかったが、正面の入り口から隊士みたいなんが1人入ってきた!コイツは外の見張り?あろうことか志々雄様の背中を斬り付けようと迫る隊士に慌ててワイも刀を抜き)
>張
……、
(ゆっくり立ち上がると刀を振り被った隊士の顔面を振り返り際にガッと左手で掴み、そのまま凄まじい勢いで壁に後頭を打ち付け。硬い木板が罅割れて建物が一瞬揺れ。憤りを抑えた目を向けながら『…悪いな、今は頗る機嫌が悪ィんだよ。』と、気絶した男から手を外し。先程弔った二人から最後に伸ばされた手の血を握り締めながら何とも言えない表情で歩き出し、抜刀している張に顔を向けて)
張、外だ。残りを北へ逃がす。
(此方の動向を端的に告げると建物の北側へ颯爽と出て、雨上がりの庭を横切ると騒がしい物音に真上を見上げ。二階の奥に居た者達が窓から見えると窓枠越しに戸惑っている姿へ顔を険しくし『そいつ(窓枠)を突き破ってこちらへ飛べ!』と腹から声を出して指示し、彼等が木枠を破っては庭の垣根目掛けて二階から飛び降りてくるのを目にして)
…落ち着け、毛利のとこは駄目だ、門が閉まってる。
手前の対馬へ行け。毛利の親戚だ。
(顔見知りの藩士が寄ってくるのを目にし、北側の長州藩邸へ匿って貰おうとする彼等に落ち着けと静かに諭して共に庭の裏口へと向かい。手前の藩邸へ行けと話したところで壬生浪士達から手柄を横取りされた会津藩士が出迎え、溜め息しながら『行きな。…ああ、大きな借しだ。生きてどっかで返せよ?』と何処か笑んだまま皮肉って彼等に返事を返すと刀の柄に手を掛け、張へと顔を向けながら)
おい張、…完全な私情に巻き込んで悪ィが、将来俺の精鋭部隊とやらのお手並み、拝見させて貰うぜ?
>志々雄様
張「うわッ?!たッ、建物が揺れた…、ご、御愁傷様です新撰組の隊士はん…、あ、志々雄様……、えッ?北?!ハイ!!」
(振り返り際にその隊士の顔面が掴まれてごぉぉんッ!!て壁にめり込んでる、えッ?人間そんなに壁めりこむッ?!固そうな木の壁がひび割れてるし隊士泡吹いてるし一瞬建物が揺れた、……に、人間の腕力やない…、てか、志々雄様ってやっぱ安慈はん並みに凄んごい怪力…むちゃくちゃ死ぬほど怪力、安慈和尚はあんな筋肉達磨やのに…。あ、しかもこの15歳の志々雄様なんてワイと同じくらいの筋肉の厚みやのに?あれ、筋肉の意味とは?取り敢えずこの人には念仏唱えとく。考えてる間ァに志々雄様の複雑そうなお顔を見て心配し…つい名前を呼ぶ、北へ逃がすと言われて慌てて返事する。って、んんん?北ってどっちやっけッ?と思いながら京都の地理がよく分かっとらんワイはあたふたし、あ、てか京都が分かってる人等なら北に逃げろ言うたら分かるかー、とかホッとしながら志々雄様の颯爽とした背中についていき)
張「わわわわ、…あ、毛利…対馬、そう、やったんや…、えッ!!あッ、そーんな!全然でっせ♪志々雄様の私情に関われて嬉しいですわ♪ワイ、こー見えて志々雄様の期待の星なんで頑張りまっせーッ!」
(志々雄様から喝を入れられて窓から飛び降りてくる過激派維新志士の方々、…かな?毛利っちゅーのは、確か……長州のお屋敷の人やな?そこで志々雄様がきちんと確かめて来た事にも思わず脱帽する勢いでポカンとする…、凄い、ちゃんと先読みしていて無駄がない行動と洞察力…ほんで藩士はん達からの支持率、志々雄様の同志はん達への笑み方に…何か安堵する、やっぱり志々雄様や、優しい形は各々やけどさっきの人等とのやり取りには信頼感があった、あの人達は…志々雄様を暗殺する側には回りませんように…。何か浅葱色の羽織は着てへん…ちゅーことは会津藩士?がワイらに立ち塞がるのを見て、志々雄様から悪いなと言われると明るく笑い飛ばす。寧ろ光栄ですよと言うくらいにケタケタ笑いもう片手に刀持って刀両手で持ち)
張「さぁさ?あ…!会津のそこのあんたァ~ッまぁまぁええ刀持っとるや~ん!……それ、ワイに頂戴な?いっくで~ッ!!」
(藩士はんには悪いけど刀の品定めしてから特攻する、よーいしょっと斬り倒していって。あれ?この人等は楽勝やな?と斬り終わればまーた奥からどこぞの藩士がほっそい路地から涌いて出てくる…、よーしと両手の刀くるんと回すとこーの京都特有のせっまい路地の塀と壁にワイの愛刀の切っ先が突き刺さってもて「あ。」となる。ギャーー向かってくる~!!何やしかもやたらデカくて強そうな藩士が突進してくるー?!!志、志々雄様助けてぇー!!)
>張
……!
(狭い小路の壁に突き刺さる刀と相手の脇を擦り抜けるよう身体を屈め、湿気を含んだ風が纏わり。湿気に眉を潜めて屈伸から抜刀すると大柄な藩士を斬らずに顔面を柄の頭で殴り。己より遥かに大きい者が脳震盪で地に倒れるのを目にしながら裏手から逃げる残りの志士達に背中から声を掛けられて『…おう、早く対馬へ行きな。』と返事を返し。張が刺さった刀を回収できたかどうかは見ないまま湿気で消えた彼等の提灯と夜闇に佇む奥の会津の者達へと顔を向け)
退け。…どのみちお前らはダシ抜かれたんだよ。壬生狼にな。…まあ、引かねぇか。会津は良い意味で頑固だ。
(御旗を掲げて戦っているだけの彼等には引く気が見えず"頑固者"だと不敵に笑んで伝えながら、己はどの藩にも興味等は無いが信念は違えどそれは此方も彼等も同じ事で。藩士達の息を飲む音が聴こえながら、果敢に向かってくる藩士に動きはせず。振り下ろされる刀身の影が動く瞬間、藩士と刀ごと刀身で壁へ勢い良く圧し。浪士の刀の峰が顔に滅込み。逃げ出した者は追わずに脇から斬り掛かる藩士の刀の鎬(しのぎ)から峰の間に狙いを定めて刃を思い切り打つと鋸刃に火花が散るなり浪士の刀身が破損する音が上がり。戦意喪失した彼等から手を引くと息を飲む音以外は辺りが静まり返って、何かを聴いているのか襲撃のあった屋内を眺めてから張に顔を向けないまま少し視線を下げて)
張、行くぞ…。もう助けられる者が居ない。
(池田屋屋内の二階の物音や湿気に混ざる微かな会話を聴いて判断したのか、溜め息すると癖で刃を払いながら刀を納め。その場を立ち去りながら己は北へ向かわず梅雨時季の終わり始める小路の夜闇を歩き出し、先程の相手の戦闘を見た感想を告げるよう軽く振り向いて片眉を少し上げながら張に微笑み)
多少やるじゃねぇか、悪くない太刀筋だな?刀の扱いは上手い。刀身と壁の距離をもう少し見ないとだが。
あとお前、人の刀が欲しいのか?…本当に変な奴だ。
>志々雄
張「…うわッ……す、凄い…、速…、」
(速い、旋風みたいにすり抜けてく志々雄様…、思わず息を飲む。けど、今ワイの目で見える位やから志々雄様はそんなに速く動いてないつもりなんやろうな?最初に見たあの会津の大臣と新撰組を葬った時の速さとはケタが違う、あの時の志々雄様はホンマにこの世の仕業じゃないくらいやったから。…ワイの愛刀を引っこ抜きながら倒れてる大男から志々雄様の会津藩士の人等に声掛けてるのを聞いて、あ、……もしかして、仕事の暗殺や無いからちゃんと藩士はん達の相手をしてあげてんのか。な?……何処までも粋なお人や。裏口から逃げる志士達に背中から声を掛けられて答えてる志々雄様、……そのやり取りに胸が痛い、この先に志々雄様は同志から暗殺されてまうから)
張「ちょ!アンタらーッ!!志々雄様が助けてくれた恩忘れたらアカンでッ?!!この先ッ……ッ、!志々雄様の身に何かあったらワイがアンタらの顔覚えたからなコラーーッ!!」
(お願いやから、アンタらも志々雄様を裏切らないであげてな…。思わずその人等の背中に叫んどいて。あ、志々雄様…ほ、ほんま何処にその馬鹿力を?峰に顔面イかれた人痛そう…、刀を折られた藩士がビックリして腰抜かしてる…、うん、それワイも何本もヤられたよ。分かるよ、気持ち。一気に戦意喪失に追いやる志々雄様、辺りが静まり返って、何かを聴いている?あ、あの池田屋の2階を見てるわ…、少し視線を下げてるんか顔を下に向けてる志々雄様の後ろ姿が哀しげに見えて)
張「あ!は、ハイッ…!」
(もう助けられる者が居ない、か。…志々雄様、助けたかった人…居たんかな。混乱に乗じてその人等もどうにか逃げられてたらええよね…。…そう、逃げてええねん、生きてたら、生きてる人が時代を作るねんから。…さっき宿で話してた志々雄様の、生き残った者の時代が動く話に同意、ですわ。…まぁ、こんな時代を生き抜くには強くなきゃダメなんやけどね?納刀してその場を立ち去る志々雄様のお背中に慌てて付いてく。あれ?さっきの同志はん達のおる北に向かわへんねんや…。後は知らんで、っていう感じかな?ふふ、何や志々雄様らしいな。湿気が凄いけど…もう梅雨明けるんかな?小路の夜闇を歩いてると志々雄様が少し振り返る、その顔にはあのニヒルな微笑みがあって、つい褒められて嬉しなってまう。てへへッと照れて)
張「えッへへ?そうでっかッ?志々雄様に褒められると光栄ですわッ…!あ!そうです!ワイ『刀狩りの張』って渾名付いてるくらい、刀に目がないんですわ?名刀匠がもう明治の時代にはおまへんねん…。あ!そっか、志々雄様のその脇差し…って、」
(志々雄様の無限刃と脇差しに目がいく、元服前に新井赤空に作らせたんやっけ?…て事はこの同じ誂えの脇差しは…、この先、宗次郎はんにあげるもんなんやな?…そっか、赤空はん誂えの脇差し、志々雄様はずっと脇差し無しで愛刀一本やなとは思ってたけど、いやそれも渋くて格好良いとは思ってたけど、…宗次郎はんにあげてからは脇差し作らんままやったんやな?…侍の魂を分け与えてた、みたいな。今更そんな事に気付くとふふと笑顔になり、何やかんや優しさが垣間見える志々雄様を見て)
張「あ、…志々雄様、……助けたい人が、おったんですか?…そん人、逃げれてたらええですね?あの看取ってたお人達は知り合いやったんですか…?」
(京都の夜にふんわり湿気た風が吹く、遠くまで来るととても静かや、きっと今頃は野次馬と会津の藩士でごった返してる…。先を行く志々雄様の背中ににそんな事を静かにやけど聞いてみて)
>張
脇差し?
(歩きながら張に言われて己の脇差しに目をやり、不思議そうに彼の顔を見るが何故か此方に笑顔であり。よく分からないが疑問が完結したらしい様子に“変な奴”だと、ふと笑んで前を向き直し。雨の匂いが夜風に含まれながら遠くの喧騒が聴こえ、助けたかった者がいたのかと張から聞かれて)
…いや、亡くなってたな。看取った奴がそいつさ。稔麿と、一緒に倒れてたのは従業員のきわ。あの旅籠の従業員にもとても世話になった。
稔(トシ)は寡黙なやつだったが…、賢い奴で才能がある。これからの改革にも大きく関われたろう、天才だった。…惜しいな、生きていればもっと話したかった。
(既に看取った者であったと告げながら捲き込まれた者達の不運を静かに話し、強い者が生きて弱い者は死ぬ、この理から逃げられない現実には少し惜しい者を亡くしたと話して)
>志々雄様
張「あ!っはは、こっちの話なんです~…!へへッ、志々雄様は優しいなって思たんですわ?過激派の維新志士はん達を助けに来てあげたやないですか?」
(現に志士はん達を助けに行かへん言うてたけど、助けに来てあげた。何やそういうツンデレなとこ変わらへんよなってニコニコしてまう。…これって歴史が変わったんかな?…けど、確か池田屋事件の記録って曖昧なんよね、…逃げれた藩士もおれば、捕まってる人もおるとかやったかな…。もしかして、史実通りに進んで、ただワイがそれを見れただけやったんかな)
張「って、エエエェェッ?!!さっきの亡くなってた人ッて、あの吉田稔麿でっか?!!あ、あの人がッ、…うわっちゃーッ、そっか、志々雄様のお知り合いてその方やったんですねッ?!うわ…、あの、…お気持ち、分かります、…志々雄様、……吉田稔麿はんは、そん人は…明治で生きてたらきっと総理大臣になってたかもしれんぐらいの人ですわ?…吉田松蔭の生んだ天才の四天王の一人ですわ…、そっっかぁ~…お知り合いやったんや…生きてたら志々雄様とええ関係築けたかもしれん~ッ…、確かに惜しいッ…!!」
(ヤバいヤバい、それはヤバい天才と仲良かったんやなってのと、そんな人の最期に志々雄様が関わった瞬間に巡り会えてしまった事にゾワゾワ鳥肌立つ、あぁ~ッそうかぁ~それは…、惜しい人材ッ、志々雄様とは将来何かを築けてたかも。…ただ静かに話してた志々雄様の、「もう少し話したかった」って台詞には何だか、何やろう…ちょっと年相応で可愛いし、看取った後やから哀愁漂ってて…、ちょっとその後は黙ってまう、トボトボ付いてって志々雄様の背中を見る)
>張
別に、生かしておいた方が今後使える奴がいるかと思っただけさ…。
(助けに来たじゃないですかと言われると、笑顔の相手から顔を正面へと戻して素っ気無く答え。知り合いの事を驚く相手へと目を瞬きながら再び少し振り向いて)
総理大臣?…首相の事か?まあ、有り得るな。それだけ話していて楽しかった。…あいつは天才だ。
(まだ幕末にその役割名が無かった為か、何と無く今の彼等の政治体制でいう首相の事なのだろうと予測するものの、それもまた驚きで。ただ納得出来る所はあるのか成る程なと頷き。志(こころざし)が一緒だと、あの寡黙な男(稔)の喜んでいた笑顔が少し記憶に過り。急に黙ってしまう張の様子に歩みを緩めると、少し止まりながら振り返って。相手と出会った小路の近くなのか青柳が揺れている場所まで来ており。モスグレーの瞳を見て静かに笑み)
何だ、急に黙って。変な奴だな。
お前の話が本当なら、未来の俺は…、どうやら賑やかな者達に囲まれているようだな。…よく喋るお前を含めて。幸先いいな、楽しそうじゃねぇか、
(此方が落ち込んでいると思ったのか、何故か黙り込んでしまった彼へと此方は平気だと顔を見せ。ましてや将来の自分の周りには相手の連ねた名前の者達や明るい彼のような慕ってくれる者がいるのだなと。それは喜ばしい事だとでも言うように小さく笑って幸先が良いと溢しながら)
>志々雄様
張「あー!…まーたツンデレ発揮してらっしゃるッ…!志々雄様、そーんな冷たい事言うたかてワイ志々雄様の性格よぉ知ってるから無駄でっせ~♪あっはは、なぁんてね?」
(素っ気無く答える志々雄様。15歳からツンデレさんなんやからもー、生かしておいた方がねぇ…、あの逃がしてあげた人等、ちゃんと志々雄様の敵に回らへんやろうなァ…、心配やわ。ワイが急に黙ってもたからか、志々雄様が少し止まってくれて振り返ってくれる。あ、笑ってはる…。青い柳が後ろで静かに揺れてて凄く凛として、まだ15歳やのに寛大にゆったり涼しげに笑む志々雄様につい魅入ってもて)
張「あ!そ、そうですよ!精鋭部隊は10人で…!めちゃオモロイ人ばっかりですわ♪その他部下もアジトにおるんと~、あと日本各地にもおりますし…、みーんな志々雄様の事を慕って付いてきてくれてますねんッ…、今も西洋の強国列島から日本守る実現に向けてねッ?」
「志々雄様ってば縁はん…、えっとかなり大きな上海のマフィアとこの間協力関係も結んでるんですよ?!まぁ…協力ちゅーか、縁はんが凄い志々雄様の事を好きみたい?あはは、…ワイみたいなのとかー、方治はんとか熱狂ファンですね!鎌足と由美姐さんはホンマに志々雄様は絶対的で心酔してるし…、ずっとくっつき回ってる宗次郎はんだって…、」
「あ!志々雄様の事を殺そうとしてる人も仲間に居ますよ…!志々雄様の維新志士時代に宇水はんは~…確か幕府側やったから、またきっと斬ってく中におるかも!魚沼宇水はんって名前ですわッ…、う"、うぅ~…ッ、志々雄様ッ、また未来でも会いたい、…もう、志々雄様が裏切られて暗殺されたとか、大火傷の後遺症で死んだとか、ワイ聞きた無いです…、こんなに、誰より自分に厳しくて賢くて…死ぬほど強くて、ホンマは、こんなに、…人に優しいお方やのに。…何で、あんな…酷い目に遭わなアカンの?……う"ッ、ぅ、」
(志々雄様、落ち込んでるかなってワイが思ってそうやったから此方に顔を見せてくれたんや。…ほんま、何処までも人に優しいお方や。極悪人って本人はいつも仰るけど。将来の自分の周りには沢山人がいて、ワイみたいに慕ってくれる者がいるのだなって。それは喜ばしい事だと小さく笑う志々雄様にまたベラベラ楽しく喋ってまう、志々雄様のそんな笑み見てると…あ、アカン、涙が…。またボロボロ出て来てぎゅっと抱き着く、怒られ覚悟で、しゃくり上げ、また未来でも会いたいけど、どうにか、暗殺されるのは止められへんかな…、包帯姿でないまだ15歳の志々雄様、とても大人びてる姿を見てるといたたまれなくなってもて)
>張
精鋭部隊が10人、日本各地と上海マフィア?…一体どれだけ付いてきてるんだ。
(想像していたより遥かに多いのか、一体どれ程の総勢を従えているのか疑問になった所で国外の名まで挙がり。どうやら未来の己の周囲は思ったより賑やかなのだなと多少呆気に取られるよう笑っているとまた涙を溜める瞳に目を止め、話の途中で急に抱き着かれて驚き。相手の話に視線を朱色の肩へ落ち着かせていたものの、?り上げる背中を見て少し黙り。相手の背を片手でとんとんと叩いて落ち着かせ)
よく、分からないが、…気にするな。
例えそうなっていようとも、俺が原因だろう。…誰の所為でもない。
…こんなに泣いてくれる奴がいるんだ、未来の俺は幸せ者だな。俺に付いてきてるらしいアンタも、そうだと良い。
(これだけ此方の事を思って涙してくれる者の存在が側にいる事自体、将来の自分はとても果報者だと。その未来で此方に付いてきてくれている彼も幸せであって欲しいと願うように小さく笑んで伝え。『…男に抱き締められる趣味はねぇ、そろそろ離れな。泣き虫箒頭?』と、手を離すよう促すように相手の二の腕をぽんぽんと片手で叩いて合図し)
>志々雄様
張「志々雄様の所為じゃ、ヒック、無"い"ですッ…!う"ぅ、弱いのんが、悪いんです…、人の心が弱いから…ッ、…指導力のある志々雄様を…、怖がった維新政府の上層部が…、暗殺の命令に逆らえなかった維新志士の同志はん達が…ッ、恐れる人間の…弱い心がアカンかったからですわ、そんな、自分が原因なんて、言わんといて…くださいッ…、志々雄様の所為と違います…からッ、うっ、う"ぅ、ワイ、ワイッ、未来でも志々雄様の元でおれてじあ"わ"ぜですーッ…!!う"ぅぅ~っ…当たり前や無いですかァ~ッ…!!」
(背中をとんとんと叩かれる、15歳の志々雄様も未来の志々雄様も、慰め方が同じなんや。…気にするなって言われて、…それで、自分が原因やろうからって。まだあの痛々しい包帯姿でない志々雄様から言われると思わずまた涙がボロボロ出て泣いてまう、…志々雄様の所為じゃないよ、少なくとも、維新志士時代の志々雄様も未来の志々雄様と変わらへんかったから…。ブレなくて、芯が物凄くお強い、素直や無い時はごっついツンデレで、人の気持ちを読んで察する志々雄様は、…本当は誰よりも優しい、冗談で憎まれ口叩いてても同志はん達に慕われてるのが見れて分かった…。こないに強くて、先見の目のある凄い人が暗殺されるなんて不運としか言い様があらへん…、まだお若い志々雄様の暗殺を試みた維新政府の方々、アイツは殺せと…あれこれ疑心暗鬼になった人間の弱い心が…本当は一番恐ろしいんかもしれへん)
張「ぅ"、~す、すんまへん…、ワイ、未来帰られへんかったら、此処に残って志々雄様を助けるんやって、思ってたんですわ…。また、もし、失敗したかて過去に戻れたら、ええねけど…。…志々雄様は、過去をやり直したいとか、…思った事ありまへんか…?」
(志々雄様から泣き虫箒頭言われながら腕を叩かれる合図に素直に腕を離して、志々雄様から借りてた、あ、借りパクしてもてた…、手拭いで自分の涙をグシグシ拭く。今ならまだ間に合うと思ったから、ワイは此処に残って志々雄様を守りたいって言うてみる、…けど、志々雄様の気持ちはどうなんやろう?と思って、過去をやり直したいと思った事はあるかどうか聞いてみる)
>張
こんな泣き虫抱えて仕事が出来るかよ…。お前、未来では俺の精鋭部隊なんだろう?一人欠いてもやってけると思われたらお前は癪じゃないのか…しっかりしな。
(此処に残るという相手の覚悟には精鋭部隊であろう者がそれで良いのか?と発破を掛けるよう一息笑い。静かな夏の虫の音が聴こえながら目の前で涙を拭う相手に"過去をやり直したいと思った事はあるか"と聞かれると胸前で腕を組んだまま静かに笑んで)
…無いな、悔いの無いよう生きてるつもりだ。それに、お前とこうやって話している瞬間や同じ状況ってのは本来二度とやってこない、尊いものだ。…時の流れってのはそういうものだと思う。何かを変えたいといったお前の気持ちも分かるけどな。
(やり直したいと思った事は一度も無いと苦笑して答えながら、此処に残ると話す彼の身と本来あるべき場所で彼を待っている者が居るであろう事を案じてか、自然な時の流れの尊さを告げるよう僭越ながらの持論を述べて。『…ま、さっさと未来にでも何処にでも帰りな?今の俺は身軽でいたいんでな、泣き虫箒のお荷物は御免だ。…で、お前。此処へ現れる前に何か特殊な事でもしてたのか?』と、彼の残留を拒否するようにさっさとお払い箱にしようと態と素っ気無く返しながら閑静な当たりの夜道と葉の擦れ合う青柳に視線をやり、この辺りでいきなり出現した相手の直前までしていた行動を尋ねて)
>志々雄様
張「た、確かに…、けどッ、絶対役には立ちますんでッ…!志、志々雄様ッ…、」
(癪に感じひんのんかと聞かれて思わず志々雄様の名前を呼んでまう、…ほんま、そうですわ。…未来の志々雄様、ワイが急に消息不明でおらんなると心配するかな…、んー、いや、やっぱ案外平気?な気もせんでも、無いけど、15歳の志々雄様にもしっかりしろと激励言われたし、やっぱ自分の務めを全うしたいッ!…あと全然話それるけど、笑って励ますのんめちゃ可愛いな…15歳の志々雄様…あと何故そんな色っぽいし、…志々雄様は昔から所作に色気があったんやなぁ、真顔とか怒ってる顔は死ぬほど怖いけど、笑うと年相応で可愛いし色気あるしモテそう。いつもの腕組みスタイルで佇んではる志々雄様の静かな笑み顔に涙拭くの忘れて)
張「二度と来ない…、時の流れ。…あッ、と、尊いモン…でっか!…あはっ、な、何や嬉しい、し、…そう、ですな?時の流れに逆ろうたらアカン、…か。分かりましたわ、志々雄様…。ワイ、過去の…志々雄様にお会い出来ただけで嬉しいです、本当に…こない若い時から志々雄様はやっぱり志々雄様なんですね…。に、荷物ですけどォ~…って、あ!!えぇっと、確かワイ、自宅で刀の手入れしてたんですわ?あの~、幕末の頃の曰く付きな妖刀の…、あ、これですわ?これこれ。って、あれ?んんッ?比叡山のアジトが見える!!」
(やり直したいと思った事は一度も無いと苦笑する志々雄様、し、痺れる…カッコいい、悔いなく生きてるて、あと、志々雄様の言葉に凄くビックリして時が止まったかのように聞き入ってまう…。ほ、ホンマにこの人は…何モン、なんやろう。15歳で既に達観し過ぎてない?はよ帰れ言われれば、ま、そ、そう…お荷物ですけどォ~とションボリし、ふふ、突き放し方が志々雄様らしいな。隠し持ってた妖刀の小刀を出してみる…、そうそう、コイツを確かメンテナンスしてて~ッて?あッッれ??んん?アジトが見える、と、志々雄様に驚きながら言うてたら体が透けてきた!!バッと志々雄様を見て、も、もしかして未来に帰る?!)
張「ッ志、志々雄様ッ…!!!どうかッ!!無事でおってくださいッ!!!ワイ、ワイ…ッ、こんなに凄い人の元におれてッ、志々雄様に会えて嬉しかったからッ!!どんなお姿でもッ!!ずっと、一生付いてきますからッ…!!何やったらワイッ…、志々雄様の為やったら此処に残るし自分の好きな刀無くなったってッ…、命張ったって…」
(別に構へんのです、…ワイこんなに尊敬できる人が初めてやったさかい、志々雄様、…迷惑かな?慌てて志々雄様に叫んで)
>張
妖刀?
(そう呟いて彼が持っていた小刀へと同じく視線を落とし、此方には見えぬ風景が相手には見えている様子で表情を少々疑問げにし。張の身体が向こう側の町家景色を透過するように見えると驚いて目を見張り。輪郭の薄まる相手の声へと意識を移すと叫ばれる内容に一瞬止まるが肩から息を抜くよう笑んで眉を下げ、無事でいてくれとの主たる願いへと頷く代わりに鷹揚な笑みを浮かべ)
ああ、いずれこの日本(くに)を統治する男だ。…何が何でも生きる、心配するな。
未来でもしっかりやりな。…生きてる間は自分の好いた事や成したい事をすべきだ。刀狩りの張、“またな”
(どんな姿でも一生付いていくとの言葉には明確な返事を返さずに“未来でもしっかりやれ”と、涙脆い彼を鼓舞するように励まし。彼の好きな刀と引き換えに命を張るといった台詞に先ずは自分の人生を全うしろというよう苦笑して“またな”と、彼の二つ名を口にしながらいつかの再会を願って)
>志々雄様
張「志々雄様ッ…!ハイッ!…ッ、ハイ、ワイッ、強くなって待っとりますッ…!!」
(ゆったり笑む志々雄様、そう、この安心感。どっしり構えてる、まだ15歳で、身体が子供から大人へなる途中の…今より身体の厚みも一回り小さい志々雄様でも、未来の志々雄様のように大きく見える。やっぱり昔から志々雄様は志々雄様やねんな。いずれこの日本を統治する男、ほんまそうですわ…。頼もしさに大きく返事をし、ワイの申し出に困って笑う志々雄様から生きてる間は好きな事や成したい事をしろと諭されて思わず涙ぐみ。はい、と答える。…未来の志々雄様も、決してワイらに強制なんかせぇへんの思い出し。まだ15歳の維新志士時代で、志々雄様の強い紅い眼の眼差しと自信に満ちたお顔、そんで何処と無く…隠してる優しい雰囲気も。それを目にしたんを最後に意識が途切れて)
『比叡山アジト』
張「はッ…?!……あれッ?!な、何で…ここなんやろ?自宅おったんにな…、…うたた寝しとった?しかし、夢、やったんかなぁ…?」
(ハッと目が覚めて天井が見える、ひょこっと起き上がり自分が寝てた場所を見る、ソファで寝てたみたい?お、おかしいな…、自宅におった筈やってんけど、そもそも夢やったんかな…?って、乱れた頭ヒョイヒョイって立て直して扉を開けて廊下を歩いてみる、なんか焦りというか、胸騒ぎがしてまう、…ちゃんと明治なんかな?あ!志々雄様の所へ行こうって、慌てて走り出し、その辺歩いてる人に志々雄様が今どこにおるんか聞き出して。その部屋の扉をバァンと開けて探してた顔を見付ける)
張「あーーッ!!!しししししし、志々雄様ぁーーッ!!!たたたただい"ま"です"ッーーーッ!!!ああーッ、このバランス良い胸板と腕の厚みッ!!間ッ違いなく志々雄様ですわッ!!維新志士時代はご迷惑掛けてお世話になりましたッ…!!よ、良かったー!!生きてはった…、」
(バーッと慌てて志々雄様に駆け寄れば志々雄様の生存を確認すべく胸板やら腕やらベタベタ触って涙ぐみ、片腕で目元拭いながら良かったー!て叫んで。いや、志々雄様からしたらワケわからんよね…)
>張
張か、どうかしたか?
(急に扉を開けて入ってきた張へと紙面から視線を上げ、騒がしい様子に煙管を口端から外してどうしたと尋ねようとしたところで胸元や腕を触られて思い切り訝しげにし)
…何の確認だ、って、…逆にお前は俺を何回殺せば気が済む。縁起でもねぇ、
(“間違いない”やら“生きていて良かった”と喜ぶ相手へとそろそろその遣り取りで泣くのは止めないかと涙を拭う様子には呆れた目を向け。維新志士時代とのフレーズには少し首を傾げていたが、開け放たれた扉へと方治から遠慮気味にノックされ)
ああ、通してくれ。張、客人だ。…後で話を聞いてやるから顔洗って目ェ覚ましてきな。
(書類をしまって返事をすると張に顔を向けてソファからゆったりと立ち上がり、感情の忙しい相手へとまた話を聞くと取り敢えず窘めているなり客人達の顔が見え。入ってきた者達から久方で嬉しそうにしている者も居れば憎まれ口を叩く者もいる中で『ああ、見ての通り相変わらずだ。そちらは順調か?』と此方も煙管を片手に砕けた挨拶を返し。彼等は張が過去の池田屋騒動で居合わせていた元維新志士達の顔触れでいて)
>志々雄様
張「なッ、何回も生存確認せんと不安で堪らんのんですわ~ッ…!!だって現にワイの世界では志々雄様は亡くなっててッ…、さっきもッ!ワイ幕末に行ってたんですけど…志々雄様が火傷前の…、お姿で…、うぅ~よ、良かったー…、」
(縁起でも無いっていう志々雄様に納得する、…そ、そらそーですわな。どんだけ心配性やねんみたいになる思う…こんな強い人からしたら要らん心配かもねんけど。でも現に、目の前で起こった事を一応言ってみて…、方治はんのそろーっとしたノックの音でハッと我に返り、志々雄様の来客の邪魔したらアカンわと慌てて自分の後頭に手をやる)
張「そ、そーします…、あはは、後で話聞いてくださ、……って、ッでェェェェッ!!!あッ、アンタらッ、志々雄様が池田屋で助けた過激派維新志士の人らッ?!!な、何でッ?」
(あろうことか志々雄様にタメ口聞いたり馴れ馴れしい客人に一瞬ギョッとしたけど、砕けた挨拶を返してる志々雄様を見たら、何や昔からのお知り合いみたい?こっちもにっこ~って笑って挨拶しながら退散しようとそん人等の顔を何気なく見たら驚き驚きっ、過去に見てきた維新志士はん達の顔触れで思わず叫ぶ。あ!っと慌てて口元抑えながら志々雄様を見て混乱してもて)
>張
……、
(慌てて口元を抑える張を見ながら"何処かで見たことがある"と張の格好を見て口々に話す彼等に『…遠いところすまないな?立ち話も何だ、そこの方治が案内する。…ああ、すぐ行く。』と笑んで遣り取りしながら大広間へと促し。方治と共に出ていく彼等の背中を見送った後、張の方へと顔を向けるもののまだ少し信じ難い様子のまま一息付くよう笑んで)
"あれ"はやはり、お前だったんだな。…不思議な奴だ。
…あれから十数年、お前に会った時は何も覚えてなさそうだったんでな。
(時が流れ、己の手足となる精鋭部隊を結成する為に彼の噂を聞いて会いに行った際は恐らくあの時の彼ではあるが此方の事を覚えていない様子だった為に何も言わなかった事を明かし。先程の相手の言動にも納得がいきつつ、あの歴史的な事件となった騒動が起こる事を此方へと教えてくれた目の前の不思議な彼へと再び再会を祝すよう握手を求めるように片手を差し出して)
“あの時は世話になった”。…感謝が遅れたな?お前があの時、あの騒動を教えてくれたお陰でアイツ等の命は助かった。…礼を言う。
>志々雄様
張「……ッッ!志、志々雄様ッ…!!そ、そっか…、そうやったんや…う"ぅ"ッ、ず、ずみ"ま"せ"ん…。ほなあれは…夢や無かったんですね…?あっ、はは…!そんなんッ…!ワイはただ池田屋へ向かった志々雄様の後を追い掛けただけですし、実際に助けに行ったんは志々雄様ですッ…!はい、ぅう、…ハイ、志々雄様、あれからまたお会い出来て嬉しいです…ッ、う"ぅ、」
(その人等の後ろ姿を見送った後こっちに顔を向ける志々雄様。あ、珍しい、驚いてはる…目の前で起こった信じ難い様子に笑う吐息が聞こえて。そう、やったんや…。まだ初めてお会いした時は志々雄様との戦闘に完封負けして、歯が立たんくらいごっつヤバい位強いお人やと思ってたワイも…、まさかここまで志々雄様をお慕いして付いていくやなんて自分でも思ってもなかったから。けど、そんなワイがずっと一緒におるうちに、がっつりこの人を尊敬してる中であの時代に助けに行けたのは…きっと偶然やなかったんかもしれんな…。ワイの気持ちと志々雄様の感謝が時代を掛けて追い付いた、そんな気がした。涙しながら首を振って、気付かずにすみませんと謝る、…志々雄様、何も覚えてへんワイに黙って様子見てくれてたんや?助けに行ったんは志々雄様やし、ワイはただ単についてっただけなんですと涙ながら笑って差し出された片手を此方こそまた会えて光栄ですと…、両手でグッと握り締めると涙が出てくる、あの時の、15歳の志々雄様の手の大きさと同じ。あの頃と変わらん笑みと深紅色の芯の強い瞳を嬉しくて眺めながら、あ、アカン…鼻水まで出てまう。志々雄様のお知り合いが助かって良かった。はっと疑問が浮かんだ。そういえば、あの人ら…)
張「あ、…あの、志々雄様、質問してすんまへん…答えづらかったらアレなんですけど、…あん人等は…、志々雄様の暗殺には関わらんかったんでっか…?…それにあの人等は今は何をされてて?」
(気になる、その辺は…大丈夫やったんかな…、見た感じ志々雄様と普通に喋ってるし大丈夫そうやったけど…、答えづらいかもしれませんけど…って前置いておずおず聞いてみる。あと維新志士してたあの人らは今は何してるねやろ?と)
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