Mr.Hc 2021-04-23 19:21:03 ID:7848a5538 |
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…好きにしろや、
( どうやら此奴はあまり己に対して怒っていた訳では無い様だと今更乍、此奴の態度で気付いた。思ったよりも柔らかい其の口調で此奴からもキスをしていいかと訊いてきた。逆に駄目だと言うと思ってるのだろうか。寧ろして欲しい、だなんて恥ずかしくて言えない為、そっけない返事になってしまったが、代わりに顔を此奴に向けて目を瞑って口付けを待ち。
“ ふは、俺みたいな奴を好きになるなんて飛んだ物好きだよな、てめぇは ”
此奴の成長を進化だと称したらそうかもしれないという肯定の言葉と、己への気持ちは変わってなかったという小っ恥ずかしい言葉が返ってきた。此奴なりの誠意の見せ方なのだろうが、己の様な奴を好きになるなど此奴だけだろうと思えば、真面目な姿の此奴が可笑しくてつい笑みが溢れた。お互いに撫で合う形が面白く、然し多幸感に満ち溢れていて。へにゃり、と普段見せない笑みを気付かぬうちに浮かべていて。)
( 彼奴が好きにしろと言う時は肯定の意であることはあの頃から知っている。まぁ断られてもするつもりだったが。そんなことを考えていると彼奴は顔を此方に向け目を閉じて口付けを待っている。その様子が可愛らしく愛しさを感じふっと笑みを零しつつ頬を撫でてやりながら顔を近づけると触れるだけの口付けをして。
「 そうかもな、喧嘩っぱやいヤクザ野郎を好きになるなんて俺くらいだな。 」
彼奴はもの好きだと己のことを言ってきた。確かに彼奴のような手の付けられない奴を好きになるなんて俺くらいかもしれないと考えては冗談交じりに笑みを浮かべ伝えて。お互い撫でる形になりお互い止めることなく撫で続けていると彼奴が普段見たことの無いような柔らかな笑みを浮かべた。ドキッとして頬が赤くなるのを感じると撫でる手を止め口元を腕で隠すようにしながら目を逸らし
「 その顔は反則だ… 」
と呟いて。 )
( 好きにしろ、と告げれば躊躇する事なく此奴は口付けてきた。先程までは自ら口付けていた為か、相手からされるのは思ったよりも気恥ずかしいのを知った。ついでに嬉しいという事も。唇と唇が、離れてしまうのが何故か名残惜しくて。唇が離れてから少し間を開けては、軽く躊躇したものの 再度唇を押し付けて。
“ 俺と違ってお前を好きになる奴はごまんと居るんだろうから、取られねぇようにしねぇと。 ”
お前は物好きだと言えば 此奴は冗談めかして、それを肯定してきた。此奴は鈍感で気付いていないかもしれないが、群がる女なんて数え切れないほど居る。その中は、女だけではないかもしれない。それ程人間として魅力のある奴が、己を好いているという事実が己を優越感に浸らせる。それを取られたくない、己だけを見てほしい、と解り易く難解な感情をバレぬ様、此方も冗談混じりに笑って述べた。笑みを浮かべていれば、何故か彼奴は反則だと呟き乍撫でる手を止め、口元を隠してしまった。撫でる手を止められた事と、自分の顔を見て不思議な反応をする此奴に、不満を持って。眉間にシワを寄せ、
“ なんか俺様の顔に付いてたかよ、 ”
と、不服そうに問い。)
!…っ…
( 口付けを待つ彼奴が可愛らしくて躊躇うことなく触れるだけの口付けをして。ゆっくりと離れ彼奴を見詰めていると彼奴から唇を押し付けてきた。2度目をされるとは思わずドキッとしながらも口付けは心地好くて直ぐに離れたくなくて彼奴の後頭部に手を回しながら目を閉じ受け入れて
「 そうか?なら頑張って貰わねぇとな。 」
女性との経験はないためこれからもないと思っていたが、彼奴はそうは思わないらしい。自覚がなくて首を傾げてしまうも己の為に嫉妬や束縛する彼奴も良いなと思えば頑張るように伝えて。彼奴の柔らかな笑みにドキッとして撫でる手を止め口元を隠すように腕で覆うと彼奴は不満気に眉根を寄せながら訊ねてきた。不満気な様子に本当のことを告げた方が良いだろうと判断すると
「 今まで見たことない柔らかい笑みにドキッとしちまっただけだ 」
と素直に考えていた事を伝えて。)
( 向こうから口付けをされれば離れるのが名残惜しくて、つい二度目の口付けをしてしまった。引かれるか、と少し心配していたが杞憂だったのは後頭部に手を回されて分かった。何だ、此奴も乗り気じゃねぇか と内心で安心しては、少し気後れし乍も口付けたままゆっくりと首に腕を回して。
“ …俺だけ見てろよ、一郎 ”
冗談混じりに、此奴が他の奴に取られない様にしないと、と述べると頑張って貰わないと、と返答してきた。その口ぶりにほんの少し、不安を抱く。任侠の世界の己を、ましては男の己を、ずっと此奴が愛してくれる保証など何処にもないのは分かっていながらも、其れを探してしまう自分がいる。いつかは、己も此奴も離れてしまうかもしれないが、ずっと一緒に居られるのが1分でも1秒でも長くなる様に、という願いを込めて上記を述べて。
“ なっ……?!てめ、何言ってやがる ”
突然撫でる手を止めて口元を隠した此奴に不満気に、何だという趣旨の問いをすれば思いもよらぬ惚けた返事が帰ってきた。こんな事ならば、訊かなければ良かった。此方まで恥ずかしくなってきてしまった。赤く染まってしまった顔を必死になって腕で隠しては、ふいと顔を隠して、照れ隠しに語気を強めた事を述べて。)
( 彼奴の口付けが心地好くて少しでも長くこうしていたいと思い後頭部に手を回すと彼奴も首に手を回してきた 。暫くこのままでいたがこのままではこれ以上のことをしてしまいたくなってしまう。そう思い唇を離そうとして。
「 おう、左馬刻しか見えてねぇから安心しろ…。」
俺だけ見てろと言う彼奴。TDDの時は己はずっと彼奴の背中を追っていたように思う。あの頃から己は彼奴しか見えていなかったのだろう。それは今も変わっていないようだ。相当彼奴に惚れ込んでいるようだと改めて感じつつ彼奴の髪を撫でながら伝えて。
「 アンタが聞いたんだろ、…なんだ、照れてんのか? 」
思っていたことを素直に伝えると顔を隠しながら何言ってやがると言ってきた。彼奴が聞いたから答えただけのため言い返しながらもかおを逸らし隠す彼奴をよく見ると赤くなって照れているようだ。その様子が可愛らしく悪戯心が湧いてきてニヤリとしながら顔を覗き込んで。 )
( コイツとの口付けが心地よくて、 つい夢中になっていると向こうから離れようとしてきた。もしかして嫌だっただろうか、と 不安に瞳を濡らしながら渋々口を離して、
“ 嫌...だったか、? ”
と、問い。
“ 目移りしたら海に沈めるからな、 ”
髪を撫でられながら安心しろと言われただけで本当に安心してしまう自分に少し腹が立つ。 それでもやはり肩の力がどっと抜け、吐息を溢す。 自分の独占欲でこいつを縛ってしまうのが怖い。 それでも縛らずにはいられない。嗚呼、いつのまに自分はこの男にこんなに惚れ込んでしまっていたのか。なんて、再度自分の惚けを自覚した。 海に沈めるなど物騒なことを言ってしまったが 本当は大好きで堪らない、という事を表すようにきゅ、と髪を撫でる反対側の腕の裾をひっぱって。
“ ...うるせぇ、てめぇのせいだろ。責任とれ、 ”
照れているのかと問われ、違うと反論する事が出来なかった。まさに図星で言葉が出てこない。 お前が俺の思いもよらぬことを言うから、と この赤い顔をあなたのせいにしては 大人しく腕をどかし顔を見せて。)
嫌な訳ねぇだろ。このままで居たらアンタのことめちゃくちゃにしちまいそうだと思ってな。
( 唇を離そうとすると彼奴は不安そうな表情で唇を離し嫌だったかと訊ねてきた。不安そうな彼奴を安心させたくて嫌なことなんて全くなかったことと離れようとした理由を告げて。
「 おう、構わねぇぜ。左馬刻も目移りすんなよ? 」
彼奴しか見えてないことを伝え髪を撫でてやると彼奴は安心したようで。その様子を愛しく思い見ながら髪を撫で続けていると目移りしたら海に沈めると物騒なことを言われた。しかし言葉とは裏腹に彼奴は服の裾を引っ張ってきた。いじらしい様子に可愛らしく思いながらも己は目移りすることはないと自信があり同意して。彼奴も綺麗な女性に目移りしてしまわないだろうかと気になり彼奴にも目移りしないようにと伝えて。
「 俺のせいか?元はと言えばアンタが可愛い顔したのが悪いんだろ? 」
照れているのか問うと図星だったようで赤い顔を見せて己のせいにしてきた。その様子に更に悪戯心が湧いてしまえば“可愛い顔”などと彼奴が恥ずかしくなるような言い方で彼奴が悪いと言い返して。 )
…お前になら滅茶苦茶にされても良いぜ
( 己とする口付けが嫌だったから唇を離そうとしたのかと訊ねると、此奴はそんな事ないと言ってきた。しかもこの儘だと滅茶苦茶にしてしまいそうだというリップサービス迄付いてきた。少し揶揄ってやろうという反面、此奴になら滅茶苦茶にされても良い。寧ろして欲しい、という期待半分に上記を述べて。
“ 当り前だろ、俺に二言は無ぇよ ”
目移りしたら沈める、と物騒な事を述べた物の此奴は構わないと驚きの包囲力を魅せてきた。普段なら、否 前なら 何でだよと笑って嫌だと拒否するが当たり前だったのに、その棘の付いた言葉さえも受け止められる事が本当に嬉しくて。つい緩みそうになる頬を引き締め、アンタこそ目移りすんじゃねぇと述べた此奴にする訳無い、当たり前だと述べて。
“ っ……てめぇはもう喋んな、 ”
赤くなった顔を見せ、お前のせいだと告げると可愛い顔をした己が悪いと返ってきた。唯でさえ恥ずかしかったのに、更に可愛いだなんて言われたらもう限界で。つい言葉に詰まるとぐいと此奴の肩を押し乍顔を逸して。)
!…っ…マジでどうなっても知らねぇぞ?
( めちゃくちゃにしてしまいそうだから我慢する為に離れたと伝えると彼奴は受け入れの言葉を伝えてきた。予想外の言葉にドキッとし頬を赤らめるもそんな事を言われては我慢出来なくなってきて飢えた野獣のような瞳で彼奴を見詰めて。
「 信じてるぜ。 」
目移りしない事を約束し彼奴にも目移りするなと伝えると当たり前だと返してきた。彼奴は自分の決めたことは曲げず最後まで貫き通す。信じて良いだろうと考え笑みを浮かべ伝えて。
「 本当のこと言っただけだろ? 」
態と可愛いなどと伝えると彼奴は予想通り恥ずかしがって顔を逸らした。その様子がやはり可愛らしくて笑みを零しながら揶揄うように彼奴の表情を覗こうとして。 )
良いって言ってんだろ。俺様の気分が変わらない好きなやれや、
( 滅茶苦茶にしてしまいそうだと言うコイツに、構わないという趣旨の言葉を伝えると どうなっても知らないという言葉が返って来た。少し驚きコイツの顔を見詰めると、少し赤く色づいた頬で飢えた獣の様な瞳をしていた。それを見たらもう引き下がる事はできないのだと悟った。そもそも引き下がる来なんて更々ないのだが。なんて、下らない思考を脳内で繰り広げていれば 挑発の意を込めて上記を述べ。
“ ふは、ヤクザの言葉信じるなんて 大概頭イカれてんなぁ、 ”
笑みを浮かべ乍信じてると告げたコイツが、己の様な男の言葉を素直に受け入れ、そして信じた事を嬉しく感じて照れ隠しからか、つい冷たい態度をとってしまう。それでも、嬉しいという歓喜は隠せず 困り笑いの様な、それでも心底嬉しそうな笑みを浮かべて。
“ 俺は 、かわいくねぇんだよ ”
恥ずかしいことを言い出すコイツに、もう黙ってろと伝えると本当の事を述べたまでだと言ってきた。いつの間にか、こんなずる賢いやり方を身に付けたようだ。一体誰に似たんだか、と頭を抱え乍も顔を見られたくないが為に なんとかコイツの視界に写らない様、努力して。)
( めちゃくちゃにすることに許可を貰うと我慢出来なくなり挨拶の顎に手を添え持ち上げるとかぶりつくように口付けをし先程の触れるだけのキスと違い深いキスをして。
「 それならそんな俺を好きなアンタもイカれてんな。 」
冷たい態度であるが何処か嬉しそうに笑みを浮かべイカれていると言う彼奴。その様子に己も自然と笑みを浮かべ冗談っぽくアンタもイカれていると言い返して。
「 そうか?可愛い顔してるけどな? 」
己の視界に入らないようにとしながらも可愛くないと言い張る彼奴。その様子に顔が見たくなってしまうと彼奴の頬に手を添え此方に向かせ顔を見るとニヤリとして告げて。 )
んぅっ…!?…っぁ、
( 滅茶苦茶にしても良いと言うと此奴は、顎を持ち上げ齧り付く様な深い深いキスをしてきた。突然の事に驚いてびくりと大げさに肩を震わせ、自分にしては上擦った声と吐息を漏らして。声を漏らしてしまった事実に頬を赤らめ、目に薄っすらと涙を溜めて。
“ まぁな、其の自覚はあんだわ ”
冗談めかして己の言葉を信じるお前はイカれてると告げると、アンタも大概だろという趣旨の返答が返ってきた。其れは自分でも自覚があると、くつりと笑い乍素直に答えて。
“ か、可愛いっていう顔は、何方かというとお前の方だろ、 ”
半ば無理矢理此奴の方に顔を向けさせられると、可愛い顔をしていると言ってきた。真っ直ぐな瞳がニヤリと歪められると、恥ずかしくてつい目を逸らして。其れと、可愛い顔と言えば造形的にはお前の方が可愛い顔してるだろ、と 言い逃れの様な事を 口をもごもごし乍述べ。)
ん…っ…
( かぶりつくように口付けをすると彼奴は肩を揺らし声を漏らした。その様子を気にせず深いキスを続けながら彼奴の反応を見たくて薄らと目を開けると頬を赤らめて涙を溜めている。唆られる表情に更に深く舌を絡めて。
「 イカれてる者同士お似合いかもな。 」
己をイカれていると言う彼奴に己を好きな彼奴もイカれていると伝えると自覚があると返事がきた。その返事に思わず笑みを零しながらそれならばお互い同じ者同士お似合いだなと冗談っぽく伝えて。
「 お、俺はそんな事ねぇよ。 」
顔を己の方に向けさせたが目を逸らされた。そして可愛いのはお前の方だと言われた。そんな事言われるとは思わず、つい怯んでしまいながらそんな事ないと否定をして。 )
…っふ、ぁ…んぅ……、
( 齧り付く様なキスをされ上擦った声を漏らすと、突然此奴の舌が口内に入ってきた。急な事に一瞬体が強張り ぎゅぅと此奴の背中に手を回すも、体が小さな快感を拾い始め、くもぐった声と共に力は抜けて行ってしまう。自分も何か此奴にしてやれないかと考えれば、おどろゞし乍も ゆっくりと此奴の舌に自分の舌を絡めて。
“ 別にお似合いだろうが、そうじゃなかろうが、俺はてめぇから離れる気は無ぇよ。 ”
己も此奴もイカれている、という事実が面白かったのか知らないが、此奴は笑い乍 イカれ者どうしお似合いかもな と冗談めかした事を言ってきた。別に、お似合い同士だから一緒に居るという趣旨は込められていないのだろうが、なんだか 笑う此奴の姿がむず痒くて。己も笑い乍、やんわりと否定の様な言葉を吐き。
“ そんな事あるだろ、わんこみてぇな顔してんぞ お前は。 ”
可愛いのはお前のほうだろと告げれば、少し怯む此奴が可愛くてついつい追い打ちを掛けたくなってしまう。昔から思っていた、わんこみたいな顔 即ち愛らしい顔をしている、と素直に伝えて。)
ん…ふ…
( 彼奴の表情に唆られて舌を口内に入れると彼奴の舌と絡めた。身体が強ばっていたが力が抜けて舌を絡め始めた。その様子に嬉しく思いつつ暫く彼奴の口内を堪能していて。
「 !…俺もだ。周りになんと言われようが離れねぇ。 」
イカれた者同士お似合いかもなどと口にすると彼奴はお似合いではなくとも離れる気は無いと言ってきた。その言葉に嬉しく思い笑みを浮かべ己も周りに反対されようと離れないと答えて。
「 し、してねぇよ!」
否定をするもわんこのように可愛いと告げられ、しかも彼奴の様子から本心から言っているように思える。それが余計に恥ずかしさを沸き立たせ頬が赤くなっていくのを感じ腕で顔を隠すようにして目を逸らし否定していて。 )
ぁ、…は…ふ、ん
( 舌を口内に入れられ、自分から其れに舌を絡ませると此奴は舌を抜く事も無くキスを続けた。酸欠で頭がくらくらして、段々と意識がぼやけてくる。生理的な涙を目一杯に溜め乍、女性経験が無い此奴に此処まで翻弄されるなんて可笑しい、とちょっとした悔しさが有るも、何せ抵抗が出来ない。せめてでも睨もうと薄っすらと涙を溜めた瞳を開けて。
“ そんじゃ、安心だな。もう俺らが離れる事は無ぇ。 ”
イカれ者同士お似合いかもな、と告げた此奴にそうでなくても離れる気は無いと伝えると此奴も同じ様な事を言ってきた。矢張りどんなに傲慢な己でも、少しは不安に思っていた部分があったらしく此奴の言葉を聞いて安心感に包まれた。其の事を素直に口に出して。
“ してんだろ?てか、俺の顔見た癖に何自分は一丁前に隠してんだよ。ずりぃ ”
まだ否定する此奴に苛つきが募ったのか、はたまた赤い顔を隠されたのが気に食わなかったか、自分でも良く分かっていないが、何とか此奴の腕を剥がそうとして。)
その顔益々唆るだけだぜ?
( 経験のない己だがそれでも夢中になってしまい何度も舌を絡めてしまい。そして彼奴の様子を窺う為に薄く瞳を開けると涙を溜めた瞳で此方を見詰めてきていた。その様子に唆られれば唇を離し頬を撫でながら伝えて。
「 そうだな、これが両想いって奴か…。 」
彼奴の安心だと言う言葉に此方も素直に頷いて。ラノベや漫画で見ていた異性同士ではないが両想いとはこういうことなのだなと呟いて。
「 おい、やめろって… 」
顔を隠しているのがずるいと言った彼奴は腕を顔から剥がそうとしてきた。抵抗するものの根負けしてしまい
「 もう分かった…これで良いか? 」
と述べつつ腕を顔から離すとまだ赤い顔を露わにして。 )
…るせ、てめぇが がっつきすぎなんだよ
( 翻弄されるのが悔しく何とか出来ないかと此奴を睨んだが、効果等無に等く、寧ろ唆られると言われ差恥心が湧いてきた。はぁ、ゞ、と荒い息を整え乍 自分が此奴の唆る顔になってしまった言い訳を探しては、此奴のせいにして。
“ ?、何か言ったか? ”
己の安心したという言葉に、頷いた後の言葉が小くて聞き取れず、上気を問う。何だか頬が緩んでいる気もするし、喜々とする事があったのだろうか、と頭の上に疑問符を浮かべていて。
“ ん…、上出来。 ”
見せろ、と自分が駄々をこねると、此奴は根負けしたらしく大人しく赤い顔を見せてきた。まだ年相応の幼さの残る顔を見て、自分より年下だという事を再度自覚したと同時に、余りの可愛さに思わず其の額に口付けて。)
左馬刻が煽るような顔するからだろ。
( 唆る顔をしている彼奴はこんな顔になってしまったのはお前のせいだと言ってきた。此方こそがっついてしまったのは彼奴のせいだと言い返しお互いが言い訳をしお互いのせいにしていて。
「 これが両想いかって考えてただけだ。 」
小さく呟いていたため彼奴には聞こえていなく訊ねられた。別に隠す事でもないかと考えては照れくさそうな様子で素直に考えていた事を伝えて。
「 !…何してんだよ…っ… 」
駄々を捏ねた彼奴に負けて赤い顔を見せると満足そうな様子で額に口付けてきた。ドキッとして更に頬を赤らめ思わず顔を逸らして。 )
煽、ってなんかねぇ。俺様は元々こういう顔だ。
( がっつきすぎ、と此奴のせいにすると、今度は此奴が己のせいだと言って来た。煽る様な顔、と言われ驚きと差恥から一瞬言葉に詰まるも、何ともない素振りを見せては自分は元々こういう顔だ、と否定の言葉を並べて。
“ …確かにな。何かこう…擽ってぇ。 ”
何を言っているのか聞き取れず訊くと、これが両思いかと考えていたと思いの外素直に返答があった。少し照れ臭そうな此奴に、恐らく世に言う多幸感というものに包まれる。其れが自分には擽ったくて、でも幸せで。其れを此奴に素直に伝えて。
“ 何って、キスだわ ”
顔を赤く染め、何してんだよ、と問うた此奴に揶揄い乍キスをした、と分かりきった事を述べて。先程は揶揄ったらやり返されたが、矢張りこの姿を見ると揶揄いたくなってしまうのは きっと小学生男子の其れと同じだろう、と下らない事を思考していて。)
そうか?とろける様な顔がか?
( 彼奴のせいだと伝えると言葉を詰まらせた様子だったが元々こういう顔だと言ってきた。その様子に彼奴の目尻に残る涙を指で拭いながらとろける様な顔をしていたと伝えて。
「 あぁ、そうだな。むず痒いっつーか… 」
素直に考えていた事を伝えると彼奴も同意してくれ素直な気持ちを伝えてくれた。お互い意地や見栄を張ることが多く素直に話す事などなかったため嬉しく思いつつ此方も素直に答えて。
「 よく堂々と言えるな。 」
彼奴は恥ずかしげもなく堂々と答える様子に己は寧ろ恥ずかしく思ってしまい赤い顔を隠しながら伝えていて。 )
っ……それは、違ぇ。
( 蕩ける様な顔が元々の顔か、?と聞かれれば違うと応える外無かった。目尻に残った涙を拭われて、更には蕩ける様な顔をしていたと言われ、顔に熱が集まって行くのが分かる。其れを見られまい、という名目で 甘えたいという本心は隠して ぽすり、と貴方の首筋辺りに顔を埋めて。
“ ふ、おんなじだな、 ”
擽ったい様な感覚がする、と素直に気持ちを伝えれば此奴も己と似たような感覚がすると言ってきた。同じ様な感性という事実が嬉しくて、ふ と笑んでは おんなじだな、と嬉しそうに言って。
“ 訊かれた事を答えたまでだろ?俺様は恥ずかしい事なんざ一個も言って無ぇよ。 ”
赤面した顔を隠して 良く恥ずかしげも無く言えるなと告げてきた此奴に、お前が訊いてきたからだろ、と言ってはまた揶揄う様にけらけら笑って。)
じゃあやっぱり煽ってたんじゃねぇか。
( 蕩けるような顔がかと訊ねると否定の言葉が返ってきた。そして顔も段々と赤くなってきている。そして己の肩に顔を埋めた。その様子が可愛らしく笑みを零し髪を撫でてやりながら煽ってたんだなと告げて。
「 あぁ、やっぱり似た者同士ってことか。 」
同じである事を伝えると彼奴は嬉しそうに笑い同じだなと言った。その言葉に頷きつつ、同じ様な感性であるしやはり似た者同士なのだなと考え述べて。
「 それは…そうだが…は、恥ずかしいことだろ! 」
訊いてきたからだと言われてはその通りであるため言葉を詰まらせるも、彼奴が恥ずかしくなるようなことを言ったことは傍から聞いてもそうだろうと考え恥ずかしいことだと赤い顔を上げ睨みながら主張していて。 )
…煽ってねぇって。
( 蕩ける様な顔が元から持って生まれた物では無いと否定すれば、矢張り煽っていたんだなと告げられ差恥に悶る。あれは、態と此奴を煽ろうとした訳では無くて、意図してはいなくて… と何故そうなってしまったのか理由を探し始めると直ぐに答えに辿り着いた。少し言い淀んでから、
“ …お前とのキスが気持ち良かったから。だから…そうなっちまったんだろ、結局お前のせいだわ。 ”
と、恥ずかしさに耐え乍 きゅぅと貴方に抱き着く力を強めて上記をぼそゞと呟き。
“ 似た者同士、か。ふっ、悪く無ぇ。 ”
おんなじだな、と述べると此奴は似た者同士だと告げた。似た者同士、という言葉の響きが気に入ったのか、はたまた此奴が其れを自分から口に出したことに気分を良くさせたのか、自分でも解らぬ儘笑っては、悪く無いと述べて。
“ こんな事で恥ずかしいだなんて言ってたら、先の事なんて幾ら経っても出来ねぇじゃねぇか。 ”
額にしたキスだなんて、そこまで恥ずかしがる事でも無いだろう、と自分の意見を主張し、更にはこの先の事。言わばあれやこれや、これ以上の事をするには程遠いだなんて くすり と、笑っては揶揄う様に上記を述べ。)
嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。
( 口付けが気持ち良かったからあんな顔になった、お前のせいだと言われた。初めてにして経験のある彼奴を気持ち良く出来たことを嬉しく思いお前のせいだと言われたのは気にならない。それに抱き着く力を強め恥ずかしそうに言う彼奴が可愛らしく思い笑みを零し髪をわしゃわしゃと撫でてやって。
「 お揃いのものを付けてたらもっと似た者同士になるかもな。 」
似た者同士だと言うと気分良さそうな彼奴は悪くないと言った。お揃いのものを身につければ雰囲気も似てくるかもしれないと思うが彼奴は嫌がるかもなと考え冗談っぽく笑みを浮かべ返して。
「 !…先のことって… 」
恥ずかしがっていれば先の事ができないと言われた。先の事とは所謂情事のことだろう。経験のないためなんとなく想像すれば更に頬を赤らめて。 )
ん…そりゃ、良かったな。
( 此奴とのキスが余りにも気持ち良かったから、此奴の言う唆る様な、煽る様な顔をしてしまったと告げると 此奴は嬉しい事を言ってくれると惚けて来た。皮肉の意を込めて良かったなと告げたのだが、頭を撫でる手が心地良く覇気がなくなってしまったのは気にしない事にしておく此奴に甘やかされるのは嫌いではないが、先輩としてのプライドが邪魔するのか素直になれずもどかしい。だなんて、少し侘びしい思考を巡らせていて。
“ 別に俺様はてめぇが望むなら何付けても構わねぇよ ”
冗談っぽくお揃いを付けるともっと似るかもしれないと告げた此奴の言葉とは相反して、至って真剣そうに、でも頬を緩ませて上記を述べた。別に、自分は何を付けようがどうなろうが、此奴が喜んでくれれば其れ程嬉しい事は無いのだ、と 惚気的な心情を抱いていて。
“ 俺様はする気あんだけど、てめぇは違ぇの? ”
額にキスしただけで恥ずかしいだなんて言っていたら、先の事など出来ないと告げると 諸々を察したのか此奴は顔を真っ赤に染めた。其れが余りにも初で可愛らしくて。揶揄う気で しゅんと項垂れた素振りを見せては上記を問うて。)
あぁ、…髪ぐしゃぐしゃになったな。
( 良かったなと言う彼奴に皮肉かと思ったが覇気の感じられない様子に違うのかと考えては素直に頷いていて。撫で続けていると髪型が乱れているのに気付いて整えるように撫でてやって。
「 お揃い…良いのか? 」
お揃いのものなど彼奴は嫌がるだろうと思い冗談っぽく伝えると予想とは反し何を付けても構わないと真剣な中に笑みを見せながら答えてくれた。驚き目を瞬かせつつも嬉しく思うも本当に良いのだろうかと思い再度確認して。
「 そ、そんな事ねぇよ!…シたい…。 」
お前は違うのかと言う彼奴はしゅんと項垂れている。どうやら己は彼奴の悲しそうな表情には弱いらしい。あんなふうに言われては意地を張ることも出来ず慌てて素直に伝えて。しかし最後の言葉は聞こえるか聞こえないかの小さな声で。 )
お前がやったんだろ?
( 髪がぐしゃぐしゃになったと言ってきた此奴に、そうしたのはお前だろうと思った事を素直に告げて。撫でられるのは心地良いが、やられっぱなしは性に合わない、と 仕返しと言わんばかりにわしゃわしゃと荒く頭を撫で。
“ 逆に駄目って言うと思ってたんかよ。ひでぇなぁ、俺はいちろぉクンの事大好きなのによ? ”
嬉しそうに確認を取ろうとする此奴に、揶揄う様にニヤリと笑って上記を告げる。駄目な訳無いだろう、寧ろ付けたいと願う位には此奴と似た者同士でいたい。なんて、己は相当此奴に惚れ込んでいるな、と自身の中で笑みを浮かべて。
“ ふっ、俺は何時でも大歓迎だぜ? ”
項垂れた振りを見せると少し焦って言葉を否定してきた此奴に、ちょろいな と笑いが込み上げてくる。それを隠しもせず笑みを溢せば 何時でも大歓迎だ、と意地悪に笑っては頬に口付けて。)
あ…おい、俺もぐしゃぐしゃになるだろ!
( お前がしたんだろと言われ仕返しのつもりかわしゃわしゃと撫でられた。驚きつつも彼奴に撫でられるのは心地好く素直に受け入れつつも口では素直でない言葉を述べていて。
「 わ、悪かったな。お揃いとか嫌がりそうだと思ってたんだよ。 」
彼奴に大好きなのにと言われ揶揄いだとは分かっていてもその様な愛の言葉を言われることに免疫がなく赤くなってしまい睨みつつも嫌がると思っていたと伝えて。
「 何時でもってアンタはそんな簡単に出来るのかよ。 」
意地悪な笑みを浮かべ何時でも歓迎だと言う彼奴にドキッとしていると頬に口付けされて。不意打ちで驚き頬を赤らめながらも慣れている様子が悔しさを沸き立たせて簡単に言っているとは思っていないがムキになってそんな簡単に出来ることではないと言い返して。 )
別に良いだろーが。仕返しだ
( 髪を撫でられてぐしゃぐしゃにされ、仕返しと言わんばかりに頭を荒く撫でると 俺もぐしゃぐしゃになるだろ、と述べられた。そっちがやったのだから、別に良いじゃないか。やったらやられると思っとけ、と半ば理不尽に思える思考を巡らせていれば上記を述べ、悪戯を楽しむ子供の様に無邪気に笑い。
“ はぁ … お前の中で俺はどういう人間として捉えられてんだよ。 ”
揶揄う為に大好きなのに、と述べ その言葉に顔を赤く染めて可愛らしい此奴は一旦置いておく。お揃いを嫌がりそうだなんて、一体此奴は自分に対してどんなイメージを持っているのだろうか。此処で血も涙もない任侠者だと言われたら、ショックでしかない気がする、と 下らない事を考え乍 溜息をついては上記を問うて。
“ …別にそういう訳じゃねぇ。気概って言うか、何て言うか……、お前なら何時でも良いってだけだわ。 ”
何時でも大歓迎だと告げると、そんな簡単に出来るものじゃないと反論をくらった。別に、何時でも準備が出来てる訳では無い。何時でもと述べたのは此奴が望むならの話であって、四六時中ヤっていたい訳じゃない。つまりは、お前なら良いと遠回しに言っていたつもりだったのだが伝わらなかっただろうか。と、伝えたかった事を素直に告げては気恥ずかしさに頬を赤く染め。)
ふは、子供みてぇ…
( ぐしゃぐしゃになると言いながらも嫌ではなく寧ろ心地好いため大人しくされるがまま撫でられていて。まるで子供のような彼奴に笑みを零して。
「 …自分勝手な俺様。なんつーか、柄じゃねぇとか言いそうだと思ってよ。」
ため息をついた彼奴にどういう人間だと思っているのかと訊ねられた。暫し思案をして思っていることを素直に伝えて。自分の思う通りに自分の思うがままに信念を貫いてきた彼奴は家族思いで。おそらく恋人思いでもあると思うがお揃いをするのはイメージがなく。
「 …そうかよ。 」
言葉を詰まらせた時に反撃しようと思っていたが赤い顔で俺への気持ちを素直に言ってくれた。それだけ己のことを想ってくれているということなのかと思えば此方も照れてしまい彼奴の赤い顔がうつったように此方も顔を赤くし言い返す言葉もなく言葉を詰まらせ一言だけ返事をして。)
なっ… 俺様は子供じゃ無ぇよ、!
( ぐしゃぐしゃにされた髪のお返しに、自分もやり返していると子供みたいと揶揄われた。6つ下の此奴にそんな事を言われるだなんて不服だし、ましてやこんな年で子供みたいだと言われるのは気分が良いものでは無い。子供じゃないと告げれば、分かり易く頬をふくらませて拗ねて。
“ そうか?結構お揃いとか好きだぜ、やら無ぇだけで。 ”
確かに昔だったら此奴の言う通り、柄じゃないと断っていたかもしれない。今までそんな事一度もしてこなかったから、特にやる意味なんてないと思っていた。然し、MTCの二人と出会いお揃いのチームロゴのアクセサリー等を買ってから 悪く無いと気付いた。其れを想い人である此奴と出来るならこれ程嬉しい事など無い、と 笑って。
“ な、んでお前が赤くなってんだよ ”
伝えたかった事を素直に告げ気恥ずかしさに顔を赤く染めていれば、言葉に詰まり顔を赤らめている此奴が見えた。何でお前が赤くなってるんだと抱いた疑問を素直に問うて。)
そうやって頬膨らませてるのも充分子供だろ。
( 子供と言われるのが嫌だったようで子供じゃないと頬を膨らませた。その様がまさに子供のようであったためニヤニヤとしながら言い返して。
「 それなら心置き無くお揃いに出来るな。 」
お揃いを嫌いではなく寧ろ好きだと言う左馬刻に驚きつつもお揃いが遠慮なく出来ることを嬉しく思い笑みを浮かべ何をお揃いにするかと楽しみにしていて。
「 左馬刻のがうつったんだよ、責任取れ! 」
想われていることが嬉しく照れくさくなり赤くなったのをなんでお前が赤くなるのかと訊ねられた。しかし素直に言えず彼奴のせいにして責任取れと言えば唇を奪って。 )
… クソッ
( 子供じゃない、と告げたのに そうやって頬を膨らませている様なんて子供だろ、と 言われぐうの音も出ない。何も言い返す事が出来ず、悪態を付けばニヤニヤとする此奴に苛ついて、ぴこん と軽いデコピンをお見舞いしてやり。
“ 嗚呼、何にする? ”
お揃いを嫌ではないし寧ろ好きだと伝えると嬉しそうに 心置き無くお揃いに出来るなと言った貴方に何をお揃いにするかを訊ねて。
“ んむぐっ!? ”
責任を取れと告げ、唇を奪ってきた此奴に、驚いて思わずジタバタと抵抗する。責任を取るも何も 此奴が訊いてきた事に答えただけだろう、と 驚いた中で思考してもぐるぐると無駄に 頭を使うだけだと気付き、 ぴたりと抵抗を辞め。)
いてっ!…何すんだよ!
( 頬を膨らませた様が子供だと伝えると彼奴は何も言い返せないようだった。彼奴に勝てたとニヤニヤとしているとデコピンをされた。額を擦りつつ睨んで。
「 アクセサリーとか良いかもしれねぇな。 」
何をお揃いにするかと訊ねられては思案をして。アクセサリーが身に付けるものなため彼奴を近くに感じる事が出来るだろうと考えアクセサリーを提案して。
「 …ん…っ… 」
唇を奪うと驚いた彼奴はじたばたと暴れていたが、気にすることなく唇を重ねていると大人しくなった。その様子に満足気に笑みを浮かべつつ大人しいことを良い事に深いキスをしていき。 )
そこまで痛く無ぇだろ、
( 子供だと言われ言い返せなくなると ニヤニヤしていた此奴が気に食わず デコピンをお見舞いしてやった。思ったよりも大袈裟な反応をする此奴が面白く、くす と笑みを溢して。
“ 指輪だと気が早ぇからな… ブレスレット、とかか …? ”
指輪だと世間様に様々な誤解が 生まれそうだし何より気が早い気がする。だったら己が今付けている母と合歓のお守り代わりのブレスレットを増やす なんてのも良いかもしれない、と 提案して。
“ あ… ん 、ふっ 、 ”
抵抗するのを辞め 大人しくしている事をいい事に深いキスをしてきた此奴に驚き目を見開くも、受け入れてキスを愉しみ。)
!…笑うことねぇだろ。
( 痛みはあまりなかったが、デコピンされたのが腹が立って大袈裟に痛いと言うと彼奴はそこまで痛くないだろと笑みを零した。笑われるとは思わなくムッとしていて。
「 ブレスレットか…良いな。 」
指輪は己としては嬉しいが周りに変な誤解を与えかねないなと気が早いと言う彼奴に頷いているとブレスレットを提案された。ブレスレットなら思い通りの色や組み合わせで作ることが出来るし良いなと考えては賛成をして。
「 は…っ… 」
深いキスをすると彼奴は驚いた様子だったが受け入れてくれた。その様子に存分に深いキスをして。そして満足するとゆっくりと唇を離して。唇と唇が銀糸で繋がっており。 )
お前の反応見てると面白くて笑っちまうの。
( 大袈裟に反応する此奴に、痛くないだろ と 突っ込んで笑えば、笑う事ないだろ と 拗ねたように述べられた。そりゃ、此奴が面白いから無理だな、とくすと笑い乍述べて。
“ だろ?そこまで邪魔になんねぇし。 ”
ブレスレットはどうだ、と提案すると 此奴は良いな と賛成してくれた。その事が嬉しくて頬が緩んでしまいそうになるも、気を引き締め 邪魔にはなりにくいから実用的だ、と それらしい事を述べ。
“ っ……急に何すんだよ、! ”
銀色の糸がぷつりと切れ、荒い息を整え乍深いキス特有の余韻に浸っていれば、我に返り 少し怒り乍上記を問う。己は此奴の質問に素直に答えただけなのに、何故こんな事を…と頭はそればかりで一杯で。)
何処が面白いんだよ!
( 笑うことないだろと言い返すもお前の反応を見ていると笑ってしまうと言われた。己としてはなぜそんなに笑われるのか皆目見当もつかず拗ねた様子のまま訊ねていて。
「 確かに気軽につけられるかもな。 」
賛成をすると邪魔にならないから実用的だと彼奴は言った。そこまで考えていたのかと関心しつつ彼奴の言葉に頷き返事をしていて。
「 アンタも楽しんでただろ? 」
ふかいきすの余韻に浸っていると彼奴が怒ってきた。しかし反省する様子もなく乗り気で受け入れていたことを伝えて。 )
そういう所だわ、
( 拗ねた様子の儘何処が面白いんだと問うた此奴に くす、と笑い乍上記を述べる。言い換えるとするならば、自分の思った通りの反応や 思考の斜め上を行くお前の行動が面白いんだ、と 思考していて。
“ だろ?……出来るだけ長くにお前を感じたいしな、 ”
確かに気軽に付けられると頷き返事をしてくれた此奴に、だろ?と いつもの調子で戯けて返せば ぼそ、と 本心を溢して。
“ 別に、流されただけで 楽しんでたわけじゃねぇ、! ”
反省した素振りすら見せない此奴に、怒りと 楽しんでいたという図星を付かれて 差恥が募る。ほんのりと顔を赤く染めれば 否定の言葉を吐き。)
そういう所ってどういう所だよ!
( 何処が面白いのか皆目見当もつかず訊ねるとそういう所だと言われた。思い当たらずムッとしたまま再度訊ねていて。
「 …そんなの俺も一緒だ。」
長くお前を感じていたいという呟きが聞こえ顔を上げる。己も同じように思っていたため嬉しくて頬を緩めながら照れくさそうに同じである事を伝えて。
「 気持ち良さそうな顔してたけどな? 」
頬を赤く染めた彼奴は必死に否定している。その様子が可愛らしく悪戯心が沸いてくればニヤニヤと悪戯っぽい笑みを浮かべ揶揄っていて。)
ちったぁ自分で考えろや、
( ムッとして頬をふくらませるコイツにまだまだ子供だな、と揶揄した思考を回していて。そういう所が、可愛くて、面白くてたまらない。と思考し乍 べ、と舌を出して彼を挑発し。
“ …は、 ”
ぼそりと本心を溢すと、俺も一緒だとアイツは賛同してきた。それが予想だにしなかった為か素っ頓狂な声が漏れた。差恥が募り、顔を真っ赤にさせて。
“ …るせぇ、 ”
彼にそこを付かれると何も言えず、ぎゅと唇をかむ。気持ちよくなかった、というのは嘘になるし、最後の抵抗を、と 煩いと口にしては目をそらして。 )
教える気はねぇってことかよ ?
( 自分で考えろと舌を出し挑発された 。意地悪な返答に尚もムッとしたまま口を尖らせて 。
「 ふは 、 顔真っ赤だな 。 」
同じことを思っていたことを素直に伝えると、その様な返答がくると思っていなかったのか、素っ頓狂な声を上げみるみる顔が赤くなっていった 。その姿が可愛らしく思わず吹き出し笑みを零して 。
「 否定しねぇってことは本当だったんだな ? … ならもう1回するか ? 」
嘘が嫌いな彼奴なら否定をしないということは気持ちが良かったということ 。そう勝手に解釈をしてはニヤリと悪戯っぽい笑みを浮かべれば訊ねて 。 )
一個教えてやるとしたら、そういうガキみてぇなとこだよ
( 大人気なく、意地悪な返答をしてやると彼奴は口を尖らせてムッとしていた。昔から大人びている奴だと思っていたが、こうやって年相応の反応をされるとつい揶揄いたくなる程可愛らしい。と、思考し乍また上記を述べてくすりと笑い。
“ っせぇな、見んじゃねぇ。 ”
彼奴の返答に思わず戸惑って赤面してしまったのを見られ、顔が真っ赤だと指摘された。その事実が尚も小っ恥ずかしくて、自分の腕で顔を覆い隠しては目線を何処か遠くへそらして。
“ っはぁ?!ンな訳ねー、だろーが… ”
慌てて否定しようとする物の、彼奴の悪戯な笑みに思わず言葉が勢いを失って。思わずドキリとしてしまっただなんて言ったら絶対笑われる、と思案していて。 )
もうガキじゃねぇよ 。
( 此奴といた頃はまだ学生であったが 、今は弟達を養い働いている 。子供のように頬を膨らませて否定しており 。
「 おい 、隠すなよ 。 」
恥ずかしかったようで見るなと腕で顔を隠してしまった 。照れてる彼奴などなかなか見れないし 、可愛らしい顔をもっと見たくて腕を退かせようとして 。
「 どうした?勢いがなくなったな 。 」
否定をする彼奴だが途中で勢いがなくなった 。その様子に優位に立てたとばかりに強気に訊ねていて 。 )
俺様から見たらまだ十分ガキだわ、
( 拗ねて頬を膨らませていてる彼奴 が 可愛らしくて 、思わずTDDの面影を感じる 。膨らんだ頬 を つんつんと つついては にやり と 笑って見せて 。
“ っ……やめろって、 ”
無理矢理腕をどかされてしまったせいで顔を隠すことができなくなってしまった 。 赤面しているであろう自分の顔を見られたくなくては せめてでもと 視線 を どこかに向けて いて 。
“ るせぇ 、だまれ ”
彼奴に指摘されるのが悔しくて恥ずかしくては 悪態をついて。この儘じゃ 相手が有利になってしまう 。 どうにかして立場逆転を狙えないのだろうかと思考して。 )
うるせぇ !
( 頬をつつかれ彼奴を見ればニヤリと笑われた 。思わずドキッとするも平静を装い悪態をつきふいっとそっぽを向いて 。
「 こっち見ろよ 。 」
腕を退かせてやれが赤い顔が見えるが視線は他所を向いている 。可愛らしい顔を真正面から見たくて此方を見るように述べて 。
「 全然怖くねぇな ? 火貂組の若頭サン ? 」
立場逆転を狙われているとは知らず 、余裕な様子で強気にニヤニヤとしながら煽っていて 。 )
そう拗ねんなって 、 かわいい顔が台無しだぞ?
( そっぽを向く彼に追い打ちをかけるように上記 を 述べては にやゞと笑い 。コイツかわいいな、と思考していて。
「 ぅ… …これで満足かよ 、 」
彼にそう言われては 反発理由すらなく そのまま 従うしかない 、 と 思考しては 恥ずかしそうに顔を赤らめたままで 彼の顔を見つめては。
「 もうてめぇは黙ってろや、 」
強気でにやにやとしている彼を見返してやるべく 上記を述べては 、彼の胸倉をつかんで半ば無理矢理キスをして 。
! … 可愛くねぇよ ! こっち見んな 。
( ニヤニヤとしながら可愛い顔など言ってくる彼奴 。バカにしているなと考えてはムッとしたまま 、頬に手を添え背けさせようとして 。
あぁ 、よく見える 。
素直に向けてくれた顔はやはりまだ赤く可愛らしくて 。満足そうに笑みを浮かべては頬を撫でてやり 。
… っ … おい … !
優位に立てたことで油断していた 。胸倉を掴まれキスをされた 。驚き頬を赤らめては胸を押し離れようとして 。 )
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