【創作BL】【1対1】
長い長い夢を見た
涙が静かに頬を伝う
きっとこれは前世と呼ばれる記憶なんじゃ無いだろうか
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「君」と出会い、恋をして、喧嘩をして、笑って泣いて
何気なく過ごしていた日常がかけがえのないものに変わる
そしてたくさんの同じ時間を過ごす中で俺達は結婚を決めた
しかし結婚式の前日
俺は死んだ
君を家に送り届ける途中
たしかに信号は赤だったのに
車が突っ込んできたのだ
長く揺れる髪に、小さな顔、そのくせ目はクリクリと大きくて、華奢な女の子
それが君
世界で一番想いを寄せて、守りたいもの
だから思い切り突き飛ばした
巻き込まれないように
一方俺は強い衝撃が体に走り、地面に転がり落ちる
まるで潰された空き缶のように
「ーーーーー」
ああ、君の声がする
けれど何を言ってるのか分からない
ただひたすらに俺の手を握って悲しそうな顔がぼんやりと見えるだけ
"怪我はしてない?大丈夫?
俺の手は血塗れだから汚いよ
心配しなくても大丈夫
涙なんて似合わないよ"
なんて、いくつも伝えたい事があるのに声が出ない
俺は死ぬのだと理解していても君の悲しい顔を見たくなかった、悲しませたくなった
だからこの言葉を選んだ
「また会えるよ」
そう最後の力を振り絞って呟いた。
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「っていやいやいや!!」
ツッコミ混じりにベットから勢いよく起き上がる
「ドラマじゃあるまいし…もし前世の記憶だとしてもオカルト扱いされて終わりじゃん」
と独りごとを呟いていつも通りの日常を過ごしていた
…………が、
夢に出てきた女の子の面影をした、男の子と出会った
ということで長い前置きお読み頂きありがとうございます。
前世で女の子だった「君」(※現代では男の子)を募集致します!
>1にて募集内容やルールを記載しますので今暫くお待ち下さい