まだかよ、彼奴…。 (一郎が手に取るスマホにふと、舎弟や嬢からの連絡通知が数件表示される。一方、玄関先ではブーツを履き終え待機しポツリと零して。) へーへー。直ぐ其処だかンよ (後ろ手にひらひらと振り、怪訝そうにする事はなくつまんなさそうな反応を返し。彼が後を追ってきている事の確認を取り顎先で方向を示しつつ歩いて。)