碧棺合歓 / 主 2021-04-06 19:30:03 |
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おう…っな、にしやがんだ。気安く撫でんじゃねぇっての。
(食器を流しに運べば、萬屋にお邪魔させられてから何回目かになる、逞しい腕が此方に伸びまるで一郎の弟達へするような撫で方を大きな掌でされては、目を瞠り其方へと視線を移し捉えた彼の浮かべる笑顔に、言葉が詰まり何故だか気恥ずかしさを覚え、肘で軽く一郎の脇腹付近を小突いてやり。頭に触れる其の手も笑顔にも恥じらいを見せてしまえば、受診しに行くよう促される前に、一郎の部屋へ籠もってしまおうと彼の手から逃れるよう、距離を取ろうとして。)
あー?だから、ガキに金使わせて何かのお返しを集る気はねぇよ。てめぇの美味そうに食ってる其の腑抜けた顔を拝めてんだもんな。
(伝えられた言葉に、遇らうつもりでいるのか集る気はない事や少しの揶揄を込めた返答を、変わらず愉快そうに口角を上げ、其れで礼になっている、と伝えて。)
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