…良い匂いだな。もう出来たんか? (弟共を遇らいはしたが苦労をし、一時期過ごしていた池袋の街を、以前よりかは治安が良くなったのだろうかゆるりとした目付きで眺め、一頻り喫煙すれば一度見られている為、もう如何でもいいと片腕は袖捲りをした状態で、一郎の服に身を包んだまま、階段を控えめに踵を鳴らし降りていくと、朝は食えないと言いつつ自然に薄く笑みを浮かべて。)