碧棺合歓 / 主 2021-04-06 19:30:03 |
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…はい、もしもし碧…(じゃねぇ、)萬屋ヤマダです。
(洗濯機を回した後、其の場から暫く動かず考え事に耽るようぼーっとしていたが突如事務所の方から電話が鳴り響く。
今日はヨコハマへ着替えを取りに帰る事になっている。そう云えば元々入っていた彼の依頼予定は無いのだろうか、一郎は料理で手が離せないだろう、そう思い代わりに電話を取る事にした。
朝の気怠げそうな声色で電話に出て、つい碧棺だと口を滑らしそうになったが"ヤマダ"と己の口から言い、今もどう云う思いで彼奴らは住んでるのか知らねぇが三人兄弟で過ごせるようにと此のビルを遣り、元々萬屋を提案してやった事からも彼奴の仕事を台無しにする気はなく、受け応えをし。)
おい、俺は朝飯要らないわ、朝からは入んねぇ。其れと依頼、さっき事務所に電話入った。今日じゃねぇ別日にお願いしたいらしいがまた掛け直す、だとよ。
(其れから、大きな声を出したつもりは無いが己がヤマダ、と口にした事が聞こえず気付かれていませんように祈りつつ、一郎のもとへ足を運び朝食は不要だと告げると同時に謝礼ではなく依頼の件だった電話が掛かってきた事を、何食わぬ顔で伝えて。)
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