碧棺合歓 / 主 2021-04-06 19:30:03 |
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……せめぇな。あ?何処が我儘なんだよ、ったく…もう寝るかんな。
(寝返りを打っても大丈夫そうな、余裕がある十分な程のスペースはないも、横になった彼を見留め呟きを耳にし、不満そうなのは見て取れるが相手の気持ちは知る由もない為、我儘だと言われる筋合いは無いと、じろりとした目を向け返答しては、目を瞑り一足先に眠ってしまい。)
…母さ、ごめん…
(いつぞやの記憶、其れは母が命を絶ったあの日の事。モヤで霞んだ光景を目の前にしたが最後、己の身体は溺れたように海深く沈み、ごぽりとした水泡の音を何処か遠くで耳にし息が出来ない。そんな息苦しさと寝苦しさに悶え喘ぎ縋るよう自身と相手の胸元である服の布地へ手を伸ばすと鷲掴み、嗚咽を漏らし身を寄らせて。)
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