梨花 2021-03-18 09:01:48 |
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アイラ「今のうちに逃げよう、未夢」
未夢「う、うん…」
Comet「っ…逃がすかぁ…!(脇腹を抑えながら立ち上がる)」
カイ『無理に立ち上がんない方がいいよ、折れた肋骨が肺に突き刺さるよ』
Comet「そんなの私には関係ない。折れてようが折れてなかろうが、私にとっては大した問題じゃない。ここであんたを逃したら他の奴に捕まる可能性がある…だから(アイラに飛びかかり、アスタロットノヴァを振るう)あんたは私がここで殺すのぉ!!!!!」
アルト「…ククッ、みっともねぇなぁぁ?(腕に灰色の何かを纏いアスタロットノヴァの刃先にそれを纏わせ受け止める)…数年ぶり……いや、少しは面白いと思ったものを〝何十年ぶり〟かに見たと思ったら大して面白くないじゃないかぁ……興醒めだなぁ?」
有有「では、我々はこれから友人だな。君たちのためであれば、情報収集でも君達にとって命に関わることでも、思い当たる限り全てのことをしてみせよう。私は烏有、空っぽなんだ。虚無を殺せるものはそう居ない……ふむ、一方的に喋るのもつまらない。何か質問はあるか?依頼してくれても構わないぞ…そうだ、私の力は秘密だ。この秘密主義者がなるべく能力は隠しておけと口煩く言ってくるからな」
恕足「今日は良く喋りますね~、何か良いことでもありましたか?随分と優等生ぶっているようにみえますが」
有有「今さら遠慮するような仲でもない、私はお前以外には丁寧に対応するつもりだ」
Comet「そこ退いてよ…渡したくない、ここでそいつを殺したいの!!!!その希望を、私が壊したいの!!!!!」
カイ『な、なんだよこいつ…聞いてた以上にヤバい奴じゃん…!』
花穏「あ、では…好きな食べ物とかをお聞きしてもいいでしょうか?」
アルト「…断る☆ (ニヒルな笑みを浮かべる)というか何故高次元の生命体である私が君の頼みを聞かねばならんのだね『人間』君~……あぁ、だが私の正体を言い当てられたらこいつらを好きにすればいいさ」
アルト「ほらほら、私の正体を見破ってみせたまえよ、後ろの救世主とやらを殺したいんだろう?私はなぁ、知的好奇心と欲求、後は面白さがあればあとは何だっていいんだよ、誰が死のうが構わんし興味もない……あと私はこういうクイズが好きでなぁ?」
アルト「ッククク………ハハハッ……愚直だなぁ…!!!だから人間は哀れで仕方がない……!!!(灰色の何かしらの力が半透明な円状に展開されて攻撃を防ぐ)…………ふむ、この首輪……邪魔だなぁ、上手く力が出ん(黒鉄の首輪に触れる)」
アルト「はぁ、クソ……評議会め、呪ってやるぞクソッタレが……こんなもので私を制御しようだなんて、考えが愚直すぎなんだよなぁぁ……!!!まぁいい、これのお陰で『魔術師の真似事』で遊べるのだから……ある意味感謝しなくてはだな!!!(Cometの前方に黒い渦が現れそこから赤黒い数本の触手が鞭のように畝り攻撃を仕掛ける)」
Comet「(触手を切り裂いていく)邪魔くさいなぁ…!」
カイ『そうか…そういう事だったのか…!アイラ、未夢、もしかすると彼は僕達の味方かもしれない!』
未夢「え、どういう事?二人を狙ってたんじゃないの?」
カイ『危険な術者が収監される術者専門の監獄『タルタロス』、タルタロスの中でも危険な囚人は力を制限する為の首輪が付けられるんだ』
アイラ「かんごく…?しゅうじん…?」
アルト「おいそこぉ!私をあそこにいる他の馬鹿囚人共と一緒にするんじゃない!(アイラ達を指さす)私はなぁ、頭がよすぎるのと人類が馬鹿で異常にビビリだからあそこにぶち込まれたんだよ!だぁれが好き好んで犯罪なんざ犯すかぁ!」
有有「好きな食べ物か、その質問は少し難しい。何せ私は生まれてこの方食事をしたことがないからな」
恕足「わからないと言えば良いでしょう」
有有「そうとも言える。因みに花穏、君が今持っている袋はどちらも恕足からのプレゼントだ。屋敷に帰ってから開けてみるといい…そうだ、君たち二人には何かあったときにすぐ来れるよう『護衛』をつけよう(そう言うと、有有の影から二匹の黒猫が現れ)これは発信器、GPS、または携帯電話のような役目を果たしてくれる。何かあれば即座に私が駆けつける、活用してくれ」
花穏「食事をしたことが無い……なるほど……」
辰致「食事をしなくても生きていけるあたり、やはり式神ですね……」
花穏「え、そ、そうなんですか…!?あ、ありがとうございます恕足様…!!(袋二つを見つめて恕足に頭をペコペコ下げ、黒猫を見て目を輝かせる)ね、猫ちゃん可愛いぃ……!!!お気遣いありがとうございます…!!!」
アルト「あぁ、私は『他の支配者』に比べりゃ善良も善良だよ(鼻を鳴らす)……さぁて、コイツどうしてくれようかぁ……(Cometを見る)」
Comet「はぁ…ここで逃がしたくないのになぁ…仕方ない(持ち手が逆手持ちになり、腰を低くし双剣を構える)こうなったらやるしかないかなぁ(息を深く吐き、神経を集中させる)」
アイラ「!魔力が大きくなってきてる…!」
カイ『なんかヤバそう…!2人共、早く逃げるよ!!乗って!!』
未夢「(ブラストチェイサーの上に乗る)アイラ!!!行くよ!!!」
アイラ「(アルトの手を掴んで引っ張っていく)ついてきて(未夢の後ろに無理矢理乗せ、操縦席に座りハンドルを握る)カイ、行って」
カイ『アイラ、何やって…って、言ってる場合でもないな。じゃあ、飛ばしていくよ!!!!吹き飛ばされないように捕まっててよね!!!!(エンジンがかかり最高スピードで走り出す)』
Comet「コメットギア…オーバーレイヴン(瞳から水色の閃光が迸り、バイクのスピードを上回る速度でカイ達を追いかける)」
未夢「!カイ、あの人距離縮めてきてるよ!?」
カイ『普通乗り物無しでこのスピードに追いつくとか有り得ないからね!?』
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