吸血鬼 2021-03-16 10:45:12 |
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そうか、なら嬉しいな。俺との約束がお前を繋ぎ止めてくれるんだから。
(とても嬉しそうに返事をしてくれた相手に目を細め自分も嬉しそうに微笑む。ふと言ってしまった約束が何よりも相手を自分に繋ぎ止める鎖のようになってくれてとても喜ばしかった。この約束があればどんなときも自分のところに帰ってきてくれるだろう。だからこそ早めにプロポーズできる準備をしておかなければと思った。そこで予想以上に喜ぶ相手にくすっ、としてしまう。頬を緩め喜んでくれることを嬉しく思っていることを伝え)
・・・ふっ、くく。でもまさかそんなに喜んでくれるとは思わなかったなぁ。
…ごめん、つい嬉しくて。テオとのひとつひとつの約束が、僕を支えてくれる。
(自分でも思いの外大袈裟に反応してしまった事に恥ずかしそうに頬を薄く染めると、照れ隠しに口元を軽く覆って。思いがけない相手の言葉が嬉しくて、嫌な訳がないということを伝えたくてついあんな反応をしてしまったとはにかんだように笑って。もしかすると相手はそれほど深い意味を持って尋ねた訳ではないかもしれなかったが、それでも自分にとって彼の口から聞くプロポーズという単語は、特別に感じられた。2人にとって愛情と信頼関係の証とも言える、相手の片耳に揺れるピアスに手を伸ばすように相手の頬に手を添えると愛おしそうにそっと撫でて、自分にとっての相手の存在の大きさを改めて口にして。)
──テオは僕の生きる意味でもあるからね、
・・・なんだか恥ずかしいな、改めて聞くと。
(相手が伝えてくる自分の存在の大きさを聞くと照れくささが湧き出てくる。相手と同じように頬を赤く染めれば添えられた手に自分の手を重ねて頬を擦り寄せる。送られた言葉が、自分を見つめてくる視線が、感じ取れる相手の体温が何よりも自分を愛おしいと伝えてくれているようだった。)
お前にとって俺が生きる意味なら、長生きしないとなぁ。
(相手にとって自分が生きる意味であるのならそれは同じで。自分だって相手が居なくなってしまえばそれは生きる意味を無くしてしまうのだから、相手を死なせないよう長生きしないとと告げた。相手の掌に唇をよせ軽く口付ければ目を細めて微笑んでいれば個室の扉がノックされ、ウェイターがメインの料理とカゴに入ったバケットを持ってきて机に置いていき)
そうだよ、テオには長生きしてもらわないと。
(相手の言葉に笑って頷くと、相手のためにも自分のためにも彼には長生きしてもらわないといけないと伝える。今や一心同体も同然の自分達は、片方が命を落とすような事があればもう片方も命を繋ぐことは危ういはず。冗談めかして言いながらも、危険に隣り合わせの環境に身を置く彼に生きていてほしいという想いが強く、慈しむように指の腹で相手の頬を撫でて。扉がノックされるとそっと手を離し、運ばれてきたメインディッシュやバゲットを堪能して。)
ははっ、じゃあ頑張るか。
(離れた手に少しの寂しさを感じるも出来たてのメインディッシュやバゲットの匂いを嗅ぐとその味に楽しみを覚えた。相手のパン皿に1つ置き、自分もバゲットを手に取るとちぎって口に運ぶ。焼きたての温かさと皮のパリッとした触感に美味い、と呟いて。また、ナイフとフォークを手に取ればソースと魚の切り身を少しフォークに乗せると相手に差し出して)
ほら、どーぞ?口開けろな。
ん、これも美味しい。柔らかいね。
(相手に促されるまま口を開けて差し出された魚料理を食べると、ゆっくり味わいながら美味しいと微笑んで。相手と出会わなければ、こうして食事をすることの楽しさも知らないままだっただろう。また近々相手から血を貰わないといけない状況にはなるかもしれないが、自分を人間に近づけてくれたのは他でもない相手だと嬉しく思いながら。)
うん、そうだな。それになんかほっとする味だ・・・クラウスの1口食べさせてくれ。
(相手が美味しそうに食べている姿を見ると嬉しくなって、この店を選んでよかったと思った。食べたことの無い料理のはずなのに食べているとなんだか安心するような味わいで無意識にほっと息をついて。パクパクと料理を食べ進めていれば相手の食べている料理の味も気になり、食べさせて欲しいとお強請りするとあ、と口を開けて)
もちろん…はい、どうぞ。
(相手との食事を楽しみながら、こちらのメインディッシュも食べたいと強請られると微笑んで頷き、食べやすいサイズに切り分けてフォークに刺すと少量のハーブも一緒に相手に差し出して。ぱく、とソテーを口にした相手をじっと見つめながら、「…どう?美味しい?」と首を傾げてみせて。)
ん、美味い。魚の味がしっかりしてるし、ハーブは香りが良くていくらでも食べられそう・・・今度家でも作ってみるかな。
(口の中でソテーを咀嚼すればほろりと解ける魚の味と共にハーブの香り高い味が広がって美味しい、と口にする。しつこくない味なので何度でも食べられそうでもあるし、魚とハーブを揃えれば家でも味を再現できるかもと考えて告げる。自分の料理のレパートリーが増えるのは嬉しいし、相手がその料理を食べてもっと喜んでくれればいいな、とも考えていて)
クラウスはどうだ。この味、家でも食べたいか?
こんなに美味しいのに、テオが作ってくれたらもっと美味しくなるよ。…うん、今度作って欲しい。
(パン粉を振りかけて焼いている所もあり、魚の柔らかさと外側のサクサク感、香ばしさのバランスがちょうど良い。店で食べて美味しいメニューを相手が家で作ってくれたら、自分にとっては今以上に美味しく味わえるだろうと笑って。家でも作って欲しい、その時は自分が美味しい白ワインを見繕おうと思いながら頷いて。)
はは、了解。じゃあ期待して待っててくれな。
(作って欲しいという言葉に快く頷くと期待して待ってて欲しいと返し。自宅でいつ作ろうかと予定を考えつつ、相手の喜ぶ顔を想像し胸を躍らせて。相手とこうして食事をするのが楽しく、話を弾ませながら食べ進めていればいつの間にか時間も過ぎ、ワインも何杯か飲んではほろ酔い気分になっていた。最後にデザートでも頼もうかとメニューを見ながら相手に尋ねて)
クラウス、デザートどうする?アイスもパイもあるぞ。
(楽しみだと頷きつつ、相手との時間が楽しくてつい普段よりもワインが進んでしまい、食事を終える頃には体温が上がって熱っぽいふわふわとした感覚を纏っていて。相手と食事をするようになってから特に甘いものには惹かれるようになっていて、一緒にメニュー眺めつつ、これまで食べた事のないデザートを見つけるとこれが良いと指を指して。)
…パンナコッタ、…これ食べてみたいな。
了解、じゃあ俺は・・・レモンのシャーベットにしようかな。
(自分もメニューを見ながら考えていれば相手からの注文が聞こえ、自分も食べたいものを決めた。火照った体にシャーベットは美味しいだろうと味を想像しては店員を呼んで注文をする。一緒に食べ終わったお皿も下げて貰え、テーブルの上はスッキリとした。テーブルに肘をつき、ジッと相手を見ていれば頬がほんのり赤く染まっていることに気付きクスッと笑って)
クラウスも飲みすぎたな、顔赤いぞ。
…ふふ、ついワインが進んじゃって。顔が熱い、
(ウェイターによってテーブルが整えられまた2人になると、テーブルに肘をつき両手で火照る頬を抑えるようにして笑って。酒には強い方だが、ワインばかり何杯も呑んだせいで思いのほか酔いが回ったらしい。手で顔の熱を冷ますように抑えたまま、こちらを見つめる相手と視線を重ねて、またクスクスと楽しそうに笑って。)
…そういうテオも、少し赤いよ。
ふはは、楽しくてついな・・・飲みすぎた。
(自分の手を頬に当ててみれば少し熱いな、と感じる程度の熱。相手からの指摘にははっと笑えば飲みすぎてしまったと述べて。パタパタと軽く手で扇ぎ風を送れば熱を持った頬に涼しい風が当たって気持ちいいなと考えていた。ふと、まだの外を見れば人だかりが少なくなっており遅い時間になっていることに気づく。相手と食事をしている時間は楽しかったがその分長い時間を過ごしていたようで、体感時間と実際の速さの差に少し驚きつつ相手と過ごす時間は短く感じてしまうことを告げて)
クラウスといると時間が短く感じるな・・・いくら時間があっても足りない気がする。
(楽しそうに笑いながら、熱を冷まそうと風を送る相手の頬へ片手を伸ばしてそっと添える。酔っていても相手よりは自分の方が体温が低く、熱を吸い取れるかもしれないと当てた掌に相手の熱を感じていてその体温さえ愛おしく。釣られて窓の外に視線を向けると、人通りはぐっと減っていてかなり時間が経っていることを実感する。この瞬間にも、吸血鬼とハンターの攻防が街のどこかで行われているかもしれない。相手と過ごす幸せな時間はあっという間だと言いながら、2人で暮らすようになってから初めて相手を任務に送り出す明日の事を思い。)
本当だ、すっかり長居していたんだね。楽しい時間はあっという間だ、…
・・・明日になるのが寂しいな・・・このまま時間が止まればお互い、正体が周りにバレないで楽に過ごせるのかもな。
(頬に添えられた相手の体温に心地良さを感じつつ、相手の手に自分の手を添えて頬を擦り寄せる。感傷に浸る相手につられるように明日からは相手と離れなければならないことを寂しく思いつつ、呟くように時間が止まってしまえばずっと一緒に過ごせるのだろうかと述べて)
ずっとこうして、誰の目にも止まらない所に2人で閉じこもっていたいね。──…テオ、もう聞き飽きたかもしれないけど、無茶だけはしないで。それだけは約束だよ、
(相手の言葉に同意を示すように微笑むと、頬を寄せる相手をじっと見つめて柔らかく目を細めて。2人きりの世界はあまりにも心地良くて、吸血鬼とハンターという立場の隔たりさえゼロにしてくれるように思える。ハンターとして夜を駆ける相手に、もしもの事があって自分の側から居なくなってしまったらと思うとそれがどうしようもなく怖くて、これまでも何度も伝えてきた言葉を掛けて。)
勿論、無茶したらお前に怒られるからな・・・絶対無茶はしない。
(決して無茶をしない、そう互いの間に交わされた約束を胸に止める。無茶をして何かあれば悲しむのは相手で、きっとすごく怒られてしまうだろう。相手を悲しませるのも、怒らせるのも嫌で頷きながら決して無茶はしないと口に出して約束する。自分がいなくなることを何よりも怖がっている相手が少しでも安心できるように頬を寄せた相手の掌に軽く口付けると「愛してる」と呟き)
だからちゃんと待っててくれ。どんな姿になっても必ずクラウスの所に帰ってくるな。
…あんまり血だらけで帰って来られたりしても気が気じゃないな。怪我をしないで、っていうのは無理な話だけど…でも、テオなら大丈夫だね。
(どんな姿になっても、と言う相手に困ったように笑いながら血だらけの瀕死状態で帰って来るのも困ると肩を竦めて。掌に唇が触れ相手を見つめると、自分があまり心配しなくとも実力のある相手ならきっと大丈夫だと言い直して微笑んで。それから少ししてデザートが運ばれて来るとスプーンを手にして。)
美味しそう、…いただきます。
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