梨花 2021-03-13 23:52:31 |
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ミク「沢山の想いが集まって、沢山のセカイが出来る場所。私達はここから色んなセカイから歌が生まれるのを見守ってるんだ」
シノン「セカイ…ですか?」
ミク「うん、そうだよ。セカイって言うのはね、色んな人の思いで出来る不思議な場所。そこで本当の想いを見つけた時、セカイから歌が生まれるの」
セカイから歌・・・・何だかとってもロマンチック・・・!リネリアが聞いたら喜びそうだね!
・・・・あれ?(ふと見ると、セカイの一つに映像が乱れているような事が起きている)・・・・・・何か・・・おかしい?byカノン
ミク「あれ、おかしいな…このセカイ、まだ歌が生まれてないセカイだけど…このセカイの子達の想いに何かあって…(すると、何かを見つけたのか目を見開く)え…これは…」
シノン「ミク、どうかしましたか?」
ミク「そんな…こんな事って…!」
シノン「いえ、わかりません。見た所によると、セカイに新たなVOCALOIDが生まれるようですが…」
ミク「なんで…私達以外のバーチャルシンガーが…!それに、このバーチャルシンガー、見た事がない…!」
シノン「見た事がない…?」
ミク「ちょっと待ってて!他のみんなを呼んでくるから!」
新しいバーチャルシンガー・・・・?(そのセカイを覗くと───────赤い服に包まれた、紅魔に似た少女がいた)っ!!!!シノン!!!!見て!コウマだよ・・・・!!!!コウマが────!!!!byカノン
シノン「!そんな…髪の色も、服装も違いますが、間違いなく牧野紅魔です…!ん?(紅魔の右肩に00と書かれている事に気づく)00…?」
どうかしたの・・・・?コウマに、何があったの・・・?
はっ、サツキは!?サツキは大丈夫なの!?
あのコウマ、目が死んでるから・・・・サツキの身に、何か、起きたのかな・・・・?(悲しそうな表情をする)byカノン
(リンレンやります!)
シノン「すいません…今の私でも、状況理解が追いつきません。何故、牧野紅魔が…ん?(紅魔の方を見ると、こっちを見て笑ってる事に気づく)…笑ってる?」
ミク「リン、レン!こっちだよ!」
リン「えっ…これって…!」
レン「な、なんだよこれ…なんで俺達以外のバーチャルシンガーがこのセカイに居るんだよ!」
ミク「わからない…こんな事、初めてだから」
リン「ね、ねぇレン、確かこのセカイって…」
レン「あぁ…まさか、寄りにもよってこのセカイだなんて…いや、このセカイだからなのかも」
レン「えっと、君達は…」
ミク「こことは別の世界から来たバーチャルシンガーらしいよ。大丈夫、悪い人じゃないから」
リン「そっか、ミクが言うならそうだね!鏡音リンだよ、よろしくね!」
レン「俺は鏡音レン、よろしく!」
シノン「はい、よろしくお願いします。それで、このセカイの事で何か知ってるようでしたが…」
レン「…このセカイにいるバーチャルシンガーは、ミク、リン、俺の3人なんだけど…このセカイの子達はね、みんな本当の想いから逃れようとしてるんだ」
シノン「想いから…逃れる?」
リン「この子達は、音楽に縛られて、音楽に裏切られて、音楽を捨てた子達。この子達は一緒に作る音楽が何よりも好きみたいなんだけど…まだ、本当の想いにも本当の音楽の楽しさにも気づけてない。だから度々、このセカイにノイズが走るようになるんだ」
ミク「このセカイの私達も、何とか本当の想いに気づくように頑張ってるんだけど、みんなはぐらかして逃げてしまっているの。この子達の過去も理由もわかってるんだけど、なんで本当の想いに気づこうとしないのかはわからなくって…」
・・・・・ねぇミク。もしもだけど、さっき言ってた見たこともないバーチャルシンガーが、その世界のミク達を追い出す事って・・・有り得る?byカノン
ミク「まだわからないけど…多分、それはないんじゃないかな。セカイの私達から追い出すことは出来るけど、バーチャルシンガーがバーチャルシンガーを追い出すことは出来ないよ(すると、また映像にノイズが走り、今度は紅魔の周りにセカイのミク達が現れる)!えっ…!?」
レン「な、なんだよこれ!なんであいつの側に俺達が!?」
ミク「(紅魔が何かを言うと、映像が真っ暗になり何も見えなくなる)…見えなく、なった…」
リン「で、でも、見えなくなっただけでまだセカイ自体は残ってる。消えた訳ではないみたい」
シノン「…牧野紅魔、一体何を…」
・・・・・・・ミク、リン、レン。聞いて欲しいことがあるの。多分あの見たこともないバーチャルシンガー・・・・あれ私達の知り合いなの。
マキノ コウマって言う子なの・・・・でも、なんで・・・・(ふと、セカイを見ると、他のセカイにも映像が乱れたようなノイズが走り出す)ミク!他の世界にもノイズが────!byカノン
ミク「どうしよう…このままじゃ、他のセカイまで…!」
レン「っ…ミク!他のセカイがまた見えなくなってしまう前に、出来るだけ多く他のセカイの歪みを治そう!」
リン「そうだね、早くしないとセカイの均衡が崩れちゃう!」
シノン「私達も手伝います、セカイの歪みを修正すればいいんですよね」
分かった!
「爪弾くは、無垢なる調べ
今宵奏でるは、希望のシンフォニア───
礼装器、解放
破軍の殲琴-ダウルダブラ-」!!!!
(背中から竪琴のような機械翼が出てくる)
これで大丈夫かな・・・?
(竪琴から調和のメロディを奏で、カノンなりにセカイのノイズを直そうとする)byカノン
ー暫くしてー
ミク「はぁ…はぁ…こんなに、歪みが酷いなんて…みんな、どのくらい修正できた?」
シノン「すいません…1つしか、修正出来ませんでした」
リン「私も…」
レン「俺もだよ…」
ミク「そっか…私も、セカイを1つ修正した頃にはもう…」
ねえ僕ら見つめ合って 夜空を駆けてゆく
泣かないで 君の目にFly Again
彗星にまたがって遊ぶウサギ
眩しいほどに暗い宇宙
不思議さ“不思議”って不思議
ここでまた 君の声に出会えた
老いてく惑星 弾ける超新星
生まれる
悲しみのNebulation どんなに怖くても
君のこと 抱きしめてあげる
小宇宙の隙間から 優しい風が吹いたら
欲望 全部 受け止めてあげる
魂のOrbit
(一生懸命に歌い。ノイズを収めようとする)byカノン
(Caligulaより【Orbit】)
・・・・・・・・・ミク、レン、リン。
この世界のノイズ・・・・・私達なら、解けるかも。
信じられないかもしれないけど、私達はね、こう言う歪みを治すのが得意なの。byカノン
ミク「!本当!?」
シノン「えぇ、私達は異変を解決する専門家の様な物です。恐らく、今回の異変はあの謎のバーチャルシンガーが現れたセカイ…そこを解決すれば、他の救えなかったセカイも蘇るはずです」
リン「解決策はあるって事?良かったぁ…」
レン「えっと…残ったセカイが、教室のセカイ、ステージのセカイ、ストリートのセカイ、ワンダーランドのセカイ、誰もいないセカイだね」
・・・・・・・インプット完了したよ。
教室のセカイ
ステージのセカイ
ストリートのセカイ
ワンダーランドのセカイ
誰もいないセカイ
・・・・・分かった。何とかしてみせるよ。
私は響音カノンって言うの。この子は私の友達の灯音シノン。何かあったら私達に教えて!私達もこのセカイの狭間とリンク出来るようにするから!byカノン
ミク「うん、ありがとう。セカイをお願いね、カノン、シノン。何かあったら、このセカイの人達を頼って。きっと力になってくれると思うから」
シノン「わかりました、任せてください」
-現実世界-
(パソコンの中で)やっと帰ってこれた!byカノン
カノン、シノン!一体どこに行ってたんだ・・・?随分と静かだったから心配になったが・・・・byジェイシス
ジェイシス!聞いて!新しい特異点が見つかったよ!
しかも、コウマが変な姿で居たの!!!!byカノン
何────紅魔が?
・・・・シノン、詳しく説明してくれ。byジェイシス
シノン「はい、説明しますと、私達が電子の海を漂っていた所セカイの狭間という別世界に繋がる場所へと辿り着き、そこで始まりのVOCALOIDである初音ミクと鏡音リン、鏡音レンと会いました。セカイの狭間では、人の想いから出来たセカイという場所を見守るらしいのですが…そこにあったセカイの1つに異変があり、何かと思いそこを見た所…姿の変わった牧野紅魔を確認しました」
セカイの狭間・・・・・それに人の想いからなるセカイ・・・・始まりのVOCALOID・・・・珍妙な事も起こるものだな。
しかし、紅魔の姿が無くなった以上。静観する訳にもいかない。カノン、その紅魔の姿のデータは送れるか?byジェイシス
送れなくはないよ!ただ画像が乱れてるかも・・・byカノン
(データを送り、変わり果てた紅魔の姿を見る)
・・・・・・・・・鮮血色のドレスに、赤い髪────姿は変わってるとはいえ、紅魔には変わりないな。
よし、今から美麗にこの事を連絡する。カノン達も・・・向かうよな。今回の除去にbyジェイシス
勿論だよ!ミク達が困ってるの、放っておけない!byカノン
ジゼル「(腹部の手当をしてもらってる)おい、もう必要以上に包帯を巻くな……もう要らん要らん……」
火澄「……ジゼルちゃん、もう自分で再生出来なくなってるほど弱ってるのに何で言わないの?……いや、今言えるわけないか……」
ジゼル「テメェ、余計なこと言ったら殺すからな…………せめて事が治まるまでは、生きてられるはずだ…後のことは保証できねぇが……多分、俺は次の世界の特異点解決で『死ぬ』」
火澄「……」
ジゼル「解決策っつってもな、今のところ俺の『新しい所有者』を決めるしか方法は見つかってない……つまりは『俺という兵器を背負わせる契約』をするってことなんだぜノア様……もうこれ以上は迷惑かけられねぇよ、ましてや兵器を背負わせるなんてな。だが英王様に伝えたらあの人はきっと契約しようとするはずだ……英王様に兵器を背負わせるなんて、できるはずがねぇ…それに、神童様の一件で英王様は傷ついてんだし、負担かけたくねぇよ……(俯く)」
鈴華「音が聞こえる私に隠し事が通用すると思った?はぁ…別に、あんたがどうしようと勝手だけどさ、あんたが死んで悲しむのはあいつなんだよ。そんなくだらない終わり方したら、私はあんたを一生許さない」
ジゼル「っ……だがな、他に方法が……」
火澄「じゃ、誰かしらと契約すりゃいいじゃん。沙月ちゃん限定じゃないんでしょ?」
ジゼル「簡単に言うなボ ケ狐」
鈴華「…そんなことよりも、今はあのバカの行方を探すの優先でしょ。契約すんなら、奈緒に契約してもらうっていう手もある。悪いけど、私は流石に無理だから」
鈴華「…あっそ、勝手にすれば。私、少し出掛けてくる(そこから出ていく)…くそっ、あの馬鹿…だから嫌いなんだよ…!」
朱莉「そんな…紅魔ちゃんが…」
奈緒「紫炎さんにも協力を仰いだのに…結局、間に合いませんでした…(拳をにぎりしめる)どうしてこうも私は…いつも無力何でしょうかっ…!」
朱莉「…沙月ちゃんは?無事なの?」
奈緒「はい…なんとか…だけど、紅魔さんが居なくなってしまったショックで…」
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