匿名さん 2021-03-08 12:54:03 |
通報 |
桃城 茜( ももしろ あかね )
26歳/女性/158cm/“ルーチェ・桃城”の住み込み管理人
【容姿】丁寧に手入れされた黒髪を背中まで伸ばし、前髪は目の上で揃えて左分け、仕事中は耳の高さでポニーテールに結っていることが多い。一重の瞳に彫りの浅い顔立ち、薄い唇とごく人並みの日本人らしい容姿であり、中肉中背の普通体型。管理人という仕事上、外に出ることも多いがスキンケアと日焼け対策は欠かさないため色白。メイクは自然な血色感を補ってナチュラルに仕上げているが、まだまだ勉強中でどこか垢抜けない雰囲気が漂う。仕事中は動きやすさを第一に服装を決めているが、休日は無地のニットとフレアスカートなど、女性らしく露出の少ない落ち着いたものを好んで着ている。
【性格】明るく前向き、長女らしく真面目で頑張り屋だが抜けているところもありどこか頼りない。忙しい両親に代わって幼い兄弟を育ててきたため、面倒見がよく困っている人を放っておけないのは昔から。周囲に対して誠実で裏表のない性格が幸いして人には好かれるが、その分嘘がつけず世渡りは下手な方。恋愛経験は人並みで、自分から告白した経験はなく好きになってくれる人をこちらも次第に好きになるタイプ。
【備考】大学を卒業し数年間の社会経験を経たのち、両親が建てた小さなアパートを継ぐ形で管理人の職に就いたばかり。もともとペット可の住居であり、仕事上長い間家を空けることもないため引越しと同時にダックスフントを一頭飼い始めて溺愛している。運動神経には恵まれなかったが幼い頃からの積み重ねで料理は得意であり、美味しいものを食べているときと愛犬との散歩の時間が何よりも幸せ。
管理人ちゃんのPFと、諸々のご回答ありがとうございます。一つ一つ丁寧にお返事出来ず申し訳ありませんが、隅々まで読んでおりますので。そしてにやにやしておりますのでご安心を(?)
早速管理人ちゃんのPFの話に移らせていただきますが、率直に言って好みです。こちらから修正をお願いしたい点はありません。ただ一つ、容姿についてですが、背後様がこういうキャラクターにしたい!こんな容姿がイメージにぴったり!という場合は良いのですが、もしこちらの「平々凡々」の要望に合わせて作成していただいたのなら、言葉足らずだったかもしれません…… 「とびきり美人」は設定上少し困りますが、「普通に可愛い」レベルまでの美化は歓迎です。前述した通り、こちらとしては変更されてもされなくても構いませんが、一応、念のため。
それから、こちらの5人のPFは、鋭意作成中ですのでもう少々お待ちくださいませ。
ご無沙汰しております…!5人ものpf作成をお願いしている手前、お返事が催促のようになってしまうのが申し訳なく控えさせていただいていたのですが…もしやお待ちいただいているとそれも申し訳ありませんので返させていただきますね!
娘を好みと言っていただけて大変嬉しく思っております、お褒めの言葉ありがとうございます!容姿に関してはわりと今のままで気に入っておりますので、主様さえお気になさらなければ修正なく文字通りの平々凡々な子のままで、と考えております。
pf作成は気長にお待ちしておりますので、お時間のあるときにお返事よろしくお願いいたします!
長いことお待たせして申し訳ございません……!
リアルの方でわりと大事めな面接があり、創作の手が止まっておりました。そちらは滞りなく済んだので、これからPF作成を再開しようというところです。構想自体は頭の中にあるので、あとは文字に起こすだけなのですが、なにぶん量が量なのでまたしばらくお待たせすることになってしまうかもしれません。今週末中には完成させるつもりでおりますので、今暫くお待ちいただけますと幸いです。
それから、管理人ちゃんについても、余計なお世話でしたね……しかし背後様のご意向が確認できて安心しました。目一杯愛させていただきます、茜ちゃん。
「 管理人さん、ネクタイ結んで。……ん? 一人で出来るようにならなくても、管理人さんが一生結んでくれるからいいよ。ね、 」
片無 陽生( かたなし ひなせ )/26歳/182cm/食品メーカーの商品開発部門
容姿: ゆるくウェーブしたミルクティー色の髪を、鬱陶しくない程度の長さに切り揃えている。前髪は少し長め。その下から覗く瞳は純粋無垢そのもので、若干垂れ目気味。いつも少しだけ目蓋が下がっていて、眠たげな印象を与える。どちらかと言うと縦長の顔で、顔立ちだけは無駄に大人っぽいために、性格とのギャップがより際立つ。格好良いよりも綺麗に分類される顔だが、それでもしっかり男の人といった印象。身体つきは細身ながらもしっかりと筋肉がついていて、人一人くらいなら軽々持ち上げられる。服装にはこだわりが無く、人に選んでもらったものを買うスタイル。故にセンスが良い(ように見える)。いつも首からシルバーリングを下げていて、これについては詳細不明。本人は『だいじなもの』とだけ。
性格: 手のかかる大きな幼児。家事はおろか、ネクタイも一人では結べない生活能力の無さで、他人に頼らなければ生きて行けない。それを自覚しているのかいないのか、周りに世話を焼かせるのが異常に上手く、彼と関わる者はいつの間にか世話を焼かざるを得ない状況に置かれている。常にぼうっとしていて、目を離すと何をしでかすか分からないために自然と周囲の視線を引きつけ、何か施されれば大袈裟なほど感謝するために可愛がられやすい。こいつには自分が居なければ、と思わせる、ある意味魔性とも呼べる性質の持ち主。純粋無垢で、他人に悪意を向けることの無い心根の優しい人物ではあるが、思ったことをそのまま口に出してしまうために配慮が足りない面も多く見受けられる。恋愛面においてもその性質は変わらず、口から全て出てしまうために想いは駄々漏れ。ドストレートなアタックしか出来ないタイプ。
備考: 一人称は「おれ」、管理人のことは「管理人さん」と呼ぶ。仕事で口にした試作が大はずれだった時は、しばらくその食材を見るのも嫌になる様子。
「 ……余所見なんていい度胸だな。すぐに俺以外なんて見えないようにしてやるから、覚悟しとけよ。 」
神谷 七翔( かみや ななと )/27歳/174cm/フリーランスのグラフィックデザイナー
容姿: 茶色がかった黒髪。やや硬質で癖のつきにくい髪質のため、スタイリングは軽く整える程度で下ろしっぱなし。長さは耳の後ろ辺りまでで、前髪はM字。鋭い眼光とシャープな雰囲気のせいで気付かれにくいが、顔立ちはよくよく見れば童顔で、実年齢より2、3歳若く見られやすい。身体つきはインドアながらもしっかりと鍛えられていて、均整のとれた筋肉が適所についている。スポーティな服装を好み、スポーツウェアを部屋着として使用。外出の際はジャケット等のかっちりとしたものを着用することが多い。
性格: 無愛想で口が悪い。おおよそ『オブラートに包む』や『相手を立てる』ということを知らず、思うがままに振る舞う横暴な人。人に指図されたり媚びへつらうことが何より嫌いで、気遣いが『できない』のではなく、必要以上の遜りを『しない』だけ。物言いがきついために自信過剰に見られてしまうものの、実力以上のことは言わないし、他人を見下してもいない。ただ、努力と実績に裏打ちされた自信があるだけ。自身も人の好き嫌いが激しく、他者からも好き嫌いが分かれやすいタイプであるため、一度心を通わせた相手はとことん大事にする密かな人情派。プライドが邪魔してなかなか素直に想いを告白出来ないが、いざという時には男を見せる。
備考: 一人称は「俺」、管理人のことは「管理人」と呼ぶか、「おい」だとか「お前」だとかで呼ぶことがほとんど。基本的にはずっと部屋にこもって仕事をしていて、勝手に開けると怒られる。年齢は一つしか変わらないのに、やたらと管理人のことを『餓鬼』呼ばわりしてくる餓鬼。
「 相変わらず大人気だねえ、管理人さん。やっぱり、あんたを狙うのは効率が悪過ぎる。──……頭では分かってんのにな。 」
篠崎 春( しのざき はる )/28歳/175cm/外資系企業勤務
容姿: 柔らかなアーモンド色の髪。前髪は掻き上げたような右分けで、そのまま毛先を右側へと流している。首の辺りまで伸ばしており、襟足は外跳ねスタイリング。お風呂上がりには完璧なセットが取れ、さらさらとしたストレートへと戻る。くっきりと二重の線が入っているものの、目尻はアイラインを引いたようにすっと切れ長な目元に、通った鼻筋、薄い唇。目鼻立ちのはっきりとした美人顔で、何もしなくても華やかな印象を与える。身体つきは細身で、筋肉も一般的な成人男性よりもやや少なく必要最低限といった感じ。服装はシンプルなものを好み、ごちゃごちゃとしたものや柄物はあまり好まない。
性格: 飄々としていて、掴みどころのない人。いつでも余裕の態度を崩さず、発言も冗談ばかりで本心が読めない。軽薄な言動を繰り返し、その場の思い付きだけで生きているような人種。何でも一人でこなせてしまうため、基本的に他人の手を必要とせず、人と真剣に向かい合うことをしない。故に誰かに頼ることが苦手で、それが結果的に『何でも一人でこなせる』彼を作り上げてしまっている。意外と面倒見が良かったり、場の調整役に回っていたりと、適当に見えて気遣い屋。しかし同時に合理主義で、冷めていると見られがちな面も持ち合わせている。恋愛にのめり込むようなことはあまり無く、自分が相手から今どう見られているのか、どんな行動が最適かを計算して実行する理性的なタイプ。争いごとは好まず、他の面々が熱を上げるほど身を引いてしまう。
備考: 一人称は「俺」、管理人のことは「管理人さん」時たま「茜ちゃん」と呼ぶ。仕事とプライベートはしっかりと分けるタイプ。そのため、業務時間外に発生する本社との連絡が一番嫌いな仕事。
「 そのくらい、僕がやるので貴女は座っていてください。……ふふ、お気になさらず。貴女の綺麗な手は、僕に触れるためだけに使ってください。 」
葵 杏也( あおい きょうや )/29歳/177cm/普段何をしているのかは謎
容姿: 色素の薄いモカ色の髪。長さは肩につかない程度で、普段は左側に寄せて一つに結っている。サイドの髪は顎の辺りまでで、前髪は左分け。絹のような繊細な髪質で、結っていた部分も留め具を外せばほとんど元通りになる。髪より少し深い色の瞳は猫目で、左の目元には泣きぼくろ。色白で、遠くから見れば女性に見えなくもない。身体つきも線が細く華奢な印象だが、肩幅や喉仏、手首等にはしっかりと男性らしさが顕れている。意外と力はあり、しなやかな筋肉が効率良く付いている印象。ぴったりしたものより、ゆとりのある服装を好み、少し大きめの服を買うことが多い。
性格: 常に穏やかで、一歩引いて皆を見守る母のようなポジション。自己主張をしないためにあまり目立たず、謎の多い人。いつの間にか居なくなったかと思えば、音も無く現れたりと神出鬼没で、その様はまるで忍のよう。他人に私生活を明かさず、普段何をしているのかと直接聞いても煙に巻かれてしまって要領を得ない。自然と空気に溶け込んでいるものの、目が合えば微笑みかけてきたり、たまにとんでもない爆弾発言をしたりと油断は禁物。柔らかな雰囲気で、気付かないうちに急激に距離を縮められてしまう。天然か計算かは諸説あり。顔に似合わず肉食で、警戒心を抱かせないだけにきっと一番危険な人。
備考: 一人称は「僕」、管理人のことは「管理人さん」と呼ぶ。誰に対しても常に敬語。
「 ……あんまり心配させるな。お前が居なくなると……、困る。 」
駒田 柊生( こまだ しゅうせい )/31歳/180cm/国家公務員
容姿: しなやかで滑らかな、やや青味のある黒髪。耳の後ろ辺りまでの、清潔感のある長さに切り揃えられている。前髪は額をほとんど隠してしまっていて、どことなく暗い印象を与える。その下から覗く瞳は切れ長で、目付きの鋭さと、常に少し下がった口角のせいで更に近寄り難い雰囲気。身体つきは比較的がっしりとしていて、肩幅も広め。脚が長く、身体が大きいだけに立っているだけで威圧感がある。出勤時はスーツだが、プライベートではラフな格好を好み、Tシャツにジーンズのような格好が多い。普段はコンタクト、家では黒縁メガネ。
性格: クールで不器用な一匹狼。表情があまり変わらず、口数も少ないために、話しかけるには少々勇気が必要。しかし、話しかければそれなりに応対してくれるし、少し不器用なだけの案外普通の人だと分かる。他人に対して真摯で誠実。何事にも消極的な姿勢が目立つが、巻き込まれ体質で、結果的には様々なことに首を突っ込むことになる。また、度々小さなドジをすることから、頼り甲斐と引き換えに愛嬌を獲得している。これが近寄り難さを軽減し、職場では密かにゆるキャラのように思われているとか何とか。不器用故に想い人になかなか気持ちを伝えられないが、彼なりの精一杯の優しさで大事にしてくれる。駆け引きには弱いものの、付き合った後には不安にさせるようなことを一切しない安定感のある関係が望める。
備考: 一人称は「俺」、管理人のことは「桃城」と呼ぶ。毎日夜遅くまで働いていて、夕食の席には不在なことが多い。最近の悩みは他の面々から陽生と同じような扱いをされること。
お約束よりも遅くなってしまってごめんなさい。そして連投もごめんなさい。出来るだけ見やすくした、つもりです……
簡単なPFではありますが、ご確認をお願いいたします!
面接、無事に乗り越えられたとのことでなんだか私の方まで安堵してしまいました。本当にお疲れ様でした!大変ご多忙にも関わらずこのような素敵な住人さんたちを生み出してくださって…もうどのように感謝を申し上げればよいものかと…。私からpfに関してお願いすることは何もございませんのでぜひともこのまま本編に移りましょう!これから紡がれる物語が今からもう楽しみで仕方ありません、改めましてよろしくお願い申し上げます!
ここまで大変なお手間をいただきましたので、初回は私から回させていただければと思うのですが、開始は出会いの場面もしくは入居後しばらく経ってある程度馴染んだ後のどちらがよろしいでしょうか?
また、開始前に詰めておくべき設定などございましたら、初めにお伺いしておきたいと存じます。個人的には本編を進めながら並行して展開相談など進めていけばよいのかな、と現時点では考えております!
労いのお言葉、ありがとうございます。これからも環境の変化に伴ってご迷惑をおかけすることがあるかとは思いますが、こちらこそ何卒よろしくお願いいたします。
開始は、背後様の書きやすい方で大丈夫です。もし、どちらでも行けるぜ!って場合は、リアルタイム感が出てキャラクターに感情移入しやすいのは出会いの場面から、さっさと本題に入りたいという場合は馴染んだ辺りからかなと考えております。展開や細かい設定については、こちらとしても進めながら話せた方がありがたいですので、何か気になることがありましたらお気軽にお声掛けください。
大変お待たせいたしまして誠に申し訳ありません!慣れない新生活と忙しさで体調を崩したりと色々ございまして、お返事いただいてから一週間経っていることが信じられない気持ちでおります…本当に何とお詫びしたものか…。もし気づいていただけると嬉しいのですが、またお会いできるまで根気強く上げながらお待ちしようと思います。
ご質問へお答えいただき、ありがとうございます。どちらでも構わないということでしたら、個人的な好みで一から関係を築いていきたいと思っておりますので…ぜひとも出会いの場面から始めさせていただきたいです!
両親から引き継いだアパート、という設定にしておりますので、以前から住んでいる入居者やこれから入ってくる入居者など人によって出会い方は変えられるかと思います。まずは入居者に管理人交代のご挨拶を、という場面から始めますので、どの息子様が既に入居されているかはお好みで決めていただけますと嬉しいです!
長くなりますので、見やすさ重視で初回は分けさせていただきますね。私事で恐縮ですが、朝が早い生活でして…もう少しお時間をくださると大変助かります。
新年度は何かと忙しいですよね……こちらのことは二の次で構いませんので、どうぞご自愛ください。こちらもこちらでお返事が遅れてしまうことがあるとは思いますが、おあいこということで大目に見ていただけると有難いです……。
出会いのシーンからの開始という旨、了解です。男どもが仲良くなっていく場面など見ていても仕方がないので、現時点では全員茜ちゃんのご両親が管理をしている頃からの入居者ということにしようと考えていますが大丈夫でしょうか? またロルの回し方について、ご意見やご要望等あればお聞かせ願いたいです。
いつまでもお待ちしておりますので、ご無理のない範囲でお付き合いいただけますと幸いです。時間のある時で構いませんので!本当に!
寛大なお言葉、誠にありがとうございます…!もちろん主様のお返事のペースにつきましては、ご自身の生活第一で考えてくださればと思っております!
設定に関しても了解いたしました、ロルへの要望は現時点では特にございません。展開によっては何人かを同時に回していただくこともあるかもしれませんし、とにかくご負担にならないよう調節していただければと思います。こちらのロルをご覧になって、何かご要望がございましたらいつでも構いませんのでお気軽にお申し付けください!
早速ですが次から始めさせていただきますね。何か追加でお伝えいただくことがなければこちらは蹴っていただいても構いません、改めてよろしくお願いいたします。
(幼い頃から何度か遊びに来ており見慣れたはずであるが、最近学業や仕事で多忙な日々を送っていたため、久しぶりに訪れるとずいぶん年季の入ったように見える家業のマンション。その門前に立ち、明日からはいよいよ自分が管理人という責任のある立場に就くかと考えると身の引き締まる思いで大きく息を吸い込み、一歩踏み出して敷地内へと入っていき。夕食のため住人の多くは食堂に集まっているであろう時刻であり、その時間を利用し挨拶をすることを両親と打ち合わせていたため、エントランスから入って廊下から食堂へと続く扉を開けると緊張した面持ちで顔を覗かせて。中央まで進み出ると住人の顔もまともに見られないまま、何度も練習した口上を述べて深々と頭を下げ)……ええと、お食事時に失礼します。はじめまして…明日から両親に代わってここの管理人を務めます、桃城茜と申します…!どうぞよろしくお願いします!
( 「えー……おばさんのごはん、好きだったのに。管理人さん変わっちゃうんだ」最初に口を開いたのは片無だった。扉を開くや否や喋り出し、その勢いのまま深々と頭を下げた一人の女。その様子に全員が注目する中、覇気のない片無の声はひどくミスマッチに思えた。しかし、そのおかげでふっと場の空気が緩む。咀嚼の途中だったやさしい味付けの肉じゃがを飲み下すのと同時に、確かに美味いが第一声がそれか、と心の中で突っ込みを入れた。「こら、陽生」俺と同じことを思ったのか、篠崎がすかさずフォローに入る。「料理の腕はまだ分からないでしょ。もしかしたらおばさんより上手いかもしれないよ?」……いや、違う。フォローに見せかけた煽りだ、これは。「ね?新しい管理人さん」と無駄に愛想の良い笑顔を向けている様を見て確信する。そのままでは冷たく響き過ぎる片無の言葉を扱いやすくしている側面はあれど、ふざけて便乗しているだけだ。食卓に着く他の面々を見回してみれば、葵はにこにこと笑って見ているだけだし、神谷に至っては既に興味を失って携帯を弄り始めている。こんな奴らの面倒が、この若い女一人に務まるのか。扉の前にぽつんと立っている様子を見ていると、他人事ながらつい心配になってしまう。このままでは収拾がつかないし、管理人初日の洗礼にしては少々度が過ぎるだろう。さりげなく自己紹介の流れに持って行こうと、助け舟を出すつもりで自分の名前を新たな管理人に向かって告げる。 )
7号室の駒田だ。……よろしく。
──料理は、そうですね…まだまだですけど、母に習って一生懸命練習してきました。皆さんの感想を聞かせていただいて、もっと美味しいものをお出しできるように頑張りますね。(緊張の中勇気を振り絞って挨拶をした後の一声にゆっくりと顔を上げて、恐らくその声の主であろう片無の方に視線を向けると同時にその言葉にこれまで両親の作り上げたものの大きさを改めて実感し、一瞬瞼を伏せてから改めて全員へと視線を移して。ひと呼吸置いたおかげで若干落ち着きを取り戻したようで、篠崎の問いかけにはその煽りには気づかないもののにこりと口許を緩めて返答するだけの余裕を見せ。親切にも自己紹介をとの心配りを見せる駒田には思わず安堵を隠せず小さく息を吐いて笑顔を覗かせ、それに応える声のトーンも心なしか僅かに上がっており)はい、駒田様ですね!お困りごとがあれば何でも仰ってくださいね!
(/毎度毎度お待たせしてしまい、誠に申し訳ございません…!次こそは早めにお返事いたしますので、もう一度機会をいただければと存じます…どうぞよろしくお願いいたします…。)
(/お久しぶりです、お気づきいただけることを願って上げさせてくださいませ。ご多忙でしたらお待ちいたしますので、ひと言いただけますと幸いです…!)
( 第一印象は、なんだか頼りなさそうな人。恐らく自分よりも年下だろうという年齢のこともあるけれど、まるで一生懸命であることが最大の美徳であり、世界の全てが善意で包まれていると信じて疑わないような、そんな幼さを直感的に感じ取っていた。だから、そんな彼女が篠崎くんに怯むことなく切り返したことに、僅かばかり驚く。いや、これは単に気付いていないだけなのか。篠崎くんの方をちらりと見れば、彼は苦笑とも愉快そうともつかない笑みをこぼし、「そう?じゃあ期待してる」と他所行きの顔で答えている。どうやら後者と判断したらしい。僕はと言えば、まだ判断材料が少なすぎるため、結論は保留したいところ。誰にどんな裏の顔があるかなど、そう簡単に分かるものではない。彼女に屈託のない明るい笑顔を向けられると、駒田さんは「……ああ。……そっちも、何か困りごとがあったら言ってくれ」とやや視線を外して答える。自分から親切にしておきながら、感謝されたり同じものを返されることに慣れていないのだ。どうにも不器用な人だと、思わず笑みが溢れる。 )
とはいえ、駒田さんはあまりここには居られないので、その時は僕のことを頼ってくださいね。2号室の葵です。僕に出来ることなら、何でもお手伝いしますので。
( / 気付くのが遅れてしまって、大変申し訳ございません……! もしまだお相手していただけるようでしたら、お返事をいただけますと幸いです。また、独白部は悪口じゃないです。後々茜ちゃんの素直で一生懸命なところに惹かれていくと思いますので、あの、悪口じゃないです。 )
トピック検索 |