匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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そう? だったら私の名前が分かってスッキリしたのじゃないかしら
(名前が気になっていたと言われると小さく笑って。月の字が同じだとの言葉には「太陽よりもよっぽど好きよ。"も"ということは。秋月さんは月は好きなのかしら」とお互いの苗字に月が含まれていることに同意すれば月が好きだと答えて。口振りから相手も好きなのだろうかと思いつつ、ただの人間ではないことを感じながらも人間であることは分かっていて。祓い師の末裔の類なのだろうかと考えながら「あの後は無事に帰れたの?」とこの前のことを尋ねて)
…そうですね。わたしは自分が中秋の名月に生まれたからか月に親近感があって。それに知り合いにも月が好きな方がいたので…そういえば雰囲気が少し…望月さんと似てるかも。
(会話から不意に直感力が働いたのか無意識的に彼に似た雰囲気を彼女から読み取るも、先日自分を助けてくれた印象が強いためか彼女を怪しむ様子は見られず。「…ええ、その日は無事に。でも最近何だか誰かに見られているような気がして。…考え過ぎ、なのかもしれませんが」ふと思い詰めた表情に変わり、窓の外、夜中の景色に視線を投じて)
素敵ね。私も月が好きだから同じように月が好きな人と話せて嬉しいわ
(相手が月を好きな理由を聞けば微笑みクッキーをまた1枚食べて。自分と似た雰囲気の人と聞けば「そうなの? その人はどういう人なの?」と恐らくは紅夜のことなのではと思いながら尋ねて。思いつめた表情で視線を感じると言って外を見る相手にあまり警戒されると面倒だと感じればそろそろ行動に移そうかと考え「それは怖いわね。秋月さんは綺麗で可愛らしいから変なのに目を付けられてしまっているのかもしれないわね」と真剣な表情で言ってから「何か起きる前に信用できる人に相談しておいた方がいいと思うわ。今日の勤務時間はいつまで? 安心できそうな場所まで送っていくわ」と心配そうな表情を浮かべて。送っていくというのは口実でその途中で相手を連れ去ってしまおうと考えていて。調べさせた結果、相手が紅夜と同じ家で過ごしていることが分かっているため相手から話を聞かないという選択肢はなく)
ふふ、わたしも嬉しいです。――…凄く素敵な方ですよ。ブラックコーヒーが好きで、余裕があって、…あ、そういえば容姿も少し似てるかも。その方も髪と瞳の色が綺麗な黒なんです。
(彼が吸血鬼であることは秘密のため、吸血鬼と結びつきそうな事実は省き伝えるも嘘は言わず。両親が祓い師だっただけに怪異に対する直感力が働くが、知り合ったばかりの彼女を吸血鬼だとは看破出来ない。視線を外に向けたまま「確かに先日の、あの男性との一件もあったので気になってはいたんです。その方とは仕事の帰りに出会いましたし…。やっぱり誰かに相談した方がいいですよね。仕事は後30分程で終わりますが…本当にいいんですか…?」彼女の申し出は有り難く、本当に親切な人だなあ…と目元が緩む一方、少し待って貰うことになるため首を傾け)
そうなの。私もその方に会ってみたいわ。話が合いそうだもの
(相手から紅夜らしき人物の話を聞けば会ってみたいと言って反応を窺って。自分の言葉を受け入れた様子の相手に「構わないわ。30分くらいならコーヒーを頂きながら本でも読めばあっという間だから」と迷惑ではないことを告げて微笑んで。彼は本当にいい仕事をしてくれたと計画がスムーズに進んでいることに気を良くすれば相手を誘拐することができて家に戻れば彼をうんと褒めようとも考えていて。相手から聞き出した話次第では相手の目の前でこの計画をばらしてもいいかなと思いながら「こっちはのんびりしておくから帰れる時間になったらまた声をかけて」と言って本を取り出そうとして)
(実際2人が談笑する姿を思い浮かべると、雰囲気の似通った者同士なぜだかしっくり来る気がして相槌を打ちつつ控え目に笑み。とはいえ、夜道を心配して快く了承する彼女の人柄の良さに、じわりと胸が温かくなり「ありがとうございます。望月さんて本当頼りになる…! じゃあ帰りにまたお声掛けしますね」と丁寧に伝票を置き一度その場を離れて――それから退勤時間になり私服に着替え終わるとバックヤードにいる従業員に挨拶を済ませ、カフェ店内へ。彼女のいるテーブルへと歩みを進めて「望月さん、待たせしました」と笑顔で軽く手を振り)
これくらい大したことではないわ。えぇ、また後で
(自分に対して好意的な反応を返す相手を見れば微笑み了承して。そのままコーヒーを飲みつつ本を読んでカフェ内で過ごしていれば私服に着替えた相手がやってきて。「お仕事お疲れ様。美味しかったわ」と手を振り返して微笑めば伝票を持ってカウンターで支払いをし店員に「ご馳走」と言って相手と共に店を出て。「今日は私が一緒に居るからいいけれど、不穏な空気を感じたら家族や恋人に送り迎えしてもらうのも手だと思うわ。この間も家畜が襲われる事件があったでしょう? 被害は止まったらしいけれど結局犯人は分からないままなのだから」と相手と共に歩きながら心配し対応策を提案しながら例の家畜が襲われたという事件を口に出して。というのも自分がこの街へ来る理由になったのがその事件であり相手がどう反応するか興味があって)
(珈琲とクッキーの感想に嬉しそうに笑み、彼女の後に続きカフェを後にして。家畜被害の事件が話題に上ると自然と自分が誘拐された時のことが思い起こされ僅かに沈黙し。その間瞳に深刻そうな色を宿して、歩きながら地面を見遣り「…ええ、本当にそう。不気味な事件でしたね。家畜も可哀想でしたが現場の足跡が狼に似てるとか、壁に文字が書かれていたとか…。最近は何が起きるか分からなくて怖いですね」微笑を浮かべ直して雑談をする口調で相手に顔を向けるも、あの文字は普通の人間から見ると落書き程度にしか映らないだろう。そして“今何かあったら彼女を守らなくちゃ”とすら考えぐるりと周囲を見回し。「んん、とりあえず彼氏に相談かなあ…」両腕を組んで考え込み)
(少しの沈黙の後、深刻な表情で家畜被害の事件について話す相手を見れば「そうね。不気味な事件だったわ。もう起こらないといいのだけど」と真剣な表情で言って。怪異である自分にはあのメッセージを読めたため怪異の仕業であると分かっていて。ただそれは怪異にしか読めないはずの文字でありニュースでも『落書き』と報道されていたため「壁に文字? 確かに何か書かれていたけれど落書きと言われていたと思うのだけど」と尋ねてみて。周囲を警戒するように周囲を見回し考え込む相手に「何か気になることがあった?」と相手を見て)
(/お声がけ失礼します! 楓さんの誘拐についてのご相談あり声をかけさせていただきました。誘拐方法についてですが、人通りが少なくなってきた道に差し掛かったタイミングで楓さんに暗示をかけて麗華と男性の過ごしている家に連れて行く。という風に考えているのですが問題ないでしょうか?
また、今後の流れについても確認をと思います。
楓さんに暗示をかけた状態で色々聞き出した後に暗示を解いて家に監禁。男性に紅葉宅当ての手紙を届けさせ紅葉と対決という流れを考えています。麗華の『楓さんを人質にして紅葉の動きを封じて紅葉に噛みつき自分の物にする』という計画ですが、紅葉が行真に相談し協力を要請し楓さんがいる家を特定。行真が乗り込み楓さんを助け、楓さんと共に紅葉の元へ向かう。楓さんの姿を見た紅葉は反撃に転じ、麗華を返り討ちにする。
という流れを考えているのですが付け加えたい点や修正したいことなどありますか?)
え…っ、あ……、そっか。そういえば落書きって報道されてましたね。わたしの記憶違いだったみたい。
(相手の指摘に咄嗟に視線を左右に揺らし息を飲んで。彼女を人間と思っているため下手なことは言えず少しの間閉口して「い、いえっ、何でも。…最近ちょっと神経質になってるのかなあ」彼女に心配されると首を振って一度大きく深呼吸、再び口角を上げて微笑を浮かべ。動揺や不安は隙が生まれ易くなるため平常心を保つよう、胸に手を当て深呼吸。家の方角へ進んで行くにつれて駅前に比べるとどうしても徐々に人気が減って行き。「望月さんはこういう夜道も平気そうですね…?わたし護身術でも習おうかな」と冗談交じりに笑い)
( / お声掛け頂きありがとうございます!いよいよ大きく話が動いていきそうなところで楽しみです。丁寧にお話が流れているように感じますので大筋は私もそのように是非進めていけたらと思います…!
此方は提案になりますが、楓に暗示をかけて聞き出す場面は楓が少し話したがらなかったり、暗示が解け掛かるシーンを作っても大丈夫でしょうか?理由としては、紅葉さんの秘密に繋がることは他者に話したがらない深層心理が働いたり、暗示や術に掛かりづらいという元々の体質が作用している感じです。紅葉さんとの対決前に、望月さんが楓に暗示を使うことが予想外に疲弊して対決時に望月さんに隙が生まれることにも繋がるかと思いましたがいかがでしょうか…?勿論アレンジや修正も大歓迎ですので何かあれば遠慮なく教えて頂ければと思います!)
でももし落書きじゃなくて文字だったとしたら何て書いてあったのか気になるところね
(少し慌てた様子を見せる相手に小さく笑い、記憶違いだったと言う相手にもし文字だったらと仮定して話して。神経質になっているかもという相手に「秋月さんの今の状況なら仕方ないかもしれないわね。気が張って大変でしょう? 解決してゆっくり休めるようになるといいのだけど」と相手を心配するように言って。「えぇ、私は平気よ。こう見えて結構強いの」と冗談か本当か分からないような口調で言って。帰路を進んでいくと人気が減りそろそろ頃合いかと思えば「ねぇ秋月さん」と力を込めて暗示魔眼を発動させれば相手を見つめながら声をかけて)
(/暗示のかかった楓さんが紅葉の秘密に関して話したがらない、その時に思った以上に疲弊して紅葉との対決時に隙を見せるという展開は自然で素敵ですね。ぜひそうしましょう!)
(壁の文字について特別何か突っ込まれることなく雑談が続き、ひとまず内心安堵して。此方を慮る言葉には口許の笑みはそのままに「ええ、そうですよね。……強い? ふふ、本当に頼もしいです」と相槌を打ち。そう和やかに世間話が続いていると少し気が紛れ、ふと唐突に名前を呼ばれると「はい、どうしました?」と返事をして首を傾け彼女を見つめ。しかしその瞬間、彼女の黒い瞳と視線がぶつかり不思議と目を逸らすことが出来ず。彼女の瞳が眼前に迫るような錯覚と頭の奥が痺れていく感覚。次第に表情が少しずつぼんやりとしてきて、普通の一般人よりもゆっくりと、静かに暗示に掛かっていくだろう)
( / 了解しました、了承頂きありがとうございます…!)
(和やかな会話の後に呼びかけた相手が自分を見る。相手の瞳を見つめていればその表情はぼんやりとしていって。暗示のかかりが遅いように感じられおかしいなと感じながらもまれにではあるが暗示にかかりにくい者がいることも確かであまり気にしておらず。かかりは悪いといっても相手に暗示がかかった手ごたえはあり「さぁ、私について来て」と暗示をかけると相手の手を引いて自宅へと向かって。そのまま無事に帰宅すれば「おかえりなさい」と嬉しそうな男性に迎え入れられて。先日、相手に対して強引に迫っていた男性であり相手が家に入ると玄関の鍵とチェーンをかけてしまって。「ただいま。上手く行ったわ」と玄関で靴を脱ぐように指示を出して相手の手を引いて客室へと向かえば相手と共にソファーへと座り「秋月さんに聞きたいことがあるの。正直に答えてね」と再び暗示の魔眼を作動させながら相手を見つめて)
(/一気に進みましたが良かったでしょうか? 何か問題があれば止めてくださればと思います)
(瞳は何処かを見ているようないないような、焦点の合わないまま大人しく彼女に手を引かれて家へ入り。先日会った男性には視線だけがスッとそちらを向いて少しの間じっと凝視するも表情は動かず、直ぐに彼女の指示通り靴を脱いで客室へ。相手の隣のソファへ腰を降ろし、再び黒い瞳と視線が合うと頭の奥が霧がかったように自我が遠のいていき。表情筋は動かず、瞳の中の光が失った姿はまるで人形のように虚ろ。「…はい、分かりました」感情の籠らないまま平坦な声音で了解の返事をし、彼女の瞳を見つめて)
( / いえいえ大丈夫です…!進め易いようにして下さればと思います!)
(男性を見ても騒ぐことなく客室へ来てソファーに座り了承を返す相手に笑みを浮かべ「秋月さんは同棲している相手がいるわよね? その人の名前、出会ったきっかけ、どんな関係か、その人のあなたに対しての振る舞い、あなたがその人のことをどう思っているかを答えて」といくつかの質問を投げかけて。人質にする予定ではあるが相手が人質として効果があるかを確かめる必要があって。少し考えてから「その人の正体は知っている?」と紅夜が怪異であり吸血鬼であることを知っているのだろうかと尋ねて)
(/ありがとうございます!)
(表情は動かず瞳は彼女を見つめたまま。しかし少しの間を置いて口が開き「…名前は上月紅葉さん。彼と出会ったきっかけは彼の勤務先のコンビニにわたしがお客さんとして来店したことでした。彼とは恋人同士でわたしにいつも優しく接してくれますし、そんな彼をわたしは愛しく思います」言葉が出れば彼女の質問に淡々と答えていくが、次の問い掛けには突如閉口し先程よりも長く沈黙が降り。「正体…。何のお話なのかわたしには分かりません」暗示中に関わらず、彼女の目から逃れるように視線が横に逸れて)
(相手の答える内容に自分の知る紅夜とは名前や印象が違っていて。しかし男性に調べさせた結果と重なっていることもあり時が経って彼も変わったのだろうかと考えて。紅夜と恋人であり仲が良いということを聞けば嫉妬を感じるもそれでも奪えばいいのだと自分に言い聞かせて。最後の問いかけは本当に知らないわけではなさそうで、抵抗を見せる相手におや? と思い暗示の力を強くすれば「紅葉さんが人間ではないことは知っているかしら? 一緒に生活をしていて違和感を感じたことは?」と少し質問の内容を変えて。暗示の効きが弱まっているのだろうかと「彼とデートをしたことはある? したのであればどんなデートだった?」とまだ答えやすいであろう質問をして反応を確かめようとして)
(若干目を細めて推し測るように彼女を見るのは元々の体質の作用もあって暗示の効きが浅いためだが、暗示が強くなると再び無表情に戻り。彼の秘密に繋がる質問には沈黙の末に重い口が開き「…ええ、彼が…――、人でないことは知っています。彼の家にお邪魔した当初は…、違和感を持ったことも」視線は彼女に注がれたまま「デートは一緒にショッピングに。内容はお互いの服を選んでプレゼントしたり、お家で使える小物を買ったり、遊び半分に後ろから驚かせようとしてみたり。わたしにとっては楽しくて素敵な時間でした」と突っ掛らず素直に話し)
(暗示を強くしても紅葉が吸血鬼であることは出てこないため知っているのか知らないのか判明せず。次の質問にはすんなり答えていることから相手が抵抗していることは明確で。相手から語られるデートの様子にメラメラと嫉妬の炎が燃え上がることを感じて面白くなさを感じればこれ以上は聞きたくなくなって「そう。もういいわ」と暗示をかけるのを止めて。少しすれば相手は正気に戻るため玄関とリビングを繋いでいる扉に鍵をかけるように言って。思っているよりも力を使ってしまって軽い倦怠感があり、客室に戻って来た男性を見れば机を挟んだ対面のソファーに座るように言って自分も男性の隣へと移動して。紅夜に大切にされているらしい相手のことに意地悪をしてやろうと相手が正気に戻ったら種明かしをしてやろうと考えていて)
え…っ、あれ…わたし…、何がどうなって…。
(少しずつ霧がかった視界が開けていくように頭の中がクリアになっていくとハッと瞳に光が戻り、自分の正面に彼女と、その隣に先日の男性がいることに気がついて「え……」と思わず間抜けに呟きが零れ落ち。戦々恐々とゆっくりと周囲を見回せばどうやら此処は見知らぬ部屋。なぜ自分がこの部屋でソファに座っているのかすら理解出来ず、瞳に戸惑いの色を浮かべて再び顔を前に戻すと「あ、あの、望月さん。これは一体…どういう……」動揺のあまり言葉を最後まで紡げず、言葉を途切らせながら彼女を見て)
(暗示が解け正気に戻り目を丸くして周囲を見回す相手にクスッと笑い「私と彼、実はグルなの。むしろ私が黒幕ね」と楽しそうに微笑んで。「私の計画に秋月さんが使えそうだと思ったから近づいたんだけど、暗示にかかりにくくてやりにくいからここに置いていくことにするわ」と相手を利用するために近づいたことを告げて。「秋月さんには何かをするつもりはないから明日の朝までここでゆっくりしていてくれればいいの」と相手を傷つける意図はないと言って。他に話すことはあるだろうかと考えれば何か思いついたのかにやりと意地の悪そうな笑みを浮かべると男性の方を見て「ねえ優介、お腹が空いたわ」と言って彼の着ているシャツのボタンを上から1つ2つと外して。優介と呼ばれた男性は虚ろな目をしながらもどこか期待した様子で「いつでもどうぞ」と首筋を晒すように首を傾けて。「いい子ね」と優介に言った口の中から発達した鋭い犬歯が覗いて。目を閉じ優介の首筋に噛みつけばコクコクと彼の血を啜り始めて。噛みつかれ血を啜られている優介はというと痛そうな素振りをするどころか恍惚とした表情で大人しくしていて)
黒幕…暗示…?…望月さん、どうして……。
(頭の中が混乱して相手を見ていると、目の前で堂々と男性を吸血し始める彼女に「え…、え…?」と動揺を顕にし言葉を失って。慣れた様子で男性の名前を呼ぶ彼女、さも当然のように吸血を受け入れる男性。身近に吸血鬼の彼がいるために一つの結論に辿り着くのは早く。「あなたは……――吸血鬼……?」動揺から思わず言葉が滑り落ち、脳内では自分が彼女に“彼と雰囲気が似てる”と言った言葉が蘇り。すると次々に彼女と出会った時のことや、カフェで会話をした“太陽よりも月が好き”といった彼女の言葉を思い出して、ソファに座り込んだまま目を見開いて呆然として)
(困惑した声音が聞こえ満足感を覚えながら血を吸っていれば自分の正体にである単語が聞こえ、少ししてから優介から牙を抜き目を開けて。開けた目は赤く染まっており口に付いた血をハンカチで拭えば相手に視線を向け「えぇ、吸血鬼よ」と口角を上げてにこりと微笑んで。「私はね、紅夜様のことを手に入れたいの」と自分の目的を口にして。「秋月さんが吸血鬼についてどれくらい知っているかは知らないけど、吸血鬼の能力は暗示をかけるだけじゃないの」と言って優介の首にできた真新しい噛み傷に触れ「噛みついて力を流し込むことで対象を魅了して支配することができるのよ」と吸血鬼の能力の1つを説明して。「暗示よりも使う力は多いのだけど、暗示と違って自分で考えて動くことができるから使い勝手がいいの」とまるで道具について話すかのように言えば、どういうことなのか分かるように見せつけるつもりで「優介、あなたにとっての幸せって何?」と優介を見つめて語りかけて。「私の幸せは麗華様に尽くすことです。麗華様のためならこの命を捧げることも惜しくはありません。私の全ては麗華様の物です。愛しています」と虚ろながらも確かな熱の籠った優介の眼差しを受け、抱きしめられながら「ありがとう。いい子ね、優介」と慈しみの感じる微笑を浮かべると優介の頭を撫でて。そこに恋愛感情は見られないがペットに向けるような愛情は感じられて)
(吸血し終えた相手を、戸惑いを帯びた眼差しで眺めながらも彼女が黒幕と言った意味を徐々に理解し始め。吸血後に瞳の色が赤く染まった彼女は紛れも無く吸血鬼で、自分が暗示に掛けられ此処へ連れて来られたことにも頷けて。「紅夜様…ですか?望月さんが彼とどんな間柄かは知りませんが、力を使って自分の思い通りに相手を使役して何になるの」彼の話になると双眸に強い意志を宿し思わず普段よりも張り詰めた口調で言葉が溢れ出て。いつの間にか爪が食い込む程握り締めていた手を緩め、自分の感情を抑えるように深く息を吐き出し。正直目の前で人間をペット同然に扱える彼女の力を見せられれば恐ろしさも感じるが、きゅっと一度口許を固く結んでから再び口を開き「…やめて下さい、望月さん。人間は物じゃない。その人を解放して」と真っ直ぐに伝えて)
(ようやく状況が呑み込めてきたのか、自分のしようとしていることに意見する相手を見やれば怯えたり逃げようとしたりしないことに意外そうな表情を浮かべ「暗示とは違うと言ったでしょう? 支配したとしても彼は彼の意思で私を愛してくれるのよ」と答えて。再び口を開いた相手が何を言うのかと見ていれば優介を解放しろと言われクスッと笑うと「ですって。優介は私から解放されたい?」と優介を見つめ尋ね。「そんなことは望んでいません。私の望みはこのままずっと麗華様と共に居ることです」と優介が淀みなく答え、撫でることを止めた自分の手を取り手の平に口付けすることを許して。「何も知らない方が知ったようなことを言わないでください」と怒りの滲む声音で相手に敵意を向ける優介に小さく笑い相手に視線を向け「本人が望んでいないことを無理強いするのは良くないことよ?」と挑発するように言って)
な…――。
(眉を寄せて怪訝に2人を眺めていると彼女の言葉に絶句して。強がる眼差しに反して恐怖心からか腕が微かに震えていることに気付き、咄嗟に震えを抑えようと片腕を掴み。怪異が恐怖心や負の感情を好むことを思うと何だか情けなくなって、負けず嫌いの性格も相まってぐっと奥歯を噛み締めて。「確かに自分の頭で考えて行動する分暗示とは違うようだけど、貴女はその方を自分の虜にして支配しているんでしょう?本人の性格で動いていないはず」と挑発には彼女に視線を投げ。2人が視界に映ると自ずとこういった魅了で紅葉を手に入れようとしているのだと思うと複雑な感情が渦巻いて、いてもたっても居られずに扉の方へ。しかしドアノブを必死に捻っても当然開かず「もうっ、なんなの…」と半ば八つ当たりのように呟き)
(自分の言葉に絶句する相手にクスクスと笑って。強がっていても相手から恐怖心と微かに力の回復を感じれば気分が良くなって。恐怖を感じながらも言い返してくる相手に「そうね。吸血鬼の能力で支配しているわ。でも性格は変えていない。私に支配されることで彼が幸福を感じているのに何がいけないの?」と不思議そうに首を傾げて。「支配することで彼は幸せで居られて、私も裏切りのないことで安心して傍に置いておけるの」とお互いに利があると言って。部屋から出ようとして出られずに苛立ちを感じている相手を見れば「秋月さんには明日の朝までここに居てもらうと言ったでしょう? さて、私は満足したからそろそろ行くわ。優介、秋月さんとの留守番を任せたわ。上手くいったらあなたにもご褒美をあげる」と言って優介の額に口付けをしてベランダへと向かい鍵を開けて。「……行かないでください」とベランダへと出た自分の腕を掴み寂しそうにする優介に振り返ることもなく「この計画は止めないって言ったはずよ」と言って掴まれた手を振り払うと蝙蝠に似た羽を生やして「あぁ、しばらくは領域を張るから連絡は取れないと思ってね」と言えば飛び去ろうとして)
え…っ?ちょっと、ま、待って望月さん…!
(彼女の魅了の説明を聞いてもやはりその考え方に賛同出来ず眉を顰めたまま。吸血鬼の力で彼女に魅了されなければ男性はこの誘拐に加担しなかったのではないか。そう思っていれば窓の開閉音がして振り向く。彼女がベランダから夜空へ飛び立つ姿が目に映り、慌てて窓側へと駆け寄り。そのまま窓をスライドさせようとするが鍵が掛かっているのか内側からは開かず。冷たい窓ガラスに両手で触れ、真っ暗な夜へと視線を投じ思わず唖然と「うそ、本当に明日の朝までここ…?」ぽつんと言葉が零れ落ちて。ポケットからスマホを取り出し画面を確認しながらも、頭の中では一夜明けたら紅葉は一体どうなっているのか――と、先程の男性と彼女のやり取りを目の前で見ていたから、紅葉が彼女を心酔し、手の甲に口付ける姿を想像してしまい心配と不安が一気に押し寄せ「………だ、だめっ。まず落ち着かなきゃ」自ら言い聞かせるように呟き)
( / この後はどうしましょうか?此方は次の場面に切り変えてもこのまま優介さんと会話をするのでも、どちらでも大丈夫です!)
(自分の手を振り払いベランダから飛び立った相手を寂しそうに見送った後にベランダの鍵をかけて。麗華が領域を展開させているためスマホは圏外になっていて。彼女は行ってしまい任された留守番を務めようと相手の方を向けば「改めまして川中 優介(かわなか ゆうすけ)です。麗華様からあなたが過ごしやすいように取り計らうよう申し付けられています。外に出る以外で必要なことがあれば叶えられるようにします」と大して興味なさそうに冷めた様子で言って。玄関や窓等の外へ出られるところには鍵がかけられているがキッチンやリビング、浴場やトイレ、それぞれの私室は問題なく行けるようになっており本来であれば心地よく過ごすことができる状況であり。しかし刃物類は危険であるため鍵のかかる引き出しに入っていて相手が手に取れる状態になく)
(/このまま場面を変えずに続けていきたいのですが良いでしょうか?
優介と話すでもどうにか出られないか家探しをしてみるでも大丈夫です。
それにあたってこの後の流れですが>995の流れとは少し変えたいと思うの確認よろしくお願いします。
優介といくらか会話をして時間が経ってから領域が無くなり連絡ができるようになる。
紅葉に連絡をしようにも紅葉の方が領域内に入っていて連絡が付かない。なので楓さんには行真に連絡をしていただき行真さんに助けてもらってから行真と共に紅葉の元へ向かう。
という感じです。麗華が返り討ちになる流れは同じなのですが、優介が紅葉への手紙を届け紅葉から行真に連絡をするという流れを変えさせていただきたいのですがどうでしょうか?)
(スマホの電波は立っておらず、既に領域を張った後らしい。どうしようと眉尻を下げて窓の外を見つめていると相手の言葉が耳に届いて振り返り。彼女以外興味が無さそうな様子はやはり先日の道案内のやり取りは演技だったのだと分かる。縛られて閉じ込められるのではと思っていた分、彼の話にはほうっと息を吐き出す一方混乱状態の頭を働かせ「……貴方は彼女の言いつけには背かないのでしょうね」と視線を下げて息を吐き出して。何かお飲み物は頂けますか?仕事終わってから何も飲んでなくて」相手がキッチンに行く間に玄関の鍵を開けて逃げてしまおうと考えて)
( / 変更了解しました!
提案ですがどこかで川中さんに言霊を使って紅葉さんと望月さんの居場所を楓に教えて貰おうかと思っているのですが問題ないでしょうか…?方法としては川中さんに『彼と対峙したら望月さんも無傷か分からない。吸血鬼同士の争いになるかもしれない』などの揺さぶりを掛け、本当にそうなるかもしれないと言霊の効果で思わせてまず外に出して貰うよう説得。しかし川中さんは望月さんに魅了されているので言霊を使っても楓を外には出しませんが、望月さんが心配のあまり紅葉さんと望月さんの居場所を楓に教えてしまう…などのボロが出る、ということは可能でしょうか?
何か修正やアレンジ、質問などありましたら遠慮なく教えて頂ければと思います。その後領域が解除された後の流れはご提案頂いた通りで此方も問題ありません!)
(窓から外を見つめていた相手が振り返り目が合えば「最終的には従うかもしれませんが、内容によっては反論して止めようとします」とどんなことにでも賛同するわけではないのだと答えて。それでも彼女に頼まれれば最後には従うだろうということも正直に言って。相手の飲み物が欲しいという言葉に「それは気が利いていなくて申し訳ありません。麦茶や水、スポーツドリンク、コーヒー、オレンジジュースがありますがどれが良いですか?」と微笑んで。相手からの回答を得ればその飲み物を準備するためキッチンへと向かおうとして)
(/変更を了承していただきありがとうございます!
言霊を使って紅葉と望月の居場所を聞き出すということは問題ないので大丈夫です! 揺さぶりに関してはそれで大丈夫です! 川中もその可能性が十分にあると分かっており心配しているためより楓さんの言霊によって不安になって教えてしまうということにできると思います。
修正やアレンジですが、>765の時の女吸血鬼と望月のイメージに差が生まれていて、765で書いた女吸血鬼は有害的(暗示など吸血鬼の能力で精神を壊されたり操っている人間に貢がせたり尽くさせたりしている)ですが望月は無害的(貢がせたりはしておらず川中が今のような状態になっていることにも理由がある)な設定を思いついているのですが、背後様的には望月は有害的、無害的どちらの方がいいというのはありますか?)
(相手の答えに瞳を見開かせやや驚きの感情を滲ませてしまい、自分の認識にじっと考え込むように目線をテーブル一点に向け。彼は彼女に完全に傾倒しているわけではなさそうで、丁寧な飲み物の声掛けには静かに口を開き「いえ…、そんなことは…。えっと…じゃあ麦茶をお願いできますか?」と相手に目線を上げ、部屋を出て行く背中を見送り。少しの間、躊躇いを瞳に映し扉を見つめていたが小さく頷くとすくっと立ち上がり。扉から恐る恐る顔を出して左右を確認。静かにドアを閉めて出来るだけ足音を立てずに歩き、玄関を見つけたのなら玄関扉に手を伸ばそうとし)
( / 此方こそ提案を受け入れて下さりありがとうございます…!
望月さんのイメージは私も無害的な吸血鬼で、今は紅葉さんへの想いが強くて嫉妬で動いてしまっている感じかなと思っています。なので望月さんも川中さんも背後様のやりやすいよう設定頂いて大丈夫です!楓は誘拐されて計画を聞いたため怪訝そうですが、川中さんと対話するうちに誤解が解けてもいいかもしれませんね…!
あと本編の方ですが玄関まで来て鍵を開けようとしていますが大丈夫だったでしょうか…?あれでしたら部屋にはまだ鍵が掛かっていて出れなかったことにしておいて貰えれば幸いです。また、玄関や窓などの外に繋がる出入り口は全て、内側からは開かないという解釈でお間違いないでしょうか…?)
(驚く相手を見れば彼女に言われたことはどんなことにでも疑問を持たず従うくらいに思われているのだろうかと思い苦笑いして。もちろん彼女の力を持ってすればそうすることも可能ではあるはずで。相手に麦茶を頼まれれば了承を返しキッチンへ向かって。氷を入れたコップに麦茶を注いでおかわり用に麦茶の入ったボトルをお盆に乗せて客室へと戻って。相手の姿が無ければ相手が真っ先に向かうであろう玄関へと向かい、相手の姿を見つけられれば「これで出られないことが分かっていただけたと思います。他の出入り口も同様で窓も開くことはないでしょう」と言って)
(/望月の設定について受け入れて下さりありがとうございます! そうですね、川中と会話しているうちに誤解が解けるというのも素敵だと思います!
本編の方ですがこちらも修正案があり検討していただければと思います!
修正案ですが、玄関扉の前に服の詰まったタンスを置いて物理的に出られないようにしてしまおうかと思っています。タンスは背中を向いていて中身を取り出して軽くすることも出来ないという感じです。その変更にあたって、楓さんは望月にお姫様抱っこされてベランダから入ったことになってしまうのですが良いでしょうか?
詳細が無く分かりにくくなり申し訳ありません。窓については接着剤か何かで固められていて開かず、割ろうにも防犯ガラスで割ることも無理そうという感じで考えています。望月が出て行ったベランダも崖沿いのベランダで高所にありそこからの脱出は危険という感じで考えて頂ければと思います)
(玄関扉の前の箪笥は当然の如く押しても引いても微塵も動かず「うぅん…」と両腕を組み、唸りながら眉間に薄っすら窪みを作り。すると後ろからの声掛けにはびくりと肩が上がって恐る恐る振り返り「…そう、ですか。それは困りましたね…」玄関扉前の箪笥を数秒見つめるも、ひとまず玄関は諦めてくるりと客間へ踵を返して。そこでふと歩きながら相手の方へ顔を向けると「…川中さん、怒らないんですね…?人質のわたしが言うのも変な話ですが、わたしもっと手酷い扱いを受けるのかなって思っていました。でも何だか良心的で…。望月さんが過ごし易いようにって言ってくれたんでしたね」そして彼自身も落ち着いた人柄に見えて、会話をしてみようとそっと口を開き)
( / いえ、此方こそ読み返してみたら勝手に鍵が掛かっていると書いてしまったロルがあって大変失礼致しました…!窓や扉の件了解しました。ご説明頂きありがとうございます!)
(玄関前へと到着すれば箪笥に苦戦する相手の姿があり、声をかけると客間へと引き返す相手を見つめて。相手が自分の方を向いたのであまり見られていると落ち着かないだろうかと考えていれば話しかけられて。どう答えるかと思考してから「怒ることではありませんから。今回はこのようなことになってしまいましたが、普段の麗華様は非常に大人しい方なのです」と答えて。紅夜という吸血鬼を手に入れるために起こしたことが例外で基本的には物腰の柔らかい人物であり、相手を怖がらせるようなことをしたことも嫉妬していたからで。嫉妬していてもそれ以上のことをしようとしなかったのは麗華が暴力的なことが嫌いだからということもあって)
(/いえいえ大丈夫です!窓や扉についてご了承いただきありがとうございます!)
そうだったんですね。…確かにカフェでわたしの仕事が終わるのを待っていた時、望月さんは静かに読書をされていて――。
(相手の言葉にふと脳裏に蘇ったのは仕事中、カフェ店内で本の頁を静かに捲る彼女の透き通った横顔で。此方が淹れた珈琲やクッキーを美味しいと言って柔い微笑を溢すのも演技だったのだろうか。それとも彼女の素顔だったのだろうか。廊下に映る自分の伸びた影を見つめて歩きながら、次第に見えて来た客室の扉が視界の隅に映り。少しの間沈黙を落として相手に顔を向け、瞳には心配の色が強く滲んでいて「わたし、…たぶん誤解していると思うんです。川中さんから見て望月さんは、本当は他人を無碍にしない優しい方だと…そういう解釈で合っていますか?」と慎重な響きを含んだ声音で伝えて)
(猜疑的な視線を向けられるのであれば納得できるが相手から向けられたのは心配そうな視線で。自分から見た麗華のことを尋ねられると「麗華様はとてもお優しい方で私もその優しさに救われました。もし麗華様が他者を踏みにじっていいものだと思っているのであれば、彼女に魅了されている人は私だけでは済まないでしょう。以前、麗華様に私以外にも魅了している人はいるのかと聞いたことがありますが私だけだと仰っていました」と彼女が他者のことを都合の良いものに思っているのであれば立場のある人間や金銭を豊富に持った人間を魅了してしまえばもっと好き勝手に振舞えるはずであるということを遠回しに言って。相手の前で偽悪的に振舞っていたのは恐らくは嫉妬、そして相手に嫌われた方が吹っ切れると考えての行動だったのだろうと考えて)
川中さんは望月さんを大切に思われているのですね。…とりあえず中に入りましょうか。
(“救われた”という言葉に相手が何か事情を抱えているように感じ、柔く目許を緩めて相槌を打ち。自分への嫉妬心が今回の件を引き起こしたのだろうかと考えながら客室の扉を開けて。元居たソファへと腰を降ろし、ふと“今紅葉さんはどうしてるかな…”と考え気持ちが焦り。普段なら今は彼と一緒に過ごしている時間で“早く会いたいな”と窓の外へ遠くを見つめるように視線を遣り「――…あの、川中さんは本当は望月さんが心配なのではありませんか?やはりわたしを外へ出しては頂けないのでしょうか?」と自分と同じ気持ちなのではないかと窓から目を離し相手に顔を向け。本音を聞き出せればと言霊を使う事も視野に入れ)
もちろんです。彼女のためならどんなことでもしたいと思っています
(笑顔を浮かべ相手に言われた言葉を肯定して。相手の後に客室へと入れば麦茶のピッチャーと麦茶と氷が入ったコップが乗ったお盆をテーブルの上に置いて対面のソファーに座って。相手に質問を投げかけられればしばし沈黙して「……心配ですが、彼女の決めたことですから」と悲しげに言って。「あなたを外に出すことはできません」と外へ出して欲しいという相手の要望にはキッパリ駄目だと告げて)
(相手にとって彼女の存在が大きい事は会話から察していて、彼の話に思い悩むように片手で口許を覆い。魅了を受けている彼に果たして自分の声が届くのだろうか――と、そこでテーブル上に視線を下げた時ふと氷と麦茶の入ったコップに気付き「あ、麦茶ありがとうございます。頂きます」と有り難く頂いて。グラスに唇を付けると麦茶の心地良い冷たさが喉を通り過ぎ、コップを置いて少しの逡巡の後「……川中さん」顔を上げて彼を見て。――例えどんな理由があろうとも、この計画を反故にしても、自分の恋人を彼女に奪われたくはなかったから。望月さんを大切に想い、心配する川中さんの元に彼女を無事に帰したいと思うから。「――本当にそれで良いんですか?」空気を震わせるように発した言葉は力が宿り、相手に向けて放たれて「彼はそう簡単に魅了に掛かる方では無いと思うんです。万一対決にでもなったら…」言霊は、掛けられている間の記憶が無くなることはないが相手の感情に訴え掛けて誘導する効果があり、効いているのなら彼女を心配する気持ちが強くなったり、動揺が走るだろう)
どうぞ。おかしなものは入れていませんから
(麦茶のお礼を言われれば微笑んで。言葉通りにおかしな味はせず普通の麦茶で。名前を呼ばれ返事をし相手の方を見て。「っ……いいわけがないじゃないですか」と相手の言霊に感情を刺激されれば悲愴に顔を歪ませて。「そんなことは彼女自身が良く分かっています。上手くいく見込みは1割も無いと言っていました。上手く行けば良し、もし失敗したとしても――それでいいのだと」と声を詰まらせ泣きそうになりながら言って。失敗すればどうなるのか、彼女から聞かされた紅夜という吸血鬼のことを思い浮かべればそれは明白であり。発見してから観察して彼の様子は丸くなっている印象があったらしいが、敵対者にもそうであるとは思えず。しかも今回は、紅夜の恋人である相手を誘拐するということまで起こしてしまっており、紅夜の逆鱗に触れていることも考えられグッと唇を噛み締めて)
川中さん…。
(悲痛な相手の声音に言霊を使用し本心を暴くことに負い目を感じる一方、相手の言葉は彼が望月さんをどれ程大切に思っているかを雄弁に語るようで。同時に全てを投げ売ってでも紅葉さんを手に入れたいと強く望む望月さんの覚悟がやり切れず悲しげに表情が煙り。少しでも相手の心の痛みが和らぐ事を願い…更に感情を波打たせてしまう可能性もあるが口を開き「お話してくれてありがとうございます。…お辛かったですね。この計画を実行する彼女の危うさを間近で見て来た分不安だったでしょう。…でもだからこそ、彼女のためにもわたしを外へ出して頂けませんか?望月さんも無事に貴方のいるこの家に帰って来て欲しいから…」優しさと真剣さを言霊で音の粒を声音に落とし、相手の様子を窺うように見つめ)
(覚悟は決めたはずなのにどういうわけか感情が抑えられない。麗華に対する様々な感情が溢れてきてどうしようもない。今すぐにでも彼女の元へ行きたいという想いを彼女がそれを望んでいるのだととグッと抑えつけて。しかしそうやって感情を抑えつけているところに相手はまた自分を揺さぶるような言葉をかけてきて。「――駄目です、できません。麗華様の望みなんです。彼女に頼まれたんです」と相手の頼みを拒絶するも辛そうな表情で、もうひと押しすれば落ちそうな印象を受けて。これは彼女の望みだから叶えたい。しかし相手が彼女たちの元へ行けば、計画は失敗したとしても彼女は許され生きられるかもしれない。だが彼女の望みは――。思考がまとまらず瞳を揺らして「私では駄目なんです……っ」と声を震わせて)
(言霊が強過ぎただろうか。今にも泣き出してしまいそうな様子に咄嗟に口許を片手で覆って言葉を噤み。彼女を大切に思う相手にこれ以上自分を此処から出すよう頼むのは酷である事は明白で。少し押せば話してくれそうな印象ではあるが、相手の精神的な揺らぎが大きいため言霊は緩める必要はありそうで少し逡巡した後に「…分かりました。出して欲しいとは言いません。でもその選択をして僅かでも後悔する可能性があるのなら…、せめて2人のいる場所を教えて頂けないでしょうか?」相手を見つめて様子を窺い)
(彼女の言葉はなぜか強烈に自身の感情を揺さぶっており、自分の気にしていることだからこそ残酷にえぐられて。気を抜いてしまえば涙を流してしまいそうで。だからこそ相手が出して欲しいと言わないという言葉にはホッとして。次いで投げかけられた質問には悩んだがものの、どこにいるかくらいは知りたいのだろうかと考え、取り乱していたこともあって「……廃校になった西辻ヶ丘小学校に呼び出すと仰っていました」とポツリと答えて)
…っすみません、酷い事を言ってしまって…。丁重に扱って頂いていたのに…。
(紅葉さんが望月さんの魅了に掛かってしまう可能性、2人が諍いを起こす可能性。焦燥感が胸中に渦巻く中、視界に相手の瞳が黒く潤むのを再び見ると鼓膜の奥まで鼓動が響き。相手の悲嘆を助長させる結果になった事を申し訳無く思い、言霊を封じ込めるように一度唇をキツく噛み締めてから謝罪の言葉を伝え。廃校の言葉には一瞬表情が固く強張るも、ゆっくり瞼を閉じてから小さく息を吸い込み「…ありがとうございます。お気持ちに負担を掛けてしまったのにお答え頂いて…。もう、無理を言って頂くことはしないようにしますね」言霊の使用は止め、丁寧な口調で御礼を伝え。一方で少しの時間でも領域は解除される事はあるだろうかと、明日の朝になる前に何とかしなければと思案し)
……いえ、私の方こそ取り乱してしまい申し訳ありません
(謝る相手に謝罪をすれば深呼吸をして気持ちを落ち着けようとして。相手は自分たちに囚われている立場で憎まれても仕方のない状況にあるのに逆に気遣われてしまえば申し訳ない気持ちになって。「協力できることには協力しますので遠慮なくお申し付けください」と言って。「リビングにはテレビもありますから。今は見れないかもしれませんが、麗華様の力が消えたら見れるようになりますから」と少しでも気が紛れればと穏やかな口調で言って。もし麗華の領域が解除されたとしても、彼女たちは別の領域の中に入っている頃合いであり連絡はできないはずであり)
( / 何の連絡もせず、ここまで縁を結んで頂けたのに台無しにしてしまって大変申し訳ありません。気持ちを落ち着けてからお返事をしなければと思う一方、私の書く文章で背後様の感情を掻き乱してしまうのではと考えると、結果お時間を頂く形になってしまいました。それでも此処までお相手頂いた事に、どうしても御礼と謝罪をお伝えしたくて投稿に参りました。お気に障るようでしたら此処で閉じて頂いて構いません。
此方の至らなさ、未熟さに嫌な思いをされたり悩まれたり、ご迷惑をおかけしたことが沢山あったことと思います。どう言葉を尽くして謝罪を申し上げれば良いのかと、ただただ毎日申し訳無い気持ちと悲しみが募り後悔が後を立ちません。大変申し訳ありませんでした。此処まで辛抱強く、時にはフォローを頂きながらお付き合い下さったこと、一緒に沢山お話させて頂けたこと、伏線を張って楽しませて頂いたこと、此方の稚拙な展開にも我慢強くお返事下さったこと…、感謝してもしきれません。申し訳ありませんでした。心から深くお詫び申し上げます。また、此処までお相手頂き本当にありがとうございました。貴方様の作るキャラクターと展開が好きでした。だからこそお返事を出来るだけ丁寧に書き連ねたのは私なりの気持ちであり、そこに嘘はありません。
またお返事を書く事を苦痛に思うかもしれませんので背後様が気にされる必要はありません。もしこの投稿まで背後様を傷つけていたら誠に申し訳ありません。長々とお目汚しし、大変失礼致しました。)
(/気が付かず返信が遅くなりました。申し訳ありません。
背後様の困るような返事を書いてしまったでしょうか。私としても背後様とのやり取りをとても楽しくさせていただいており、今後とも続けたいと思っています。私のやり方で直して欲しい点などあれば改善するつもりですが、背後様には続けていくのはお辛いのでしょうか?
もしそうであるならこちらこそお気遣いができず申し訳ありませんでした。
こちらこそ展開へのご提案や丁寧な描写等とても楽しいやり取りでした。
気が付かずに背後様を傷つけてしまっていたのであれば本当に申し訳ありませんでした)
( / お返事頂いたにも関わらずキャラリセの2週間を過ぎ、長らくお待たせしてしまい大変申し訳ありません。
ご迷惑をお掛けした挙句時間も空けてしまい、赦されない事をしてしまったと思います。此処まで長くご縁を結んで頂きながら中途半端で本当に申し訳ありません。自分と共にやり取りする事がお互いの為になるのか、精神的な負担となってしまうのではと考えるとリアルの事情と重なった事もあり結論が出せずにいました。
私生活と自分の精神的な未熟さを考慮すると現時点で継続する事は難しい状況にあり、大変申し訳ありません。全て自分の未熟さ故に招いた原因であり結果です。ご提案頂いた展開の途中なのに本当にすみません。
多くの欠点が目立つ中でも沢山の事に目を瞑り、時にはフォロー頂き、此処まで長くお付き合い下さり感謝してもしきれません。そして最後までご迷惑をお掛けし、傷つけてしまい大変申し訳ありませんでした。)
(/こちらこそ返事が遅くなってしまって申し訳ありません。
背後様とのやり取りはとても楽しく、リアルでの事情もあり現時点で継続することは難しいということですので無理に続けて欲しいとは言えません。
こちらこそ要所要所でお声がけしていただきとてもやりやすさを感じておりフォローしていただきありがたく感じておりました。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
迷惑だなんてとんでもありません。
このトピックはこのまま置いておきますので、もしリアル事情が落ち着き再び付き合っていただける場合には書き込みいただけると嬉しいです。
この度はありがとうございました。)
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