匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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よろしくお願いしますねね
(影に沈む顧客リストと帳簿を確認してから立ち上がり一旦は戻り伝言を伝えてくれると聞いて微笑みお礼を言って。相手からマスターへ聞きたいことを聞いて特に問題も無さそうなので了承してから虚ろな目のマスターを見つめ「美鈴という従業員はどこにいますか? それと彼女に対してどのような心証を持っていますか? それから帳簿や顧客リストのあった場所を口頭で答えてください」と質問を行って。帳簿と顧客リストのあった場所に関しては今から案内されてもなと思ったからでこの2つの質問の返答を得れば暗示で誤魔化し案内された部屋へ入って楓を探そうと思っていて。使えそうな証拠も手に入れたし脱出方法もあるため相手の妹については心配だが他は特にやり残していることもないはずで。そこでふと相手もここへ来るのであれば場合によっては非常口を使うことになるかもしれず、マスターから取り上げた木札があれば相手の役に立つのではという考えが浮かんで。「この木札の予備はどこかに置いていたりしますか?」と追加で尋ねて)
マスター:
美鈴は今は地下のキッチンで掃除や片付け等の雑用をさせております。何やら嗅ぎ回っているような心証を受けましたので地上には出さず、折を見て拷問しようかと思いまして。
(暗示に掛けられているためさらりとした口調で本心が曝け出される。もし店にとって害をもたらす存在であれば、拷問後に彼女を食材にしてしまおうと目論んでおり。「裏帳簿と顧客リストの場所は、事務室の金庫を退けたところにある壁の中に隠してありました」と続けて事務室の場所も包み隠さず話し。「木札の予備も事務室の棚に――」とそのまま具体的な場所を淡々と抑揚のない声音で話して)
燐火:
(拷問という言葉を耳にした瞬間、全身の毛が逆立った。子供のような明るさが失せ、瞳の奥では熾火のように静かな怒りが燃え広がるがマスターの話を聞き終えるまでは黙ることでこの憤りを堪え。そして木札の在り処を尋ねる相手の言葉は此方への配慮を感じ、幾分か感情が鎮まるとくるりと細長い身体ごと相手に向き直り。そのまま慇懃に頭を下げ「上月様、上月様、帳簿や顧客リストの入手、そして質問の機会を頂きありがとうございましたっ」本来なら恋人を助けるためだけに動くことも出来た相手。しかしそれに加えて闇商売を裏付ける証拠を見つけ出してくれたことや此方への配慮に感謝の意を伝え。あまり相手に力を使わせ負担になるのも心配で、同時に辻倉の妹も気掛かりであるためこの辺りで引き上げようと考え「これ以上お聞きしたいことはないため、この辺りで私めは辻倉の元に戻ろうと思います。その前に何か上月様の方で話しておきたいことはありますか? 私めは辻倉の方の様子を見次第、再び上月様の元に戻ることもできます」と相手を見て)
(マスターから語られる内容に相手の探し人は危ない状況だったことを知り、間に合いそうで良かったと思いつつ他にも必要な情報を聞き出すことができこれなら相手もやりやすいだろうと思って。燐火からのお礼に「いえいえ。ここを潰せるのであれば俺にとっても益がありますから」とこちらにとっても都合が良いことを伝えて。もしこのままこの町に居つかれてしまえば行方不明事件などとして表沙汰になり警察が動いたり話の通じない祓い師がやってくる可能性があったりとデメリットが多く。「分かりました。こちらは大丈夫なので辻倉さんの手伝いを優先して頂いて問題ありません」と元々は一人でしようと思っていたこともあり祓い師であるとはいえ人間である相手のことが心配であるため戻って来なくて大丈夫であることを告げて)
燐火:
分かりました。では私めは失礼しますが上月様もどうかお気をつけて……!
(特に確認事項は無いと分かれば小さな頭を下げ、鼬のような細長い身体はするりと再び暗い影の中へと潜り込む。そのまま壁際の影を伝って移動すればもう何処にいるのか判別は難しくなる上、小さな怪異の気配は遠ざかっていくだろう。一人で大丈夫だという彼に頼もしさを抱きながら出口へ。マスターの話から恐らく辻倉の妹は地下への潜入には成功したものの、自分に疑惑を持たれていると気付いたのだろう。そのため此方に式や安否確認の札を送ることを止めたのだと予想出来れば、拷問される前にと辻倉への報告を急ぎ。一方、相手の前にいるマスターは未だ暗示に掛かっているため、空虚な眼差しでぼんやりと明後日の方向を向いており)
ありがとうございます。あなたも気をつけて
(燐火を見送るとマスターへと向き直り「帳簿の話から今の間まで意識がぼんやりしていた時のことをあなたは覚えていません。それから木札や顧客リスト、帳簿が無くなっていることに気付いた時、自分の分の木札はどこかで落としてしまったのかもしれません。顧客リストや帳簿は他の誰かに盗まれたのかもしれないが、美鈴では無さそうだとあなたは思います」と追加で暗示を与えて暗示を解こうとして。マスターが正気に戻ったのであれば「今のところ質問は以上です。ありがとうございました」と微笑んで。暗示が効いていれば料金についての質疑応答が終わり他にも質問はないとマスターは感じるはずであり)
マスター:
(暗示に掛けられている間の会話は、物語に別のページが差し替えられたかのように脳内で上書きされる。そして暗示が解けたその瞬間、相手に目の焦点が合ったことが正気に戻った証拠。何事もなかったかのように口を開き「また何かありましたらお聞き下さい」と暗示前と変わらぬ愛想の良い微笑を湛えてガチャリとドアノブを捻ることだろう。軋む音をさせて扉が開いた先は、不気味な仄暗さが漂う室内。「ごゆっくりどうぞ」と丁寧に会釈して)
秋月楓:
(怪異が好みそうな仄暗い部屋。壁に飾られた絵画や大きな鏡を縫うようにキャンドルを模した間接照明が飾られ、テーブルと椅子の影が長く伸びている。目に見える出入り口はあの黒い扉だけだった。そこへ駆け込むには此方を冷たい瞳で見下ろす見張り――隣にいる狼男の隙をついて逃げ出す必要があったが、この相手を出し抜くには厳しい状況にある。最初に抵抗した時点でこの男とはあまりに実力差がかけ離れていると既に理解していたし、身体には数箇所打撲の痕が滲み、言霊を紡ぐ口はテープを貼られ、手首はロープで縛られていて。これから自分はどうなるのかという襲い来る不安に白い床を見つめる中、ふと扉の開閉音が響く。そこに見えた人の姿は見慣れた人物で大きく見開いた目の奥が熱くなる。なぜなら彼は心の中で何度も呼んだ人だったからだ。たった一人の自分の大切な人だったからだ。じんわりと涙で視界が揺れる中小さく息を吸って。
――一方、狼男はそんな自分の姿を恐怖心から来るものだと勘違いしたようで愉快そうに笑んだ後、『お客様は貴方でしたか』と意外そうに相手に言葉を掛けて)
えぇ、ありがとうございます
(無事に記憶を差し替えられたようで何事もなく振る舞うマスターに安心して。部屋の扉を開けられお礼を言ってから中へと入って。黒い扉をくぐれば仄暗い部屋があり部屋の奥に相手と相手の近くに立っている狼男の姿を見つけて。相手の体に打撲の痕と口にテープやロープで縛られている状態を見れば激しい怒りを感じて。一度は忠告したにも関わらずそれでも突き進み自分の大切な人に無体を働いた狼男を許すつもりはなく、狼男とは対照的にスッと表情を消せば「お前たちは私のものに手を出した」と告げ、自分の影から盛り上がるように現れたのは闇を固めたような真っ黒な一振りの刀で。紅夜として恐れられていた時代、戯れではなく本気を出した時にのみ使用していた『朔』の柄を握るとまずはさっさと狼男と相手を引き離してしまおうと問答無用で狼男に切りかかって。『朔』は紅夜が当時の祓い師が使っていた刀に興味を引かれて自らの能力を使用して作った刀だ。強度や切れ味は当然ながら特筆すべきは触れた血を吸い上げる吸血作用であり、切れば切るだけ血を奪い己の物とする効果があって。しかしその特性から口から血液を飲むことでその味を楽しみたい場合には不適格であり『食する楽しみ』を放棄した完全な戦闘モードであることが窺えて)
司狼:
……なぜ朔を、
(相手の影から出現した黒い刀を見て怪訝そうに相手を見据えた。膨れ上がるような殺気を肌身に感じて全身が粟立つ。相手の逆鱗に触れたと察するには容易かった。が、彼の家畜に手を出しただけで朔を出現する程殺気に満ちるものだろうか。間髪入れずに刀身が振り降ろされたその瞬間、ほとんど反射的に素早くテーブルを相手に向けて蹴り上げていて。緊迫した雰囲気の中、人間の女を抱えながら鏡の前まで一息に後退すると、離せとばかりに抵抗するこの女は鬱陶しいため後で失神させようかと思案しつつ「……俺と殺り合う気ですか、紅夜さん。たかだかこの人間一匹のために?」まさか、とばかりに肩を竦めるのは人間を虫けら同然と見ているためで。彼と殺り合うなら恐らく怪我は免れない。相手の戦闘能力を知る自分としては一旦商品を抱えて通路から逃げ、マスターに知らせてから体制を立て直す必要があると計算をし。しかしそれは相手が木札を持っていると知らないためで。相手を剣呑な眼差しで見つめて返答を窺い)
(司狼が蹴り上げたテーブルは何の抵抗もなく切り裂かれ、朔の切れ味は衰えていないことが分かり。司狼から相手を引き離すことに失敗し相手を人質に取られたらどうしようと考えていたが、司狼は相手が人質になるという発想すらないようでたかだか人間一匹という発言に怒りを感じて。しかしそれを表に出し人質になると気づかせるわけにはいかず「私が冗談で朔を抜いたと思うか? 私が嫌っていたことについても忘れたか」と司狼に朔を向けて。紅夜と呼ばれていた頃、向かってくる祓い師を返り討ちにしていたが時には能力で支配し操るなど策を講じてその結果を楽しんでいたことがあり。その計画を他から邪魔された時に邪魔した者を徹底的に潰したことがあって、司狼がそれを思い出せば相手自身が大切なのだと気づかせることなく自分が殺気立っている理由に出来るだろうかと考えて。司狼の動きは速く自分が弱体化していることに気付かれないうちに始末をつけようと思っており、相手を傷つけ今後も障害になりそうな司狼に対して容赦するつもりはなく)
( / やり取りの最中にすみません…!念の為確認したいことがあり一旦背後のみで失礼します!
この後は隠し通路を使わず、シンプルに今の状態から室内での戦闘に突入させた方がよろしいでしょうか……?もしそちらの展開の方がやりやすければ、この次で司狼の背後にいる鏡を使って何らかの隙を作ろうかと考えています(楓を失神させる際に鏡に罅が入り、それに怒った鏡が司狼に攻撃するなど)。予定通り通路を使う展開で問題なければこのまま隠し通路へ行かせることも出来ますが何か希望はありますでしょうか……?)
(/いえ、お声がけありがとうございます!
通路を使う展開で問題ないですよ。むしろ私こそこんな感じで良かったでしょうか?
この後、切りの良いところで戦闘シーンはカットして決着がつくタイミングまで飛ばすということになっていたと思いますが、司狼さんの隙を誘うため紅夜モードから紅葉モードで微笑み声をかけてから朔で切りかかり回避できないという状況で通路が崩れ始め、手を止め楓さんを助けに向かう。その後会話を挟むなどして、良いタイミングで通路の崩壊が本格的になり司狼さんは崩れかけている通路を支えて生死不明、紅葉たちは脱出というような展開を想像しているのですが修正や要望など大丈夫でしょうか?)
司狼:
ああ、覚えていますよ。昔の俺なら土下座してでも謝罪したでしょう。……しかし昔と今は違うんですよ、何もかもが。
(机の切り口は見事に真っ直ぐで、それは自ずと全盛期の頃の彼を思い起こさせた。闇夜の中で黒い刀身が一閃するのを見た瞬間のことだ。刀の切っ先は彼に横槍を入れた邪魔者に向けられていたにも関わらず気付けば自分はその場で腰を抜かしていた。しかし、昔とは違うと口答えをし、行き過ぎた敬語が普通になったのは先日の会話で随分相手を都合良く解釈してきたからだと気付いたため。女を抱えたままポケットから木札を鏡に見せると、鏡に銀色の波紋が広がり始める。「あなたがわざわざ取り返しに来る程の商品なら尚更興味があります。返すわけにはいきませんね」そう薄気味悪い笑みすら浮かべて楓を見ながら、そのまま後退して鏡の中へと消えて行き。楓は必死に身を捩って狼男の腕の中から逃れようともがくがびくともせず。――紅葉さんっ、と叫びたくとも口を塞がれているためそれすら叶わずに鏡の中に引き摺り込まれて)
( / 了解しました!次で通路へと場面転換出来たらと思います。いよいよクライマックスに向けて、という感じですね…!朔を使う紅葉さんも、通路が崩壊する展開も楽しみです!その流れで問題ありません!
あと紅葉さんと楓が無事外へ出られた後、祓い師の方で店内にいる怪異を弱らせる術式を発動させたいのですが宜しいでしょうか。店内は青い炎が燃え広がり、炎に触れた怪異の力を吸収していくような感じです。流れを見計らって紅葉さんが外に出られたか灯里から連絡を入れた後に発動させようかと考えています。)
好奇心のままに動いて失敗してきたことから何も学んでいないようだな
(楓を抱えている相手に刀を振るうわけにはいかずどうやって楓を取り返そうかと考えていると相手の口答えが聞こえてきて。確かに昔と今は違っておりそれは相手だけでなく自分にも当てはまることで、そこに付け込める隙がありそうだと思考を巡らせて。後退して鏡の中へと消える相手を追って鏡に近づくと懐から木札を取り出して相手と同じように木札を鏡に示して。昔の自分は相手の仕掛けた罠を力づくで突破して相手が驚愕する表情を楽しんでいたこともあり、わざわざマスターから情報を聞き出すようなことはしないはずで当時の自分を知っている相手ならすぐに追えば相手の動揺を誘えるかもしれないと考えて。同じように鏡に波紋が広がったのであれば躊躇うことなく鏡の中へ入ろうとして。鏡の中人間にどのような影響があるか分からないことや人間のことを家畜のように考えている相手が楓のことを丁寧に扱うかは疑問であり乱暴に扱って怪我をさせないためにもすぐに救出したいと考えていて)
(/いよいよですね!私もこの先の展開と司狼さんとの会話を楽しみにしています!
脱出後に怪異を弱らせる術式を発動させることについては特に問題ないので発動してくださって大丈夫です)
鏡:
(木札を見せられると鏡は波打ち、次第にそこに映る虚像は土壁に囲まれた通路へと変わり。そこは鏡――正確に言うと鏡に寄生する怪異の領域で、万一鏡がこの場所から取り外されたり鏡の力で道を閉じてしまえば地下通路は崩れる可能性があり。そして鏡は元より司狼をよく思っていないことに加えてここ最近、このバーはどうもずさんでボロが出るのも時間の問題。もうそろそろこの鏡に居座るのも潮時と考えていて。「お客さん」と店員のように相手に一度呼び掛け「此処からは私の領域さ。出たければとにかく真っ直ぐ、真っ直ぐに走れば必ず光が見えて来て店の裏口へ出られる。けれど決してその木札を落とさないようにね」と鏡に映った相手の姿で出口を教え、通路を通し)
司狼:
(鏡を通るとすぐに楓を気絶させ、小脇に抱えて通路を進んでいた。しかしあの彼がそう簡単に逃がしてくれるだろうか。木札を持っていなかったとしても力づくで通路を開けるくらいするのではないか。ふと過去、自分が相手に仕掛けた罠がどうなったかを思い出すと、何事も無く終わる気がせずふと後ろを振り返る。するとそこには穏便に鏡から出て来た相手の姿があり、どういうことなのかと開いた口が塞がらず「あなたが木札を……? 一体どういう風の吹き回しですか」と相手を見て)
( / ありがとうございます!)
(木札を見せたことで鏡の中に自分の姿が現れ領域についての説明を受ければ鏡の怪異の説明と忠告と思われる言葉に「ありがとうございます」とお礼を言ってから鏡の先にある領域に入り。つまり木札はこの領域内で何かの役割もあるかもしれないと考え場合によっては司狼の持つ木札を狙ってみるのも1つの手だろうかと戦略を考えながら見えた相手の姿を追って。自分が力づくではなく正攻法で入って来たことに驚いている相手を見れば「今と昔とでは違うということだ」と変わったのは相手だけではなく自分も変わっているのだと告げて。「お前が逃げたところでこのバーは潰す」と逃げても無駄だと言って。もし相手がその手段を尋ねてくるのであれば顧客リストや裏帳簿に記載されていた内容を口に出してどちらもこちらの手のうちにあることを暗に告げてみようかと思っていて)
司狼:
(土壁で囲まれた通路はもはや洞窟。静かに息を吸うと土の匂いが鼻孔をつく。暗闇の中にいても狼男の自分は夜目が効くため、対峙している相手を寸分違わずぴたりと焦点を当て。だが昔の相手を知る自分にはその話はにわかに信じがたく、一体彼に何があったのだろうかと怪訝に目を細め。思わず足を止めて僅かに沈黙するが、次の言葉には歪んだ笑みを見せ「……ハハハ、このバーをですか。一体どのように潰すおつもりでしょう。何か証拠を掴んだとでも?」大袈裟に肩を竦めるのは相手の言葉をハッタリだと思っているから。バーがこの街に出現したのは最近のこと。もし相手が何度か潜入していたとしてもこんな短時間でマスターの警戒心が解けるわけないと思っているためで。また、術で女は失神状態にあるため、突然目が覚めることはないだろうと考えており)
(こちらを振り返り足を止めて沈黙していた相手がここを潰す発言の後に笑みを浮かべたのを見てこちらを甘く見ていることに気が付いて。あまりこちらの手の内を晒したくはないが動揺させたり抵抗しても無駄だと分からせ楓を解放させるためにも効果があるかもしれないと考え「当然だろう?」と何でもないことのように言ってから顧客リストや裏帳簿で見たことの一部を告げてから「これらが書かれた顧客リストと裏帳簿を入手していればここを潰すのは簡単だと思わないか?」と言って。それこそ自分が潰さなくても情報が流出したことを顧客たちが知ればここを潰しそうであり。昔の自分ならわざわざこんなことをしようと思わなかったはずでそういうところも変わったなと自分で感じていて。相手が抱えた楓は意識がないようで大人しくされるがままで表情には出さないが彼女のことが心配で焦りもあり早急に解決しようと考えていて)
……暗示ですか。
(相手が語る内容に次第に表情は険しくなり、探るような目つきに変わる。そして自分が漏らした言葉は真実だと語っているようなもので、ハッと口元を片手で覆って。それは確かに裏帳簿や顧客リストを実際に見たとしか思えない、一部の者しか知らないはずの情報だった。短期間で暴かれているとは想定外で先程の言葉はハッタリではなかったと知る。危機意識が生まれ、僅かなりとも動揺が走ると同時「いや、しかし」と現状をすぐに受け止め切れずに、ぴたりと射定めるように相手に向けていた視線が左右に揺れ動く。その反応は彼の言葉が事実であることを如実に語っている。"一体どこまで知っているのか"と一度考え始めると歯止めを掛けられずに疑心暗鬼に陥り。怪訝そうな表情から一転。動揺は思考を鈍らせ隙が生じて)
私がここを潰すと言った時点で気付くべきだったな
(証明するようにリストと帳簿の内容を告げれば険しい表情になっていきやがて相手の漏らした言葉に、冷静に考えれば分かることであることを示して。動揺に視線を揺らし冷静さを欠いた相手に隙を見つければ肉薄し容赦なく朔で切りかかって。相手が驚いて楓が解放されたとしても彼女を傷つけたこと、家畜のように扱ったことを許せず、自分にとって楓が大切なことも知られてしまったため今後のことを考えればここで相手を消しておいた方が良いと判断して。少量ではあっても楓の血液が混ざったカクテルを飲んだこともあり昔のような冷酷な面が出ていることもあり、楓の意識がないことも今は都合が良く仮に相手が戦意を喪失したとしてもその殺意を薄めるつもりはなく始末してしまおうと考えていて)
しまっ、――ッ!
(動揺から生じた僅かな間隙。地を蹴る音を耳で拾ったその瞬間、動揺から立ち返るとすぐ眼前には闘気を孕んだ鋭い太刀筋が迫っていた。――だめだ、斬られる。全身の細胞が避けろと警告を出す。しかし殺気が迸る相手の瞳を見た瞬間、金縛りにあったように僅かも動くことが出来なかった。それは差し迫る恐怖心から来るものだった。これまで戦闘に身を費やし、幾ばくの時を経て磨き上げたと思っていた技術も能力も、相手の殺気の前では蛇に睨まれた蛙も同然。大きく見開いた瞳には恐怖がありありと映り、ぴくりとも動けぬまま襲い来る強烈な痛みを覚悟したその時、ふと地底を揺るがすような地鳴りが響き。寸止めされたのであれば尻持ちをつき、その拍子に後ろのポケットにあった木札が割れ、同時に楓も離すことだろう)
(隙を見つけて朔を振りかざせば相手は体を硬直させ動けずにいて、もらったと思ったところで響いた地鳴りに注意を持って行かれて振り切ることが出来ず寸止めの形になってしまって。相手が尻もちをついて楓を離したところを見れば意識のない楓を抱えてそのまま相手の傍を通りすぎてから距離を取ってから床に楓を横たえ簡易ではあるが領域を張って結界代わりにしてから相手に向き直って。このまま楓を連れて通路を進み脱出することも考えたが顧客リストや裏帳簿のことを話したこともありマスターに報告されると面倒なため相手のことはここで仕留めておこうと決めて「運が良かったな」と言ってから楓を守るための領域を張っている間に態勢を整えたであろう相手に朔を構えて)
(一体何が起こったのか。突然の地鳴りに反射的に天井を見上げながら壁に手をついて立ち上がる。同時に、こんなはずではなかった、と心の中で呟きながら大きく息を吸い込んで。相手に闇商売を裏付ける証拠を知られ、あまつさえ商品まで奪われてしまうとは。何もかもが上手くいくはずだと思っていたが、かつて憧れを抱いていた彼がこうして敵として対峙することになるとは誤算だった。未だ恐れと緊張から心臓が激しく鼓動を打つ中、自分の爪を刃物のように長く鋭いものに変化させ「あなたが変わった、というのもどうやら事実のようだ。人間などただの家畜、下等生物でしょう」と相手を見据え)
(相手が立ち上がり呼吸を整え戦闘態勢を整えるのを見れば弱体化しているとはいえ自分に対しての恐怖心が残っていることは見て取れるため、本格的な戦闘に入りその恐怖心が揺らぐ前、恐怖心が体の動きを鈍くしているうちにさっさと終わらせようと考えていて。加えて先ほどの地鳴りは外で何か起こったことも考えられこの領域がいつ不安定になるかも分からないため早期の決着を考えており。相手から人間を蔑む言葉が吐かれれば「話をすれば私が考えを変え協力するとでも思っているのか?」と肯定も否定もせず状況が好転すると思っているのかと尋ねて)
(/何か話しておきたいことなどはありますか? どのタイミングで暗転して戦闘カットにしようかと考えていまして)
協力はしないと先日既に断られていますしそんなつもりももうありません。
(先程の地響きで肩に落ちた土をサッと片手で払い、朔を構える相手に目を向ける。かつての相手を知っているからだろうか。彼を前に微かに武者震いが身体に走る。背筋が緊張で固くなるのを静かに息を吸って吐くことで落ち着かせようとし「むしろあなたは帳簿や顧客リストを持ち出し、あまつさえこの店を潰すと言った。見過ごすわけにはいきませんね」地響きの正体は定かでないが、あまり長居するのは得策でないと相手に鋭い眼差しを向け)
( / お声掛けありがとうございます。特に何か話したいことはないためこちらはこのまま暗転、戦闘カットでも大丈夫です!背後様はその前に何かやりたいことはありますか?)
そうか
(昔の自分なら相手と戦闘をすることを楽しむだろうが現在の自分は戦闘をさっさと終わらせてここから脱出したいと思っていて。相手にとってはそこまでして守りたい店なのだろうかと思いつつ特に語ることはないとそれだけ言えば相手に向かって行き。
相手は素早くなかなか決めてとなる攻撃を当てられない。戦闘慣れしているのか相手は洗練された動きをしており隙も少なく、大して自分は以前のように思うように体がついていかず色々と鈍っていることを自覚していて。このままでは戦闘が長引き状況が悪化する恐れがありどうにか相手の隙をつく手はないかと思考を巡らせて。「戦闘は上達したようだな」と間合いを取りつつ口に出して。相手が会話に乗ってくれば会話で相手の動揺を誘おうと考えて。もし相手がこちらに対して変わったと言ってくれば紅葉として柔らかな微笑みを浮かべ「でも俺は今の自分の方が好きなんだ」と穏やかに言おうと考えていて。思わぬ自分の姿を目撃して相手が思考を停止させ呆然とすれば、その隙をついて相手を仕留めようと計画していて)
(/こちらも特にないため暗転、戦闘カットをしました! こんな感じで大丈夫でしょうか?)
(朔の切れ味が今も健在であることはテーブルを真っ二つに斬った時点で察したため、下手に太刀打ちするより様子を窺うことにし。しかし全ての攻撃を完璧に避け切ることは難しく、もしかしたら朔に血液を吸われている可能性もあるが、致命傷となるまでには至らず。そして次第に相手の攻撃がかつてのような鋭さがないことに気付くとその違和感から相手を窺い見て。次いで褒め言葉とも取れる声掛けに思わず「……変わりましたね、紅夜さん」と彼を凝視し。自分の知る相手らしからぬ言動に眉を潜めれば、性格がガラッと変わったその姿に目を見開いて驚愕の表情を浮かべ「一体何が……昔のあなたは最強だった。なのになぜ」と思わず尋ねてしまったのは困惑しているためで)
( / 暗転と戦闘カットありがとうございました!紅葉さんモードの会話も拾ってしまいましたが大丈夫だったでしょうか…?)
(微笑みを浮かべ紅葉として告げた言葉に相手は驚愕の表情になって。相手が困惑し戦闘以外に意識を奪われているであろうと相手に肉薄すればその隙を見逃すつもりはなく、同じ手が通じるとも思わないため微笑みを消せば紅夜として冷酷に相手を仕留めるつもりで朔を振るって。確かに昔の方が戦闘の面を見れば今よりもずっと強かった。しかし今の方が昔よりも日々が充実し楓という恋人もいて幸せに満ちていて。相手からすれば今の自分は腑抜けに見えるかもしれないが相手のために生きているわけでもなく、自分が満足しているのに相手に文句を言われる筋合いはないため相手の言葉に特に何も思うことはなく)
(/大丈夫ですよ!こちらこそ微笑むだけでなく台詞も追加して困惑させてしまっていたら申し訳ないです)
(温和そうな微笑の後に見せた冷酷な表情は自分の記憶にある相手そのもの。普段なら戦闘中に考え事など命取りであると理解出来ていたはずなのに僅かな間でも相手の変化に動揺が走ってしまったのは、相手が今までずっと目標にしてきた人だったからかもしれない。間髪入れず迫り来る刀身に身を捩るも、動揺する余り一泊反応が遅れてしまい回避は難しいだろう。が、その瞬間、再び地の底を揺るがすような地響きがして近くで亀裂が入ったような嫌な音が響き、通路に罅が入り始め)
( / 台詞追加は全然大丈夫です!考えていた会話を言ったものとして受け答えさせてよかったかが気になったのですが、大丈夫そうなら良かったです!通路が崩れ始めていますがあれでしたら修正頂いても構いません!)
(相手はどうにか身を捻ったらしいが朔の射程圏内から外れておらずこれで決まったと思っていれば再び通路が揺れて。それでも手を緩めないつもりではあったが先ほどとは違い不穏な音が聞こえ通路に罅が入るのが見えて。このままでは崩れると判断すれば相手の首に朔を突き付ける形で手を止め舌打ちを1つすると踵を返し楓の元へ向かい楓を抱えてそのまま脱出しようと考えて。相手を仕留めることはできなかったがこれ以上ここにいるとまずいということを感じていて)
(/良かったです!通路が崩れているのは問題ありません。このまま進めましょう!)
(ここまでかと覚悟した瞬間、足元を揺るがす地響きと通路の揺れ、亀裂の入った壁。それは先程よりも長い地響きであり、刀身が首筋から離れ安堵する間もなくすぐ近くでみしみしと罅割れた音が聞こえ。振り向いた瞬間、罅割れた壁が揺れに耐え切れなくなったようで己の身に傾いで来るのが視界に映る。それは大きな影となって自分を飲み込もうとするようで慌てて両腕で支え。相手がどうなっているのか確認する余裕もなく、天井から小さな残骸がぱらぱらと落ちて来て)
( / 了解です!)
(楓の元へ到着し横抱きにしている間にも罅割れの音が聞こえ、見れば壁が倒れてきており潰されないように相手がその壁を支えている姿が見えて。このままここに居れば自分も相手の二の舞になることは明白で楓を抱えながら通路の出口へと向かって駆けだして。相手がどうなるかは分からない。普通に考えれば相手は力尽きて壁に潰されるだろうが本来であれば朔で仕留められるところが地鳴りのせいで仕留められなかった。相手は運が良いようで今回についてもどうにか生き残る可能性もあって)
秋月楓:
(紅葉さ、ん……? ――地響き、土の匂い、肌に触れた冷たい空気、抱え上げられた感覚。薄っすらと開いた目で見上げた先には恋人の姿。未だぼんやりとしている瞳で彼を見つめながらも、相手が自分を連れて出口に向かって走ってくれていることは分かる。口と手を塞がれているから何か行動を伝えることは難しいが、ごめんね、と、ありがとうの両方を、瞳を潤ませながら交互に心の中で呟き。そのまま心配そうに見つめているとふと前方に白い扉が見えて来て。後ろからは天井や壁が崩れる音が自分達に迫るように響いて来ている。狼男が生存するかどうかは運次第。扉の先は店の裏、外へと通じていることだろう)
(背後から迫りくる天井や壁が崩れる音が聞こえておりそれは走るスピードよりも速いようでドンドン近づいてきていて。音から逃げるように走っていれば白い扉が見えてきて躊躇うことなくドアノブを掴み扉をくぐって。扉をくぐれば崩壊の音は聞こえず柔らかな月明りが降り注いでいるところに出て。周囲をみればどうやら店の裏手であり少しは安心したもののいつ追っ手がかかるかも分からないためさっさと店から離れて。いくらか店から離れると相手の口や手を封じているテープやロープを外して。相手はもう目が覚めているようで目が合えば「心配したよ。見つかって良かった」と言って相手を抱きしめようとして)
(涼やかな風が吹いて、さわさわと葉の擦れる音が無事に外へ出られたことを鮮明に告げていた。膨らんだ丸い月は空高く、来店した時よりも幾分か深くなった夜。自分を縛るロープやテープを外して貰い顔を上げた瞬間、ふと視界が暗闇に包まれて彼の心音がすぐ近くで聞こえてきて。抱き締められ、相手が目の前にいることを実感すると堪えていた感情がじわりと競り上がり。相手の背中に腕を回しぎゅっと抱き締め返そうとし「紅葉さん……っ」とぽろぽろと堰を切ったように涙が溢れ。「ごめんなさい……、あんなに気をつけるように言ってくれたのにこんなことになって……」と自分を救い出す為に愛する彼をも危険な目に遭わせてしまったと相手を見つめ)
(相手のことを抱きしめていると自分の背中にも相手の両手が回され彼女が無事だったことを改めて実感して。相手が涙を流せばよほど怖かったのだろうなと思い「もう大丈夫だから」と安心させるように優しく相手の背中を摩ろうとして。相手の謝罪を聞けば「楓は何も悪くないよ。本当に無事で良かった」と優しい声音と視線を相手に向けて。「家に帰る前に病院に行っておこうか」と念のためにも病院へ行くことを提案して。もし相手が家で休みたいと言うのであれば従おうと考えていて。「ともかくさっさとここから離れようか」と相手のテープやロープを外すために一度地面に下ろしていた相手を再度抱え上げようとして)
(背中を撫でる優しい手。緊張と恐怖から首の辺りがひどく固くなっていたけれど、背中をさすられるうちに肩の辺りの筋肉が解れていく。彼の胸にそっと頬を寄せ「ありがとう……、助けに来てくれて。紅葉さんは怪我はない?」嗚咽の混じった声音で感謝を伝え、相手に心配そうな眼差しを向け。瞬きで瞳を閉じると再び目尻から涙が零れ落ちるのを慌てて拭いながら「病院は、明日、行くねっ。今日は遅いから、お家に帰りたいな。骨折してるわけじゃ、ないと思うから」少しだけ笑みを置いて水面から顔を出すように上を向き、ゆっくりと瞼を閉じて深呼吸する。そして身体が持ち上げられた感覚に丸めた瞳で相手を見つめるも、すぐに彼の首に腕を回してそっと抱き締め)
(相手の体に入っていた力が抜ければようやく安心できたのだろうと感じて。自分の心配をする相手に微笑めば「ありがとう、大丈夫だよ」と言って。涙を流す相手を見れば目元に親指を添えて涙を拭おうとしながら「分かった。家に帰ってゆっくりしよう」と言うと自宅へ向かって歩き始めて。本来であれば辻倉にすぐ事の顛末を連絡をした方がいいのだろうがまだ件のバーも近くにあるため離れることを優先したくて。帰路につけば途中で簪のことを思い出し懐から取り出せば「はいこれ。見つけた人がいてその人に楓がいなくなったことを聞いたんだ」と相手に差し出して。辻倉のことを相手に詳しく言っていいのか分からないため辻倉が祓い師らしいということは言わずに相手が戻ってこないことや簪のことを教えてくれたのだと告げて)
秋月楓:
(相手も大丈夫と聞き「よかったあ……」と心の底から安心したように双眸を細める。相手の指先が熱くなった目元に触れれば、涙で濡れた瞳でそっと相手を見つめた。ここまで助けに来てくれたことに胸がいっぱいになり再び抱きつきたくなるのを口をきゅっと結んで堪え。歩き出す彼の隣に並び、簪を大事そうに両手で受け取ると胸の前で握り締めた。相手から貰った簪が手元に戻って来て安堵の息を吐き出し「ありがとう。……ごめんね。化粧室で髪を直してた時に襲われちゃって」と眉尻を落とし。両手で握り締めていた簪に目線を落とすと特に傷もなさそうで。"見つけた人"という言葉にちょっと首を傾げつつ口を開こうとした時に相手のスマホに着信が入るだろう)
辻倉灯里:
(「"清め"の札は貼ってある?」という自身の問い掛けに横にいた妹の憂里(ゆうり)は『もうばっちり!』と愛嬌のある良い笑顔で頷く。あれから地下に来る途中にいた塗り壁を丸めこんで協力させて無事に妹を救出……というより到着した時は拷問にかけようとした怪異は既に妹にボコボコにされていた。元々バーは証拠さえ掴めれば祓う算段だったため店内のあちこちに既に清めの札は貼って来ており。これは怪異の力を削り取り、祓う力を込めてある。店内を丸ごと潰すためのものである。バーから少し離れた店の裏にて、自分たち姉妹と式、協力者の怪異を連れ。協力してくれた相手の安否が気になっていたためすぐに相手のスマホに電話を掛けようと画面を耳に当て。しかし今都合が悪ければ後程でもと考えて)
楓は巻き込まれただけで何も悪くないよ
(謝る相手に悪くないと言いながら手を握ろうとして。自分の渡した簪を握り締める相手を見て簪をとても大切にしていることを感じて嬉しく思い微笑んで「今回は残念なことになってしまったけど、また一緒にデートしようね」と言って。自宅へ戻れば相手を抱きしめたりして少しでも安心できるようにしようと考えていれば自分のスマホが鳴り始めて。ディスプレイを見ると辻倉からで相手に一言断ってから電話に出て「上月です。こちらは大丈夫ですがそちらはどうですか?」と自分の方は問題がないことを答えて。辻倉の方も問題が無ければ相手に辻倉のことを説明してもいいかと尋ねようと思っていて。潰せたのであれば良いが主要人物に逃げられたなどがあれば協力するつもりでいて)
秋月楓:
(繋がれた手と言葉にきゅっと瞳を細め嬉しそうに相手を見つめる。応えるように自分も手を握り返して「うん、またデートしようねっ」とようやく涙が引っ込み、曇りがちだった表情が晴れて来て。今度はどこに行こうかな、とデートの場所を頭の中で巡らせているとスマホを出る断りに小さく頷いて)
辻倉灯里:
――ええ、妹と合流も出来たしこっちも無事よ。あなたのおかげで助かったわ。帳簿と顧客リストもありがとう。
(連絡が繋がるということは相手も外にいるのだろう。そのことに電話越しでも分かる程にほっとしたように大きく息を吐き出し、肩の力が抜ける。燐火から状況の報告を聞いた時、不測の事態だったとはいえ帳簿や顧客リストの件など相手には随分と世話になった恩を感じており心からの感謝を言葉に乗せて。相手の"大丈夫"という言葉と落ち着いた様子から恋人を助け出すことが出来たのだろうと、肩に乗った燐火の軽く頭を撫でながら口を開き「今から怪異をバーの中に閉じ込めて祓う予定なのよ。上月さんは此方に来て事件の最後を見届けても、そのまま帰宅頂いても大丈夫だけれどどうしたいかと思って」と相手の意向を尋ねて)
( / こんばんは、明日から1日まで所要のため帰宅時間が遅くなる可能性があり、長引かないとは思いますが普段より投稿が遅れるかもしれません。お手数おかけしますがのんびりお待ち頂けるとありがたいです。宜しくお願いします!)
それは良かったです。俺としてもあのようなバーは潰しておきたいので協力できたのであれば幸いです
(相手の方も無事に妹さんと合流できたようで報告を受ければ柔らかい声で言って。あのバーがあったら町に余計な騒動を呼び込むことが分かっているため潰しておきたいという考えがあり、これからバーの怪異を祓うと聞けば「いえ、お任せします。俺は恋人と一緒に帰って休みたいと思っているので。ただそうですね、あなたのことを恋人に話してもいいですか?」と職業的に秘密にしていることなどもあるだろうからと尋ねて。そしてもし可能なら相手は現役の祓い師であり楓や夜永、行真たちと会う機会を作れたらいい機会になるのではないかと思っていて。もちろん相手次第で無理に会わせるつもりはなく相手が話さないで欲しいと言うのであれば了承して楓には相手の都合もあって話せないと素直に言うつもりでいて)
(/どうもです!承知致しました!お知らせくださりありがとうございます。のんびりとお待ちしていますのでご無理せずです!)
辻倉灯里:
(相手の返答が穏和なもので自然と表情は和らいで小さな笑みを零すと「上月さんて良い人なのね」と感じたまま素直に感想を漏らす。祓い師が近くにいながら彼女が危ない目に遭ったので、愚痴や苦情を聞くことも覚悟していたのだが相手の発言に人柄の良さを感じて。とはいえ、これから自分達の師である上司に報告しに行くことを思うと今回の失態は自覚済みである分、反省の濃い内容で頭が痛い。が、それはさておき疲労のある相手や、襲われた彼女のことを考えると「分かったわ。ゆっくり休んで」と優しい声音で伝えた後に「ええ、話してもらっても問題はないわ。場所が場所だったしお互い初対面だったから祓い師だということはオープンに話せなかっただけなの。何かお困り事があったら遠慮なく連絡して、力になるわ」と快く伝えて)
( / ありがとうございます…!)
そう言ってもらえるのは嬉しいな
(相手の感想に小さく笑って返して。人によっては祓い師である彼女がいたのに恋人が危険な目に遭ったと責める人もいるかもしれないが、自分もそうであるように人にはできることとできないことがあることを理解していてその範囲内で相手は動いてくれたであろうことを感じていて。相手も自分の妹のことを心配しその中で自分に状況や情報を教えてくれており後始末まで行ってくれるというのだから相手に対して不満はなく。「ありがとうございます。彼女にも伝えておきます」と相手の気遣いの言葉と相手が祓い師であることを伝えると言ってから「お力になれるかは分かりませんがこれも縁なので困ったことがあれば連絡してください。できそうなことなら協力します」と伝えて電話を切って。
スマホをポケットにしまってから相手に向き直ると「楓がバーで待っている間に話しかけてきた人がいたと思うんだけど、その人は祓い師らしくて――」と辻倉から相手のことを聞いたこと、今の電話はこれから怪異をバーの中に閉じ込めて祓うらしいということなど辻倉について相手に伝えて)
辻倉灯里:
いえ、それはこちらこそ。じゃあ宜しくね。
(相手の話を相槌を打ちながら聞き、最後にそう告げた後に一度画面を見て通話が切れたことを確認するとスマホをポケットに仕舞う。バーを見上げる妹の眼差しは力強く、その横顔を少し遠目から見ながら「準備はいい?」と近付いていく。――その後、店内に貼った御札から発火し、青い炎がバー全体を覆い浄化していくが結界の効果により人々には見えないだろう。そしてその炎は不思議と熱さはなく、静かで暖かなものだった。店内の怪異は善性の怪異に改心するか、弱体化、消滅するかは怪異によるが、このバーは元々事故物件で神出鬼没の怪異化したもの。翌日には綺麗に消えていることだろう)
秋月楓:
(彼から説明を聞いている間、20代半ば程の、茶髪のショートヘアの女性を思い出してピンと頭にアンテナが立ったような反応をして。見開いた明るい茶色の瞳で彼を見て「うん、分かるよ。辻倉さんだよね。そっかあ…、祓い師だったんだ。普通にバーのお客さんだと思って話しちゃってたな」と苦笑交じりに淡く微笑する。バーが人間を商品としてお客に提供し、怪異相手に商売をする店だとは思いもよらなかった。夜空を仰いでほう、と吐息を零す。相手と繋いだ手をもう少しだけきゅっと強く握り締めようとすれば、そのまま帰路を歩く傍ら「でももうちゃんと事件は終わるんだもんね。……あとね、申し訳ないんだけど時間ある時に辻倉さんの連絡先教えて貰ってもいいかな…? 個人的にもお礼を言いたくて」と相手の方を見て尋ね)
(辻倉のことを話せば思い浮かんだ様子の相手に小さく笑って「俺も彼女に声を掛けられた時は気づかなかったよ」と言って。まさかあのようなバーがあったとはと思いつつ繋いだ相手の手が少し強く握られれば同じように握り返して。「そうだね、終わると思うよ。もちろん大丈夫だよ。俺もちゃんとお礼したいと思っているし、もしよければなんだけど夜永さんや行真に会わせてみるのも面白いんじゃないかなと思っているんだけどどうだろう?」と祓い師の話を聞くことは本人にとっても興味深いのではないかと思い自分の考えを相手に伝えて。それにしても、と司狼との戦いで身体能力や怪異としての能力が衰えていることを感じていてそこらの怪異相手なら問題はないが力を持った怪異が現れたらと考えると何かしらの対策を立てておきたいと思ったため近いうちに行真に連絡を取ろうと思っていて)
あ、楽しそうだね。じゃあわたしは夜永さんと辻倉さんに連絡取ってみるから紅葉さんは行真さんの方をお願いしてもいいかな?
(相手の提案に幾分か表情を和らがせてワクワクとした様子で彼を見て。夜永は実家の掃除をしに行く際に夜永の様子も見てくるし、辻倉は相手に連絡先を聞いた後に連絡を取るためその時に尋ねてみようと考えており。祓い師の話も気になっているため相手の提案に賛成しては、ふと彼の方に目を向けて「でもどんなふうにする? 一緒にみんなで何か食べながらお話する感じ?」と首を傾げ、相手がどういったものを想定しているのか気になって問い掛けをしてみて)
( / ご提案頂いた内容ですが、同時に3役の雑談は自分の技量的に厳しく今回此方のキャラクターは辻倉と楓で参加させようと思っています。せっかく提案頂いたのにすみません!夜永はまた別に機会があれば出しますね!)
ん、了解。行真には俺から連絡するよ
(自分の提案に乗ってきた相手に微笑みながら相手の言葉に了承して。夜永も行真も祓い師と関わりがあったので現役の祓い師と関わることができれば喜ぶだろうなと考えて。相手にとっても良い経験になるはずで自分としても今回のお礼や今回のように不穏なことが水面下で起こった時に情報交換しやすいようにとも考えていて。相手に集まりをどのようなものにするかを聞かれて少し考えた後に「そうだね。それぞれ食べ物や飲み物を持ち寄って食事をしつつ話すというのはいいんじゃないかな」と答えて)
(/それぞれ知り合いになっていれば後々の展開で使えるかもと思ったのでこういう集まりをしたというように軽く流すことも考えているので場合によってはどのような集まりになったかだけを決めて流すということもありかと思っています。もちろん省略せずに行うことも大歓迎です。あまりキャラが多いと大変ですので夜永さんはまた別の機会にというのも了解です)
うん、じゃあ行真さんの連絡はお任せするね。
(相手の了承を得ると小さく笑みを浮かべて頷く。祓い師の話を聞くことに興味があるし、久しぶりに皆で集まって話せることも楽しみで。相手の提案の内容を聞くと表情が明るくなり「いいねいいねっ、場所は紅葉さんのお家で大丈夫かな…? 実家でもいいんだけど田舎だからちょっと交通が不便なのが心配で」と帰路を歩きながら相手の方に顔を向けて問い掛け)
( / そうですね、キャラ同士の繋がりがあると今後の展開でも役立てられそうで良いですね!前回はお月見で沢山話せたので、今回は省略しても良いかもしれませんね。その場合でしたら夜永も入れて、行真さん、辻倉の3人は祓い師の話で盛り上がると思いますし、上月さんと楓は興味深そうに話を聞いたり質問したりしているイメージです。ちなみに辻倉はお酒が強く全然酔わない上、翌日残らないという設定があるので話しつつ楽しく飲んでいそうです笑
それからこの後はこのままお家に帰ってやり取りを続けるか、何か別のシチュエーションに変えるかどうしましょうか?)
そうだね。今回は俺の家にしようか。あのゴリラもいることだしゴリラを見たそれぞれの反応が楽しみだ
(どこで集まりを開催するかという話になり自宅でという話を聞くと快く了承して。相手のお気に入りのゴリラのティッシュケースを思い浮かべれば小さく笑って。今回のことは行真にも報告しておこうかと集まりに誘う時に概要と顛末を記載して集まりで詳細について話そうと考えていて)
(/賛同して頂き嬉しいです!集まりはそんな感じになりそうですね。楽しく飲む辻倉さんも良いですね(笑)
この後についてですが良いところで切って別のシチュエーションに変えるということでどうでしょうか?
以前話した時に「女の吸血鬼が出て来るお話」と「雨の影響で体調が優れない紅葉を楓さんが気遣ってくれて1日を過ごす」というのがまだ行っていないシチュエーションかと思いますが他にこのようなシチュエーションの雰囲気や内容でやりたいというのはありますか?)
( / 了解しました!では一旦背後文のみで相談失礼しますね!
どちらのシチュも素敵なので悩みどころですが、今回が事件性のあるお話だったため「雨の影響で体調が優れない紅葉さんを楓が気遣い1日を過ごす」という方はどうでしょうか?いつも助けてもらっていたため甘々な対応になればと考えてますが、あまり体調が優れなければ楓を吸血するシーンを挟んでも面白いかと思ったのですがどうでしょう…?勿論女吸血鬼が出てくるお話を優先して頂いても構いませんし、吸血はまた別の機会でも大丈夫です!)
(/次のシチュについて「雨の影響で体調が優れない紅葉さんを楓が気遣い1日を過ごす」ということで了解です!今回は非日常だったので日常シチュということで私も良いと思います。甘々な対応楽しみです!楓さんから血をもらうのも良いですね。吸血して吸血鬼モードで楓さんを口説くというのも良いのではと思うのですがどうでしょうか?)
( / 賛成頂きありがとうございます!いいですね、楓で吸血鬼モードの紅葉さんと話すのは久しぶりですし口説くやり取りも楽しみです!
また、天候は大雨にしても大丈夫でしょうか?もしよろしければ天気が悪く、楓が心配して紅葉さんの様子を見に部屋に訪れるところから始めるのもいいかと思ったのですがいかがでしょう…?何か相談したいことや希望があればお伺いしたいです…!)
(/私も楓さんの反応が楽しみです!
天候についてですが大雨ということで大丈夫です。開始はそのようにして頂いて大丈夫です。紅葉はベッドで横になりひたすら体調不良に耐えているという感じにしておこうと思います。
今のところ他に相談したいことや希望はありません。こちらに対しては何かありますか?)
(地上に降りしきる雨脚は日中より激しさを増し、叩きつけるような雨の音が家の中でも鮮明に響いてくる。そこでふと読んでいた雑誌を置いて、二階を見つめるように天井を見上げたのは彼のことが気になったからだった。瞳には心配そうな眼差しを浮かべ、雨の日が苦手だと語っていた彼の言葉を思い出す。立ち上がり二階へ向かうと彼の部屋の扉の前でトントン、とそっとノックを二回。気遣うように「紅葉さん……? 大丈夫……?」と心配そうな声音で声をかけ)
( / 了解です!こんな感じの先レスになりましたが大丈夫でしょうか?
決めなくても問題はないかもしれませんが、時系列としては紅葉さんのお家で集まりがあった後になるでしょうか。それともバーからそこまで時間が経ってないことにしましょうか…?紅葉さんの体調不良にバーで吸血鬼の力を使ったことも理由にするかが気になったので、書きながらどうなのかなと思いまして…!)
(振り続ける雨は弱まるどころか激しさを増しているようで体調も良くなるどころか悪化していて。普通くらいの雨なら気分が悪いくらいですむものの、外から聞こえてくる雨音は激しくベッドで横になったままため息をついて。いつになれば雨はやむのだろうかと思いながらもただひたすらに耐えていて。体調が悪すぎて眠ることもできずにいると室内にノック音が響き相手の声が聞こえてきて。大丈夫かと問われて少し考え「……あまり体調は良くないかな」と誤魔化したところで今の自分を見るとすぐに分かることであり正直に答えることにして)
(/先レスありがとうございます!
バーでの事件からあまり時間が経っておらず吸血鬼の力が回復しきれていないことも体調不良に拍車がかかっていることにしようかなと思いますが良いでしょうか?)
(部屋の中から聞こえた言葉に相手の体調が気に掛かり「開けるね…?」と一言断りを入れてから静かに扉を開けて。そこにはベッドで横になる相手の姿が目に映り、体調が芳しくなさそうなその様子に眉尻を下げる。そっと傍まで寄るとその場に腰を降ろし、顔色を窺うように顔を横に傾けて「……辛そうだね。この前の事件の疲れも残ってたのかな」どう看病しようと、熱を測るように彼のおでこに手のひらを優しく当てようと伸ばし「吸血鬼の体調不良はやっぱり人間とは違う? 熱や食欲はどうかな?」と尋ねて)
( / いえいえ!体調不良の理由について了解しました!)
(相手が部屋に入ることを了承して相手が部屋に入ってくれば「心配してくれてありがとう」とお礼を言って微笑めば「それもあるかもしれない」と相手の言葉を肯定して。吸血鬼としての力を使ったことで弱っていたところに追い打ちをかける形になっていることは自分で分かっているが相手が自分を責めないようにとはっきりとは言わず。額に触れる相手の手はとても暖かく心地よさを感じて。熱はなくむしろ普段より冷たいくらいで「料理はちょっと食べる気力がない」と答えて。血という意味であるなら食欲はあるが今の状態だと夢中で吸血してしまいそうで)
(手の平に伝わる体温は普段より一段と冷たい。吸血鬼は体調を崩すと更に体温が低くなるのだろうか。怠そうにベッドの上で横になる相手を心配そうに見つめる傍ら、水が苦手な吸血鬼にとって雨の日は気分が悪くなるのだろうと、額に当てていた手をそっと彼の頭に置いて優しく撫でようとし。「そっか、しんどい時は食欲も出ないよね。……何かわたしに出来ることはないかな?」吸血鬼の体調不良には人間が使う薬を持って来ることも、エネルギー源にならない人間の食べ物を作るのも違う気がする。血液なら効果がありそうなものだが相手の心境もあるだろうと、今血液を提供しても少し様子を見ても良いためひとまずそう問い掛け)
(大人しく相手に頭を撫でられながらその心地よさに目を細めて。体調が悪いからか相手が傍にいてくれるだけでも心強さや嬉しさを強く感じており、何かできることはないかと尋ねられると少しためらってから「……手を握りたいな」と言って布団の中から手を出して。「こういう時、一人で耐えることしか出来ないから楓がいてくれることが嬉しい」と素直な心境を相手に告げて微笑んで。以前、弟の家族と一緒に住んでいた時にもこういう日はあり、その時は家族全員に心配されていた。姿を消して一人になってからは一人だったため何とも言えない物悲しさを感じていたが今日は相手がいることでそれもなく、相手のありがたみを感じていて)
うん、いいよ。
(穏やかな眼差しを浮かべ、ベッドの端に腰掛けると相手の手を包み込むように両手で柔く握り締めようとし。相手の素直な響きのある言葉には口元に照れ笑いを浮かべて嬉しさが滲むと「そうだよ? 一緒にいるよ。もう一人で耐えなくても大丈夫」とだから安心しても良いのだというように双眸を優しく緩めて肯定の言葉を送り。相手と出会うまでは自分も体調を崩しても一人で怠さに耐えるだけの時間を過ごしていた分、彼の様子を窺いながらふと「雨の日は眠れてる?」と気になったように尋ねて)
ありがとう
(相手に手を握られると柔らかく微笑んで。相手に触れられた手は温かく心まで温かくなることを感じて。相手の質問に「そう激しい雨でなかったら眠れるんだけどね。今日みたいな雨だと眠れないかな」と苦笑いして。「まぁ何日か眠れなくても特に問題はないんだけど」と人間ではないため睡眠できなくてもしばらくは問題がないと告げて。弱っているからか無性に血への渇望を感じてしまい視線は自然と相手の首筋へ移動してしまって)
(冷たい手を温めるように握り締めながら、数日眠らなくてもいいという事実には「へえ、そうなんだ」と目を丸める。相手と過ごした月日を思うと最初に比べて幾分か慣れてきたものの、未だに吸血鬼の生態には驚くことばかり。興味津々に感嘆し、ふと天井を見上げ「雨は困っちゃうけど数日眠らなくてもいいなんてちょっと羨ましいかも」と感想を零す。すると視線を感じて目線を降ろした先に彼の黒い瞳が此方に向かれていて、ぱちぱちと瞬き2回。察したようにそっと首筋に片手を当て「…具合悪いなら我慢しなくてもいいよ」と相手を見つめ)
(何気なく言った言葉であったが目を丸く相手を見てそれが何だか面白くて小さく笑って。羨ましいと言われれば「確かに夜通し色々できるのは便利でいいよ」とやりたいことがあっても1日に何時間も睡眠に時間を取られる人間は不便だろうなと思って。自分の視線に気が付いた相手が自分の首筋に片手で触れ、許可を出されればゴクリと思わず喉を鳴らして「……いいの? 正直ありがたいな」と血を飲ませてくれるのであればいくらか体調も戻るはずで相手の申し出はありがたくて期待して相手を見つめて)
――……い、いいよ。それで紅葉さんの体調が良くなるなら。
(期待の籠った黒い瞳と目が合うと、気恥ずかしそうに視線が左右に揺れる。直接血液を提供するのは2回目であるため緊張があり、また、相手と距離が近くなることに心臓が鼓動を打つのが分かって瞬きを繰り返す。数秒後にこくりと小さく頷いて自分の手を首筋から離すと、指でつんつんと軽く彼の頬に触れようとすれば「どうしたらいいかな…?」と彼は起き上がれそうかなと首を傾け見つめて)
……ありがとう
(気恥ずかしそうにしながらも相手が了承してくれたことが嬉しく微笑むと頬をつつかれてキョトンとした顔をした後面白そうに小さく笑ってからゆっくりと体を起こして。「じっとしていてくれたらそれで大丈夫」と首を傾ける相手の背に両手を回し抱きしめるような形で首筋に顔を近づけると噛みつき吸血しようとして。相手の首筋に噛みついたとしても麻酔がかかっているかのようにそこだけが麻痺したかのように痛みはなく)
――…んーっ。ふふ、なんか緊張しちゃうな。
(相手の方に身体の向きを変えると口元を引き結ぶ。それから何度か瞬きを繰り返して短く息を吸った。身体を引き寄せられると共に相手の肩口が頬に触れ、きゅっと嬉しげに目を細める。相手が近くにいるだけで自分の鼓動が甘く響くと同時に、吸血される緊張感が押し寄せて小さく笑ってそう言うと相手の背中に腕を回し。吸血が始まればぴくりと肩を上げるが、前回同様に首筋の感覚がなくてきっとこれは吸血時に起こる付随的効果だろうと思う。体調が良くなるようにと相手の背を宥めるように優しく撫でようとして)
(相手の首筋に噛みつき吸血を始めれば自分の背中にも手を回され優しく撫でられて。相手の血液は非常に美味かつ力を感じるもので飲みすぎないように注意しながらもつい夢中になってしまって。もっと飲みたいと思うもののこれ以上は相手の体調に響く恐れもあり相手の首筋から牙を抜いて。気分の高揚を感じ「あぁ、楓の血は本当に美味しい。まるで美酒のようだ」と言って。血液をしっかり飲んだからか普段は黒い瞳が赤くなっており雰囲気も変化していて。体調もかなり回復したようで「ずいぶん楽になった。楓の方は大丈夫だろうか?」と相手の様子を観察するようにじっと見て)
(相手の喉元が上下する様子が伝わり、彼が吸血鬼であることを今更のように実感する。顔の近さに心音が鳴る中、吸血が終わり相手が離れていくと残念なような寂しいような、視線を追うように相手を見上げる。すると赤い瞳と口調の変化に「あ、吸血鬼モードの紅葉さんだ」とにこりと微笑した。この状態の彼は久しぶりで口元の笑みはそのままに、じーっと興味津々に見つめ続ける。体調は幾分か良くなったと分かり安心して頷けば「ふふ、さすがわたしの血液、なんちゃって。――…うん、ちょっとぼんやりしてるけど平気。わたし他の人に血を取られるのはいやだけど、紅葉さんにならいいの」と柔く笑み)
(じっとこちらを見上げていて何だろうと不思議に思いながら相手を見返していたら微笑みながら言う相手の言葉で納得して。「この状態の私に会いたかったのか?」と見つめながら相手の頬に口付けを落とそうとして。「さすが楓の血液だ。美味しいだけでなく含まれている力も豊富だ」と相手の言葉を肯定して。ぼんやりしているという相手の体調が気になり「体調が悪くなったら無理せず休んで欲しい。だが、そうでないなら一緒に居たい」と相手の髪を救い上げてその髪に口付けしようとして。自分になら血を提供しても良いと言われ嬉しく思いながら「楓と出会えて本当に良かった。こうして共にいるだけで幸せでいられる」と微笑んで抱きしめようとして)
(頬へのキスで相手を見上げていた双眸は瞬く間に丸くなり、頬にほんのりと朱が差す。瞳にじんわりと嬉しさを滲ませ「うん、会いたかった。吸血鬼モードの紅葉さんも大好き」と内緒話をするような小さな声色で、穏やかな時も今の状態も大好きなのだと心情を吐露する。血液の効果を肯定されれば相手が言うなら間違いないと「ふふー、褒められちゃった」とおどけたように"ふふん"と胸を張って得意気にドヤ顔で笑った。そしてふと自分の髪にキスされじわりと熱が顔に浸潤するのを感じながら、顔を隠すように相手を抱き締め返し「んーっ、照れちゃう。…でもわたしも。紅葉さんと一緒にいれて幸せ。今日は紅葉さんと一緒にいたいな…」と出会えたことも幸せなのも同じ気持ちなのだと口にして)
(赤くなる相手に愛おしさが強くなり目を細めれば相手はこの状態の自分のことも好きだと言ってくれて「私も楓のことを愛している」と言葉を返して。得意気な顔をする相手が可愛らしくこれからも相手の様々な表情を見たいと感じて。「照れている楓もとても可愛らしい。私も楓と共に過ごしたい」と相手を優しく抱きしめながら耳元で囁いて。ふと小さく笑い「今日のような強い雨の日は苦手だったが、こうして楓に介抱され共に過ごせるのであれば悪くない」と相手のおかげで辛い日がそう感じないことに好きな相手と過ごせることはこうも日々の感じ方が違うのかと実感して)
(相手の言葉が胸に染みて来て、赤い顔のまま嬉しさに満ちた眼差しで相手を見上げてから「わたしも。……愛してる」と甘やかな声音が口から漏れる。彼が吸血鬼でも好きだという気持ちは変わらなかった。ぎゅっと抱きついたまま、自分一人で生きていこうと固くしていた心が溶けていくような不思議な温かさを抱く。耳元で響く低い声音にドキドキと心拍数が速くなる。唇を結んでもふにゃっと緩むので「口説いてるの…?」と照れ隠しに視線を横に逸らしてそっぽを向いた。「……あはは、じゃあ今日は雨で良かったかも? 一緒にいられるなら雨は嫌な天気じゃなくなるね」と天井を見上げて)
(赤い顔でこちらを見上げながら愛の言葉を告げる相手に笑みを深くして。吸血鬼だと分かってからも相手は変わらず接してくれている。人間にとって恐怖の対象であった自分が愛を告げられ愛を囁いている。そういえばと人間に協力していた怪異になぜ人間に協力しているのかと尋ねたことがあったなと相手の血液を満足できるほどに飲んだからかふと昔のことを思い出して。その時の怪異は愛した人間がいるのだと答え、その時の自分は鼻で笑ったような気がして。「そう聞こえなかったか?」と照れ臭そうに視線を逸らした相手にククッと小さく笑って。「あぁ、楓と一緒に居られるならそれだけで私は幸福でいられる」と相手に触れられること、こうして会話を出来ることで幸せを感じていて)
聞こえたけど……。
(相手の笑い声を楽しげなものとして受け取ると、悔しく思う気持ちと余裕そうなところが格好いいと思う気持ちの両方があって、頬の熱は引かないまま。どうしようもない感情に声音にも甘さが混じる。逸らしていた顔を相手に向けて赤い瞳を見つめると「うん、一緒にいようね。……でも」気持ちを伝え合ったためか咄嗟に頭の中で"キスがしたい"という言葉が浮かんで顔が熱くなる。口を開けたり閉じたりを繰り返してから「紅葉さん……」と気恥ずかしそうに静かに名前を呼び)
(負けず嫌いなところもある相手から悔しさと甘さが滲む言葉が聞こえてそういうところも可愛らしいなと感じて。自分の目をじっと見つめてくる相手を見つめ返しながら何か言いたそうにしていることに気がつくも黙っていて。名前を呼ばれ気恥ずかしそうな相手を見れば言いたいことは察するも気がついていない振りをしながら「ん、どうした?」と微笑みを浮かべ「きちんと言ってくれないと分からないな」と悪戯心を滲ませながら相手を眺めて)
えっ……、~~~っ。
(名前を呼び察して貰おうとしたが相手の悪戯っぽい眼差しに顔が一気に赤面する。"本当は分かっているんじゃ"と心の中では思っていても、自分の余裕の無さと、意地悪な彼も好きなのだと思う気持ちから抗議の言葉は口から出て来ず「んん、紅葉さん……」と焦れったさが滲んだ声色で訴えかけるように相手を見つめる。首の後ろに両腕を回してそっと抱き締め直せば睫毛を伏せ「――…たい」と小さな声で呟く。そっと耳元で口を開き再び「わたし、紅葉さんとキスしたいの…」と今度は甘えた声で囁き、頬にそっと口付けしようとし)
(小さく声を漏らし顔を赤面させる相手を機嫌良さそうに見つめて。好意を持っている相手でありもちろん優しくしたいと思っている。しかし相手の困っていたり戸惑っている姿もそれはそれで愛おしく、特に血を吸った今はそれが抑えきれずについつい意地悪をしたくなってしまって。焦れた様子で自分の首の後ろに腕を回し囁く相手に悪戯心が満ちるのを感じていれば頬に口付けをされ笑みを深めると相手を抱きしめようとしながら「あぁ、もちろんだ」と答え目を閉じると相手の唇に口付けしようとして)
(誰にも甘えて来なかった自分には自らキスをねだるのは恥ずかしい。でも彼が応えてくれることが嬉しい。もう屋根に響く雨の音も耳に入って来ず、自分の興味関心の全ては相手に注がれたまま。羞恥心の昇った顔で相手を見上げるとその答えに嬉しそうな笑みが浮かび、静かに目を閉じる。唇が重なると「んっ……っ」と甘い声色が零れ、期待した分胸の奥で幸福感が湧き上がってくる。好き、大好き。心の中で相手に愛しさを抱き、きゅっと相手をもう少しだけ強く抱き締めて)
(相手との口付けは甘く触れた唇は柔らかく温かい。雨も弱くなったのか止んだのか調子も良い。相手に対しての愛しさと幸福感を感じながら相手に応えるように抱きしめる力を強くして。しばし口付けをしていれば相手が愛おしくもう少し踏み込んでもいいだろうかという思いが浮かんで。もし相手の唇が緩んだらゆっくりと口付けを深めようと思いつつ、もしそうならなかったり口付けを深めて硬直したら早急だったとすぐにやめようと考えていて)
(相手とするキスの心地良さに自然と身体の力が抜けると、ふと唇に触れた相手の舌の感触に一度ぴくりと肩を震わせた。そこには不快感は少しもなくて気分が高揚していた分、薄っすらと口を開いて迎え入れる。小さな舌で応えるように辿々しくも絡めていけば、深まるキスの合間に甘い声を漏らし吐息が震える。大好きな相手と深い口付けをしている、そう思うと嬉しさに自分の顔が熱くなって、胸の奥の熱っぽさに羞恥心を抱き思わず相手の服を指先できゅっと掴んで)
(相手が口を開いたのでそっと舌を差し入れれば相手も応えるように舌を絡ませてくれたため舌を絡めて。口付けが深くなり相手との関係も一歩進んだことを感じて嬉しくなり。相手から漏れる甘い吐息に相手もこの口付けを喜んでくれているのだと思えば相手に対しての好意もより強くなりそのまま深い口付けを続けて。それから少しして口付けを終えれば目を開けて「愛している」と吸血鬼モード特有の普段より低めで固い声音で相手の耳元で囁いて)
(/お声がけ失礼します! この後はどうしましょうか? 私としてはのんびり進めていこうと思っているので今回はDキスまで満足しているのですがもっと進行させたいなどご要望やこうしたいなどはあるでしょうか?)
(深い口付けが終わるとぽーっと恍惚として相手を見つめる。心地良さに頭の中がぼんやりとしていれば耳元で囁かれた声色にじんわりと嬉しさが満ちて、印象を焼きつけるように一段と瞳が深くなる。相手の背中に腕を回しぎゅっと抱き締め直せたのなら「嬉しい…。わたしも。愛してる…」自分も相手の耳元に顔を寄せて甘い声色で囁き、そっと労るように背中をさすろうとして)
( / お声掛けありがとうございます!紅葉さんはさっきまで体調不良でしたし、楓も初心なので私もこの辺りで大丈夫です!2人のペースで進めていけたらと思います。
この後は、人間の感覚になりますが眠れていないという紅葉さんがやっぱり心配で楓が寝かしつける(添い寝)ということを提案させて頂こうかと思っていますがいかがでしょうか?今は夜なので吸血鬼の寝る時間帯とズレがあって人間でいうところのお昼寝のようになりそうですが…笑)
(深い口付けを終えて相手を見れば恍惚としている彼女に自分との口付けを心地よいと思ってくれているのだと感じて。相手に抱きしめ直され自分と同様に耳元で愛を囁く声色は甘く、嬉しくて微笑みを浮かべて抱きしめ返しながら背中を摩られて。相手と穏やかに過ごす日々も幸せだが今日のように甘い時間を過ごすことも幸福でこれからも彼女と共に過ごしていきたいと願って。「雨ももう止んだようだな。何か軽いものが食べたいのだがいいか?」と尋ねて)
(/この辺りで大丈夫ということでありがとうございます!
紅葉を心配して楓さんに眠ることを勧められるの素敵なのでぜひやりましょう!添い寝ということですが楓さんが自ら提案する形でしょうか? その場合ももちろん問題はありませんが、休むように言われた紅葉が楓さんに添い寝をリクエストする形でも平気ですのでどうしましょうか?
それからご飯をリクエストしましたが良かったでしょうか? 夕食がまだなら夕食に、夕食をとった後であれば軽い夜食のようなものをと考えているのですが)
(相手と抱き締め合う心地良さに浸っていると、彼の言葉にふと顔を上げる。相手とのキスに夢中になって気付かなかったが耳を澄ませても確かに雨の音は響いては来ない。天井を見上げながら「良かった」と安堵したように双眸を緩め「じゃあ何か食べ易そうなもの作ってくるからちょっと待っててね。紅葉さんは今日はゆっくり休んでて」と再びぎゅっと抱き締めると相手から身体を離し、部屋を出て行こうとして)
( / 此方こそ提案に乗って頂きありがとうございます!添い寝の件ですがお気遣いありがとうございます。今回はお言葉に甘えて紅葉さんからお願いして頂いても大丈夫でしょうか…?
ご飯のリクエストも問題ありません。紅葉さんにはお部屋で軽い夜食を食べてもらい、楓は食器を下げた後で晩御飯を食べて就寝準備をさせようかと考えていますがこんな感じで宜しいでしょうか?)
(血を飲み雨も止んだため体調もかなり回復したこともあり相手の作る料理が食べたくなって。相手にお願いすれば快く引き受けてくれ「ありがとう。楽しみに待っている」と微笑み相手を見送って。相手が部屋から出て行った後は軽く体を動かしてからベッドで横になって。つい先ほどまであった相手の温かみが消えたことを少し寂しく思いながらも自分を受け入れてくれていた相手のことを思い出しながらもっと触れていたいという願望が強くなることを感じて)
(/添い寝について承知致しました。もちろん大丈夫です!
ご飯のリクエスト承諾ありがとうございます! その流れで問題ありません)
…、まだドキドキしてる…。
(部屋から出た直後、扉を背にしたまま一つ息を吐く。頬を片手で触れてみると未だに火照りが抜けずに熱かった。相手と少し離れただけでまた抱き締めて欲しいと思ってしまう自分がいて顔をぱたぱたと扇ぎながら一階へ降りて行き。
それから調理を終えるとミニテーブルを相手の部屋まで運び入れて組み立てる。そして後ほど「お待たせーっ」とお盆に乗せて運んで来たのはほかほかと湯気の立った雑炊とお茶、お箸で、それらを机上に並べながら「野菜と卵の雑炊だよ。醤油と出汁ベースの和風味にしてみました。お口に合えばいいな」と微笑を浮かべて)
( / ありがとうございます!宜しくお願いします…!)
(待っている間も相手のことをつい考えてしまい、仕方ないと思いながらも相手が戻ってくるのを心待ちにして。ベッドで横になり相手が戻ってくるのを待っていればやがて相手が戻ってきて。体を起こすとベッドから下りて相手の用意したミニテーブルの前に座ってお礼を言って「いい匂いだ」と言って。「とても美味しそうだ」と言ってから箸を取り「いただきます」と雑炊を食べ始めて。「とても美味しい」と雑炊をひと口食べてから微笑み味の感想を伝えて。感想は本心からで箸が進みあっという間に平らげて「ご馳走様でした」と両手を合わせて)
良かった。お粗末様でした。
(完食した相手に微笑を浮かべ、そっと食器をお盆に乗せていく。「じゃあ片付けて来るね。ゆっくりしてて」と優しく目を細め、ミニテーブルとお盆を順番に回収して一階へ戻って行き)
(次に相手の部屋ヘ訪れたのは数時間後のこと。夕食や洗い物、入浴、歯磨き等の寝支度も全て済ませて淡い色のパジャマで2階へ上がると普段より空気がひんやりと肌寒い。雨が降っていたせいか気温が少し低くなったのだろう。ふと階段から小窓を見上げると、それは月の見えない真っ暗な、静かな夜が映っていた。こんな日は少しだけ人恋しくなり彼の体の調子も気になっていて、そっと窓に遮光カーテンを引いてから相手の部屋の扉を数回ノックし。相手の様子を窺うような静かな声音で)
紅葉さん…? 起きてる…?
また後日埋め合わせをする
(お礼を言って相手を見送り再びベッドで横になって。相手には今回色々と世話になったためどこかで返したいと感じておりどうしようかと思案して)
(歯磨きなど就寝に必要な準備を終えてこの後どうするかと考えて。体調はやや気怠いと感じるくらいで万全とは言わないまでもほぼ回復した。眠れないこともないため体を休めるためにもひと眠りしようかと考えている時に扉がノックされ「あぁ、起きている」と返答し体を起こして。相手が扉を開けて入ってくれば相手の方を見て「どうした?」と尋ねて。相手は淡い色のパジャマに着替えており眠る前にやってきたのかと思えばあることを思いついて)
あ…、えっと、紅葉さんどうしてるかなって思って。
(パジャマ姿で相手の前に立つのはそわそわとどこか落ち着かない。しかし一緒に暮らしているから今更なようにも、彼になら見られても良いかと思えばそっと視線を上げる。静かな夜中に一人でいる寂しさを口にするには理由が子供っぽくて少し口ごもり、相手の様子が気になって来たのだとそう告げて。勿論言葉にした方の理由も本心だった。ベッドの端に静かに腰掛け顔色を窺うように首を傾けると「寝る前に顔を見に来たの。調子はどう?」と相手を見つめて)
今日はもう休もうかと考えていた
(相手を見ながら疑問に答えればそわそわして落ち着かない様子の相手を不思議に思って。相手がベッドの端に腰かけるのを見つつ「調子はずいぶん良い」と微笑み。相手も眠るのかと考えれば笑みを浮かべれば相手の腕を掴み引こうとしながら「だったら今日は共に眠るか?」と尋ねて。もちろん眠る以外のことをするつもりはなく言葉通りの意味で。相手を腕の中に閉じ込めながら眠るのは幸せだろうなと思い描きながら)
(体調が良さそうな相手の様子を見て安心したように双眸を細める。血液を摂取した時の吸血鬼の回復力は人間には比べものにならない程速くて、安心感の中にも少し不思議そうに未だにじぃっと見つめてしまう。そして相手に腕を引かれるまま、言われた言葉に「んー、抱き締めてくれるならいいよ?」とおどけたように笑うのは一緒に眠れる嬉しさから来る照れ隠しで。特に勘違いを起こしているわけでも無くそっと布団の中に入り)
(じっと見つめられれば「どうした?」と微笑んで。特に抵抗することもなく布団の中に入ってきた相手を優しく抱きしめながら「当然そのつもりだ」と相手の言葉に応じて。腕の中に相手の存在を感じてその温かさに心地良さを感じながら目を閉じて。「楓は眠る時には電気は消すか? つけておくか?」と尋ねて。このまままったりと会話を続けるのも楽しそうだと思えば「寝心地は悪くないか?」と尋ねて)
(不思議に思うあまり見つめ過ぎていたと自覚し“何でもないよ”というように首を左右に振った。相手に抱き締められそっと身を寄せるとじんわりと瞳を深くして嬉しげに口元が綻ぶ。甘えるように彼をきゅっと抱き締め返せば相手を見上げて「……わたし? 灯りはすぐ消しちゃう派かなー。でも眠くなるまで点けてても平気だし、寝心地も――…むしろ幸せ」と心地良さに表情筋が緩んで咳払いを一つ。「あ、あとね、紅葉さんの寝顔が見れるのも楽しみ。写真撮っちゃおっかな?」と普段ならこの時間に寝るので自分の方が先に眠りにつきそうなものだが、それはさておき冗談ぽくそんなことを言って)
(小さなことではあるが相手を知ることはそれだけで嬉しくなり「私もすぐに消す派だな。ではもう少しこのまま話そう」と答えれば相手の頭を撫でようとして。幸せだと口にする相手に微笑みを浮かべれば自分も幸せだと答えて。相手の言葉にククッと小さく笑うと「私も同じことを考えていた」と相手の寝顔を眺めたり写真を撮ろうと思っていたと言って。「撮れるといいな?」と面白そうに口角を上げて。自分の枕しかないため相手にも何か枕になるものをと思い「腕枕にするか?」と相手を見ながら反応を窺って)
(頭を撫でて貰えると心地良さそうに柔く笑う。寝顔の話にはきょとんとした目で見てからじーっと相手を見上げ「あー、わたしの方が先に寝るって思ってるでしょー?」とお巫山戯の延長で言葉を返すも、実際少し眠そうにぱちぱちと瞬きをしてしまう。腕枕の提案を聞き相手を見上げると、そこには自分に向けられた彼の瞳があって照れ混じりに微笑み「うん…、腕枕して欲しいな?」と囁き声で答える。しかしふと「あ…、でも紅葉さんが疲れない…? 平気?」と首を傾げ相手を見つめ)
(自分を見上げた相手に自分の考えがバレると微笑み「当然だろう?」と自信たっぷりに言って。すでに眠そうな相手を見て眠るのは早そうだなと思っていれば腕枕の要望を受け「問題ない。それくらいでは疲れないからな」と答えれば腕を伸ばし相手に腕枕しようとして。吸血鬼であることを知っていても心配してくれる相手に嬉しくなりながら「そろそろ電気を消そうか」と照明の電気を消そうとして。電気を消しても話はできるし相手が眠ったのであれば自分も眠ろうと思って)
(束の間ジト目で彼を見つめるも自分が眠いのは事実。しかし相手の言う通り先に寝落ちるのは悔しくて、そこでふと何か思いついたように瞳に悪戯っぽさを滲ませて微笑むと「おやすみ、紅葉さん」ふいに相手の頬にちゅ、とキスしようとするのは不意打ちのつもり。そして吸血鬼の体力は再認識して「ふふ、頼もしい」と相手の腕の上にそっと頭を置いて心底嬉しそうな笑顔で彼を見上げて。相手がそばにいて、一緒に眠れる幸福感に溶けそうな気持ちを抱きながら、室内が暗くなったことも相まって静かに眠りに落ちていくだろう)
(ジト目の相手にフフッと面白そうに笑いつつそんな彼女も可愛らしいなと感じて。何か思いついたのか悪戯っぽさが滲んだ瞳を見て期待を寄せていれば相手の言葉の後に頬に相手の唇の感触がして。「あぁ、おやすみ」と答えながら自分も相手の頬にキスを返そうとして。伸ばした腕の上に相手が頭を置くと軽いなと思いながら相手が身を任せてくれていることに微笑みを浮かべて。相手と共に眠ることがこれほどに幸せなことなのかと幸せを噛みしめて。真っ暗なことをいいことに目を閉じて静かに呼吸をしている相手を眺めてやがて相手が眠ればその寝顔を眺めた後に自分も目を閉じて眠りについて)
(/どうもです! こんなところで今回はこの辺りで〆という感じでしょうか? 次のシチュエーションについてはどうしましょうか? 女吸血鬼がやってくる話があったかと思いますが。他にやりたいシチュエーション等があればそちらでも大丈夫ですので)
( / こんばんは、お声掛けありがとうございます!私もキリが良さそうだと感じたため一旦背後文のみで失礼します。
次のシチュエーションは此方は女吸血鬼が出て来るお話で問題ありません。導入はどんな感じにしましょうか。>>768では『紅葉さんに好意を抱いている女吸血鬼が紅葉さんに接触。紅葉さんの情報を集めているうちに楓のことを知り、嫉妬から楓を誘拐』という流れだったと思います。この部分の導入を、もし良ければなのですが『女吸血鬼が紅葉さんと話をしているところに、楓が紅葉さんの忘れ物を届けに来る』というのを思いついたのですがいかがでしょうか?楓は親しげに紅葉さんに接して来るので、女吸血鬼から見たら「この女は何なんだ」くらいには感じるかなと(勿論他のシチュや導入でも大丈夫です!)。また女吸血鬼はどちらが担当しましょうか?)
(/問題ないということで次のシチュエーションは女吸血鬼が出てくる話にしましょう。導入についてはご提案内容で問題ありませんのでそのようにしましょう。忘れ物については何にしましょうか。スマホや財布、天気が崩れて雨が降りそうということになり傘を届けるというのもありかもしれないですね。
忘れ物を届けに来た楓さんと紅葉が親しくしているのを見た女吸血鬼はその時は特に何もせず一旦は引いて楓さんのことを調査。具体的には操っている人間を使って楓さんをストーキングさせて住所を調べたり勤務先のカフェに来て話をしたりということを考えています。
調査後に女吸血鬼本人が楓さんの前に現れて会話、誘拐。楓さんを人質に紅葉を誘い出し自分のものにしようとするも行真の協力により不意を突かれて敗北する。というのが全体の流れになるかと思いますがどうでしょうか? 何かやりたいことや問題があればご遠慮なく教えてください)
( / ありがとうございます!忘れ物については『雨が降りそうで紅葉さんに傘を届ける』というのも素敵ですね。ぜひそちらの案にさせて頂こうかと思っていますが大丈夫でしょうか?
展開も丁寧にまとめて下さりありがとうございます、大筋の流れも綺麗に繋がっているように思うので特に異論はありません!実際やってみて此方も何か思いついたことがあればその都度ご相談しますね!
先レスですが私からでも背後様からでも大丈夫ですがどちらがやりやすいなどありますか?勿論その前に何か相談事や確認したいこと、案を募りたいことなどあればこのまま気軽にご相談下さればと思います…!)
(/女吸血鬼をどちらが担当するかということについて書き損ねていました。申し訳ありません。
狼男は背後様が操作してくださりましたし、楓さんとの会話も多くなるのではないかと思うので女吸血鬼は私が動かそうと思っています。
忘れ物については『雨が降りそうで紅葉さんに傘を届ける』ということで大丈夫です。
展開についても問題ないということで良かったです!こちらも途中で思いついたことなどがあれば都度ご相談します。
先レスについては私もどちらでも大丈夫です。
届ける時にはコンビニへ直接来るのではなく、連絡を取るなどしてコンビニの外で待ち合わせて受け渡すという感じで良いでしょうか?コンビニで働いている紅葉を見たら女吸血鬼が固まりそうだなと思いまして)
(彼が体調不良から回復して後日、行真や辻倉、夜永を交えて皆でお酒を飲んだ数日後。相手がバイトに出掛けて少し経った頃のことだった。ふと窓から湿り気を帯びた風が室内に吹きすさび、ふわりとカーテンがはためいた。その隙間から見える空の暗さが気になって外を覗いてみると分厚い雲が月を覆い、いつの間にか空模様は曇り空へと変わっている。万一、雨が降った時のため傘があった方が負担も減らせるだろうと考え、テーブル上のスマホを手に取り相手に傘を届ける旨と、どこで受け取れそうか尋ねる内容をメールで送り。コートに腕を通しながら出掛ける準備を始め)
( / 始めさせて頂きました!こんな感じで大丈夫でしょうか?何かありましたら遠慮なく仰って下さればと思います。
女吸血鬼の操作の件了解しました。此方こそご配慮頂きありがとうございます、宜しくお願いします!楓とのやり取りも楽しみですね。
待ち合わせがコンビニの外ということも了解しました。ふと思ったのですが女吸血鬼は紅葉さんと会話をするのではなく、今回は楓と紅葉さんを見掛けるのみで一旦引く、ということになるでしょうか?『女吸血鬼と紅葉さんが会話をしているところに楓が声を掛ける』のか『紅葉さんと楓が会話をしているところを女吸血鬼が見掛けることになる』のかが分からず…細かくてすみません。此方はどちらでも大丈夫なので背後様の考えている方を教えて下さい。ロル中に書いて頂いても大丈夫です。)
(コンビニでいつものようにアルバイトとして勤務する。今のところ後輩と2人体制でありそう忙しくもない時間帯であり、品出しなどの作業を行いながら世間話を行って。作業中に持っているスマホが震えて相手からのメールを確認すれば天気が崩れそうであること、傘を届けてくれること、受取場所についての質問には到着の少し前にメールをくれればコンビニの外へ受け取りに行くからお願い。ありがとうとメールを返信して。今日は傘を持って来ておらず雨に降られたらコンビニで傘を買わなければならず、コンビニのビニール傘はあまり大きくないためあまり使用したくないため相手の申し出は非常にありがたくて)
(/先レスありがとうございます!
女吸血鬼の件については楓さんと話している紅葉を見かけて様子見だけで終わるという感じで大丈夫です。なのでこのまま気にせず続けていただけたらと思います。女吸血鬼が2人の話しているところを見ているという表現は入れて良いでしょうか)
(スマホの画面に彼の名前が表示されると無意識に目元が和らぎ“じゃあ今から行くね。ちょっとだけ待ってて”と返信を打ち。ついでに差し入れとしてウエハースのチョコレートをバッグに仕舞い、相手の傘を片手に持って玄関の扉を押した。湿気を含んだ外気が肌に触れる。頭上を仰ぐと無愛想な雲が空全体を覆っていて「――雨にならないといいな…」体調不良の時の彼を知っている分、心配そうに空を見上げて。そうして目的地までの道のりを歩き、然程時間が掛からずにコンビニの前まで到着すれば彼に着いたことを連絡し)
( / 了解しました!女吸血鬼が2人の様子を見ているシーンですが入れて頂いて大丈夫です…!)
(相手からのメールを確認すれば思わず微笑みを浮かべて。「嬉しそうっすね」とそんな紅葉を見た同僚が少し驚いて目を丸くして。「彼女からなんだ」と答えれば同僚はあぁと納得した様子で「とても優しそうな顔してました。羨ましぃー」と妬みの視線を向けて。少しして相手から到着したというメールを受け取れば「彼女が来たみたいだから少しの間よろしくね」と前もって同僚に説明していたため問題なく抜けることができ、すぐにコンビニを出て。相手の姿を発見すれば「お待たせ。わざわざありがとうね」と相手に近づきお礼を言って)
(相手を待っている間にチョコレートのパッケージにペンできゅきゅっと音をさせながら"遅くまでお仕事お疲れさま。良かったら息抜きに食べてね"と簡単にイラストとメッセージを書いて小さな袋に入れる。そして然程待つこと無く彼の声がして振り返ると口元を綻ばせ、軽く手を振り「ううん、全然平気。雨が降る前で良かった」と自分も歩み寄り「はい。あとこれはおまけ」と淡く微笑して相手の傘と小袋を差し出し、そっと目線を上げる。「今日は忙しそう?」と帰りは遅くなるのかな、と自分は寝ている時間かもしれないが首を傾け尋ねて)
(相手が手を振れば自分も振り返し「うっかりしてた。助かるよ」と傘と小袋を受け取れば小袋の中を見てチョコレートと書かれたイラストを見て「可愛いイラストだね。うん、息抜きに頂くね」と相手の心使いに癒されながら柔らかく微笑んで。「忙しくはないけど遅番だから楓が起きている間には帰れそうにないかな」と残念そうに答え。何か思いついたように小さく笑うと「戻ったら同僚に楓のことを自慢するよ」と楽しそうに言って)
(それは偶然だった。暇でテレビを見ていた時に怪異が起こしたと思われる事件が報道されていて興味本位でやってきただけだったのだが、到着して町を探索していると懐かしい気配を感じた。まさかと思いながら気配を辿っていくとずっと探していた人物の姿を見つけることができた。しかし彼は人間の女性と楽しげに会話をしていた。姿は彼のもので間違いない。しかし穏やかに微笑む様はまるで別人のようであり本当に彼なのか疑問が浮かんで物陰に隠れながら思わず彼らのやり取りをじっと見つめてしまって)
(物陰から此方を窺う視線には気付いておらず、相手の微笑が伝播していくように表情が緩んで満面の笑みで小さく頷き。しかし"遅番"という単語には分かり易く眉尻を下げ「そっか…。分かった、でも雨が降りそうだし無理はしちゃだめだよ」天気は曇り空、相手の帰り際に雨が降らないことを祈りつつ表情を引き締めて真剣な眼差しで相手の黒い瞳を見つめ。そしてふと相手の小さな笑みにきょとんとし「自慢…? わたしを?」と意外そうにぱちぱちと瞬きをしながら首を傾け)
(帰りが遅いと分かり残念そうな相手を見れば悲しませることは本意ではないものの嬉しく感じて「心配してくれてありがとう。無理しないように気をつけるよ」と微笑んで。深夜帯になると1人になってしまうため多少程度だったら無理してしまうかもしれないなと思い無理しないとは言えずに。自分の言葉に不思議そうな様子を見せる相手に「そう、自慢。優しい彼女が俺が雨に降られないように傘を持ってきてくれて差し入れまでしてくれたって」と答えて。
ふと感じる視線と気配。人ではない何かがこちらを見ていることには気がつくが悪意は感じられないため、良い気はしないが無視することにして)
(仕事や人数によっては中々抜けられないこともあるため余り口煩くは言わず、代わりに「また寝られなくなっちゃったら呼んでね」と優しく告げ。自慢するその内容には次第に頬が朱に染まる。相手を見上げる表情には何かを堪えるように胸の前できゅ、と両腕を握り。"そんなこと言われたら抱き締めたくなっちゃう"と思うも、場所が相手のバイト先であるためグッと耐え「ふふ、嬉しい」とぽつりと呟き。「わたしも紅葉さんのこと自慢しちゃお。いつかまたカフェに来てね」機嫌良さそうな笑みを浮かべそう言って)
(思うところはありそうにしている相手だが何も言わずにいてくれることをありがたいと思いつつ「そうだね。その時はまたこの前みたいに頼もうかな」と優しく言って。赤くなる相手を可愛らしいなと思いながら「それを本人に言ったら顔を真っ赤にして可愛かったってことも追加しておくね」と面白そうに笑い。「うん、またお邪魔させてもらうよ」と相手の働いている時にカフェへ行くことに頷いて。「楓がどうやって俺のことを自慢してくれるのか楽しみだなぁ」と楽しそうに言い)
(頭の中でこの前一緒に眠ったことを思い出し「うん」と応えるように微笑むも、続く相手の言葉には「だ、だって…、嬉しくなっちゃったんだもん」と更に顔が火照って確認するように片手を頬に当ててつつ相手を見上げて。手から伝わるその温度を自覚すれば頬の熱を冷ますように手の甲で頬を抑えたり顔を仰いだりし。「……そうだなあ、いつも格好良くて余裕があって…――、ふふ、でもちょっぴり意地悪な彼氏ですって自慢するの。いいでしょ?」瞳を細めて悪戯っぽく笑って)
(可愛らしい反応を見せる相手を抱きしめたくなるものの何やら視線も感じるし下手な噂になっても相手に迷惑がかかるため堪えて「ふふっ、彼に自慢することがどんどん増えていくよ」と相手の頭を撫でようとして。自分のことをどのように自慢するのか相手から聞けば「困ってる楓も可愛らしいから意地悪したくなるんだよね。仕方ない」と肩を竦めて。このまま相手と話していたいところではあるがこれ以上時間が遅くなると心配であるため「傘と差入ありがとね。気をつけて帰って」と相手との会話を終わらせようと考えて)
(/お声がけ失礼します!切りが良いと思ったのでこの辺りで切ろうと思っているのですが他に話したいことなどあるでしょうか?)
(頭を撫でられるだけで心地良さそうに目元を緩める一方、赤らむ頬の熱は冷めきらず。相手を見つめる眼差しは愛しさと同時に悔しさも滲み「もう、紅葉さんたら…。外じゃなかったら抱きついちゃってたよ…」とぽつんと残念そうに小さな呟きを溢し。とはいえ此処は彼のバイト先、抜けて来てくれたことを思うと長話をしたり人目を憚らない行為をすることは本意ではなく「ううん、少しでも会えて嬉しかったっ。お仕事頑張ってね!」と手を振って踵を返し、帰路につこうとして)
( / お声掛けありがとうございます!私も此処で会話を切り上げて頂いて大丈夫です。この後は『操っている人間を使って楓をストーキングさせて住所を調べたり勤務先のカフェに来て話をする。調査後に女吸血鬼本人が楓さんの前に現れて会話、誘拐。』という流れですがどの辺りをやりましょうか?
ぱっと思いついたのは『ストーキング行為をされていることに何となく気付き始めて全力疾走で帰宅』『女吸血鬼とカフェでやり取りする』…など何か次にやりたいシチュはありますでしょうか?勿論提示したもの以外でも大歓迎です!)
(相手の残念そうな呟きに「俺も外じゃなかったら楓のことを抱きしめたかった」と想いは同じだと告げて。帰宅しても相手はすでに寝てしまっているだろうし相手を抱きしめる機会は少し時間が空いてしまいそうで。「俺も嬉しかったよ。ありがとう、仕事頑張るね」と微笑み手を振り返して相手を見送って。相手の姿が見えなくなればコンビニへと戻り後輩に相手とのやり取りをご機嫌よく話して。後輩は「はー、いいっすねぇ。羨ましいです」と少し呆れつつも羨ましそうに言って)
(/どちらのシチュも良いですね。両方しましょう!
こちらとして浮かんだシチュは『女吸血鬼によって操られた男性が楓さんを口説く』というものです。最初は道を尋ねてそのお礼にとカフェか定食屋などで食事をおごらせて欲しい等で接触して一目惚れしたみたいな感じです。男性とのやり取りで楓さんには何とも言えない違和感を感じてもらえればと思います)
( / すみません、キリが良さそうなので背後のみで失礼します!
ありがとうございます、楓が口説かれるという展開も面白そうなのでぜひぜひ!お話をしていくうちに男性へ違和感を覚えていく過程も楽しみです。後々女吸血鬼が楓に接触してくる導入として、楓が男性に捕まって困っているところに女吸血鬼が助けに入り楓を信用させる、という展開も出来そうかなと思いました。
ひとまずは背後様のご提案して下さった展開を出来ればと考えております。また、何か確認したいことがあれば遠慮なく教えて下さい!)
(/いえいえ、背後のみでも全然問題ないです。
楓さんが男性に捕まって困っているところに女吸血鬼が助けに入るというのはとても素敵な展開です!楓さんを男性が口説いて反応が良くなかったら男性が強引に迫るなどしてそこを女吸血鬼が助け信用させるという方向に変更する二段構えの計画だったことにしてしまいましょう!
確認したいことですこちらは今のところありません。背後様は何か確認したいことはないでしょうか?)
( / 賛同ありがとうございます!二段構え良いですね…!一応確認で『カフェもしくは定食屋さんで男性が楓を強引に迫っているところに女吸血鬼が助けに入る(女吸血鬼がそう仕組んでいる)』という展開で間違いないでしょうか?何か背後様の考えていることと違いましたら教えて下さい。
また導入が『道に迷った男性が楓に声を掛ける』というシーンになると思うので、先レスは楓が仕事帰りで道を歩いている場面くらいで大丈夫でしょうか?)
(/確認についてはその展開で考えていました。導入についてはそうですね、先レスで楓さんの仕事帰りで道を歩いている場面くらいから始まっていただければと思います。楓さんに声をかける時には旅館もしくはビジネスホテルの場所が分からず迷ってしまったという風に考えているのですが問題ないでしょうか?)
(今日は仕事が早番だったため帰路に着く足取りは軽い。カフェから出ると日は落ち、夜半の空気は青く澄んでいる。緩やかな坂に沿って並ぶ店のウィンドウがぽつぽつと夜に浮かぶのを何となく見て歩く傍ら、透明なガラスの向こうの服や腕時計を目にすると頭の中で彼に似合いそうと考え穏やかに目を細める。珍しく残業も無かったこの日、機嫌が良さそうな柔い表情で心赴くまま、ゆったりとした歩調で家までの道を歩いていて)
( / そうですね、ホテルや旅館なら口頭の説明になるかと思いますが問題ないでしょうか?あれでしたら目的地までが分かりづらい道ということにして近辺まで案内させても大丈夫です。
そして前回と話が若干変わってしまい大変申し訳ないのですが、会話の流れによっては彼氏がいるので楓の性格的にお茶に誘われてもついていかずお断りしてしまう可能性もあるかもしれません…。しかしこの場合でも予定通り『楓の反応が良くないため男性が強引に迫り、困っていたところに女吸血鬼が助けに入る』という流れは出来そうなので、会話の流れを見次第どうするか決めても大丈夫でしょうか…?すみません、不都合等があれば遠慮なく仰って下さればと思います…!)
(スーツをきっちりと着て手にはビジネスバッグを持ち腕時計を確認すればそろそろだと思考し。愛しい彼女から下された命令。彼女に喜んでもらいたい、彼女の役に立ちたい。彼女に触れたい、触れられたい。上手くこなせればきっと彼女は褒めてくれる。そんなことが思考の大半を占めておりどこか目は虚ろで。やがて相手の姿が見えれば気を引き締めて「あの、すみません。ちょっと道が分からなくて〇〇ホテルの場所ってご存知でしょうか?」と困った表情で相手に声をかけて)
(/その展開でもこちらには不具合はないので大丈夫です。
そうですね。大丈夫なら近辺まで案内するという方でお願いしたいです。案内してもらって人通りが少なくなった辺りであとはまっすぐ進めば到着する、目的地まで案内してから別れようとした楓さんを引き留めて「お礼にカフェか定食屋に誘い」断られて「一目惚れしたと口説く」も断られて強引に迫ろうとして困っているところで「女吸血鬼が助けに入る」という流れで考えていますが問題はないでしょうか?)
(帰り道を歩いていると道すがら声を掛けられ顔を上げる。ビジネススーツとバッグ、会社員の男性。相手の目の焦点の合っていないことには気付かず“出張か何かかな”と予想を立てて首を傾げる。名を告げられたホテルの場所は初めて来た人には確かに分かり辛く「ああ、この辺りは迷いやすいですよね」と困ったように眉尻を下げて小さな笑みを溢せば「よければ近くまでご案内しますよ。どうぞ此方です」と歩き始めて)
( / すみません、お手数をおかけしました。変更後も承諾頂きありがとうございます。その流れで此方も問題ありません。宜しくお願いします。)
(困ったように相手に声をかければ相手は優しい性格なのかホテルまでの案内を申し出てくれて。「はい。この辺りのはずなのですがそれらしい建物が見当たらなくて困っていて」と困っていることを告げてから「そうしていただけるととても助かります」と微笑み相手についていって。このまま相手と和やかに話す必要があり「この町に住んでいる方ですか?」と世間話を振ってみて)
(/いえいえ、こちらこそありがとうございました。よろしくお願いします)
ええ、○月頃にこの街に引っ越して来たんです。最初の頃はわたしも迷子になってましたね。
(相手に穏和な印象を抱き、迷子の下りではくすくすと笑って自分も愛想の良い笑みで返す。話ながら景色を愛しむように目を細めると自然と眼差しに柔らかみが帯びて。そうして手で差し示しながら大通りから右に曲がり、人気の少ない道へと進んで行けば「そちらはお仕事でこの街に…?」と相手に目を向け尋ねてみて)
そうなんですか。私だけが迷子になったわけではないようで良かったです
(相手が〇月頃に引っ越してきたことや迷子になっていたということを聞いて小さく笑って。相手から振られた話題には「はい。とてもお世話になっている方から頼まれたことがあってお手伝いをするために来たんです」とぼかしつつも相手の方を見れば本当のことを話して。別におかしいところはなく、嘘もついていないため自然な受け答えで。ただ、彼女のことを思い浮かべたこともうっとりしながらも目が虚ろで見る人が見れば夢現というような印象を受けて)
な、なるほど…、それは貴方にとってとても重要なことなのですね。
(返答に違和感はなかったが相手の顔を見て話していたためか彼の表情の変化に気付き。夢見心地な様子に"憧れの人からの頼まれ事なのだろうか"とそんな疑問が過り束の間不思議そうに見つめ。しかし初対面の相手に深く突っ込むことは憚られ、愛想の良い笑みを浮かべ直して言葉を返す。そうして歩みを進めて行けば次第に道行く人の数は減り、一直線上右手にホテルが見えて来て手で差し示し「此処を真っ直ぐ進んだ右手の、あの建物です」と柔和に笑み)
えぇ、とても大切な方なんです
(相手の言葉に頷き微笑んで。そろそろ目的地のホテルが見えてきたようで相手から手で示されれば「右手のあの建物ですね。ありがとうございます」とお礼を言って。ここまでは予定通りで特に問題がありそうな行動もしておらずこのまま誘いに乗ってくれればと考えながら「ここまで案内していただけて凄く助かりました。お礼をしたいのでよければ近くのカフェか定食屋でおごらせてください」とお礼を申し出ながら相手の反応を見て)
("大切な人"その言葉に条件反射のようにふと頭の中に彼の姿が思い浮かび、自然と柔く口角が持ち上がって「そうなんですね」と優しく相槌を打ち。そしてその後に告げられた提案にはぱちくりと幾度か瞳を瞬かせ、思わず穏和な笑みが溢れ「いえ、道案内しただけですしお気になさらないで下さい。少しでもお話出来て楽しかったです」と両手を顔辺りまで上げると軽く左右に振り。道案内で奢って貰うのは申し訳無い、そんな気持ちが先行して笑みのままにやんわり告げ)
(予定通りに相手を店へと誘うもののやんわりと断られてしまって。相手に困ったような様子はなくもう少し押してみるか? と思考するも周囲はちょうど人が通らないような場所で次の段階に移行した方がいいだろうかと考えて。「お礼というのは純粋な感謝の気持ちだけではなくあなたともっと一緒に居たいという想いもあるのですが駄目でしょうか?」と相手を口説くことにして。相手ではなく主である彼女を相手に見立てて見つめながら「どうやら私はあなたに一目惚れをしてしまったようです。ご迷惑でしょうか?」と尋ねて)
へ……っ?
(それは予想外の返事で、口から間抜けな声が零れ思わず視線を逸らせず相手を見つめて。次第に言葉の意味を理解すると気持ちに応えられない心苦しさに胸の奥が痛みを帯び、きゅっと目を細め。相手が暗示に掛かっていることは微塵も気付けず、結んだ口元をそっと開くと「ありがとうございます、お気持ちは本当に嬉しいです。でもわたし恋人がいるので…」と申し訳無さそうに眉尻を下げ、事実を告げて)
(告白を行えば相手は困った表情になり恋人がいるからと断られてしまって。しかしそうですかと引き下がるわけにもいかず「では友人になっていただけませんか? もちろんあなたと恋人の邪魔をするつもりはありません。どうかお願いします」となおも食い下がり。もはや計画は次の段階に進んでおり、困るだろうと分かっていて少し大きな声を出しながら相手の腕を掴もうとして。彼女はそう遠くないところで自分たちのことを見ているはずであり自分の役目を果たそうと必死になっていて)
友人ですか…? けれどそれは――。
(相手が辛いだけなのではないかと、心変わりするつもりのない自分にとってどう返答すべきか悩み。すると唐突に腕を掴まれ「え…っ、あの…」とハッとして顔を上げれば急に相手の迫力が増したように思え、人気のない暗い道にいるだけに女性の自分としては少々怖く「は、離して下さい。あまりこういうことをされても」とたじろいで腕を引こうとし)
何をやっているの?
(男が相手の腕を掴んだことで困っている様子を相手が見せた時、2人の背後から声をかけて。長い黒髪に黒い瞳、20代後半ほどに見える落ち着いた雰囲気で容姿の非常に整った強気そうな女性が立っていて。声をかけられた男は女性の方を振り返り「私は彼女に道案内のお礼をと……」と相手から手を離して。「ふーん? でも女の子の腕を掴むなんてやりすぎよ」と女性が男に言えば男は手帳の1ページを破って自分の連絡先を書いて相手にそれを渡そうとしながら「もし気が変わったら連絡してください」と微笑むと逃げるようにホテルの方へと行って)
(――わ、凄い美人…。突如助けに入って来てくれた彼女をそうっと密かに横目で見てそんな印象を抱き。掴まれたメモを見て緩く握り締め、退散する男の後ろ姿を見送るとほうっと大きく安堵の息を吐き「ああ、びっくりした…。すみません、ありがとうございます。おかげで助かりました」胸に手を当て彼女にお礼を伝え。最初は年相応の落ち着いた男性に見えたが途中から豹変した彼、焦りの表情を思い出すも執着される程何かをした覚えが無くて。まるで嵐の後のように暗い道路に静寂が戻り、ハッとして彼女に向き直ると「えっと…良ければ何か自販機で飲み物でも。お急ぎでなければ」掴まれた右腕は僅かに震えて後ろに隠しながら飲み物くらいは奢ろうと考え)
助けになったのなら良かったわ
(相手からお礼を言われれば微笑んで。最初から自分が仕組んだことではあるが相手の様子を見るに自分のことを疑っている感じはなく、このまま相手と交流を深めて彼や相手との関係を探ろう考えて。そのためには相手とは良好な関係を築く必要があり相手の申し出に「そうね、何か頂こうかしら。特に急いでいるわけでもないし、あなたもその方が気が落ち着くと思うから」と言って。怪異であることもあり恐怖心には敏感で「さぁ、明るいところへ行きましょうか」と優しく微笑めば人の少ない道路から人通りの多い通りへと戻ろうとして)
(彼女に続いて人気の多い道へと出ると建物の窓から漏れる光や街灯に肩の力が抜けて、ようやく腕の震えも収まり。美人な上に正義感もある彼女、“女の人なのに格好いいなあ”という憧れに似た感情を抱き、相手の横顔を見つめる眼差しに憧憬が入り混じり。相手が助けてくれた人で女性なだけに初対面でも警戒意識は薄い。辺りを見回すと近くで光る自販機を見つけて傍に立ち、バッグから財布を取り出し商品に視線を向けると「んー…、色々ありますね。何がお好きですか?」と彼女の方を振り向いて尋ね)
(人気のある道に戻ってきて夜ながらも明るい場所に出れば相手の感じていた恐怖心もずいぶん和らいだようで。助けたこともあり相手から感じる感情は好意的で自販機に近づく相手の後から近づいて。「そうね。コーヒーも好きだけど今は緑茶の気分だわ」と自販機のラインナップを眺めれば緑茶を指差して。水以外であれば飲むことも可能で必要はないが嗜好品として楽しんでいるため好みについては素直に答えて。「さっきは災難だったわね」と相手を気遣う言葉をかけて)
珈琲…。そうなんですね、じゃあ緑茶を。
(珈琲という単語を聞くと強張っていた表情にその時だけは口許が優しい笑みで溢れ。無意識に言葉を反芻して呟きを零し、自販機で緑茶と紅茶をペットボトルで購入、相手にすっと緑茶の方を差し出して。此方を慮る言葉には少し気持ちが和んで目元を緩め「そうですね、でもわたしの方もちょっと不用心だったかもしれません。帰り道も気をつけなきゃですね」自嘲気味に苦笑し、自ら言い聞かせるように話し)
コーヒーが好きなの?
(相手の呟きが聞こえれば人間を使って調べさせた情報の1つに相手がカフェで働いているというものがあり、コーヒーが好きなのだろうかと思って尋ねて。緑茶のペットボトルを渡されると受け取りお礼を言えば開封して少し飲んで。「見た目はまともでは内面はそうでない場合もあるから警戒するに越したことはないと思うわ」と不用心だったかもという言葉に賛同し。とはいえ自分が操っていなければ彼の内面はまともでありあのような行動をすることは考えられない。それこそ内面で言えば自分の方がよほど警戒しなければならない対象であり。「えぇ、あなたは可愛いのだから気を付けなきゃ駄目よ」とさらっと言って)
(/お声がけ失礼します! 会話後は一旦解散し、後日楓さんのカフェに女吸血鬼がやってきて会話をする。その時に楓さんに暗示をかけて仕事を終えてカフェを出た楓さんを誘拐する。という流れで良かったでしょうか? 解散から女吸血鬼がカフェにやってくるまでの間に楓さんが『ストーキング行為をされていることに何となく気付き始めて全力疾走で帰宅』という形になるでしょうか? 訂正箇所などあれば遠慮なくどうぞです!)
いえ、珈琲好きな方が他にもいたのを思い出して…。――…あ、そうだ。珈琲が好きなら駅前の××というカフェにいらして下さい。わたしそこで働いているのでもし良ければサービスしますよ。
(ふと頭にぴんとアンテナが立ったような反応をし、丸みのある響きで呟きを漏らして勤務先であるカフェに誘い。にこりと微笑する表情は彼女に対する猜疑心は無く愛想の良い顔で。紅茶の蓋を開けて一口喉を潤すと「ええ、その通りですね。注意しなくちゃ」目を細めて素直に頷き。そしてふと相手に体ごと向き直ると「…今日は本当にありがとうございました。わたし秋月楓といいます。もし良ければお名前窺っても…?」と首を傾け尋ねて)
( / こんばんは、すみませんお話を長引かせてしまうところでしたね。今後の展開の確認ありがとうございます!『カフェで女吸血鬼と会話、女吸血鬼に暗示を掛けられ勤務後にカフェを出た楓を誘拐』という流れで問題ありません。
『ストーキング行為をされていることに何となく気付き始めて全力疾走で帰宅』というのは提案当初は楽しそうだと思ったのですが、単に走って帰宅するだけとなってしまうため、最近視線を感じるなどの違和感はカフェの時に周囲を見回すなどで表現出来ればいいかなと考えています。出会った時よりも警戒心がやや強くなっている楓を見て、女吸血鬼は対策を取られて面倒になる前に襲う、もうそろそろ潮時と判断する…というのはどうでしょうか?背後様も何かやりたいことがあれば遠慮なく教えて下さい…!)
駅前の××ね。そういうことなら行ってみようかしら
(ありがたいことに相手の方から自らの勤務先を話してくれたおかげで偶然を装う必要もなくカフェへと行くことができるため内心でほくそ笑んで。せっかくの申し出だからと相手の言葉に前向きな返答を返し。相手の自己紹介を聞けば「あなたが紹介してくれたカフェへ行った時に改めて名乗ることにするわ」とにこりと微笑んで。名前を名乗っても良いのだがもし紅夜に話されてしまうとバレてしまう。とはいえ自分の名前に誇りを持っており偽名も名乗りたくない。その結果、今回は名乗らない方向にして)
(/返信が遅くなり申し訳ありません!
いえいえ、もっと話をしても良いのですが、話の流れを一応確認しておきたくて相談させていただきました。
ストーキング行為についても了解しました。警戒されていることを感じて対策を取られる前にという展開は自然で良いですね。その流れでいきましょう!
また何かやりたいことなど浮かんだ場合には改めてお声がけさせていただきます!)
ええ、是非いらして下さい。珈琲豆が美味しいのできっと気に入って頂けると思います。
(彼女の言葉を聞き満足気に微笑をすると、カフェで話せるその日を心待ちにして。名前を告げない相手の心情は察せず、意外そうに眉を上げ「そうですか…」と尻すぼみに声のトーンが下がるも気を取り直して顔を上げ「じゃあ、次の楽しみにとっておきますね」と初対面故に深く突っ込むことはせず。そして通りすがりの彼女を夜中にいつまでも留まらせるのも申し訳なくなり「すみません引き止めちゃって。じゃあ、今度はカフェでお会いしましょうか」と柔く口角を上げて首を傾けて)
( / いえいえ、時間についてはお気になさらず、此方こそお待たせしてしまっていたら申し訳ありません…。
諸々ありがとうございます、展開の流れも確認出来ました!宜しければそろそろ解散して次の場面(予定では女吸血鬼とカフェでの対話)に切り替えましょうか…?)
ふふっ、宣伝が上手いのね。楽しみだわ
(相手の言葉に小さく笑って。コーヒーや緑茶が好きということは本当なためその店へ行くこと自体は楽しみで。名乗らなかったのは怪しかっただろうかと思うも深く聞かれることもなく「きちんと約束は守る主義だから安心して」と言って。「別に急いでいたわけじゃないから大丈夫よ。えぇ、また今度そのカフェにお邪魔させていただくわ」と微笑めば飲み切った緑茶のペットボトルを自動販売機の近くにあったゴミ箱に入れて歩き始めて。
相手から離れこの街に来てから過ごしている家に戻ると相手に道を尋ねた男性が嬉しそうに玄関までやってきて。「おかえりなさい」と満面の笑みで相手を迎えると「ただいま。あなたが良くやってくれたおかげで彼女と上手く接触できたわ」と言って男性を褒め頭を撫でて。「お役に立てたのであればとても嬉しいです」と男性は嬉しそうに答えて)
(/ありがとうございます。いえ、背後様こそお気になさらずです。
そうですね。次の場面に切り替えるということで大丈夫です!)
はい、約束ですよ? お待ちしていますね。
(彼女の笑みにつられるように笑顔を見せ、軽く会釈してから踵を返すと出来るだけ人気の多い道を通って帰路につき。男性に強引に食事に誘われ戸惑った経緯はあるが彼女と出逢えたことは良かったと――同時に1人になり冷静に考えてみると彼女が名を告げなかったことに微かな疑問が心のどこかで燻っていて。だがやはり何も分からぬまま、“次会った時に名前を告げる”というのは単に彼女の遊び心なのかも、と深く考えずにその日は帰宅して)
(それから数日経ったある日のこと。日も沈み、カフェの窓から橙色の灯りが通りへ漏れる頃、人の数はランチタイムのピーク時よりは幾分か減り、スタッフ同士で和やかに話せる程度にはカフェ内は落ち着いていて。カウンターの食器を片付けたり、テーブルを拭いたりしていると来店を告げるベルが鳴り「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ」と条件反射的に気の良い笑顔を浮かべて出入り口へと顔を向け)
( / 了解しました、カフェの場面に切り替えましたが何か不都合ありましたら遠慮なく教えて下さい!)
(相手と約束をして数日経ち、そろそろ良いタイミングだろうと相手に教えられたカフェへと入店して。入店ベルが鳴り店員から声をかけられればその店員は相手であり「分かったわ」と微笑み奥へと進み適当なテーブルに腰かけて。タイミングが良かったようでカフェ内は落ち着いており店員にも余裕がありそうで。これなら相手とも話せるだろうとテーブルの上にあるメニューを開くと「このおすすめをもらおうかしら。ブラックで」とメニューを指差し注文しようとして)
(/場面切り替えありがとうございます! 特に問題ないので大丈夫です)
あ…、こんばんは…!お待ちしていました。どうぞ。
(夜に溶け込めそうな艷やかな黒髪と同色の瞳、見覚えのある姿に明るい笑顔を浮かべ奥の席へと向かい。彼が初めて来店した当初よりドリンクメニューが豊富に、特に珈琲はバリスタが厳選した珈琲豆に変わり。メニュー表に視線を下げて彼女の綺麗な指先が指し示した文字を目で辿るとふと表情を緩め「畏まりました、当店のオリジナルブレンドですね」とハンディで伝票を打ち、軽く会釈して一旦離席。珈琲を淹れて戻って来るとテーブル上に丁寧にブラックコーヒーを置きながら唐突に“ふふ”と嬉しそうに声を漏らし「約束、守ってくれたんですね。…あ、こちらはサービスです。もし宜しければ。他のお客様には内緒ですよ」と口許に柔く弧を描き、クッキーを乗せた小皿を置いて)
えぇ、お願いするわ
(注文を確認する相手に間違いないことを告げると他のメニューを眺めながら待って。相手がコーヒーを淹れて戻ってきてテーブルの上にコーヒーが置かれるとお礼を言ってカップを手に取り一口飲んで。小さく笑い嬉しそうにしている相手を見て「もちろんよ。あらいいの? ありがとう」と約束を守ることは当然だと言ってからクッキーがサービスだと聞けば微笑みお礼を言ってから1枚食べて。「コーヒーに合って美味しいわ」と感想を伝えて。自分に対して好意的な様子を見れば自分はまだ警戒されていないことが確認でき「望月 麗華(もちづき れいか)よ。秋月さん」と名を名乗って)
(珈琲とクッキーを褒められ得意気な微笑を漏らすのは、以前は珈琲を淹れることが苦手だったが今では幾分か上達したためで。名前を聞くと口角を上げ「あ、ずっと気になってたんですよー? 望月さんですね。ふふ、月の字が同じだ」と責める響きなく悪戯っぽい笑みを湛え。銀色の冴えた満月が脳裏に浮かび、それは何故だか彼女にとても似合う名であるような気がし。「望月さんもお月様が好きだったりします…?」ふと窓の外の月を見て、世間話をするような口調で尋ねて)
そう? だったら私の名前が分かってスッキリしたのじゃないかしら
(名前が気になっていたと言われると小さく笑って。月の字が同じだとの言葉には「太陽よりもよっぽど好きよ。"も"ということは。秋月さんは月は好きなのかしら」とお互いの苗字に月が含まれていることに同意すれば月が好きだと答えて。口振りから相手も好きなのだろうかと思いつつ、ただの人間ではないことを感じながらも人間であることは分かっていて。祓い師の末裔の類なのだろうかと考えながら「あの後は無事に帰れたの?」とこの前のことを尋ねて)
…そうですね。わたしは自分が中秋の名月に生まれたからか月に親近感があって。それに知り合いにも月が好きな方がいたので…そういえば雰囲気が少し…望月さんと似てるかも。
(会話から不意に直感力が働いたのか無意識的に彼に似た雰囲気を彼女から読み取るも、先日自分を助けてくれた印象が強いためか彼女を怪しむ様子は見られず。「…ええ、その日は無事に。でも最近何だか誰かに見られているような気がして。…考え過ぎ、なのかもしれませんが」ふと思い詰めた表情に変わり、窓の外、夜中の景色に視線を投じて)
素敵ね。私も月が好きだから同じように月が好きな人と話せて嬉しいわ
(相手が月を好きな理由を聞けば微笑みクッキーをまた1枚食べて。自分と似た雰囲気の人と聞けば「そうなの? その人はどういう人なの?」と恐らくは紅夜のことなのではと思いながら尋ねて。思いつめた表情で視線を感じると言って外を見る相手にあまり警戒されると面倒だと感じればそろそろ行動に移そうかと考え「それは怖いわね。秋月さんは綺麗で可愛らしいから変なのに目を付けられてしまっているのかもしれないわね」と真剣な表情で言ってから「何か起きる前に信用できる人に相談しておいた方がいいと思うわ。今日の勤務時間はいつまで? 安心できそうな場所まで送っていくわ」と心配そうな表情を浮かべて。送っていくというのは口実でその途中で相手を連れ去ってしまおうと考えていて。調べさせた結果、相手が紅夜と同じ家で過ごしていることが分かっているため相手から話を聞かないという選択肢はなく)
ふふ、わたしも嬉しいです。――…凄く素敵な方ですよ。ブラックコーヒーが好きで、余裕があって、…あ、そういえば容姿も少し似てるかも。その方も髪と瞳の色が綺麗な黒なんです。
(彼が吸血鬼であることは秘密のため、吸血鬼と結びつきそうな事実は省き伝えるも嘘は言わず。両親が祓い師だっただけに怪異に対する直感力が働くが、知り合ったばかりの彼女を吸血鬼だとは看破出来ない。視線を外に向けたまま「確かに先日の、あの男性との一件もあったので気になってはいたんです。その方とは仕事の帰りに出会いましたし…。やっぱり誰かに相談した方がいいですよね。仕事は後30分程で終わりますが…本当にいいんですか…?」彼女の申し出は有り難く、本当に親切な人だなあ…と目元が緩む一方、少し待って貰うことになるため首を傾け)
そうなの。私もその方に会ってみたいわ。話が合いそうだもの
(相手から紅夜らしき人物の話を聞けば会ってみたいと言って反応を窺って。自分の言葉を受け入れた様子の相手に「構わないわ。30分くらいならコーヒーを頂きながら本でも読めばあっという間だから」と迷惑ではないことを告げて微笑んで。彼は本当にいい仕事をしてくれたと計画がスムーズに進んでいることに気を良くすれば相手を誘拐することができて家に戻れば彼をうんと褒めようとも考えていて。相手から聞き出した話次第では相手の目の前でこの計画をばらしてもいいかなと思いながら「こっちはのんびりしておくから帰れる時間になったらまた声をかけて」と言って本を取り出そうとして)
(実際2人が談笑する姿を思い浮かべると、雰囲気の似通った者同士なぜだかしっくり来る気がして相槌を打ちつつ控え目に笑み。とはいえ、夜道を心配して快く了承する彼女の人柄の良さに、じわりと胸が温かくなり「ありがとうございます。望月さんて本当頼りになる…! じゃあ帰りにまたお声掛けしますね」と丁寧に伝票を置き一度その場を離れて――それから退勤時間になり私服に着替え終わるとバックヤードにいる従業員に挨拶を済ませ、カフェ店内へ。彼女のいるテーブルへと歩みを進めて「望月さん、待たせしました」と笑顔で軽く手を振り)
これくらい大したことではないわ。えぇ、また後で
(自分に対して好意的な反応を返す相手を見れば微笑み了承して。そのままコーヒーを飲みつつ本を読んでカフェ内で過ごしていれば私服に着替えた相手がやってきて。「お仕事お疲れ様。美味しかったわ」と手を振り返して微笑めば伝票を持ってカウンターで支払いをし店員に「ご馳走」と言って相手と共に店を出て。「今日は私が一緒に居るからいいけれど、不穏な空気を感じたら家族や恋人に送り迎えしてもらうのも手だと思うわ。この間も家畜が襲われる事件があったでしょう? 被害は止まったらしいけれど結局犯人は分からないままなのだから」と相手と共に歩きながら心配し対応策を提案しながら例の家畜が襲われたという事件を口に出して。というのも自分がこの街へ来る理由になったのがその事件であり相手がどう反応するか興味があって)
(珈琲とクッキーの感想に嬉しそうに笑み、彼女の後に続きカフェを後にして。家畜被害の事件が話題に上ると自然と自分が誘拐された時のことが思い起こされ僅かに沈黙し。その間瞳に深刻そうな色を宿して、歩きながら地面を見遣り「…ええ、本当にそう。不気味な事件でしたね。家畜も可哀想でしたが現場の足跡が狼に似てるとか、壁に文字が書かれていたとか…。最近は何が起きるか分からなくて怖いですね」微笑を浮かべ直して雑談をする口調で相手に顔を向けるも、あの文字は普通の人間から見ると落書き程度にしか映らないだろう。そして“今何かあったら彼女を守らなくちゃ”とすら考えぐるりと周囲を見回し。「んん、とりあえず彼氏に相談かなあ…」両腕を組んで考え込み)
(少しの沈黙の後、深刻な表情で家畜被害の事件について話す相手を見れば「そうね。不気味な事件だったわ。もう起こらないといいのだけど」と真剣な表情で言って。怪異である自分にはあのメッセージを読めたため怪異の仕業であると分かっていて。ただそれは怪異にしか読めないはずの文字でありニュースでも『落書き』と報道されていたため「壁に文字? 確かに何か書かれていたけれど落書きと言われていたと思うのだけど」と尋ねてみて。周囲を警戒するように周囲を見回し考え込む相手に「何か気になることがあった?」と相手を見て)
(/お声がけ失礼します! 楓さんの誘拐についてのご相談あり声をかけさせていただきました。誘拐方法についてですが、人通りが少なくなってきた道に差し掛かったタイミングで楓さんに暗示をかけて麗華と男性の過ごしている家に連れて行く。という風に考えているのですが問題ないでしょうか?
また、今後の流れについても確認をと思います。
楓さんに暗示をかけた状態で色々聞き出した後に暗示を解いて家に監禁。男性に紅葉宅当ての手紙を届けさせ紅葉と対決という流れを考えています。麗華の『楓さんを人質にして紅葉の動きを封じて紅葉に噛みつき自分の物にする』という計画ですが、紅葉が行真に相談し協力を要請し楓さんがいる家を特定。行真が乗り込み楓さんを助け、楓さんと共に紅葉の元へ向かう。楓さんの姿を見た紅葉は反撃に転じ、麗華を返り討ちにする。
という流れを考えているのですが付け加えたい点や修正したいことなどありますか?)
え…っ、あ……、そっか。そういえば落書きって報道されてましたね。わたしの記憶違いだったみたい。
(相手の指摘に咄嗟に視線を左右に揺らし息を飲んで。彼女を人間と思っているため下手なことは言えず少しの間閉口して「い、いえっ、何でも。…最近ちょっと神経質になってるのかなあ」彼女に心配されると首を振って一度大きく深呼吸、再び口角を上げて微笑を浮かべ。動揺や不安は隙が生まれ易くなるため平常心を保つよう、胸に手を当て深呼吸。家の方角へ進んで行くにつれて駅前に比べるとどうしても徐々に人気が減って行き。「望月さんはこういう夜道も平気そうですね…?わたし護身術でも習おうかな」と冗談交じりに笑い)
( / お声掛け頂きありがとうございます!いよいよ大きく話が動いていきそうなところで楽しみです。丁寧にお話が流れているように感じますので大筋は私もそのように是非進めていけたらと思います…!
此方は提案になりますが、楓に暗示をかけて聞き出す場面は楓が少し話したがらなかったり、暗示が解け掛かるシーンを作っても大丈夫でしょうか?理由としては、紅葉さんの秘密に繋がることは他者に話したがらない深層心理が働いたり、暗示や術に掛かりづらいという元々の体質が作用している感じです。紅葉さんとの対決前に、望月さんが楓に暗示を使うことが予想外に疲弊して対決時に望月さんに隙が生まれることにも繋がるかと思いましたがいかがでしょうか…?勿論アレンジや修正も大歓迎ですので何かあれば遠慮なく教えて頂ければと思います!)
でももし落書きじゃなくて文字だったとしたら何て書いてあったのか気になるところね
(少し慌てた様子を見せる相手に小さく笑い、記憶違いだったと言う相手にもし文字だったらと仮定して話して。神経質になっているかもという相手に「秋月さんの今の状況なら仕方ないかもしれないわね。気が張って大変でしょう? 解決してゆっくり休めるようになるといいのだけど」と相手を心配するように言って。「えぇ、私は平気よ。こう見えて結構強いの」と冗談か本当か分からないような口調で言って。帰路を進んでいくと人気が減りそろそろ頃合いかと思えば「ねぇ秋月さん」と力を込めて暗示魔眼を発動させれば相手を見つめながら声をかけて)
(/暗示のかかった楓さんが紅葉の秘密に関して話したがらない、その時に思った以上に疲弊して紅葉との対決時に隙を見せるという展開は自然で素敵ですね。ぜひそうしましょう!)
(壁の文字について特別何か突っ込まれることなく雑談が続き、ひとまず内心安堵して。此方を慮る言葉には口許の笑みはそのままに「ええ、そうですよね。……強い? ふふ、本当に頼もしいです」と相槌を打ち。そう和やかに世間話が続いていると少し気が紛れ、ふと唐突に名前を呼ばれると「はい、どうしました?」と返事をして首を傾け彼女を見つめ。しかしその瞬間、彼女の黒い瞳と視線がぶつかり不思議と目を逸らすことが出来ず。彼女の瞳が眼前に迫るような錯覚と頭の奥が痺れていく感覚。次第に表情が少しずつぼんやりとしてきて、普通の一般人よりもゆっくりと、静かに暗示に掛かっていくだろう)
( / 了解しました、了承頂きありがとうございます…!)
(和やかな会話の後に呼びかけた相手が自分を見る。相手の瞳を見つめていればその表情はぼんやりとしていって。暗示のかかりが遅いように感じられおかしいなと感じながらもまれにではあるが暗示にかかりにくい者がいることも確かであまり気にしておらず。かかりは悪いといっても相手に暗示がかかった手ごたえはあり「さぁ、私について来て」と暗示をかけると相手の手を引いて自宅へと向かって。そのまま無事に帰宅すれば「おかえりなさい」と嬉しそうな男性に迎え入れられて。先日、相手に対して強引に迫っていた男性であり相手が家に入ると玄関の鍵とチェーンをかけてしまって。「ただいま。上手く行ったわ」と玄関で靴を脱ぐように指示を出して相手の手を引いて客室へと向かえば相手と共にソファーへと座り「秋月さんに聞きたいことがあるの。正直に答えてね」と再び暗示の魔眼を作動させながら相手を見つめて)
(/一気に進みましたが良かったでしょうか? 何か問題があれば止めてくださればと思います)
(瞳は何処かを見ているようないないような、焦点の合わないまま大人しく彼女に手を引かれて家へ入り。先日会った男性には視線だけがスッとそちらを向いて少しの間じっと凝視するも表情は動かず、直ぐに彼女の指示通り靴を脱いで客室へ。相手の隣のソファへ腰を降ろし、再び黒い瞳と視線が合うと頭の奥が霧がかったように自我が遠のいていき。表情筋は動かず、瞳の中の光が失った姿はまるで人形のように虚ろ。「…はい、分かりました」感情の籠らないまま平坦な声音で了解の返事をし、彼女の瞳を見つめて)
( / いえいえ大丈夫です…!進め易いようにして下さればと思います!)
(男性を見ても騒ぐことなく客室へ来てソファーに座り了承を返す相手に笑みを浮かべ「秋月さんは同棲している相手がいるわよね? その人の名前、出会ったきっかけ、どんな関係か、その人のあなたに対しての振る舞い、あなたがその人のことをどう思っているかを答えて」といくつかの質問を投げかけて。人質にする予定ではあるが相手が人質として効果があるかを確かめる必要があって。少し考えてから「その人の正体は知っている?」と紅夜が怪異であり吸血鬼であることを知っているのだろうかと尋ねて)
(/ありがとうございます!)
(表情は動かず瞳は彼女を見つめたまま。しかし少しの間を置いて口が開き「…名前は上月紅葉さん。彼と出会ったきっかけは彼の勤務先のコンビニにわたしがお客さんとして来店したことでした。彼とは恋人同士でわたしにいつも優しく接してくれますし、そんな彼をわたしは愛しく思います」言葉が出れば彼女の質問に淡々と答えていくが、次の問い掛けには突如閉口し先程よりも長く沈黙が降り。「正体…。何のお話なのかわたしには分かりません」暗示中に関わらず、彼女の目から逃れるように視線が横に逸れて)
(相手の答える内容に自分の知る紅夜とは名前や印象が違っていて。しかし男性に調べさせた結果と重なっていることもあり時が経って彼も変わったのだろうかと考えて。紅夜と恋人であり仲が良いということを聞けば嫉妬を感じるもそれでも奪えばいいのだと自分に言い聞かせて。最後の問いかけは本当に知らないわけではなさそうで、抵抗を見せる相手におや? と思い暗示の力を強くすれば「紅葉さんが人間ではないことは知っているかしら? 一緒に生活をしていて違和感を感じたことは?」と少し質問の内容を変えて。暗示の効きが弱まっているのだろうかと「彼とデートをしたことはある? したのであればどんなデートだった?」とまだ答えやすいであろう質問をして反応を確かめようとして)
(若干目を細めて推し測るように彼女を見るのは元々の体質の作用もあって暗示の効きが浅いためだが、暗示が強くなると再び無表情に戻り。彼の秘密に繋がる質問には沈黙の末に重い口が開き「…ええ、彼が…――、人でないことは知っています。彼の家にお邪魔した当初は…、違和感を持ったことも」視線は彼女に注がれたまま「デートは一緒にショッピングに。内容はお互いの服を選んでプレゼントしたり、お家で使える小物を買ったり、遊び半分に後ろから驚かせようとしてみたり。わたしにとっては楽しくて素敵な時間でした」と突っ掛らず素直に話し)
(暗示を強くしても紅葉が吸血鬼であることは出てこないため知っているのか知らないのか判明せず。次の質問にはすんなり答えていることから相手が抵抗していることは明確で。相手から語られるデートの様子にメラメラと嫉妬の炎が燃え上がることを感じて面白くなさを感じればこれ以上は聞きたくなくなって「そう。もういいわ」と暗示をかけるのを止めて。少しすれば相手は正気に戻るため玄関とリビングを繋いでいる扉に鍵をかけるように言って。思っているよりも力を使ってしまって軽い倦怠感があり、客室に戻って来た男性を見れば机を挟んだ対面のソファーに座るように言って自分も男性の隣へと移動して。紅夜に大切にされているらしい相手のことに意地悪をしてやろうと相手が正気に戻ったら種明かしをしてやろうと考えていて)
え…っ、あれ…わたし…、何がどうなって…。
(少しずつ霧がかった視界が開けていくように頭の中がクリアになっていくとハッと瞳に光が戻り、自分の正面に彼女と、その隣に先日の男性がいることに気がついて「え……」と思わず間抜けに呟きが零れ落ち。戦々恐々とゆっくりと周囲を見回せばどうやら此処は見知らぬ部屋。なぜ自分がこの部屋でソファに座っているのかすら理解出来ず、瞳に戸惑いの色を浮かべて再び顔を前に戻すと「あ、あの、望月さん。これは一体…どういう……」動揺のあまり言葉を最後まで紡げず、言葉を途切らせながら彼女を見て)
(暗示が解け正気に戻り目を丸くして周囲を見回す相手にクスッと笑い「私と彼、実はグルなの。むしろ私が黒幕ね」と楽しそうに微笑んで。「私の計画に秋月さんが使えそうだと思ったから近づいたんだけど、暗示にかかりにくくてやりにくいからここに置いていくことにするわ」と相手を利用するために近づいたことを告げて。「秋月さんには何かをするつもりはないから明日の朝までここでゆっくりしていてくれればいいの」と相手を傷つける意図はないと言って。他に話すことはあるだろうかと考えれば何か思いついたのかにやりと意地の悪そうな笑みを浮かべると男性の方を見て「ねえ優介、お腹が空いたわ」と言って彼の着ているシャツのボタンを上から1つ2つと外して。優介と呼ばれた男性は虚ろな目をしながらもどこか期待した様子で「いつでもどうぞ」と首筋を晒すように首を傾けて。「いい子ね」と優介に言った口の中から発達した鋭い犬歯が覗いて。目を閉じ優介の首筋に噛みつけばコクコクと彼の血を啜り始めて。噛みつかれ血を啜られている優介はというと痛そうな素振りをするどころか恍惚とした表情で大人しくしていて)
黒幕…暗示…?…望月さん、どうして……。
(頭の中が混乱して相手を見ていると、目の前で堂々と男性を吸血し始める彼女に「え…、え…?」と動揺を顕にし言葉を失って。慣れた様子で男性の名前を呼ぶ彼女、さも当然のように吸血を受け入れる男性。身近に吸血鬼の彼がいるために一つの結論に辿り着くのは早く。「あなたは……――吸血鬼……?」動揺から思わず言葉が滑り落ち、脳内では自分が彼女に“彼と雰囲気が似てる”と言った言葉が蘇り。すると次々に彼女と出会った時のことや、カフェで会話をした“太陽よりも月が好き”といった彼女の言葉を思い出して、ソファに座り込んだまま目を見開いて呆然として)
(困惑した声音が聞こえ満足感を覚えながら血を吸っていれば自分の正体にである単語が聞こえ、少ししてから優介から牙を抜き目を開けて。開けた目は赤く染まっており口に付いた血をハンカチで拭えば相手に視線を向け「えぇ、吸血鬼よ」と口角を上げてにこりと微笑んで。「私はね、紅夜様のことを手に入れたいの」と自分の目的を口にして。「秋月さんが吸血鬼についてどれくらい知っているかは知らないけど、吸血鬼の能力は暗示をかけるだけじゃないの」と言って優介の首にできた真新しい噛み傷に触れ「噛みついて力を流し込むことで対象を魅了して支配することができるのよ」と吸血鬼の能力の1つを説明して。「暗示よりも使う力は多いのだけど、暗示と違って自分で考えて動くことができるから使い勝手がいいの」とまるで道具について話すかのように言えば、どういうことなのか分かるように見せつけるつもりで「優介、あなたにとっての幸せって何?」と優介を見つめて語りかけて。「私の幸せは麗華様に尽くすことです。麗華様のためならこの命を捧げることも惜しくはありません。私の全ては麗華様の物です。愛しています」と虚ろながらも確かな熱の籠った優介の眼差しを受け、抱きしめられながら「ありがとう。いい子ね、優介」と慈しみの感じる微笑を浮かべると優介の頭を撫でて。そこに恋愛感情は見られないがペットに向けるような愛情は感じられて)
(吸血し終えた相手を、戸惑いを帯びた眼差しで眺めながらも彼女が黒幕と言った意味を徐々に理解し始め。吸血後に瞳の色が赤く染まった彼女は紛れも無く吸血鬼で、自分が暗示に掛けられ此処へ連れて来られたことにも頷けて。「紅夜様…ですか?望月さんが彼とどんな間柄かは知りませんが、力を使って自分の思い通りに相手を使役して何になるの」彼の話になると双眸に強い意志を宿し思わず普段よりも張り詰めた口調で言葉が溢れ出て。いつの間にか爪が食い込む程握り締めていた手を緩め、自分の感情を抑えるように深く息を吐き出し。正直目の前で人間をペット同然に扱える彼女の力を見せられれば恐ろしさも感じるが、きゅっと一度口許を固く結んでから再び口を開き「…やめて下さい、望月さん。人間は物じゃない。その人を解放して」と真っ直ぐに伝えて)
(ようやく状況が呑み込めてきたのか、自分のしようとしていることに意見する相手を見やれば怯えたり逃げようとしたりしないことに意外そうな表情を浮かべ「暗示とは違うと言ったでしょう? 支配したとしても彼は彼の意思で私を愛してくれるのよ」と答えて。再び口を開いた相手が何を言うのかと見ていれば優介を解放しろと言われクスッと笑うと「ですって。優介は私から解放されたい?」と優介を見つめ尋ね。「そんなことは望んでいません。私の望みはこのままずっと麗華様と共に居ることです」と優介が淀みなく答え、撫でることを止めた自分の手を取り手の平に口付けすることを許して。「何も知らない方が知ったようなことを言わないでください」と怒りの滲む声音で相手に敵意を向ける優介に小さく笑い相手に視線を向け「本人が望んでいないことを無理強いするのは良くないことよ?」と挑発するように言って)
な…――。
(眉を寄せて怪訝に2人を眺めていると彼女の言葉に絶句して。強がる眼差しに反して恐怖心からか腕が微かに震えていることに気付き、咄嗟に震えを抑えようと片腕を掴み。怪異が恐怖心や負の感情を好むことを思うと何だか情けなくなって、負けず嫌いの性格も相まってぐっと奥歯を噛み締めて。「確かに自分の頭で考えて行動する分暗示とは違うようだけど、貴女はその方を自分の虜にして支配しているんでしょう?本人の性格で動いていないはず」と挑発には彼女に視線を投げ。2人が視界に映ると自ずとこういった魅了で紅葉を手に入れようとしているのだと思うと複雑な感情が渦巻いて、いてもたっても居られずに扉の方へ。しかしドアノブを必死に捻っても当然開かず「もうっ、なんなの…」と半ば八つ当たりのように呟き)
(自分の言葉に絶句する相手にクスクスと笑って。強がっていても相手から恐怖心と微かに力の回復を感じれば気分が良くなって。恐怖を感じながらも言い返してくる相手に「そうね。吸血鬼の能力で支配しているわ。でも性格は変えていない。私に支配されることで彼が幸福を感じているのに何がいけないの?」と不思議そうに首を傾げて。「支配することで彼は幸せで居られて、私も裏切りのないことで安心して傍に置いておけるの」とお互いに利があると言って。部屋から出ようとして出られずに苛立ちを感じている相手を見れば「秋月さんには明日の朝までここに居てもらうと言ったでしょう? さて、私は満足したからそろそろ行くわ。優介、秋月さんとの留守番を任せたわ。上手くいったらあなたにもご褒美をあげる」と言って優介の額に口付けをしてベランダへと向かい鍵を開けて。「……行かないでください」とベランダへと出た自分の腕を掴み寂しそうにする優介に振り返ることもなく「この計画は止めないって言ったはずよ」と言って掴まれた手を振り払うと蝙蝠に似た羽を生やして「あぁ、しばらくは領域を張るから連絡は取れないと思ってね」と言えば飛び去ろうとして)
え…っ?ちょっと、ま、待って望月さん…!
(彼女の魅了の説明を聞いてもやはりその考え方に賛同出来ず眉を顰めたまま。吸血鬼の力で彼女に魅了されなければ男性はこの誘拐に加担しなかったのではないか。そう思っていれば窓の開閉音がして振り向く。彼女がベランダから夜空へ飛び立つ姿が目に映り、慌てて窓側へと駆け寄り。そのまま窓をスライドさせようとするが鍵が掛かっているのか内側からは開かず。冷たい窓ガラスに両手で触れ、真っ暗な夜へと視線を投じ思わず唖然と「うそ、本当に明日の朝までここ…?」ぽつんと言葉が零れ落ちて。ポケットからスマホを取り出し画面を確認しながらも、頭の中では一夜明けたら紅葉は一体どうなっているのか――と、先程の男性と彼女のやり取りを目の前で見ていたから、紅葉が彼女を心酔し、手の甲に口付ける姿を想像してしまい心配と不安が一気に押し寄せ「………だ、だめっ。まず落ち着かなきゃ」自ら言い聞かせるように呟き)
( / この後はどうしましょうか?此方は次の場面に切り変えてもこのまま優介さんと会話をするのでも、どちらでも大丈夫です!)
(自分の手を振り払いベランダから飛び立った相手を寂しそうに見送った後にベランダの鍵をかけて。麗華が領域を展開させているためスマホは圏外になっていて。彼女は行ってしまい任された留守番を務めようと相手の方を向けば「改めまして川中 優介(かわなか ゆうすけ)です。麗華様からあなたが過ごしやすいように取り計らうよう申し付けられています。外に出る以外で必要なことがあれば叶えられるようにします」と大して興味なさそうに冷めた様子で言って。玄関や窓等の外へ出られるところには鍵がかけられているがキッチンやリビング、浴場やトイレ、それぞれの私室は問題なく行けるようになっており本来であれば心地よく過ごすことができる状況であり。しかし刃物類は危険であるため鍵のかかる引き出しに入っていて相手が手に取れる状態になく)
(/このまま場面を変えずに続けていきたいのですが良いでしょうか?
優介と話すでもどうにか出られないか家探しをしてみるでも大丈夫です。
それにあたってこの後の流れですが>995の流れとは少し変えたいと思うの確認よろしくお願いします。
優介といくらか会話をして時間が経ってから領域が無くなり連絡ができるようになる。
紅葉に連絡をしようにも紅葉の方が領域内に入っていて連絡が付かない。なので楓さんには行真に連絡をしていただき行真さんに助けてもらってから行真と共に紅葉の元へ向かう。
という感じです。麗華が返り討ちになる流れは同じなのですが、優介が紅葉への手紙を届け紅葉から行真に連絡をするという流れを変えさせていただきたいのですがどうでしょうか?)
(スマホの電波は立っておらず、既に領域を張った後らしい。どうしようと眉尻を下げて窓の外を見つめていると相手の言葉が耳に届いて振り返り。彼女以外興味が無さそうな様子はやはり先日の道案内のやり取りは演技だったのだと分かる。縛られて閉じ込められるのではと思っていた分、彼の話にはほうっと息を吐き出す一方混乱状態の頭を働かせ「……貴方は彼女の言いつけには背かないのでしょうね」と視線を下げて息を吐き出して。何かお飲み物は頂けますか?仕事終わってから何も飲んでなくて」相手がキッチンに行く間に玄関の鍵を開けて逃げてしまおうと考えて)
( / 変更了解しました!
提案ですがどこかで川中さんに言霊を使って紅葉さんと望月さんの居場所を楓に教えて貰おうかと思っているのですが問題ないでしょうか…?方法としては川中さんに『彼と対峙したら望月さんも無傷か分からない。吸血鬼同士の争いになるかもしれない』などの揺さぶりを掛け、本当にそうなるかもしれないと言霊の効果で思わせてまず外に出して貰うよう説得。しかし川中さんは望月さんに魅了されているので言霊を使っても楓を外には出しませんが、望月さんが心配のあまり紅葉さんと望月さんの居場所を楓に教えてしまう…などのボロが出る、ということは可能でしょうか?
何か修正やアレンジ、質問などありましたら遠慮なく教えて頂ければと思います。その後領域が解除された後の流れはご提案頂いた通りで此方も問題ありません!)
(窓から外を見つめていた相手が振り返り目が合えば「最終的には従うかもしれませんが、内容によっては反論して止めようとします」とどんなことにでも賛同するわけではないのだと答えて。それでも彼女に頼まれれば最後には従うだろうということも正直に言って。相手の飲み物が欲しいという言葉に「それは気が利いていなくて申し訳ありません。麦茶や水、スポーツドリンク、コーヒー、オレンジジュースがありますがどれが良いですか?」と微笑んで。相手からの回答を得ればその飲み物を準備するためキッチンへと向かおうとして)
(/変更を了承していただきありがとうございます!
言霊を使って紅葉と望月の居場所を聞き出すということは問題ないので大丈夫です! 揺さぶりに関してはそれで大丈夫です! 川中もその可能性が十分にあると分かっており心配しているためより楓さんの言霊によって不安になって教えてしまうということにできると思います。
修正やアレンジですが、>765の時の女吸血鬼と望月のイメージに差が生まれていて、765で書いた女吸血鬼は有害的(暗示など吸血鬼の能力で精神を壊されたり操っている人間に貢がせたり尽くさせたりしている)ですが望月は無害的(貢がせたりはしておらず川中が今のような状態になっていることにも理由がある)な設定を思いついているのですが、背後様的には望月は有害的、無害的どちらの方がいいというのはありますか?)
(相手の答えに瞳を見開かせやや驚きの感情を滲ませてしまい、自分の認識にじっと考え込むように目線をテーブル一点に向け。彼は彼女に完全に傾倒しているわけではなさそうで、丁寧な飲み物の声掛けには静かに口を開き「いえ…、そんなことは…。えっと…じゃあ麦茶をお願いできますか?」と相手に目線を上げ、部屋を出て行く背中を見送り。少しの間、躊躇いを瞳に映し扉を見つめていたが小さく頷くとすくっと立ち上がり。扉から恐る恐る顔を出して左右を確認。静かにドアを閉めて出来るだけ足音を立てずに歩き、玄関を見つけたのなら玄関扉に手を伸ばそうとし)
( / 此方こそ提案を受け入れて下さりありがとうございます…!
望月さんのイメージは私も無害的な吸血鬼で、今は紅葉さんへの想いが強くて嫉妬で動いてしまっている感じかなと思っています。なので望月さんも川中さんも背後様のやりやすいよう設定頂いて大丈夫です!楓は誘拐されて計画を聞いたため怪訝そうですが、川中さんと対話するうちに誤解が解けてもいいかもしれませんね…!
あと本編の方ですが玄関まで来て鍵を開けようとしていますが大丈夫だったでしょうか…?あれでしたら部屋にはまだ鍵が掛かっていて出れなかったことにしておいて貰えれば幸いです。また、玄関や窓などの外に繋がる出入り口は全て、内側からは開かないという解釈でお間違いないでしょうか…?)
(驚く相手を見れば彼女に言われたことはどんなことにでも疑問を持たず従うくらいに思われているのだろうかと思い苦笑いして。もちろん彼女の力を持ってすればそうすることも可能ではあるはずで。相手に麦茶を頼まれれば了承を返しキッチンへ向かって。氷を入れたコップに麦茶を注いでおかわり用に麦茶の入ったボトルをお盆に乗せて客室へと戻って。相手の姿が無ければ相手が真っ先に向かうであろう玄関へと向かい、相手の姿を見つけられれば「これで出られないことが分かっていただけたと思います。他の出入り口も同様で窓も開くことはないでしょう」と言って)
(/望月の設定について受け入れて下さりありがとうございます! そうですね、川中と会話しているうちに誤解が解けるというのも素敵だと思います!
本編の方ですがこちらも修正案があり検討していただければと思います!
修正案ですが、玄関扉の前に服の詰まったタンスを置いて物理的に出られないようにしてしまおうかと思っています。タンスは背中を向いていて中身を取り出して軽くすることも出来ないという感じです。その変更にあたって、楓さんは望月にお姫様抱っこされてベランダから入ったことになってしまうのですが良いでしょうか?
詳細が無く分かりにくくなり申し訳ありません。窓については接着剤か何かで固められていて開かず、割ろうにも防犯ガラスで割ることも無理そうという感じで考えています。望月が出て行ったベランダも崖沿いのベランダで高所にありそこからの脱出は危険という感じで考えて頂ければと思います)
(玄関扉の前の箪笥は当然の如く押しても引いても微塵も動かず「うぅん…」と両腕を組み、唸りながら眉間に薄っすら窪みを作り。すると後ろからの声掛けにはびくりと肩が上がって恐る恐る振り返り「…そう、ですか。それは困りましたね…」玄関扉前の箪笥を数秒見つめるも、ひとまず玄関は諦めてくるりと客間へ踵を返して。そこでふと歩きながら相手の方へ顔を向けると「…川中さん、怒らないんですね…?人質のわたしが言うのも変な話ですが、わたしもっと手酷い扱いを受けるのかなって思っていました。でも何だか良心的で…。望月さんが過ごし易いようにって言ってくれたんでしたね」そして彼自身も落ち着いた人柄に見えて、会話をしてみようとそっと口を開き)
( / いえ、此方こそ読み返してみたら勝手に鍵が掛かっていると書いてしまったロルがあって大変失礼致しました…!窓や扉の件了解しました。ご説明頂きありがとうございます!)
(玄関前へと到着すれば箪笥に苦戦する相手の姿があり、声をかけると客間へと引き返す相手を見つめて。相手が自分の方を向いたのであまり見られていると落ち着かないだろうかと考えていれば話しかけられて。どう答えるかと思考してから「怒ることではありませんから。今回はこのようなことになってしまいましたが、普段の麗華様は非常に大人しい方なのです」と答えて。紅夜という吸血鬼を手に入れるために起こしたことが例外で基本的には物腰の柔らかい人物であり、相手を怖がらせるようなことをしたことも嫉妬していたからで。嫉妬していてもそれ以上のことをしようとしなかったのは麗華が暴力的なことが嫌いだからということもあって)
(/いえいえ大丈夫です!窓や扉についてご了承いただきありがとうございます!)
そうだったんですね。…確かにカフェでわたしの仕事が終わるのを待っていた時、望月さんは静かに読書をされていて――。
(相手の言葉にふと脳裏に蘇ったのは仕事中、カフェ店内で本の頁を静かに捲る彼女の透き通った横顔で。此方が淹れた珈琲やクッキーを美味しいと言って柔い微笑を溢すのも演技だったのだろうか。それとも彼女の素顔だったのだろうか。廊下に映る自分の伸びた影を見つめて歩きながら、次第に見えて来た客室の扉が視界の隅に映り。少しの間沈黙を落として相手に顔を向け、瞳には心配の色が強く滲んでいて「わたし、…たぶん誤解していると思うんです。川中さんから見て望月さんは、本当は他人を無碍にしない優しい方だと…そういう解釈で合っていますか?」と慎重な響きを含んだ声音で伝えて)
(猜疑的な視線を向けられるのであれば納得できるが相手から向けられたのは心配そうな視線で。自分から見た麗華のことを尋ねられると「麗華様はとてもお優しい方で私もその優しさに救われました。もし麗華様が他者を踏みにじっていいものだと思っているのであれば、彼女に魅了されている人は私だけでは済まないでしょう。以前、麗華様に私以外にも魅了している人はいるのかと聞いたことがありますが私だけだと仰っていました」と彼女が他者のことを都合の良いものに思っているのであれば立場のある人間や金銭を豊富に持った人間を魅了してしまえばもっと好き勝手に振舞えるはずであるということを遠回しに言って。相手の前で偽悪的に振舞っていたのは恐らくは嫉妬、そして相手に嫌われた方が吹っ切れると考えての行動だったのだろうと考えて)
川中さんは望月さんを大切に思われているのですね。…とりあえず中に入りましょうか。
(“救われた”という言葉に相手が何か事情を抱えているように感じ、柔く目許を緩めて相槌を打ち。自分への嫉妬心が今回の件を引き起こしたのだろうかと考えながら客室の扉を開けて。元居たソファへと腰を降ろし、ふと“今紅葉さんはどうしてるかな…”と考え気持ちが焦り。普段なら今は彼と一緒に過ごしている時間で“早く会いたいな”と窓の外へ遠くを見つめるように視線を遣り「――…あの、川中さんは本当は望月さんが心配なのではありませんか?やはりわたしを外へ出しては頂けないのでしょうか?」と自分と同じ気持ちなのではないかと窓から目を離し相手に顔を向け。本音を聞き出せればと言霊を使う事も視野に入れ)
もちろんです。彼女のためならどんなことでもしたいと思っています
(笑顔を浮かべ相手に言われた言葉を肯定して。相手の後に客室へと入れば麦茶のピッチャーと麦茶と氷が入ったコップが乗ったお盆をテーブルの上に置いて対面のソファーに座って。相手に質問を投げかけられればしばし沈黙して「……心配ですが、彼女の決めたことですから」と悲しげに言って。「あなたを外に出すことはできません」と外へ出して欲しいという相手の要望にはキッパリ駄目だと告げて)
(相手にとって彼女の存在が大きい事は会話から察していて、彼の話に思い悩むように片手で口許を覆い。魅了を受けている彼に果たして自分の声が届くのだろうか――と、そこでテーブル上に視線を下げた時ふと氷と麦茶の入ったコップに気付き「あ、麦茶ありがとうございます。頂きます」と有り難く頂いて。グラスに唇を付けると麦茶の心地良い冷たさが喉を通り過ぎ、コップを置いて少しの逡巡の後「……川中さん」顔を上げて彼を見て。――例えどんな理由があろうとも、この計画を反故にしても、自分の恋人を彼女に奪われたくはなかったから。望月さんを大切に想い、心配する川中さんの元に彼女を無事に帰したいと思うから。「――本当にそれで良いんですか?」空気を震わせるように発した言葉は力が宿り、相手に向けて放たれて「彼はそう簡単に魅了に掛かる方では無いと思うんです。万一対決にでもなったら…」言霊は、掛けられている間の記憶が無くなることはないが相手の感情に訴え掛けて誘導する効果があり、効いているのなら彼女を心配する気持ちが強くなったり、動揺が走るだろう)
どうぞ。おかしなものは入れていませんから
(麦茶のお礼を言われれば微笑んで。言葉通りにおかしな味はせず普通の麦茶で。名前を呼ばれ返事をし相手の方を見て。「っ……いいわけがないじゃないですか」と相手の言霊に感情を刺激されれば悲愴に顔を歪ませて。「そんなことは彼女自身が良く分かっています。上手くいく見込みは1割も無いと言っていました。上手く行けば良し、もし失敗したとしても――それでいいのだと」と声を詰まらせ泣きそうになりながら言って。失敗すればどうなるのか、彼女から聞かされた紅夜という吸血鬼のことを思い浮かべればそれは明白であり。発見してから観察して彼の様子は丸くなっている印象があったらしいが、敵対者にもそうであるとは思えず。しかも今回は、紅夜の恋人である相手を誘拐するということまで起こしてしまっており、紅夜の逆鱗に触れていることも考えられグッと唇を噛み締めて)
川中さん…。
(悲痛な相手の声音に言霊を使用し本心を暴くことに負い目を感じる一方、相手の言葉は彼が望月さんをどれ程大切に思っているかを雄弁に語るようで。同時に全てを投げ売ってでも紅葉さんを手に入れたいと強く望む望月さんの覚悟がやり切れず悲しげに表情が煙り。少しでも相手の心の痛みが和らぐ事を願い…更に感情を波打たせてしまう可能性もあるが口を開き「お話してくれてありがとうございます。…お辛かったですね。この計画を実行する彼女の危うさを間近で見て来た分不安だったでしょう。…でもだからこそ、彼女のためにもわたしを外へ出して頂けませんか?望月さんも無事に貴方のいるこの家に帰って来て欲しいから…」優しさと真剣さを言霊で音の粒を声音に落とし、相手の様子を窺うように見つめ)
(覚悟は決めたはずなのにどういうわけか感情が抑えられない。麗華に対する様々な感情が溢れてきてどうしようもない。今すぐにでも彼女の元へ行きたいという想いを彼女がそれを望んでいるのだととグッと抑えつけて。しかしそうやって感情を抑えつけているところに相手はまた自分を揺さぶるような言葉をかけてきて。「――駄目です、できません。麗華様の望みなんです。彼女に頼まれたんです」と相手の頼みを拒絶するも辛そうな表情で、もうひと押しすれば落ちそうな印象を受けて。これは彼女の望みだから叶えたい。しかし相手が彼女たちの元へ行けば、計画は失敗したとしても彼女は許され生きられるかもしれない。だが彼女の望みは――。思考がまとまらず瞳を揺らして「私では駄目なんです……っ」と声を震わせて)
(言霊が強過ぎただろうか。今にも泣き出してしまいそうな様子に咄嗟に口許を片手で覆って言葉を噤み。彼女を大切に思う相手にこれ以上自分を此処から出すよう頼むのは酷である事は明白で。少し押せば話してくれそうな印象ではあるが、相手の精神的な揺らぎが大きいため言霊は緩める必要はありそうで少し逡巡した後に「…分かりました。出して欲しいとは言いません。でもその選択をして僅かでも後悔する可能性があるのなら…、せめて2人のいる場所を教えて頂けないでしょうか?」相手を見つめて様子を窺い)
(彼女の言葉はなぜか強烈に自身の感情を揺さぶっており、自分の気にしていることだからこそ残酷にえぐられて。気を抜いてしまえば涙を流してしまいそうで。だからこそ相手が出して欲しいと言わないという言葉にはホッとして。次いで投げかけられた質問には悩んだがものの、どこにいるかくらいは知りたいのだろうかと考え、取り乱していたこともあって「……廃校になった西辻ヶ丘小学校に呼び出すと仰っていました」とポツリと答えて)
…っすみません、酷い事を言ってしまって…。丁重に扱って頂いていたのに…。
(紅葉さんが望月さんの魅了に掛かってしまう可能性、2人が諍いを起こす可能性。焦燥感が胸中に渦巻く中、視界に相手の瞳が黒く潤むのを再び見ると鼓膜の奥まで鼓動が響き。相手の悲嘆を助長させる結果になった事を申し訳無く思い、言霊を封じ込めるように一度唇をキツく噛み締めてから謝罪の言葉を伝え。廃校の言葉には一瞬表情が固く強張るも、ゆっくり瞼を閉じてから小さく息を吸い込み「…ありがとうございます。お気持ちに負担を掛けてしまったのにお答え頂いて…。もう、無理を言って頂くことはしないようにしますね」言霊の使用は止め、丁寧な口調で御礼を伝え。一方で少しの時間でも領域は解除される事はあるだろうかと、明日の朝になる前に何とかしなければと思案し)
……いえ、私の方こそ取り乱してしまい申し訳ありません
(謝る相手に謝罪をすれば深呼吸をして気持ちを落ち着けようとして。相手は自分たちに囚われている立場で憎まれても仕方のない状況にあるのに逆に気遣われてしまえば申し訳ない気持ちになって。「協力できることには協力しますので遠慮なくお申し付けください」と言って。「リビングにはテレビもありますから。今は見れないかもしれませんが、麗華様の力が消えたら見れるようになりますから」と少しでも気が紛れればと穏やかな口調で言って。もし麗華の領域が解除されたとしても、彼女たちは別の領域の中に入っている頃合いであり連絡はできないはずであり)
( / 何の連絡もせず、ここまで縁を結んで頂けたのに台無しにしてしまって大変申し訳ありません。気持ちを落ち着けてからお返事をしなければと思う一方、私の書く文章で背後様の感情を掻き乱してしまうのではと考えると、結果お時間を頂く形になってしまいました。それでも此処までお相手頂いた事に、どうしても御礼と謝罪をお伝えしたくて投稿に参りました。お気に障るようでしたら此処で閉じて頂いて構いません。
此方の至らなさ、未熟さに嫌な思いをされたり悩まれたり、ご迷惑をおかけしたことが沢山あったことと思います。どう言葉を尽くして謝罪を申し上げれば良いのかと、ただただ毎日申し訳無い気持ちと悲しみが募り後悔が後を立ちません。大変申し訳ありませんでした。此処まで辛抱強く、時にはフォローを頂きながらお付き合い下さったこと、一緒に沢山お話させて頂けたこと、伏線を張って楽しませて頂いたこと、此方の稚拙な展開にも我慢強くお返事下さったこと…、感謝してもしきれません。申し訳ありませんでした。心から深くお詫び申し上げます。また、此処までお相手頂き本当にありがとうございました。貴方様の作るキャラクターと展開が好きでした。だからこそお返事を出来るだけ丁寧に書き連ねたのは私なりの気持ちであり、そこに嘘はありません。
またお返事を書く事を苦痛に思うかもしれませんので背後様が気にされる必要はありません。もしこの投稿まで背後様を傷つけていたら誠に申し訳ありません。長々とお目汚しし、大変失礼致しました。)
(/気が付かず返信が遅くなりました。申し訳ありません。
背後様の困るような返事を書いてしまったでしょうか。私としても背後様とのやり取りをとても楽しくさせていただいており、今後とも続けたいと思っています。私のやり方で直して欲しい点などあれば改善するつもりですが、背後様には続けていくのはお辛いのでしょうか?
もしそうであるならこちらこそお気遣いができず申し訳ありませんでした。
こちらこそ展開へのご提案や丁寧な描写等とても楽しいやり取りでした。
気が付かずに背後様を傷つけてしまっていたのであれば本当に申し訳ありませんでした)
( / お返事頂いたにも関わらずキャラリセの2週間を過ぎ、長らくお待たせしてしまい大変申し訳ありません。
ご迷惑をお掛けした挙句時間も空けてしまい、赦されない事をしてしまったと思います。此処まで長くご縁を結んで頂きながら中途半端で本当に申し訳ありません。自分と共にやり取りする事がお互いの為になるのか、精神的な負担となってしまうのではと考えるとリアルの事情と重なった事もあり結論が出せずにいました。
私生活と自分の精神的な未熟さを考慮すると現時点で継続する事は難しい状況にあり、大変申し訳ありません。全て自分の未熟さ故に招いた原因であり結果です。ご提案頂いた展開の途中なのに本当にすみません。
多くの欠点が目立つ中でも沢山の事に目を瞑り、時にはフォロー頂き、此処まで長くお付き合い下さり感謝してもしきれません。そして最後までご迷惑をお掛けし、傷つけてしまい大変申し訳ありませんでした。)
(/こちらこそ返事が遅くなってしまって申し訳ありません。
背後様とのやり取りはとても楽しく、リアルでの事情もあり現時点で継続することは難しいということですので無理に続けて欲しいとは言えません。
こちらこそ要所要所でお声がけしていただきとてもやりやすさを感じておりフォローしていただきありがたく感じておりました。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
迷惑だなんてとんでもありません。
このトピックはこのまま置いておきますので、もしリアル事情が落ち着き再び付き合っていただける場合には書き込みいただけると嬉しいです。
この度はありがとうございました。)
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