匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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そういうことです。それはいいですね
(折り畳み式だと聞けば場所も取らないし邪魔にならないだろうと思って。立てかけておくことにも賛成し相手について行って。和室につけば押入れを開けてテーブルを出そうとして苦戦している相手を見て「あぁ、俺が運ぶから」と相手に代わってテーブルを持ち上げて指示されたダイニングの隅まで運ぼうとして。自分にとっては何でもない重さのテーブルではあり、重さについて考えればふと行真のことが気になって。石の塊のような行真が縁側に座って大丈夫なのだろうかと少し気になって。行真が到着したら確認しようとテーブルを壁に立てかけた後は座椅子を運ぼうと和室へと戻ろうとして)
――…ありがとう、上月さん。
(ひょいと持ち上がるテーブルに顔を上に向けると、彼の姿が視界に映り一瞬目を丸くした後、嬉しそうに笑顔を浮かべ。重量のある机を難なく運ぶ頼もしい姿にふっと胸の奥に温かい光が点ったようで思わず笑みが溢れてしまい。同時に吸血鬼と人間のバイタリティの違いを再度認識しつつ、自身も座椅子と座布団を各々一つずつ重ねて運んで。そうしてダイニングから戻って来たとき、相手が座椅子を運ぼうとしており、残る座布団2枚を持って縁側へと並べると「後は食器運んで終わり、かな?」と相手に目を配らせ確認を)
そうですね。取り皿を用意しておいてつまみを取って食べられるようにしておきましょう
(お礼が聞こえて微笑むと座椅子をダイニングの隅に運んで。食器もある方が便利だろうと相手の言葉に同意して。「秋月さんは羽織るものなど用意しておいた方がいいかもしれませんね」と自分たちはともかく相手は防寒対策をしておいた方がいいだろうと言って。他は実際に開始してから足りなければ準備をすれば良いのではと思い「こんなところでしょうか。あとはのんびりと時間まで待つということでどうでしょう?」と食器を運ぶのを手伝おうとして)
うん、じゃあそうしよっか。今食器出すね。
(相手の提案に同意し、キッチンへ向かう傍ら此方を慮る気遣いに改めて"よく気がつく人だな"と嬉しさが滲み柔く口角を上げ。「ありがとう。夜は冷えるもんね。食器運んだら持ってきます。上月さんと行真さんも何かあった方がいいかな?」2人も万一身体を冷やしてしまってはと心配して緩く首を傾げ問い掛けを。そして調理台にお盆を乗せると、棚から出した取り皿やお箸など必要そうな食器をお盆の上に乗せ。準備が終わって時間が空いても相手となら行真さんが来るまで2人でゆっくり過ごすのも良いなと感じていて)
食器なら運んでおきますよ。ありがとう。俺も行真も大丈夫
(自分たちのことも気遣ってくれていることに嬉しく思いながら微笑み答えて。食器は自分が運んでおくから羽織るものを持って来てはどうだろうとお盆を持とうとして。「夜永さんはどうなんでしょうね」と呟き、考えてみても分からないからため一応は用意しておいた方がいいのだろうかと考えて。夜永がタオルケットを羽織る姿を想像すれば何だか可愛らしく思わずフフッと小さく笑って)
あ、でも……。――…そうだね、じゃあ。お願いします。
(反射的に"大丈夫"と言葉が喉元まで出掛かるも唇をきゅっと結んで口を噤んだのは、彼がさも自然にお盆を持とうとしていたからで。今までもきっとそうだった、何の見返りも無く助けてくれる。それがすとんと心に染み、嬉しさに滲んだ眼差しで相手を見つめ頷いて。「そっか、お二人とも寒さに強いんですね。夜永さんは……」剥製の置物のような夜永、身体全体が羽毛で覆われているが"じじいじゃからの、ちょっと冷えるの"と言う姿も想像でき小さく笑って「一応持って来ますね」とダイニングを出て。それから数分後、赤いチェック柄のひざ掛けとアイボリー色のひざ掛けを片手に再び戻って来て)
えぇ、では持って行きます
(頼られたことが嬉しく微笑みそう言えばお盆を持って。相手も夜永について考えた後小さく笑ったのを見ると何を想像したのかは分からないが夜永の反応が楽しみで。相手がダイニングを出れば縁側にお盆を運んでけつまずいたり邪魔にならないような場所に置いて。お盆を置いた近くの座布団に座り他に準備をした方がいい物はあるか考えていると相手が戻ってきて。コンビニアルバイトで人と話し仲良くなることはあってもあまり深く関わると正体が露見してしまうためある程度のところで一線は引いていたため「こういう集まりはこれまで体験したことがないので凄く楽しみです」と非常に楽しみであると相手に言って)
そうだったんですね。
(ダイニングに戻ると既にお盆を運び終えて座布団に座る相手の姿があり。"体験したことが無い"という言葉に意外そうな顔をするのは、彼の気配り上手で社交的な一面を知っているからで。しかし事情を察せない程もう何も知らない訳でもなく。得心がいったように相槌を打ち、特に不自然に距離を開けることなく相手の隣の座布団にそっと腰を降ろせば「じゃあ今日はめいっぱい楽しんでね。せっかくだから――…あ。上月さん、写真は大丈夫?」吸血鬼は写真に映るのだろうか。ふっと疑問が頭の中に降って来ると首を傾げて問い掛けて)
ありがたいことにお花見やピクニック、キャンプに誘われたことはあるのですが、日中や宿泊の行事には参加できなくて
(参加できるのであれば参加したかったなと思いながら苦笑いして答えて。そんなことを話していればふと思い出したことがあるのか小さく笑い「集まって食事をしながら談笑する行事ではありませんが、肝試しなら参加したことがありますね。それでいわくつきらしいというトンネルや橋へ行きました」と言って。笑った理由について「俺が参加したことでそこにいたあまり力を持たない怪異が怯えてしまいましてね。せっかくだからと能力を使ってそれらしい怪奇現象を起こしてみたら、少しやりすぎてしまったようで大騒ぎになったことがあるんですよ」と楽しそうに言って。「はい、一緒に楽しみましょう。ちゃんと写真に写りますよ。あとから消すことも出来ますが」とさらりと言って微笑んで)
――…ふふ、上月さんが発生させる怪奇現象は凄そうですね。橋やトンネルなら雰囲気もあるし、普段驚かす方の妖怪もびっくりしてそう。
(肝試しのエピソードを聞くと、橋やトンネルの隅で震えながら彼の様子を窺う小物の妖が目に浮かぶ。そんな相手が作り出す怪奇現象は、普通に肝試しするより余程スリルが有りそうで笑い話に思わずくすくすと砕けた笑い声を上げて。そして彼も写真に写ると知れば安心したような力の抜けた笑顔になり「良かった」と呟き。じゃあ写真も撮りたいな――しかしそう続けようとした瞬間、何気なく付け加えられた相手の言葉は予想外で「えっ」と目を見開き相手の方を向くと " 消しちゃだめ " と言うように慌てて首を振って)
領域を展開して虫の声すら聞こえなくし、スマートフォンを圏外にして、たまに服を引っ張るという演出をしたりですね。あとは写真を撮った時に半透明な人の顔のようなものが写るようにして、次の日には消したくらいでしょうか
(慌てふためく友人たちを見るのが楽しかったというのもあるが、場合によっては厄介な怪異に遭遇する可能性もある肝試しを止めさせたいということもあり少し大袈裟に驚かしたという理由があって。理由についても説明し、「そのおかげで彼らから肝試しのお誘いは来なくなりました」と少し寂しくはあるものの、危ないことをするよりはよっぽどいいと微笑んで。写真に写っても消せると言えば慌てる相手が可愛らしく感じてクスクスと笑い「えぇ、もちろん記念に残しておきます」と答えて)
じゃあ良ければわたしと行きませんか? あ、でも肝試しが危ないんだったら他の場所の方がいいのかな。
(相手の肝試しの話は、友人を領域の中に入れて怪異から守りながら危ないことを辞めさせる為に怪奇現象を演出していたことが窺える。彼の友人達はその体験に肝試しは辞めたようだが、代わりに相手の寂し気な微笑を目にして気付けば思わず話を持ち掛けていて。それから自分がやや前のめりになっていることにハッとして、再び姿勢を正し。そして隣から彼の微笑ましそうな笑い声がして様子を窺うようにちらと見ると、その言葉に心からホッとして胸に手を当て「良かった。じゃあこれからも写真撮ろうね」と嬉々とした気持ちを笑顔に写して)
ぜひ。俺が散歩をしているところに一緒に行きませんか?
(肝試しは怖い物見たさでやってきているという感情を読み取った怪異を変に刺激してしまうためあまり良くないが、不純な動機でなければ何もしてこない怪異もいるため散歩という名目にして。散歩をしている時に知り合った怪異や幽霊もいるため彼らに会いにいくことを考えていて。「そうですね。一緒にこういうイベントの時以外にもたまに撮るというのも面白そうです」と写真を撮ることに同意して)
あ、夜のお散歩も楽しそうですね。一人だとなかなか夜出歩く機会がなくて。ぜひご一緒させて下さい。
(静かな暗い夜道を散歩する機会は無く、歩くとしてもせいぜい仕事や買い物に出掛け帰りが遅くなった時くらいなもの。怪異が見える今に至っては周囲に注意を払いながら不安気に歩くことも多いため、相手がいれば幾分か安心で。散歩ついでに、という彼の提案ににこりと笑んで頷き。続く言葉には " じゃあ予告無しにいつか撮っちゃおうかな " と口角を上げ悪戯っぽい笑みを隠せず「それはいいですね」と短く返すだけに留めて。そこでふと思い出したように時計を確認して「もうそろそろ夜永さんの様子見て来ようかな」と立ち上がろうとし)
散歩の途中で知り合った怪異の紹介もしますよ
(乗り気な相手に良かったと思いながらせっかくならと怪異の知人を紹介すると言って。まだ怪異に慣れていないであろう相手に少しでも怖くない怪異を知ってもらって慣れてもらいたいと思って。それに相手に知り合いの怪異が増えれば何か怪異がらみの厄介事に巻き込まれた時に力になってくれるかもしれないという狙いもあり。悪戯っぽく笑う相手に「かっこ悪いところは撮らないでくださいね?そんな写真があったら消してしまうかもしれない」と笑って。相手が立ち上がれば「いってらっしゃい」と見送って)
(一瞬目を見開いてしまったが、相手の知人であれば怪異でも怖くないだろうと彼の心遣いに緩く笑み「ありがとう」と御礼を伝え。やんわりと注意を受ければ顔に出てたと自分の頬に触れて、しかし勿論相手が嫌がる写真を撮るつもりはなく「上月さんが撮られて嫌な写真は撮らないから大丈夫。お約束します。だから消しちゃだめです」冗談ぽく添えられた消すかも、という言葉にやや必死になって再び首を振ってからダイニングの扉を開け。そして書斎から戻って来たとき、自身の手には小さな座布団の上に乗った夜永がいるがうつらうつらと眠っており。元よりよく寝るそうだが本人が楽しみにしていることもあり、行真さんが来たらさすがに起こそうと考えて)
(自分の嫌がるような写真は撮らないと言われれば「良かった」と安心して。それなら撮られた写真を消すつもりもなく、消してはいけないと言われると頷いて。戻って来た相手の手に座布団があり、その上で眠っている夜永を微笑ましそうに眺めて。そうこうしていればマナーモードに設定している自身のスマートフォンにメールの着信があり、見てみれば行真からで。内容を確認すれば「少し早いものの行真がこの家に到着したとのメールでした。入っても大丈夫なのか少し待った方がいいのかということも書かれています」と夜永を起こさないよう小声でメールの内容を相手に伝えて)
あ、了解です。すぐ出ますね。
(夜永を座布団ごと縁側に運ぶと、小さな声音で伝えられた言葉にハッとして夜永の肩辺りに手を添え「起きて起きてっ」と軽く揺する。が肝心の夜永はムニャムニャと嘴だけが小さく動くのみで未だ夢の中。寝起きの悪さに「もう……」としょうがないなあとばかりにため息を吐いて「先に行真さんのお出迎え行って来ますね」と一言相手に声を掛けると玄関へと向かって。鍵を捻るとカチャ、と澄んだ解錠音が響く。玄関の扉を開けその先の人物を行真さんと視認したのなら、愛想の良い笑みを浮かべ「あ、こんばんは、行真さん。お久しぶりです」と挨拶することだろう)
無理に起こすのも気が引けますね
(軽く揺すられても眠り続けている夜永にフフッと笑いながら「行ってらっしゃい」と相手を見送って。もう少し夜が深まれば起きるだろうかと眠っている夜永を眺めて。
行真は玄関の前におり、扉が開けばすぐに見えて。迷ってはいけないからと早めに出発したものの、一度も迷わなかったため早めについてしまったという経緯があって。相手が出てきて挨拶をされれば「こんばんは、久しぶりだな。これどうぞ」と微笑み手に持っていた手提げの紙袋を相手に差し出して。中には二つの菓子折りが入っており、どちらも正円形で上に乗っている菓子折りには月見団子と書かれていて)
『フム……、ここはダイニングかの。上月さん、こんばんはじゃの』
(夜永は頭を軽く揺らして寝入っていたが、コツンと壁に軽く頭をぶつけうっすらと黄色の瞳を覗かせ。ぼんやりとした表情で相手を見ると相変わらず穏やかな声音で軽くお辞儀をすれば『ホッホ、寝坊助がバレてしまったのう』のんびりとした口調で笑い。
行真さんから紙袋を両手で受け取ると「わあ、ご丁寧にありがとうございます。お月見にピッタリですね」袋の口から垣間見えた文字に一言嬉しそうに言葉を添え。「あ、どうぞ上がって下さい」相手に中に入って貰えるよう扉を手で抑えて笑みを浮かべて。物や調度の少ない殺風景な部屋だがダイニング近くの縁側には2人の姿があり)
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