匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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「そうするのが無難だな」
(忠告を聞き入れてもらえれば安堵したように頷いて。「俺の役目は人を守ること。役に立てるのなら嬉しい」と微笑んで。その後申し訳なさそうに少し目を伏せた後再び相手を見れば「その、さっきは危ない目に合わせたようで申し訳なかった」と頭を下げて。上月に支えられれば戸惑った様子で目を瞬かせ身体を硬直させるも抵抗はせず「あ、あぁ、ありがとう」と根は真面目なのだろう、お礼を言って。しかし内心では何とも言えない不気味感に体の性質上は鳥肌にはならないまでもゾッとしたものは感じて。
その身体の性質から人間よりもずっと重い行真を支えながら自宅へと向かって歩き始めて)
(/こちらこそ面白そうな提案をありがとうございます!吸血鬼の自分を受け入れてくれたこともあり、秋月さんの看病は甘々になるかもしれません。そうですね、その方が看病しやすいと思います!
提案を受け入れてくださりありがとうございます!あと細かいことになるのですが、魔除けの棒は銀メッキではなくちゃんとした銀製の棒ということに修正して構わないでしょうか?あまり変わらないと思いますが、純銀製の方がかっこいい良く魔除けの力も良く宿りそうだなと思いまして)
そっか、厄除けに作られたって言ってましたもんね。行真さんのお話もとても為になります。ほんとに怪異について何も知らなかったから……。
(相手のルーツを思い出すと魔除けの銀を懐から出てくるのも頷けて、役立てることを喜ぶ相手に笑みを浮かべ。純銀を大事そうに胸の前で持ちながら相手の謝罪に「うん?」と首を傾げ。しかしこの空間で危険な目に遭ったのは火事くらいしかなく、どういうことか合点がいって小さく頷き「大丈夫ですよ。怪我もしていませんし。それに行真さんはわたしがいることを知らなかったんですよね?」と人を守ることが役目だという相手の言葉を考えれば、そうではなかったのかと思い言って。石で出来ているであろう行真に肩を貸す彼は人に比べものにならない程力持ちなのかなと見ながら、家まで行く2人の後に続いて歩みを進め。そうして少しずつ彼の家が見えてきて)
( / 了解しました、熱でぐったりさせておきます!具合が悪いときに甘々対応してもらえたら甘えが出そうになるのを抑えつつも、嬉しさでぐらぐら揺れてそうです…!
純銀の棒を簪にしたら高級感も増して綺麗ですね……!ありがとうございます、棒の件も了解しました!)
「それは良かった。俺で良ければ協力する。物の怪についても教える」
(相手のように祓い師としての才能があると怪異に目を付けられることもあるため、怪異について知ることは身を守る上でも大切であり教えることに前向きで。相手から大丈夫だと言われれば頭を上げ「ありがとう。あぁ、人が居て驚いた」としょんぼりとした様子で答えて。
自宅へと到着すれば鍵を開け中に入って。靴を脱いだ行真をリビングへと運び適当に座らせて。スマホを確認すれば圏外の表示は消え普段通りにスマホが使えるようになっていて。「さて、秋月さんの実家へ行く日時についてだが、私の休みの日は……」と手帳を確認して相手に告げ「予定が合いそうになければ仕事を休むことも可能だ」と続けて言って)
(/良いですね!とても素敵な展開です!
修正について受け入れて頂きありがとうございます!)
(相手の話に嬉しそうに笑みを浮かべて頷くも、気落ちしている様子にふっと身体の力を抜き「この通り大丈夫だから。気にしないで」優しい声音で相手に言葉を掛けて。
そうして彼の家に帰って来ると、安心感が胸に満ちてほっと息をついて。手洗いも済ませリビングに入室すると彼の問いかけに「うーんと、そうですね」と言いながらスマホのスケジュール帳を立ち上げて確認。同時にステータスバーに電波のマークが表示されていることに気付いて「そっか、もう領域の中じゃないんだ」と呟き。相手が指定した日付は特に予定もなくて小さく頷いてから顔を上げれば「はい、その日で大丈夫です。もし良かったら一緒にお月見もして行きますか?」集合時間を逆算するためにも首を傾げて相手に問いかけ)
「ありがとう」
(相手の優しい声音と言葉に微笑み礼を言って。二人の予定の都合を聞いていれば驚愕した表情で「え、お前仕事してるの!?」と上月を見て。「家に入った時に領域は解除した。領域内に紅夜の住処を含んでたのは幸いだった」と言って。
月見はどうかと問われれば微笑みを浮かべ「それはいいな。ぜひ共にしたい」と相手の誘いに好意的な反応を示して。昔はともかく今は人間と友好的に接しており、好ましいとも思っているからこそ自身が吸血鬼であることを隠していて。だからこそとも言うべきか、人間として接してきた者に自身の正体を伝えたことはなく仲良くはしていても一線を引いて距離を取っていた。おかしいと思われたり恐怖されるくらいでなら人間として振る舞おうと思っていた。しかし相手は自身が吸血鬼でも受け入れてくれたからこそ喜びもひとしおで)
ええ、上月さんコンビニでお仕事されてますよ?
(驚いた様子に“やっぱり行真さんとわたしでは随分上月さんの印象が違うような”と内心疑問もあり首を傾げ。『住処』という単語は、人からかけ離れた者に対して使う言葉であり何となく2人に交互に視線を送って。領域を解いていたと知れば「そうだったんですね」と返答をするが、ふとテーブルの上を見た瞬間ハッとして「あ、今お飲み物お出ししますね。えっと確かコーヒー、ストレートティー、ミルクティー、後はお茶かココアなら買ってありますけどどうしましょうか。上月さんも何か飲みますか?」居候の身なりに何かしようと2人に問いかけて。
彼の返答は普段よりも乗り気な気がして「良かった」と目を細めて嬉しそうな笑みを見せ。「晩御飯はどうされますか? 食べて行かれるならお弁当作ってお月様を見ながら一緒に食べるとか、必要がなければ摘むだけか全くなしでも大丈夫ですよ」と月光と植物のエネルギーで力を満たしているという話を鑑みて、もしかしたら食事を摂る必要はないのかとも思い、彼がどうしたいか意向を尋ね)
「コン、ビニ?」
(信じられないという様子で相手の言葉を繰り返した後、理解できないとばかりに軽く頭を押さえて「あり得なさ過ぎて何が何だか……」と相手を見た後上月を見て。飲み物はどうかと問われれば「あ、いや、お構いなく」と断って。
「ありがとう。コーヒーをもらっていいか?」と相手の質問に答えて。相手の言葉を聞いた行真の様子に眉をひそめると「そういうお前はどうなんだ」と尋ねて。相手から当日の夕食の話になれば「お弁当か、いいな。互いの分を作って交換するというのはどうだろう?」とせっかくならその方が楽しみにもなると提案してみて。食事はエネルギーにならないものの、味覚はあるため嗜好品のようなもので)
あはは、そんなにびっくり?
(勤務先を聞いた瞬間狼狽える相手に砕けた笑い声を漏らすのは、吸血鬼の彼と出会ったのがまさにそのコンビニであり自分にとって違和感はないからで。「上月さん、一体昔何をしてたの?」昔と今では随分違うらしいと理解すれば、何の含みもなく笑みを浮かべたままの瞳で彼に首を傾げて。彼が行真へ投げ掛けた質問は、他の妖怪を知らない分好奇心がある様子で、少しだけ机から身を乗り出して興味津々に行真を見つめており。「分かりました、コーヒーはブラック?」と飲み物の希望に笑みを浮かべて念のために彼に問いかけを。彼からの提案は嬉しく、顔を綻ばせて「ほんとっ? 上月さんのお料理美味しいから嬉しいです。あ、何か食べたい物があれば入れておきますよ」と希望を尋ねて)
「あぁ、かなり驚いた。接客してる様子がまるで浮かばない」
(相手の質問にコクコクと頷いて。上月に自分の仕事について尋ねられれば「除霊をしたり魔除けを売ったり、力があるから建設現場での日雇いバイトなんかもしてる」と答えて。「まぁ重いから屋根に登ったりっていう鳶職みたいなことは出来ないが」と補足して。
昔何をしたのかと相手に問われるもとても相手には言えないようなことをしていたためどう答えるかと沈黙しやがて「……恐ろしい吸血鬼として語られるくらいのことを」とぽつりと答えて。誤魔化すことは簡単だが、相手には出来るだけ嘘をつきたくない。しかし素直に答えるのも憚られるため嘘ではないが具体的な内容は答えずに。「そうだな、ブラックが飲みたい」と微笑み。提案を喜んでもらえ自分も嬉しく思いながら「ではだし巻き卵を入れてもらいたい。秋月さんは何か希望は?」と相手の希望を尋ねて)
ふふ、愛想も良くてお話上手ですよ。レジ打ちも早いし。いつも穏やかです。
(数回首肯する相手に小さな微笑みを零して言って。相手の生活の様子を聞くと「へえ」と目を見開いて感嘆の言葉を漏らし「行真さん除霊もできるんですか。取り憑くタイプの妖怪もいるんですね」と感想を言って。そして沈黙の末に聞こえた彼の声には「え……?」と口の中から言葉が消え、ただただ相手を見つめて。言いにくそうにしている様子にそれ以上聞くことは出来ず、ただ「……上月さん」と見つめ続けたまま眉尻を下げて名前を呼び。「昔のことはよく分からないけど」言葉を探しあぐねるように一度考え、再び目線をそっと上げると「わたしは上月さんが吸血鬼でも怖くない、怖くないですよ」人の生死に敏感なところがあるため今すぐ自分も彼の話に踏み込むことは出来ないが、これまで助けてくれたことに恩を感じていることも事実で自分の気持ちを再度伝えて。それからブラックコーヒーとホットミルクを作って戻って来ると「はい、どうぞ」とコーヒーを彼の前に置き。「わたしはハンバーグを入れてくれると嬉しいです」と笑みを浮かべて)
「愛想が良いも穏やかも紅夜には無縁の話だと思ってたわ」
(相手の言葉にハハと引きつったような乾いた笑いを浮かべて。「悪夢を見せたり、不安にさせたりといった悪さをするようなものや惑わせて自分の元へ来させたりするようなものなどもいる。あとは幽霊って言われる類のものも相手にしたりする」と憑りつくタイプの妖怪や幽霊も対象だと答えて。上月に問われた仕事について答えたにも関わらず、その上月は興味を失ったのか何の反応もしない。そんな上月の態度に思わずといった様子で「お前が聞いてきたんだろ!何かしら反応しろよ!」と言ってしまって。
見つめられれば心配そうに相手を見つめらながら反応を窺って。やがて相手から怖くないと告げられると柔らかく微笑み「ありがとう。救われる思いだ」と非常に嬉しそうに言って。コーヒーが前に置かれれば礼を言い「ハンバーグだな。わかった」と相手のリクエストを了承して。
行真から反応しろと言われると「申し訳ない。まるで興味が持てなかったんだ」と謝罪は口にしたもののまるで悪びれることなく)
あはは、こうなったら上月さんの職場に行ってその目で直接確かめてみる……とか。百聞は一見にしかずです。
(穏やかな彼を想像したのだろうか、相手の様子に小さく笑い声を漏らして提案し。そんなに違和感があるのかな、とミルクの入ったマグカップに口をつけながらちらと吸血鬼の彼の方を見て。いつもより色気にも自信にも満ち、しかしどこか冷たい印象もある彼に『血に酔う』と頭の中で反芻し首を傾げ。相手の話に口を開き「色々な妖怪がいるんですね。……そういえば能力にも違いがあるってことでしたが、領域は皆共通して使えるんですか?」と首を傾げて。行真の突っ込みに上辺だけの謝罪をする彼の様子に「もう、上月さんたら。人の話はちゃんと聞かなきゃだめです」と口を引き結んで彼を見て。彼からのお礼には「ううん、こちらこそ」と首を振ってから、故郷での大方の流れが決まると「えっと、じゃあ時間は18時でどうですか?」と日が暮れた時間帯を提案してみて。)
「そりゃまぁそうか……それもありだな」
(見たいような見たくないような複雑な心境なのか、うーんと悩んだ後見てみることにしたようで。領域についての質問を受ければキラリと目を光らせて「お、いい質問だな。領域は様々な怪異が持っている基本的な能力の一つだ。使える怪異は多いが、全ての怪異が使えるというものでもない。それと領域は怪異が作る場合もあるが、偶然が重なって天然の領域が形成されることもある。天然の領域が形成される条件はバラバラだが、多くはそういう力が集まりやすい場所であったりホラースポットとされる場所であったりする。そういった天然の領域に怪異が生まれ、これまた偶然迷い込んだ人を襲うことがある。そういう領域を潰すのも仕事の一つだ」とスラスラと説明して。上月に興味が持てなかったと言われれば眉をひそめ「ひでー……」と小さく呟いて。
相手から注意されれば肩を竦め「分かった。もう少し態度を改めよう」と言って。時間についての提案を受ければ「問題ない。では〇日の18時に雪夜見駅で待ち合わせる、で間違いないな?」と間違っていないかと確認をして。
行真が領域について語るのを聞けばこいつはこんなに話好きだったのかと思いながらも、知らない情報もあり興味深く思って)
ええ、また印象が変わると思いますよ。
(誰かを傷つけるような人ではないことを説明しようとすると、どうしても褒めがちになってしまって本人もいる手前もうそろそろ気恥しくなってきて俯き。話をするより直接会ってもらう方に話題が移ると、どこかほっとした様子で小さく一息。しかしこの会話の流れでは彼の職場を教えることになるため、嫌がってはいないかと吸血鬼の彼の表情をさり気なく窺い見て。そして丁寧に領域の説明をしてくれる相手の話に興味を抱いて相槌を打ち「へえ、天然の領域っていうのもあるんですか。昔、わたしが急に知らない道に迷い込んでしまったのって領域内に入ったからだったんですね。……ちなみに領域って、生物がいない、透明な壁がある、の他に何か特徴はありますか?」と領域についての問い掛けをして。
そして自分の注意を聞き入れてくれれば満足そうに微笑み、小さく頷いて。日時の確認に「はい、大丈夫です。その日時でお願いします」と頬を上げて笑みを作りながらも、お月見への楽しみと実家に行く不安の両方が同時に混在して。「……楽しくなればいいな」とそれでも相手とのお出掛けは楽しくなればとぽつりと呟いて)
「分かった。可能なら見てみることにする」
(相手の言葉に頷き上月にどこのコンビニで働いているのかと尋ね、上月は眉間に皺を作りながらもどこのコンビニで働いているかを答えて。領域の話に相手が興味を示せば続けて話し「恐らくは領域だろうな。そうだな、昔の風景を映すことも出来るから現実と領域内とで微妙に違うことがあったりする」と質問に答えて。
コンビニでの労働の様子を見に来るという行真に「驚いて変な言動をするなよ」と注意して。
待ち合わせの日時について確認すれば間違っていないということで微笑んで。相手の呟きが聞こえれば「何かあっても私が守る」と安心させるように相手の頭を撫でようとして)
(マグカップに口をつけてから一つ頷き「電波も届かない場所ですしね。領域って使い方によっては獲物を追い込むために作った仕掛けのようですね」と相槌を打ってコップを置き。「でも領域に閉じ込められても、この棒があれば脱出できます。いつも持ち歩くようにしますね」テーブル上に置いていた銀製の棒を静かに持って、脱出の術を一つ持てたことに安心したような笑みを浮かべて。行真に忠告する彼の姿を見るとやや申し訳なく思いながらも、自分を守るという言葉には嬉しさと、迷惑はかけられないという思いが混在し。しかし頭を撫でられればその心地良さに嬉しさの方に天秤が傾きつつあり口元が綻んでいることは隠せず「ありがとう、嬉しい。でもわたしのせいで上月さんに何かあったらって思うと気が気じゃなくて」と言って)
「そういう使い方をしている怪異は多いぞ。恐怖の感情が好きな奴なんかはそうやって閉じ込めた獲物を追い詰め、恐怖の感情ごと食らうんだ」
(と相手の言葉を肯定して。銀製の棒を手に取る相手を見れば「あぁ、いざとなったらそれでガツンとするんだぞ」と言って。上月から忠告を受ければ「……心得ておくよ」と確かに変なことを言いそうだと思ったのかやや間を置いて了承して。
相手が準備してくれたコーヒーのカップを手に取り飲むと美味しいと言って相手に礼を言って。相手が行真の渡した銀製の棒を持っているのを見れば、必要なものであり感謝もしているが面白くないと考え「その銀の棒を簪に加工するというのはどうだろう? 任せてもらえれば簪にするが」と自分も銀の棒に手を加えようとして。相手の頭を撫でつつ心配してくれる相手を嬉しく思いながら、行真にやられ傷を負っている姿を見せてしまったことを思い出しつつ「あまり説得力はないかもしれないが、人よりも相当頑丈だから大丈夫だ」と言って)
え、そんな怪異もいるんですか。それは気持ちを強く持たなきゃですね。
(真剣な面持ちで相手の話にしみじみと何度も頷いて。前向きに考えることにしたようで「分かりました、ガツンとですね! もしそうなったらやってやります」銀製の棒を両手で握り軽く降り下ろす真似だけをし。そして彼から漏れたコーヒーの感想につい口元が緩んで表情に嬉しさが滲むと、次いで聞こえた提案にぱっと顔を明るくさせ「ほんと? 嬉しい! お洒落もできるし御守りにもなる、素敵です。ありがとう、上月さんっ」嬉しそうに声を弾ませてにっこりと笑んでからそっと棒を差し出し。気持ちが上向きになる中、頭も撫で続けられると顔を俯きがちにしながらも表情は緩んでしまっていて。安心させてくれようとしているのが伝わってくるようで、甘えてしまいたい、という感情が胸の中に宿り葛藤に視線が泳ぐ。「う、うん。吸血鬼って身体能力も治癒能力も人より高いんですよね」とそっと目線を上げて返答し)
「あぁ、恐怖に飲み込まれないようにするのが大切だ」
(そういう怪異は恐怖の感情が好物であるため恐怖に支配されなければ見逃されたり解放されることもあるのだと告げて。相手が銀製の棒を振り下ろす真似を見れば満足ように頷いてグッドサインをして。
自分の提案を笑顔で相手が受け入れるのを見れば嬉しそうに微笑みを浮かべ銀製の棒を受け取り懐にしまい「明日の朝には加工してリビングのテーブルの上に置いておくから忘れずに」と言って。頭を撫でていれば
相手が顔を伏せてしまったため撫ですぎて恥ずかしがられてしまっただろうかと考え慌てて手を離し「っと、すまない。つい撫でてしまった」と謝罪をして。「もちろん負傷しないよう注意する」と相手が安心するよう言って)
(相手の言葉に自分も親指を立てて笑顔を返して。話が一段落したところでマグカップの中のホットミルクを一口。見鬼の力がある以上、これから自分の日常が変化していくことへの不安は当然ある。だからこそ今日この場で怪異について聞けて良かったと息を吐いて。――気持ちを強く、心の中で再び反芻すると顔を上げ「えっと、他に何か知っておいた方がいいことってありますか?」と気を取り直して首を傾げ。そして簪の出来る早さに驚いて目を瞠り「凄い、そんなに早く? 楽しみです」明るい表情で返答を。ふいに頭を撫でられる感覚が無くなると寂しそうにして、しかしその表情を知られることを恥じるように俯きがちに「ううん、大丈夫。――……それでも怪我をしてしまったら?」過剰に相手の身を案じてそっと視線を彼に向け)
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