少年D 2021-02-22 00:09:26 |
通報 |
>>10 / 主様
( / 参加許可ありがとうございます、音倉をそんな風に言って頂けてとても嬉しく思います。分かりました、此方にも何か要望やロルへの質問等御座いましたら何でも言ってくださいね…!これから末長く、よろしくお願い致します!)
>> 轟 焦凍クン
「ううん、気にしないで。…綺麗なお花選べて良かったよ、お母さんびっくりするだろうなぁ」
( __日曜日、夕刻。
2人で肩を並べて歩く寮への帰路は、1人で帰るよりも幾分か短く感じる。紅に金を混ぜた強烈な色彩が、隣の彼の存在をより際立たせているように思えて、返答の際に彼の方に顔を向けたは良いものの直ぐに視線を逸らしてしまった。時折互いの肩が触れ合って、自らの鼓動が音を速めるのを彼に気付かれてしまわないか、緊張して思わず肩が強張るのが分かる。だが、何度か呼吸を繰り返していると、心音も落ち着いてくるもので。人一倍"音"に対して敏感に生きてきたからか、何時しか音のコントロールが上手くなったような、そんな気がしており。あくまでそれは"気がする"だけできっと自分の都合の良い想像なのだけれど、今はそんなことを考えている暇は無い、隣には恋情を抱いている彼が共に歩みを進めているのだから、なんて思い始めて。ちらり、ちらり、と一定の感覚で彼の様子を窺えば、少し涼しい、心地の良い風が彼の髪をふわりと揺らして。一瞬伺えた彼の表情にまた見惚れてしまって、言いようのない想いをそっと閉じ込める。暫くその場に立ち込めていた沈黙を先に破ったのは、大好きな彼の、滑らかな言葉。)
「…ありがとう、優しいなぁ焦くんは…、でも僕は焦くんに頼られるの、結構嬉しいんだよ」
( 彼の優しい気遣いの言葉に、ありがとう、と礼を言った。"何かあれば"、なんて、こう見えても彼には他人より随分甘えていると思うのだけれど。それから彼の不安を見抜いているかのように、彼に頼られることが嬉しい、と加えて口にした。実際誰かに頼られるのは"誰かに必要とされている"みたいで、"存在を認められている"みたいで、結構嬉しいもので。きっとそれは飯田くんや八百万さんも感じたことがあるのでは無いかと勝手に思っているのだが。それは兎も角最愛の幼馴染に、恋情を抱いている相手に、存在を必要とされる程嬉しいことなんて無い。こうして頼られる間は自分が彼の傍に居ることを許されているような、そんな気がしていて。零した笑みは彼へと向けて、心配を無碍には出来ない為に、少し我儘を言ってみることにした。)
「…んん、そうだなぁ、じゃあ…ちょっとだけ我儘、聞いてくれる?
……これからも困った時は、僕を頼って!焦くんの為なら僕、火の中水の中、だよ」
トピック検索 |