柊かがみ 2021-02-21 00:31:17 |
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あ、そだね。…ふっふー、ただいま私の故郷!
(相手の言葉を聞いて意気揚々と足を進め、一緒に目的の店内へと入っていき。一時は下がっていたテンションも元通り、相変わらずのはしゃぎ様である)
はいはい、分かったから。さっさと見に行くわよー。
(相手のテンションを少し微笑ましく思うが、ここはビシッと気持ちを持ち直して軽くあしらい、やや早歩きで新刊売り場まで歩を進めていき)
……よーし、ゲット!
(新刊売り場に到着し、念願の新刊を手に取ると瞳を輝かせ。表紙裏表紙をじーっと眺め回してから、同じ新刊を三冊手に取るといつの間にか持っていた籠へと入れ)
…これまた沢山取ったわねえ。あれか、あの観賞用とかの…いっつも思うけどよくやるわねえ…
(新刊売り場に到着すると、自身も一冊本を手に取り相手の方に振り返ってみる。どこから取ってきたのか、相手の持っている籠と三冊の同じ本を見て目を細めるが、度々相手から聞く台詞や「愛」とかいうやつなのだろうな、と勝手に納得し)
ふっふ…、オタクとしては当然の行為なのだよかがみ。
(相手の声に反応し、積み上がっている本と向き合っていた身体をそちらへ向ける。怪しげに笑った後、自信満々、どや顔で相手に籠の中の本達を見せびらかし。)
ふーん、私には理解できんわ…流石にそれで終わりよね、会計行くわよ。
(自分の何倍も本が入っている相手の籠を見て、それだけ買って財布がピンチにはならないのかと思う一方、相手が楽しんでいるならそれでもいいかと言う考えも浮かんできて。籠も殆ど一杯なことだし、もう何も取らないだろうと会計の方を指差して相手に催促して)
はーい
……これくーださいっ
(相手からの催促に素直に頷いて返事をし、籠いっぱいの商品をレジへと持っていき。数分後、両手に今日の戦利品が詰まった袋を提げて相手の元に戻ってきて)
いやー、今日は大当たりだったよ。満足満足♪
へいへい、良かったわねー。…にしても、それだけ買ってたらバイトの給料なんてすぐ無くなっちゃうんじゃないの?
(相手の満足そうな姿と両手に提げられた袋を見て目を細め、一体いくらしたのだろうと考えてみる。自身の買った小説等だけでもわりとすると言うのに、相手の買った量ともなると考えるだけで気が遠くなっていく感じがして、慌てて考えることをやめ。にしても、その量を買う費用はどこから出てきているのだろう。それだけバイトを頑張っているのだろうか、頭に浮かんできた素朴な疑問を相手に話し)
んー……、意外にそこら辺は平気なもんだよ?うちのバイト割と給料高いしね。ちょっとシフト増やしても、バイト自体趣味も兼ねてるから苦じゃないし~。
(相手の質問に暫く考え込んだ後、安心してと言いたげに金銭面は大丈夫だということを説明し。実際バイト先のコスプレ喫茶は半分趣味のようなものだし、オタク活動の資金のためと考えれば全く苦にはなっておらず)
…たまにだけど、あんたらの行動力には関心するわ。ま、楽しんでるならそれでいいか。あんたなりにメリハリはつけてるだろうし、どうせ私が言ったところで何も変わんないでしょ。
(自分には理解できないが、好きなことを仕事にしてそれで得た収入をまた好きなことに、という事が出来ているという点では尊敬する所もある。だからと言って相手のようなことをする気にはなれないが、本当に不味いときや妙なところで真面目なところがある相手なら心配いらないだろうと自らのビニール袋に視線を移し)
まーねー。でもありがと。かがみのそういうとこ、私好きだよ。
(他人に何を言われようとこのオタク趣味は続けていく気なのだが、普段生活していると嫌でもそういった趣味に対する批判が耳に入ってくることがある。そんな中、彼女が趣味を否定することなく受け入れてくれるのは自分にとって凄く有り難いことで)
(/ひぇ~、ごめんねかがみ。ちょっとバタバタしてて遅れちゃったぁ…)
な、なによ急に。気持ち悪いわね…ほ、ほら。遅くなるし、早く行くわよ。
(いきなり聞こえてきた単語を変に意識しているのか少し動揺しながら口を開くが、気持ち悪いという単語を吐いている割には満更でもなさそうにしており。そうしている内にも暗くなってきている空を見て誤魔化すように相手を急かし)
(/気にしないで、私も遅くなるときはあるし…来てくれただけでも嬉しいから。な、なんて、何言ってんのよ…)
はーい、帰ろ帰ろ~。
(相手の声のトーンからは明らかな動揺が感じ取れ、にまにまと自然に口角が上がり。思わず何時ものようにからかってしまいそうになるが、ここは敢えて触れない方がいいだろうと、素直にこくりと頷いては相手の後を追って)
…そういえばあんたと会ってもう結構経つけど、最初は今みたいな奴だと思わなかったわね。私も私でやけにかしこまってたし。まあ、今は気を遣わないで話せるけど。
(ぼーっと歩いている内に、初めて相手と会ったときの事を思い出す。今改めて考えてみると、
初対面とはいえ相手に"さん"呼びをしていたことが恥ずかしくなってしまう。いい加減に見えるが人を傷つけるようなことを言わない相手を信頼しているのも事実ではあるし、一緒に居て楽しいとも思えるのだが。そうしている内にも駅に着き、次の電車まで暫く時間があることを確認して)
(/ごめん、今度は私が遅くなっちゃった…!何時も叱ってる此方が遅れちゃあ世話がないわよね…今度からは早く来れるようにするから!)
確かに、昔はお互い敬語だったっけ。かがみなんて妙に他人行儀だしさ、今じゃ考えられないよねー。
(相手の言葉をきっかけとして、出会ったばかりの頃のことを思い出してみる。当時はお互いたどたどしく、一定の距離も開いていた気がするが、今となってはそれも嘘のよう。クラスも同じになったことがない筈なのに、いつの間にこんなにも仲良くなっていたのか。一人思い出に浸りながらにやにやと相手を見て)
(/ごめんかがみ!うわ、私も大遅刻じゃん…ほんとごめん!次からはもっと早く返せるようにするよ…)
まあ、あの時はつかさから聞いたばっかりだったしね。今じゃあ平気で小言を言えるようになっちゃったけど…でも、会えてよかったかも。認めたくないけど、あんたと過ごすのもわりと楽しいし。
(相手と出会ったばかりのころ、妹から話を聞いたときは妹が「しっかりした人と仲良くなれた」のだと思い安心していたが、相手のことを良く知る今になって考えてみれば類は友を呼ぶと言うやつだったのではないか思ってしまう。そうやって相手に対して何だかんだ言いつつも、妹から知り合った相手がいつの間にか一緒に居て苦ではない仲になったのも確かな事実。そう考えている途中に相手がにやにやと自分を見つめていることに気づき、微妙に赤くなった顔に気づかれないよう顔を反らして自分の思いを話し)
(/遅くなっちゃった…!九月になっていきなり忙しくなっちゃって、中々時間が取れなかったの、本当にごめん…用事は終わらせてきたから、今度こそ早く返すようにするわ…!)
うお、かがみがデレた!……なーんてね。…私もかがみといるの、楽しくて好きだよ。
(唐突に相手の素直な気持ちが吐露され、それが予想外の反応だったため何も言葉を返せなくなる。一瞬の沈黙の後、何時もの調子でそう茶化すが徐々に熱を帯びてゆく顔。相手と同じように視線が合わないよう目を逸らせば、優しげな声色でそう呟き)
(/お疲れ様かがみ。あと遅れてごめん!でもこれで大分私の方も落ち着いてきたから、次からはもっと早めに返せそう。)
…あ、そ。何か、お互いらしくないこと言っちゃったわね…ほら、早く帰るわよ!次の電車逃したら遅くなっちゃうし!
(此方の気持ちに答えるように、心なしか優しい声色で語られた言葉。顔を逸らしているために確認のしようはないが、此方が返事をするまでにあった沈黙からして、相手も同じような気持ちになっているのではないだろうか、だとしたら少し嬉しいかもしれない。なるべく何時も通りの対応をしよう、顔をぺちぺちと叩き、先ほどとはうってかわって素っ気ない返事を返す。そうして少し間が空いたかと思うといきなり走り出し、少し離れた場所から満面の笑みで相手を待ち)
うわ、かがみズルい!
(呟きとはいえ、らしくない事を言ってしまったか。慣れないこの感情をどうするべきか、中々次の言葉が出てこないが相手から返ってきたのはいつも通りの素っ気ない反応。それにどこか安心感を覚えると同時に、自分もこれをきっかけとしていつもの調子を取り戻す。徐々に小さくなっていく相手の背中を慌てて追いかけ)
ふふん、ぼーっとしてる方が悪いのよ!あんただって帰るのが遅くなるのは嫌でしょ?
(先手を取った自身に「ズルい」と言いながら段々と近づいてくる相手を見て思い浮かべたのは、常に騒がしく、少しめんどくさい時もあるが、それを含めて楽しいと思える日常。そんな日々がずっと続けば良いのにと心の底から思いながら帰りの駅への道を走り出す。らしくない自身の姿を上手く隠せただろうか、そう思いながらも、「そんな姿も少しくらいは見せてもいいんじゃないか」、「相手もそう思っていると良いのに」と考える自分が居て、そんな日々を過ごせることの喜びをひっそりと噛み締めており)
(/返信が遅くなって、本当にごめん!もう三週間以上経っちゃった…自分で決めておいて守れないなんて情けないとは思ってるし、これも私の我が儘なんだけど…もし、まだ見てくれてるんだったら、これからも相手をしてくれると嬉しい。流石に、これ以上遅くなることは絶対に無いと思うし、そうしないようにするから…)
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