めるてぃ。 2021-02-16 00:06:13 |
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>>80様 / 四条 叶多くん
【教室】
「あー、いや、別に?…ただ叶多もモテるからさ、…か、彼女、とか?出来たらどんな感じになんのかなって」
( 気になっただけだよ、と笑いながら付け足して彼をじぃっと見詰める。今更ながら幼馴染、と言えど顔を近くで見てみるという経験はあまり無いもので。不思議そうに首を傾げる彼はそんな仕草でさえ格好良く思えて、何だか腹ただしい。自分は怒っても"子供が駄々をこねているようにしか思えない"なんてクラスメイトから馬鹿にされているのに、目の前の彼と来たら。…否、考えるのは止そう。余計に自分が惨めになるだけだ、一旦思案するのを止めて彼の言葉に納得するように頷いた。彼に子供扱いされることも多いが、それは長男であるからこそなのかもしれない。…まぁ尤も、うちの長女は歳上らしさの欠片もない、何方かと言えば自分が世話をしている側だと思うが。やはり家庭環境の差かと苦笑した後、彼の言葉に返答して。)
「俺からしたらお前らはどっちも頼りになんだよ、…あーあ、俺の姉ちゃんもなんとかなんねぇかなぁ」
>>81様 / 神座 凪斗くん
「ちょ…っ、大好きとか言うな、俺が女子からヘイト買うだろうが!」
( 大好きだの、愛しているだの、そんな言葉が如何してそんなに簡単に出てくるのだろうか。自分も彼のように素直に言えたら、環に伝えられるのだろうか。けれどそう簡単に人は変わらないし、自ら変えようとすると時間が掛かる。その時にはもう環は誰かに取られてしまっているかもしれないし、悠長にそんなことをしている場合では無い。きっと今の気持ちを譜面に写したら短調の曲が出来上がってしまいそうだ。そうこうしているうちに泣き真似を始めた彼の所為で周りがざわつき始める、人に注目されるのは苦手なのに彼の所為で毎回こうなってしまっている気がする。彼は知らないだろうが彼の傍に居る、というだけで毎年バレンタインのチョコを渡して貰えませんか、だの、連絡先教えて貰えるように頼んでくれませんか、だの、或いは如何してそんなに距離が近いんだと女子から迫られたことだってあった。時折他の幼馴染宛てのものを頼まれることもあったが、その度に自分がどんな気持ちになっているか、なんで彼はきっと知る由も無いのだろう。自分もチョコレート貰えるんじゃないかと言う期待を返して欲しい。と、そんなことより、兎に角この泣き真似をする男を如何にか止めなければ、と言葉を紡ごうとした矢先、彼がパッと笑顔で顔を上げ、"嘘だけどね!"なんて紡いでいて。)
「__っ、ンだよ、馬鹿凪斗!お前が俺のこと好きじゃないことなんて知ってたっつーの!ばーかばーか」
( これは自分の、彼への少しの仕返しだ。馬鹿、なんて言葉が仕返しになるかは分からないけれど。此の言葉達は、羨ましさや、憧れの裏返し。高身長なところも、女子にモテるところも、こうして悪戯を交えながらも本当は優しいところも、全部全部、自分には無いもので。むすっ、と顔を顰めてそっぽを向きながら、彼の言葉に返答して。)
「…可愛くない、絶対引っかかってやんない、いつかお前の身長も超える!」
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