めるてぃ。 2021-02-16 00:06:13 |
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>>62様 / 神座 凪斗くん
( __彼の笑顔が一瞬曇ったのは、気の所為か?
まるで太陽に一瞬だけ雲が重なったような、そんな違和感を覚えて。何だか奏でるメロディーの中に一度だけ出てくる和音の音を外したかのような。頭の中に出てきたその疑問は彼の意地の悪い返答によって何時しか姿を消してしまって。"どうしよっかなぁ"、なんて、これ以上どんな風に伝えたら良いのだろう。時々自分の感情の形が分からなくなるのは、言葉で形容出来なくなるのは、人間の性質なのかもしれない。物書きや音楽に精通する人間はこんな時きっと文字を書いて、音を奏でて、感情を表現するのだろうな。今は手元にノートも無ければピアノなどある筈もなく、この感情は言葉で表現するしか無さそうだけれど。)
「…む、…」
( 子供扱い。確かに先程の反応は子供っぽ過ぎたかもしれないが、そんな風に諭されると自分が一方的に悪さをしたかのような気分になってくる。差し伸べられた手をちらり、と窺って少しだけ迷って、彼の手を取った。…否、取った、というのは正しくない。まるでハイタッチをするかのようにぺち、と叩いてみただけ。幾ら幼馴染だとは言え手を握るのには抵抗がある、そんなことをしたら彼を狙う女子生徒から何を言われるか分からない。女の恐さは姉のお陰で充分に理解しているつもりだ。…けれど何故だか、伸ばされた彼の手から目が離せなくなって、ぎゅっと握ってみる。力を入れたり弱めたり、そうして数秒を過ごしてぱっと手を離した。環に、というより皆に見られたら色々とまずいような、そんな気がする。友人同士のスキンシップと言われればそれまでだが。)
「…嫌いとかじゃないから、早く見せろ、馬鹿凪斗」
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