めるてぃ。 2021-02-16 00:06:13 |
通報 |
>>51様 / 神座 凪斗くん
>> 四条 叶多くん
( "仕方ないなぁ"、散々笑った彼はそう紡いでぐいっと此方を抱き寄せる。如何してポケットに手を突っ込むだけなのに抱き寄せる必要があるのか、冷静な判断を下さればそれを疑問視することだって出来る筈なのに彼は混乱した頭を落ち着かせるのに精一杯で相手の行動に疑問を抱くことはなく。ただ彼の手が自らの背を優しく撫でると安心感が押し寄せるのと同時にピリッ、とその場の空気、というか自らを纏う雰囲気に緊張が宿ったような気がした。自然に彼の服の裾を掴む手に力が入る、数十秒の時間が経った後、彼からゆっくりと引き剥がされ頭を撫でられる。)
「偉い偉いじゃねーんだよ、小学生みたいなことしやがって…っ!馬鹿!くそ、みんなに言いふらしてやる…!」
( みんな、というのは自らの幼馴染なのだが。怒っている割には自らの頭を撫でる彼の手が心地良くてその手を振り払うことはせずに。力無くぽかぽか、と効果音が付きそうな程弱い力で彼の胸を叩くと顔を背けてやってきた叶多の方へと避難する。自分より背の高い叶多の後ろに隠れれば、自分の姿は完全に隠れてしまって。それが何処となく悔しく思いながらも今はとことん拗ねてやろう、なんて意地になって頬を膨らませた。こんなことをされても結局嫌いになれないのだから、随分凪斗に魅せられているように思える。確かに昔から何かを"魅せる"ことに関しては彼はずば抜けて得意であったし、今でも女子に騒がれているくらいなのだから自分が敵う筈ないのだけれど。少しでも反抗の気持ちを込めてぽつり、と小さな声で呟いた。本心ではない、ただの虚勢を見せる為に。)
「……ふん、凪斗なんて嫌いだ、ばーか。…お前なんか叶多にめちゃくちゃ叱られれば良いんだ」
トピック検索 |