『 』 2021-02-12 19:12:06 |
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橘 柾
>43 藤堂 紬様 / 花屋
こちらこそ助かります、祖母と2人じゃ絶対食いきれなかったので。
( 少々馴れ馴れしかっただろうかと不安だったため笑顔を見てホッと息をつき。相手が店の奥へ引っ込むのを「っす。」と小さく頭を下げて見送り、じゃがいもの箱を抱え直すと色とりどりの鼻が咲きほこる店内をぐるりと見回して。紬が店内に戻ってくるのを待つと口を開き。 )
そういえば祖母が藤堂さんのところの花は長持ちするって喜んでました。
俺は詳しくないですけどこれだけ沢山育てるのは大変なんでしょう?
( 先程のやり取りで花を愛でる祖母の顔を思い出し、穏やかそうに見える相手がきっと愛情を込めて一生懸命世話をしているのであろう花達を眺めて微かに笑みを浮かべ。今こそ足腰が弱くなって買っているが、数年前までは暑い日も雨の日も休まず庭の花の手入れをしていた祖母の背中を思い浮かべると、いつ来てもたくさんの品種の花を美しく管理している相手を尊敬せずにはいられず。 )
>44 藤堂 奏様 / 花屋
ん、ありがとうございます。
( 今日も明るい笑顔で花を抱える相手に此方までつられてほんの少しだけ頬が緩む。お礼を言ってそこそこ量のある花を受け取り難なく担ぐと店内をぐるりと見回して。心地よい時間を少しでも伸ばしたくて、他に客のいない今なら少しくらいの雑談は許されるだろうと相手の言う姉の仕事について興味を示し手元を覗く振りをして。 )
へえ、お姉さんの……どんなことするんだ?
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