影山飛雄 2021-02-07 22:02:57 |
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あ、飛雄じゃん。( ひょこ )及川さんの名前が呼ばれた気がしたから、仕方なーく来てあげたんだけど、待ってる人は俺?( 首かしげ )俺じゃなかったら大人しく下がるから、遠慮なくどーぞ。( 手ひら )
及川さん、流石早ぇッす、こんばんは。あんたの事、待ってました。俺の文体とか問題なければ、相手してくれませんか。( その姿が目に入れば、ふと息を飲んだ。彼が目の前に居る。違えば下がる、そんなふうに告げた彼の手を、離れて仕舞わぬようにパッと握った。貴方で合っている。そういう様に、紺色の瞳に焦りを滲ませた。 )
俺も飛雄のこと探してたよ、奇遇だね。飛雄と奇遇なんて嬉しくないけど。特に問題は見当たらないかな。宜しくね、飛雄ちゃん。( 相変わらず生意気な後輩だと思い近寄ってみたのだが、案外素直だ。急に素直な可愛い後輩になられても対応に困る、そう言いたげに奇遇だなんて嬉しくないと言葉にだけ出す。表情にはいつものような本気で嫌がっているような雰囲気はなく、素直すぎる後輩に驚きを覚えている表情だった。手を握られると反対の手で相手の柔らかな丸い頭に優しく触れ、不器用ながらも撫でてみる。小さく宜しくとだけ呟けば、華やかな笑顔で彼の名前を呼んだ )
( 俺と奇遇は嬉しくない。言葉を明確に、彼は昔と変わらず俺を退ける。其の冷たさに、温かさを見出してしまう俺は変わった奴なのだろうか。初手の挨拶を済ませれば、゛俺も、別に特別とかそういう意味じゃねぇんで。゛と、眉を寄せ仏頂面を向けた。元より、良いとは言えない眼付を鋭めた。及川さんが逃げないなら、素直を続けるつもりはサラサラない。寧ろ、このポーカーフェイスを崩すのが、俺の目的だ。 )
及川さん、いつまでも俺後輩してる訳じゃないです。
( そう、虚勢張りは辞めたい。この人に勝りたい。今も、彼の手が後頭部に触れるだけで、顔が熱くなっている俺は、彼に負けている。及川さんは狡い。瞳を伏せれば、尖る唇を真一文字に結ぶ。口が弛めば、また素直が言葉になってしまいそうだ。 )
知ってますーだ!( 特別な意味じゃないなんて言葉に出されてしまえばムキになってしまうのは悪い癖。分かり易く拗ね、あっかんべーをすると同時に嫌味ったらしく知っているとの言葉を落としてみる。期待してしまったことは心の奥底にしまっておこう、そう考えながら。次に相手から出た言葉は挑発か、それともただの純粋な気持ちだろうか。それを勝手に挑発してきているのだと受け取れば、頭の上に乗せる手をそっと離し憎たらしい表情を浮かべる。「飛雄のことは後輩だと認めてないね!」後輩だと認めていないなんて強気な発言をしたのにも関わらず、心の中では先輩後輩の仲が崩れては関係が消えてしまうのではないかと考えていたのは内緒である )
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