オタク　総会議　　

ゴジラシリーズで特に人気が高いのは概ね1984~1995までの作品で構成される、所謂「VSシリーズ」であろうか。
初代ゴジラこと「ゴジラ(1954)」からの直系の続編として続いたこのシリーズだが、なんと言っても最終作「ゴジラVSデストロイア」の試みは称賛に値して余りある。
初代ゴジラからの物語を締めくくるに相応しい物語と設定、特に河内桃子が山根恵美子役として実に41年ぶりに再出演するといった内容は「ゴジラ死す」を見事に描き切った。
核によって生まれたゴジラ、その核の権化たるゴジラを葬らんと生み出されたオキシジェン・デストロイヤーによって生まれたいわば「第二のゴジラ」とも言うべきデストロイア、そんなデストロイアに自らの手でケリをつける人類。
ゴジラは単なる映画ではなく、「映像の神話」とも呼ぶべき存在たり得たのは大なり小なりこのような社会性とエンタメ性の絶妙な融合によって生み出されてきたのだ。
チャンピオンまつり期？ごく単純に面白いからいいじゃない。