梨花 2021-01-29 06:52:49 |
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鈴華?「(髪色が銀髪になり薄ピンクのメッシュが入り、瞳の色が桃色になる)これ以上鈴華に触れるなら…私が貴方に制裁を加えます、ロンゴミニアドの因子よ」
因子《……神の人格が目覚めたか、面倒だな(魔力が放出され魔力が槍になる)明け渡せ、その身体を》
ジゼル「(ドアを蹴破って入ってくる)緊急事態だ許せよ…………いや、これ俺は要らんな??さては???」
火澄「およ???」
沙月「鈴華ちゃん…?」
鈴華?「神の人格…そう、貴方はそう受け取るのね。残念だけど、あの子はまだ目覚めては無いわ。ただ、神の人格であるあの子の体を一時的に借りてるだけよ」
奈緒「それってどういう…」
鈴華?「そうね…折角ですし、自己紹介といきましょうか。私は八嶋叶恵、またの名を…真名・マーリンよ」
紅魔「ま、待って!八嶋叶恵って…鈴華達の死んだお母さんの名前だよね!?な、なんでその人が…!」
鈴華(叶恵)「私の可愛い娘をよくも唆してくれたわね…タダで済むと思わないことよ」
因子《何故お前が、何故、何故!!!》
ジゼル「し、神霊にでもなったのか……???」
因子《クソ、クソクソ!!!真正面に相手をしてられるか……!!!(どこかに消えようとするがジゼルのナイフで壁に串刺しになる)ぐっ!!!この愚息子……!この失敗作が……!》
ジゼル「まぁまぁ逃げんなよー、お前の苦手な苦手なマーリンサマにお叱り受けろよ」
鈴華(叶恵)「ふふっ…説教なんて野暮なことしないわ。言ったでしょう?制裁を加えると(白い魔法陣が因子の上下に現れる)ロンゴミニアド…私の愛すべき子供達によくも亀裂を入れてくれたわね。あの世で悔いなさい(指を鳴らすと、魔法陣から神性が放たれ、コアごと因子を消し去る)」
ジゼル「……………………コワッ(青ざめてる)」
火澄「わ、わぁ…………(尻尾がブワッてなってる)」
ジゼル「自分の身に起きたことじゃねぇけど…………あー怖い、怖い怖い……」
火澄「ジゼルくんもどこかで運命が捻れてたらこうなってたかもね」
ジゼル「なんてこと言うんだこの毛玉、俺は退散する」
鈴華(叶恵)「ちょっと待ちなさい。貴方…確か朝日を闇堕ちさせた張本人の方よね…?貴方にも制裁を加えたいのだけど…」
沙月「っ…!(ジゼルの前に立ち、手を広げる)ま、待ってください!ジゼルさんはもう反省してます!だから、ジゼルさんを消さないでください!」
鈴華(叶恵)「あら…貴方は…」
奈緒「わ、私からもお願いします。ジゼルさんだって、何も好きでやってたわけじゃ無いんです。免罪符ってわけじゃないんですけど、ここは見逃して頂けませんか?」
鈴華(叶恵)「…ふふっ、英王様と邪王様に言われてしまっては、引き下がるしかありませんね。ご安心を、制裁というのはただの冗談で少しお説教するだけですよ」
沙月「えっ…そうなんですか?」
鈴華(叶恵)「はい、もちろんですとも。固有世界から見てた通り、今世の英王様と邪王様は面白い方ですね」
ジゼル「(青ざめて顔が引き攣ってる)オ、オテヤワラカニ」
火澄「ジゼルくん、神格さんには弱いよねぇ」
ジゼル「神造兵器ですから!『神』造兵器ですから!神格のための兵器、神格に作られた兵器ですからねぇ!」
朱莉「あの、叶恵さん。鈴華ちゃんは今どこに…」
鈴華(叶恵)「鈴華は今、固有世界アヴァロンに居るわ。鈴華が因子に触れる寸前、私が鈴華をアヴァロンに避難させたの」
沙月「固有…世界?」
紅魔「精神世界のさらに奥深くにある世界…それが固有世界。都市伝説程度にしか聞いた事がなかったけど、本当に存在するなんて…」
奈緒「しかも、アヴァロンって言えばアーサー王がたどり着いた理想郷の島。どうして、鈴華ちゃんの固有世界にアヴァロンが…?」
鈴華(叶恵)「…鈴華は、響や朝日よりも、誰よりも私の力を引き継いでいる。私の真名であるマーリンを引き継ぐ器だからです」
沙月「器…?」
鈴華(叶恵)「そうですね、続きは美麗に来てもらってからにしましょう。幻想神である美麗にも、伝えねばならない事ですから…」
ジゼル「あの嬢ちゃんは、普通の人間の強さっつーよりも神格の方の強さの側面の方が強ぇって訳か……これは俺も従順にならなきゃ行けない相手が増えたな……胃が痛てぇ…(壊したドアの鍵を直してる)……こんなもんか」
鈴華(叶恵)「私自身、鈴華には迷惑をかけたと思っているわ。鈴華がここまで苦しむなんて…母親として、気づけなかった私の責任よ。だから、貴方達が鈴華に手を差し伸べてくれた時は凄く安心した。いつも独りぼっちだったあの子が、初めて心を許せる友達が出来たんだもの。本当に、貴方たちには心から感謝してるわ。ありがとう、鈴華の事を想ってくれて」
ジゼル「流石、英王サマ達(凹みを直してる)」
火澄「ドアちゃんと直した?」
ジゼル「今やってんだろうが毛玉……あー、直った直った、これで俺が壊したってバレないな、前より綺麗なんじゃねぇの?」
紅魔「そう言ってる時点でもうバレてるわよ」
沙月「そんな大したことはしてませんよ。運命の巡り合わせって言うか…なんだか見てて、鈴華ちゃんがほっとけなく思っただけなので。エコって奴です!」
紅魔「それを言うならエゴねバカ沙月」
沙月「うぐっ…」
鈴華(叶恵)「ふふっ、本当に見てて飽きませんね、英王様達は。もっと早く会いたかったものです」
ジゼル「な、直ったからセーフ!セーフだろ!前より綺麗だし!」
火澄「うるさいよ、ジゼルくん」
ジゼル「アッハイ…………まぁ英王サマ達はずっと見てても飽きねぇからな(手持ち無沙汰でキョロキョロしてる)」
奈緒「私達というよりかは、お姉ちゃんが色々と賑やかな人だからですかね…」
沙月「賑やかな人…あぁ、なるほど!えへへー、私もついにそこまで人気者になっちゃったかー」
紅魔「ほんとお気楽思考ねあんたは…」
朱莉「…あの、鈴華ちゃんは今、大丈夫なんでしょうか。この前の出来事から精神が安定してないように見えたので…」
鈴華(叶恵)「そうね…崩壊寸前といった所ね。この子に辛い思いをさせない為に響やあの人に黙ってもらうようにしてたけど、それが逆効果のようだったわね…鈴華の本来の魔力はあの二人よりも膨大で強力なもの。だけど…強力なあまり危険なもの。マーリンを引き継ぐ器だからこそ、その力は圧倒的だった。だからこそ、神格の人格を固有世界に眠らせておいたのだけれど…帰ってそれが鈴華にとってのコンプレックスになってしまったようね」
朱莉「鈴華ちゃん、何よりも見下されることが嫌いって言ってましたからね…術者としても、人としても、誰よりも劣ってるって思ってたみたいですから。もっと早く、力になってあげていれば…」
沙月「朱莉さん…」
ジゼル「だがよォ、その嬢ちゃんの神格の人格を眠らせなかったとしても同じ結果になってたと思うぜ。マーリンサマの力を引き継ぐとなりゃ、制御すんのも死ぬ程の苦労が必要になる。万が一制御が出来なくて暴走したら、周りの人間が傷つくのはもちろんのことその嬢ちゃん自身も傷ついてる。だから今回の出来事は不可抗力としか言いようがねぇだろ、知らねぇけどよ。少なくともマーリンサマや朱莉の嬢ちゃん達だけが気負う必要ないんじゃねーの?(壁に刺さったナイフを抜いて壁を直してる)」
火澄「根本的なことからいえばジゼルくんが面倒事起こしたからっていうのも」
ジゼル「やめろ言うな、分かってるから」
鈴華(叶恵)「…そうね、マーリンを引き継ぐ者として生まれてしまった以上、この運命から逃れることは出来なかったのかもしれないわね。もっとあの子達に母親として愛を注いであげれていれば、こんな事には…神格の使命を理由にして、ちゃんとあの子達に向き合えてなかった私の責任ね」
沙月「そんなことっ…!(自分の両親の事が頭に過ぎり、言葉をとぎらせ顔を伏せる)っ…」
奈緒「…ちゃんと愛を注いでいたのなら、子供はそんな事思ったりしません。寧ろそれを言ったら、母親どころか父親もいない、そんな子達はどうしたらいいって言うんですか…!大好きだった両親が突然居なくなって、世界が急に真っ暗になって…兄弟とも離れ離れになって…!心に深い傷をおって、それを理解してもらえない子達はどうすればいいんですか!!!母親である貴方が、今やるべきことは懺悔じゃなくて子供ともう一度向き合うことでしょ!?向き合えなかったら、今すぐ向き合えばいい!!!時間は止まってくれない、あっという間に過ぎて、あっという間に消えていく!!!後悔する前に、ちゃんと大事な人と話してください!!!」
沙月「奈緒…」
鈴華(叶恵)「邪王様…」
奈緒「…すいません…熱くなりました…余計な事言いましたね、ごめんなさい…」
ジゼル「………………あーあ、俺にゃついていけねぇ内容だな(居心地悪そうに首筋を掻く)ま、邪王サマの言う通りだろうな……アンタにはチャンスも時間もあるんだから、それを捨てることの方が恥だし大馬鹿だろ(部屋から出ていく)」
火澄「ちょ、どこいくの?」
ジゼル「薬飲んで寝る」
火澄「マイペース…………」
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